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第二章 NOAH

18 限定条件

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「ああ…そうだったのか…僕が、そっか」

 明け方に目を覚まして、ふと、気づけば、そんなことを呟いていた。
 目を開いた時には、もう、猫ヒューはいなかった。アオイくんは、に変身できると言ったのだ。本当のところが、どうなのかってことは、わからないけど、もう帰ってしまったのかもしれない。
 でも、心なしか、僕の頭の横が、ほのかに温かい気がして、ぎりぎりまで、ここにいてくれたんじゃないかな、と、少し思った。

 自分で、その方がいいんじゃないかと思って、したことだったけど、実際に、もしも本当に、僕が「返事してよ」って言ったから、エミル様が返事をしたのだとすれば。僕がドーナツのことをお願いしたおかげで、エミル様との距離が縮まったんだとすれば。それは、とてもすごいことだな、と思った。

(もし言わなかったら、僕の砂漠の国での生活は、かなり違うものだったかもしれない…)

 あの時の僕は、もちろん、こんなことが裏で起きていただなんて、知る由もなかったけど…と思う。そして、思い出す。だって僕は、エミル様のこと「話さない」人なんだと思っていて、とりあえず「黙れ」と言われないから、いいか、と思いながら話しかけていた。そして、あの日の朝、エミル様がはじめて、僕の独り言のような語りかけに返事をくれて、僕は、エミル様が話を聞いていたことにすら、驚いたのだ。
 あれは、今思えば、すごく、唐突だった。
 つい昨日まで、全く返事をしてくれなかった人が、突然、返事をしてくれたのだから。そのぎりぎりさに、少し、震えが走った。

(悪い方の、もしも、は、考えない。きっと、うまくいく…そう思おう)

 僕は、体を起こし、机の上の、泉の水を入れていたペットボトルを揺らす。もしかしたら、後、一回くらいは、エミル様の夢にお邪魔できるかもしれないな、と思う。

「エミル様は、ちゃんと僕に話しかけてくれると、いいなあ」

 そう、祈るように、呟いた。
 それにしても、この泉の水は本当にすごい、と、思う。おそらく、あの泉を飲んでみた人間の中で、世界を超えてまで夢を見た人は少ないだろう。アオイくんや僕のように、他の世界から来た人間の中で、もしかすると、故郷の愛しい人を夢見た人が、いたかもしれないけれど。
 場所も時間も、思いのままだったのだ。

(一体どうやって、時空を超えてるんだろう…)

 飲んだ状態の体で、願って寝る。そのシンプルな動作で一体どうして…、ミュエリーの言う通り、魔法陣自体がすごいのか…と、しばらく考えながら、また眠ったり、目を覚ましたり、うとうとしていたら、随分な時間が経っていた。
 時計を見て、今日の予定を思い出した僕は、慌てて準備をすることとなった。

(今日は、ミシェル先輩たちと会う約束をしてる日だった…)

 ミネルヴァ魔法泉での、ミュエリーの助言もあって、僕は自分の描いていた魔法陣に『恋人の限定』を足すことにした。その文言は、入れるだけで、恥ずかしくなってしまうものだが、今まではこちらからユノさんを特定する形で作っていた魔法陣を、逆にユノさんから特定する形で、書きこむのだ。
 つまり、年齢と場所(上空)だけは指定して、その後は『ユノ・ウシュリクが愛する人』から、という限定を加えるのだ。自分で言うのは、ものすごく、ものすごく恥ずかしいけれども、ユノさんが愛している人間が、異世界中全てを含めて、もしも、僕一人であった場合、そうすることにより、魔法陣は何百倍にも強くなるはずだった。

(恥ずかしい…書いてるだけで、顔から火が出そうだ…絶対にミシェル先輩たちにはバレたくない…!)

 魔法陣を描きながら、手が震える。でも、試してみなければわからないことだから、と、覚悟を決めて、手を動かした。

(どうか…届きますように)


 ←↓←↑→↓←↑→↓←↑→


「───……嘘」
「え!?嘘!!ノア!転送!できたんじゃないの?!コレ」

 魔法研究棟の横の芝生の上。
 今日も今日とて、ズバンと青空に打ち上がる予定であった僕の花火は、前回の、白い光を放ち、そして、そのまま、空に吸い込まれるように、消失した。
 ミシェル先輩と、ティナ先輩と、ニコラスと一緒に、目を丸くして、固まった。

(まさか…本当に……?)

