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第二章 NOAH
15 翻弄
しおりを挟む「え!!!!!?」
今、僕は、雷に打たれたような顔をしていると思う。
おそらく僕が漫画のキャラクターならば、ピシャアアンという効果音と、雷のトーンを、後ろに背負っているに違いない。なぜって、ミュエリーと宿泊した朝、部屋から出た僕の前には、見知った顔の美少年が、ぽかんと口を開けて、立っていたからだ。
さらりとした色素の薄い髪、アーモンド型のぱっちりした瞳。その大きな瞳をぱちぱちと瞬かせながら、そして、その目は僕と、後ろにいるミュエリーを見て、一瞬で、状況を察知した、らしい。今の今まで、純真無垢に見えたその瞳を、悪魔のように歪めながら、それはそれは面白そうに、にやにやと笑って、僕に言った。
「へえー…そいつと…?かっこいいじゃん…って、あれ?おい、そいつ…」
「あ!アオイくん。あ、後で。後で説明するから」
そう。僕の目の前には、アオイくんが、立っていて、そして、その後ろには、まっ赤な顔で固まるエヴァンス騎士団長の姿があった。明らかに動揺しているのが見てとれる。ちらっと後ろを振り返ったアオイくんが、ん?と首を傾げながら、そっと、エヴァンス騎士団長の手を握って「どうした?」と尋ねた。
僕は、思った。
(…………何、この漂ってくる、明らかな事後感……)
慌てているエヴァンス騎士団長を見ながら、僕が固まっていると、突然。ミュエリーが、僕のお腹に手をまわして、ぐっと後ろへひっぱった。とん、と、ミュエリーの肩口に、僕の頭が当たってしまった。え?なんだろう、と思いながら、ミュエリーを見たら、なんだか、随分と、敵意を持ってアオイくんを見ているような気がした。
「ふうん………ノア。お前、中々やるなあ。………正解」
「え??なに??」
アオイくんがあいかわらず、悪魔みたいな表情で、よくわからないことを言っていたけど、僕はハッと気がついた。夏休みに入ってからすぐは、本当なら、主人公は攻略対象たちと、海へと遊びに行くはずだったのだ。
「あれ??ていうか、アオイくん、こんなとこで何やってんの?」
「あー…なんか、クリストフが、夢でもヤリたいとか言うから…」
「ち、違っっっ!!!ゆ、夢でも会ってみたいって、言ったんだ!」
「同じだっただろ」
すごく、すごく一生懸命否定しているけど、エヴァンス騎士団長は、墓穴を掘っているような気がする、と、僕は思った。それから、騎士団長は、夢みる重量級だったかー、とも、こっそり思った。これは完全に、もう、肉体関係があるものと見て問題ないだろう。というか、アオイくんが、こんな純情な彼を捕まえて、手ごめにしないはずは、多分、ないな、と、僕は思った。
(………が、まだ『結末』ではない。ごめん、エヴァンス騎士団長。もしかしたら、これからものすごく傷つくエピソードがある気がするけど、どうか、どうか、そのまま、お願いしたい!)
