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3. と、はぐれる
73 レンツェル・フリティラリア ※
しおりを挟む「…………」
今、俺は、渡された試験管のようなガラスの筒を持って、呆然としていた。
ガラスの筒の中には、変な青い液体が入ってて、そこに射精しろと言われたのだ。
血液採取の他にも、瞳孔をチェックされたり、脈、喉の様子、心音、と、医者のようなことを一通りしたイーライが「一人でした方がええやろ」と言って、その試験管を渡して、部屋を出て行ったのだ。何を……というのは言われなかったが、予想はついていた。
(……精液を採取? 一体何のためにだ??)
姉さんのことも気になるが、今は、このことの解決の方が急を要していた。
先ほどから首を傾げているが、「黒百合様に触られることになっても、知らへんで」と、イーライが言い残して去って行ったので、正直、怯えている。そんな、剣を心臓に当てられながら、勃起させられるみたいなこと、無理に決まっていた。そして、気づいた時には死んでいたら、洒落にならない。
こんな、何もないところで、というか、吸血鬼の根城で、俺は一体何をしようとしてるんだ? という、冷静な思考が巡ってきては、イーライの言葉が頭を過ぎる。精液なんて、ただ擦れば出るのだ。何が減るでもないし、心配しているくらいなら、やってしまおうと思って、カチャとベルトを外した。縮こまっている自分のペニスを扱いてみるが、当たり前だが、反応はない。
何かやらしいことでも思い出そうとしたら、間違って変なことを思い出してしまった。
――「…………愛してる……」――
「~~~っっ」
耳に残る、甘い声。まるで本当に愛しい人に囁くように言われた、その言葉に、きゅうっと胸が締めつけられた。そうでなくても、さっきまで『俺』は、あんなに激しく『ネル』と交わっていたのだ。混乱しながらも、ぴくっと体が反応してしまう。
優しく、俺の背中を這う指先。慈しむように触れられる唇。熱い舌も、それよりもっと熱いところも、全部、思い出せる。体の奥底が疼いた。ぴくっと気づけば、ベッドの上で、大胆にも、足を広げて、自分の昂りを扱いた。ネルにされたみたいに、少し焦らしながら、ゆっくり扱いたり、早く、したり。ネルのペニスが舐めるみたいにゆっくりと進むのを思い出して、きゅんと、ありえないところが反応してしまう。もう、止まれなかった。
「っはぁ、ふっ」
熱い息が漏れる。ここがどこで、自分が一体何をさせられてるのかも、全部忘れて、ただ、思い出していた。自分のことを、誰かの代わりに、愛してるように抱くネルのことを。体の全部を抱きしめられ、全てをネルのものにされたみたいだった。
愛してるって、好きだって、言われるのが嫌だった。ネルの瞳に映っているのが、自分ではなくて、誰か他の人なんだと知りながら、聞こえてくる甘い言葉も、あんなに愛されてる誰かのこと、羨ましいと……そう、思ってしまう、自分のことも。
困ったように笑ってた『ネル』を思い出す。顔を見てるだけで、『俺』のこと、好きで仕方がないんだって伝わってきた。『俺』も、体中から、好きが溢れてた。そうじゃなかったら、自分が罪人としての汚名を着せられることを知っていて、あんな風に、逃げようだなんて、言えるわけ、なかった。自分だって、あの屋敷から、ほとんど出たこともなかったくせに。
きっと、怖かっただろうに。
(俺も……あんなに浅ましく、はしたなく、ネルのこと、ねだればよかった)
ネルに、『ネル』に、抱かれた時のことばかりが、頭を過ぎる。
あんなに、愛されてたら、きっと、きっと気持ちいい。内側を、速く、ゆっくり、擦られて、あんな風にされたら、絶対にすぐにイッてしまう。自分で後ろを触る勇気はなくて、でも、しゅっしゅ、と布が掠れる音が速くなる。ネルにされたみたいに、先端をぐりっといじったら、自分でしたことなのに、体がビクンッと跳ねた。
「あっっ」
――「かわいい声」――
「んんっ」
――「こんなにして、えっちだね。ソーマは」――
「ち、違うっ ああっ」
腰をびくびくと震わせながら、手の動きは、速く速くなって、すぐに限界がきた。
そのまま、ぴゅっと精液が飛ぶ。ハッと慌てて、左手に持ってた試験管を当て、本当に、摂取してしまった……。真面目な性格が仇になった。そして、ごろんと横向きに転がりながら、はあ、はあ、と、肩を上下させた。
渡された栓を試験管にはめたら、青い液体がしゅわっとなった。
(なんだこれ。俺……、ほんと、何やってんだ……)
だんだん冷静になる頭で、虚しいことばかりを考えてしまいそうで、何となく、夢のことを考えていた。
それこそが、虚しいことの最たることである、ということに気がつくほどには、まだ、俺の頭は冷静ではなかった。