 ミュエリーが限定の効力は、その条件の範囲が狭ければ狭いほど、すごく強くなる、と言っていたのだ。ミネルヴァに行ってよかった。ミュエリーの魔法陣解析を聞けてよかった。こんなにすぐに効果が出るとは思わずに、僕は、ぽかんと空を見上げたままだった。

「本当に…と、届いたのかな…」

 空を見ながら、そう、つぶやいた僕を見て、ミシェル先輩たちは顔を見合わせると、言った。

「当たり前じゃない!このタイプの魔法陣は、発動しなかったらここで爆発するし、一度発動して、うまく行かなかったら、戻って来ちゃうんだから!」
「そうだよ!ノア。やっと、届いたんだよ!」
「うんうん。絶対届いてるよ。よかったわね、ノア」

 みんなの言葉に、ぎゅうっと胸が熱くなる。

「あ…ありがと、…ありがとうございます」

 つい、想いが込み上げてしまった。
 ユノさんに届いただろうか。文字数のせいで、差出人の名前もない花火なのだ。一瞬でも、ノアが馬鹿なことやってたりして、と、笑ってくれただろうか。ユノさんが、少しでも、ほんの少しだけでも、元気になってくれたらいい、と、僕は願った。

(ユノさん…元気でいてくれるといいな…)

 そして、僕の言葉を聞いて、僕の様子を見て、なんだかちょっと泣きそうな顔をしているミシェル先輩とティナ先輩が、わあっと僕のことを抱きしめてくれて、ニコラスは、困ったような笑顔で、その様子を見守っていた。
 みんながいなければ、絶対にできなかった。ミュエリーのことも、魔法泉のこともあるけど、それでも、やっぱりみんながいなければ、できなかったことだった。
 本当に届いたかどうかはわからない。でも、そういうことだってミシェル先輩が言うのだから、それを信じたい。

(そうだ…魔法泉の水、まだあったから、今度会えたら聞いてみよう)

 休憩にしましょう、というミシェル先輩の声で、僕たちは、元から予定していたピクニックを、魔法研究棟の前の芝生で決行することになった。どこかに行くのではなく、魔法研究棟の前、という辺りが、僕たちらしいけれども。
 まだ夏季休暇中の学園には、生徒と魔法研究棟の職員の人たちが、ちらほら歩いているだけだ。ギンガムチェックの敷き布を広げ、ティナ先輩が持って来たサンドイッチをバスケットから出してくれた。僕もついでに、持ってきたおにぎりを披露した。
 そして、もぐもぐとみんなで口を動かしていると、ミシェル先輩が尋ねてきた。

「それで?魔法陣、今回の改良点はどこだったわけ?」

 こうして、いつも失敗する度に、どういう内容だったのかを話し合うのだ。みんなの意見を追加して、少しずつ改良されて行った魔法陣は、最後に「限定」を付け加え、そして、今日、ようやく完成したわけだった。
 僕は少し、濁しながら、限定の条件をつけたということを伝えた。

「こっちからの魔力だけだと弱いから、送る相手側の条件をたしたんです」
「え、あー!!そっかー!!なるほどね!なんていう限定条件にしたの?」
「あらやだ。ミシェル先輩。そんなの『愛してる人』に決まってますよ」
「あそっか。それにしても、どうして限定なんていう魔法陣強化、思いついたの?ほんと、言われてみればそうだけど、思いつかなかったー!」

 ミシェル先輩とティナ先輩が話すのを聞きながら、僕は、濁した意味が全くなかったな、と、恥ずかしくなった。かああ、と顔に熱が集まるのを感じるが、でも、その通りなのだから、仕方がない。
 僕は実は、ミュエリーと一緒に魔法泉に行ったということを話して、それで魔法陣を発見したことを伝えた。それには理由があって、ミシェル先輩のお父さんは、この魔法研究棟とは別の、国の研究機関で働いているから、あの魔法泉の遊泳禁止を打診してもらえないかと思ったのだ。だが、───話は、その前で途絶えた。

「えええ?!ミュエリー・ぺシュカとミネルヴァに行った?!」
「み…ミネルヴァ…お、恐ろしい。近寄るのすら、躊躇するのに、ノア…すごいね」
「えー♡ノアったら、ヒューのことが好きなのに、なあにー?」

 え、あ、と、言い淀んでいたら、ちょうどそこをタイミング悪く、ミュエリーが通りかかったのだ。「あー…」と、ニコラスが、何やら、まずい、みたいな雰囲気で目を泳がせている間に、ギラリと目を光らせたミシェル先輩とティナ先輩がバッと立ち上がり、ミュエリーに向かって走り出した。

「え、あ?!せ、先輩?!」
「あーあ…」

 ニコラスがため息のような、呆れた声を漏らすのを聞きながら、僕は、遠くのミュエリーに目をやった。
 流石のミュエリーも、突然、女子二人がすごい勢いで走ってきて、驚いている間に、ガシッと、両腕を捕まれ、そのまま、連行されて、こちらへと歩いてきた。
 ドーナツ以外で、慌ててるところを初めて見た僕は、目をぱちぱちさせながら、その様子を見ていた。そして、連れてこられたミュエリーは、もう既に疲れた様子だったが、無理矢理ピクニックに参加させられることになった。その心底嫌そうな顔を見て、僕はつい、笑い出してしまった。