本当にまずい事態になったら困るので、後でこっそり、連絡先を聞きにいこう、と、心に決めた。僕のお腹にまわっている、ミュエリーの手に、ぎゅっと力が入った。
「ミュエリー?あっ!そっか。ごめん!こちら、神子様のアオイくん。それから、第二騎士団長のエヴァンスさんだよ。こちら、同級生のミュエリー・ぺシュカ。泉の調査に付き合ってもらったんだ」
「はじめまして、ミュエリー。神子のアオイです。泉の調査?へえ~それで、こんなとこに泊まってたわけ?たのしそ」
「クリストフ・エヴァンスです」
なぜか、ミュエリーは、敵意むき出しで、軽く頭を下げただけだった。
アオイくんの話によると、驚くべきことに、王子たちの誘いを断って、エヴァンス騎士団長と一緒に、ここまで遊びに来たらしい。それは、おそらく、アオイくんが気がついていないだけで、かなり、騎士団長のことを好きな気がする、と、僕は思った。
もちろん、見た目が好みだということもあるんだろうけど、さっきの反応を見る限り、随分とかわいらしい人な気がする。その純粋なかわいらしさで、是非とも、この小動物の皮を被った悪魔(失礼)を、クズ攻め(失礼)になってしまう前に、食い止めてくれることを、僕は祈った。
「アオイくん、また王都でね」
「ああ。聞きたいこと、たくさんあるからなー」
「こっちこそ、たくさんあるよ」
アオイくんたちは、これから神殿の慰問に合流するということで、軽く話しただけで、別れることになった。神殿の慰問の前に、騎士団長と、ここで何をしていたか、ということは、もう考えないようにした。
僕はミュエリーに振り返る。どう考えてもさっきから、様子がおかしいなと思っていたのだ。それに、僕も、すごくすごく気になることがある。
「ミュエリー、も、もしかしてアオイくんのこと知ってた?」
「別に」
「そ、そうなの?別に話したりとか、し、してない?」
「別にしてないけど?」
なんだあ、と、僕は、ほっと胸をなで下ろした。
騎士団長と一緒にいるとは言え、ハーレムを目指している人間だ。ミュエリーが攻略対象である以上、僕はミュエリーがアオイくんのかわいさに惑わされないように、守らなくちゃいけない。僕も、ミュエリーがアオイくんのことを、好きになっちゃったら、困る。すごく、困る。
「みゅ、ミュエリー、アオイくんみたいな子、、その、す、好き?」
「………………」
「あれ??なんかミュエリー機嫌悪い?ていうか……よく見たら、隈できてない?大丈夫??」
僕が様子を窺いながら、アオイくんのことを尋ねたら、ミュエリーは、眉間にものすごく深い皺を寄せた。昨日も寝る前に、なんかこんな顔を見た気がするなあ、と思いながら、そうやっていつも眉間に皺を寄せている、気難しい人を思いながら、無意識に、指でぎゅっぎゅと、その皺を伸ばした。
「お前こそ、最後のはなんだったんだ」
「最後の??」
「あいつが去り際に、なんか言ってただろ」
ーーーああ、と思い至った。また王都で、と、言ったアオイくんが、最後、去り際に僕の耳元でささやいたのだ。ゲームの攻略対象である『ミュエリー』だと気がついたから、ヒントを教えてくれたんだと思う。そのとき、僕はびっくりして、目をまるくした。だからミュエリーも気になったのかもしれない。
でも、それは言うわけには、いかなかった。
「別に、大したことじゃなかったよ?ね、ミュエリー。お土産とか見て、帰ろっか」
「………………」
にこっと笑って、なんともない風に装ったけど、ミュエリーはなんだか納得いかないような顔で、ぶすっとしていた。僕は、それを見て、ふふっと笑うと、朝ごはん、美味しいところがあるといいなあ、と思いながら、ミュエリーと一緒に、その宿を後にした。
(だって、僕ばかり言うのも、ずるい。これは、……カード)
←↓←↑→↓←↑→↓←↑→
「うわあ…思ってたより、あれだね…」
「いや、思った通りだろ」
僕とミュエリーは、ミネルヴァのお土産屋さんを見ながら、ため息をついた。見渡す限りの夢みる女の子が好みそうなお土産の山。アクセサリー、ハンカチから、カフスボタンや、ネクタイピン、食器、魔道具から、ペナントまで。全部、薄ピンク色か薄水色の、おそろいか色違いのお土産で、溢れていた。
いたるところで、べったりとくっついた恋人たちが、きゃっきゃっと楽しそうな声を上げながら、土産物を選んでいる。
そもそも、ーーー。
(アオイくんにお土産を買おうと思ったのに、本人いたし!)