「あはははっ」
「───……お前……」


 ←↓←↑→↓←↑→↓←↑→


「し、信じらんない!ミネルヴァで泊まったの!?二人で?!」
「ふふふ、ミネルヴァなんて行く人たち、ちょっと軽蔑してしまっていたけど、ノア達なら、かわいいわねー」
「猛者……」

 ミシェル先輩たちに、ミネルヴァのことを、根掘り葉掘り聞かれながら、ああやっぱり、なんだかちょっと恥ずかしい雰囲気のところだったんだな、というこの世界の常識を知ることになった。
 ミュエリーは、僕に巻き込まれただけだというのに、こんな目にあって、おそらく、すごく怒ってるだろうな、と思う。でも、───。

(こんな風に、みんなと一緒にご飯を食べながら話すなんて、ユクレシア以来だ…)

 ミュエリーがもそもそと口を動かしているのを見て、僕は、やっぱり笑ってしまった。その時、遠くの方を、ぺシュカ教授が通りかかった。一瞬足を止めたぺシュカ教授は、すごく驚いた顔をしていたけど、ミュエリーに声をかけることもなく、スタスタと研究棟へと、入って行ってしまった。それを見て、ミシェル先輩が、言った。

「ぺシュカ教授。早く元気になるといいわね。私、尊敬してるのよ」
「教授の研究は、素晴らしいですよね。私の叔母も、教授の研究のおかげで、体調がよくなりましたよ」

 ミュエリーは何も言わなかったけど、少し、恥ずかしそうにしているような気がした。
 なんか言えばいいのに、とも思ったけど、僕たちは、そんなミュエリーを見て、なんだか微笑ましい気持ちになり、和やかな雰囲気で、昼食を終えた。

 そして、食後のことだった。
 僕はもう一度だけ、花火を試させて欲しい、と、ミシェル先輩にお願いした。「全然いいけど、何?」と、首を傾げるミシェル先輩に、宛先をユノさんではなく、エミル様にして、試してみたいのだと伝えた。
 先輩たちには、宛先をユクレシアのヒューではなくて、ユノさんに変更した時に、おそらく、記憶を持ったまま転生してるのではないか、ということだけを伝えてあった。なので、ミシェル先輩は、すぐにOKと言って、風魔法の準備をしてくれた。
 そのついでに、僕は、ミシェル先輩にだけ、こっそりと、ミュエリーに対して思っていることを伝えることにした。確証はないけど、それでも。それを聞いて、ミシェル先輩はすごくすごく驚いていたけど、でも、今まで、ヒューの話を聞いていたからなのか、「応援するね」と言ってくれた。
 僕は、すごくほっとして、できれば、僕がこの世界からまたいなくなっちゃったとしても、よかったらミュエリーと仲良くして欲しい、とも、お願いした。

「任せといて!」

 そう言い切るミシェル先輩の目に、実験対象に対する好奇心のような色が浮かんでいたような気がしたことについては、できるだけ、考えないようにした。

 とにかく、花火の行き先は、エミル様。年齢は、僕と別れた時、二十六歳だったことを考え、二十七歳に指定してみた。もし、ユノさんと同じ花火を見たら、僕が送っていると、気づいてくれるかもしれないと思ったのだった。

 花火の玉は、大空へと打ち上がり、そして、先ほどと同様に、白い光を放ち、消えた。それを見て、わっと胸に期待が込み上げたのも、束の間。
 花火の玉が、再び、白い光と共に、王都の空に出現し、───そして、ズバンと大きく、本日の「ヒューだいすき」が花開いた。正直、隣にミュエリーがいる状態でのこれは、僕的には、かなり恥ずかしくて、まっ赤になってしまった。確証は、ないけれど。
「あれー??」と、首を傾げる先輩たちを見ながら、ちらっとミュエリーと覗いた。ミュエリーは、僕のことを見ずに「年齢を指定したのか」と、尋ねた。僕が「27」と答えると、ああ、と小さく頷き、ミュエリーは、伏目がちのまま、僕の様子を観察するように、じっと見ると、それから、妙に低い声で言った。

「一度行って、戻って来たなら、それは、───」

 なんだかミュエリーの赤い瞳に、悲しみとも、苦しみとも、諦めともとれるような、不思議な、だけど辛そうな色が、滲んでいるような気がした。僕はじっとミュエリーの言葉を待った。ミュエリーは囁くように、言葉を続けた。

「相手がもう、死んでるんだよ」

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