夢も見ちゃった後みたいだし、ペットボトルに掬ってきた水も、多分、研究用と、自分で使う用になっちゃうだろうなあ、と、思う。
でも、せっかく来たんだし、なにかそこまで恋愛恋愛してないものでもあれば、お土産に欲しい。きょろきょろしていると、ミュエリーが何かの前で、足を止めていることに気がついた。なにを見てるのかな、と思いながら、こっそり近づいて、僕は固まった。
その一角は、ピンク色の店内の中でも、さらにピンク色を濃くしたようなお土産が並んでいた。そして、店員さんが書いたと思わしき、手書きのポップに、書いてあった。
恋人を惑わす、ちょっとえっちなお土産コーナー♡
(…………え)
僕は、こっそり覗いてみた。
怪しげな薬が入っているきれいな瓶、香油っぽいもの、ふわふわの毛のついた手錠とか、泊まった宿に並んでいた使い道のよくわからない道具とか、様々なピンク色のものの前に、ミュエリーは立っていたのである。
僕は、恐る恐るミュエリーの顔を見て、あれ?と、思う。なんというか、たまたま目についたものを、ただじっと見てるだけ、といった感じがしたのだ。
ミュエリーの目の下の隈を見て、思う。枕が変わると寝られないみたいな人もいるし、もしかしたら、疲れてるのかもしれない。
「ミュエリー……だ、大丈夫?」
「あ?ああ、悪い。なんかぼーっとしてた」
えろコーナーの前で、ぼーっとしているのは、やめたほうがいいと思うよ、とは、言わなかったけど、ミュエリーの背中を後ろから押しながら、ちょっと考える。
(香油…ああいうえっちな雰囲気のじゃなくて…)
「ねえ、ミュエリー。そういえばミネルヴァって、香油名産だよね?ぺシュカ教授に、安眠とかの効果がある香油、お土産にするのはどう?」
「………あの人に別にお土産なんていらない」
「え、でも、旅行いいよって言ってくれたんだし、僕からのお礼も兼ねて」
顔を顰めるミュエリーの背中を押しながら、街の人に、香油屋さんの場所を聞いて、向かう。教えてもらった店は、異世界には珍しく、ガラス張りの大きなショーウィンドウがあって、その中には、ーーー。
「わああ、見て!ミュエリー。こんなに、こんなにたくさん種類があるんだね!」
壇上に、まるでシャンパンタワーのように美しい香油の瓶が、ずらりと並べられていた。中をちらっと覗くと、どうやら、僕の顔くらいの大きさの瓶に、小さな蛇口がついていて、たっぷりと注がれたそれぞれの香油を出せる仕組みになっているようだった。落ち着いた色の木製の棚に、瓶が並んでいるだけの店内は、他のお土産屋さんと違って、とても、僕たちが入りやすい雰囲気だった。
カランと音を立てて店に入ると、かんじのいい女性が「いらっしゃいませ」と、にこっと笑った。
僕は、こんにちは、とだけ言って、棚に目をやる。すごい量の香油だ。こうして並んでいるのをはじめて見たし、今まで別に興味もなかったけど、こんなにもきれいなものなんだな、と、びっくりした。カラバトリも香油が有名だったから、行ってみればよかったなあ、と、少し思った。
蛇口つきの大きな瓶の横に、きれいな小瓶に入ってるものも、それぞれ並んでいる。ひとつひとつ、効能を見ながら、手に取っていく。
「ぺシュカ教授には、安眠・リラックス、と、アオイくんにはなにがいいかな…」
「絶望とか、敗北の香りはないのか」
「……そんなのないよ」
なんでわざわざ香油を使ってまで、人生に打ちひしがれないといけないんだよ、と、思う。よくわからないけど、流石にこれだけはわかる。ミュエリーは、アオイくんのことが、あんまり好きじゃなさそうだ。
「ミュエリーは、なんか元気が出そうなのがいいね。なんかないかな」
「香油なんて、普段使わないから、いらない」
「………………そ、そっか」
別にミュエリーは普通に受け応えをしてくれただけなのに、普段使わなくても、使うときはあるのかな…と、すこし、想像してしまった。ヒューにいつもたっぷり使われていたことを、なぜか思い出してしまって、顔が赤くなる。だめだ。僕は昨日から、頭がおかしい。
(だめだ…このままじゃ僕は、すごい欲求不満の、えろい変態になってしまう…!)
そして、それはニュータイプでもなんでもなく、普通にえろい変態でしかなかった。なんとか顔の熱を逃そうと、ぱたぱたと、手で顔を扇いでいたら、ミュエリーが、じっと僕のことを見て、そして、目を細めた。「ああ」と、意地悪そうに言うと、僕の背中のすぐ後ろから、棚に並んでいた香油の瓶に手を伸ばして、僕の耳元に口を近づけて、言った。
「……あったかも、使うとき。買おっか」
どくっと心臓が脈打った。もう、僕は、こういうとこが、こういう意地悪なところが、と、思いながら、唇を噛みしめる。じわっとちょっと涙目になる。
僕の後ろにいるミュエリーから、僕の表情は、きっと見えない。それでも、きっと僕が動揺していることは、伝わってしまっている気がした。
そして、思う。
こうやって、翻弄されているようじゃ、だめなのかもしれない。僕が、いつまでも、こんな言葉一つに、心臓を掴まれて、どきどきしてしまうから、いつまでたっても、ヒューに守られてしまうのかもしれない。僕だって、何年も異世界でやってきてるんだから、って思いながら、覚悟を決める。
振り返ったら、僕のことをじっと見てるミュエリーの顔が、近くにあった。僕は、ちょっとだけ首を傾けて、できるだけ、余裕があるように、にこっと笑う。それから、ミュエリーに言った。
「僕も、えっちなの、買おっかな。使うとき、あるかもしれないしー」
ミュエリーはびっくりした顔をして、目をぱちぱち瞬かせた。僕は、自分で言ったくせに、恥ずかしくて恥ずかしくて、もうだめで、ミュエリーから離れて、違う棚に歩いてった。
(なんっ……も、なっ何言ってんだ…僕はっっ)
(…待って、待って、普通に、買おっかなだけでよかったんじゃない……?)
(えっちなのとか、言わなくてもよかったんじゃない?!あ~~…ばかー!)
恥ずかしすぎだった。恥ずかしすぎて、死にそうだった。
僕が人を翻弄するなんて、そんなこと、できるわけなかった。でも、後悔しても、言ってしまったものはどうにもならなかった。僕はこの後、王都への帰り道、どんな顔で、ミュエリーと一緒にいればいいのか、さっぱりわからなかった。どうしようどうしようと考えて、僕の頭はいっぱいすぎて、破裂してしまうかもしれなかった。
だから、僕が反対側の棚を見て、まっ赤になっているとき、さっきの棚で、ミュエリーが片手で顔を押さえて赤くなってるのは、僕からは見えなかった。
「~~~っ」
「~~~っ」
───────────────
大変長らくお待たせいたしました!
BL小説大賞に参加中の『転んだ悪役令息の僕と、走る従者の冒険のはなし』を、
読んでくださった方、投票してくださった方、感想をくださった方、
本当に、本当に、ありがとうございました!!!
おかげさまで、現時点で41位(最高39位)/1989作品につくことができています!
本当に、皆さんのおかげです。ありがとうございます。
これから開催期間終了の11/30までに、もう少し、順位は下がってしまうかなと思うのですが、
最後まで、できることはやってみようと思ってます!
本当に、ありがとうございました!!!
『転んだ~』の番外編が無事に完結しましたので、
本日より、またこの作品の更新をはじめて行きます!
どうぞよろしくお願いいたします!
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