刹那の幸せに微睡むみたいな、それにしか縋れない二人に、唯一許された愛を確かめ合う方法は、体で繋がる以上に、もっと、もっと、意味があったような気がした。
二人の姿は、とてもみっともなかった。恋なんて、愛なんて、きっと、そんなものは幻想で、きっと、みっともない、ものだった。それでもお互いを求めることしか、二人は知らなかったんだろうな、と、思う。
そっと、目を閉じる。
(他にも、方法が……あったかな)
あの後、二人に何があったのか、知らない。でも、自分だって、そうすればよかったんだろうか。
こんな、いつまで続くかもよくわからない関係。はじまってもいないのに、終わりだけは来る関係なんて、不毛なだけなのに。みっともなく、縋ればよかったんだろうか。
もはや、自分が何を言ってるのかわかんなくなってからのことは、わからない。でも、あの時、「愛してる」と言われた時、伝えられなかった言葉が、虚しく、溢れた。
「好き……ネル。俺も、……好き」
『俺』が、俺、だったら、どうしただろう。もしも、俺だったら、なんて言っただろう。
焦燥して、あんなに疲弊した『ネル』を、ネルを、見てしまったら、何ができたんだろう。今なら、今の俺なら、もう少し寄り添えただろうか。『ネル』の仕事も、手伝えただろうか。無力だった『俺』とは違う。俺は平民だけど、中流家庭に生まれた。学もあるし、今は、銃も使えるし、と考えて、今、まさに足を引っ張って、こんなところにいる……ということを思い出して、がっくりと肩を落とした。
だけど、その時、ふと、ネルみたいな声が聞こえて、ビクッと体を震わせた。
「――――自慰、したのか。嘆かわしいな」
「うわああ?!」
バッと体を起こせば、そこには、黒い長衣に身を包み、白い長い髪を一つに束ねた、目隠しの――
「れ、レンツェル・フリティラリア……」
「はあ。なんて愚かなんだ。そんなに長く生きていて、お前は貴族に対する礼儀も知らないのか」
正直、ペニス丸出しのまま、貴族に対する礼儀を問われても、困る。俺は、急いで、手にしていたナプキンで、身を拭うと、下穿きの前を正した。突然、現れたレンツェルに、どうしていいかわからずに、とりあえず、膝を抱えて、鎖を手に持った。この部屋の中では、武器になりそうなものは、この足枷についた鎖ぐらいだと思うのだ。
(後……精子の入った試験管…………最低だ)
だけど、レンツェルはちらっとその試験管を見て、「青いな」と言った。さっき、血を見たイーライに「赤いな」と言われたのを思い出した。これから、殺されるのだろうかと思い、心臓が、ばくんばくん鳴っていた。だけど、レンツェルは、ストンとベッドに腰を下ろした。
「これが青いままってことは、お前の子種は死んでるんだ」
「え?」
「お前の生殖機能は、死んでる」
もしかして、レンツェルは、今、俺の精子の話をしているんだろうか、と動きを止めた。なんで俺は、吸血鬼の根城に来て、自分の精子の生殖機能について、吸血鬼に言われているんだろうか。医者なのか? と、恐ろしいほど馬鹿な疑問が浮かんだのは、一瞬で無かったことにした。俺は一体、何を調査されているんだろうか。
だけど、混乱する俺に構わず、レンツェルは、肩を震わせて、笑い出した。
「っくっく。ちょっと小綺麗な顔してるだけの、小汚い平民の男だ。貴族ですらない。こんなところで自慰に耽る淫売。あいつには、お似合いだな。こんな薄汚い男を探して、今頃あいつは、――ネルは、お前のこと探して、走り回ってんだろうね」
「なっっ」
ぶわわ、と、顔に血が集まる。それは確かに事実だったけど、人に精液を採取されるよりは、よかったはずだ……と、思う。だけど、レンツェルの「小汚い」という言いように、何故か『俺』が責められているような、そんな、気持ちになった。
どういう対応をしたらいいのか、よくわからない。殺す気なら、攫ってくる必要なんてないのだから、レンツェルは、何かしらのことを俺に期待しているはずだった。それが、何なのか、がわからない。
イーライは『執着』と言っていた。だけど、そんなことをされるほどの繋がりは、思いつかなかった。
だけど、その後、レンツェルが言った言葉は、思いも寄らないものだった。
「貴族の男をたぶらかして、ほんと、薄汚いドブネズミのような奴だな」
「……え??」
「そんなにお前は、具合がいいの?」
貴族を? 何の話だ? と、目を瞬かせる。
意味がわからなくて、しばらくぽかんとしていたが、なんだか夢の中の『俺』のことを言われているような気がして、居心地が悪かった。自分がしたことではないし、レンツェルがそのことを知っているわけもないのだ。
だとすれば、イーライがいた時から思っている疑問が、正解なような気がした。
「あの……やっぱり誰かと、間違えて……」
「僕も、試してみようかな」
「は?」
「ドブネズミと性交するなんて、おぞましいけど。知らない間に、大切な大切な、『ソーマ』が、穢されたら、あいつ、どうするかな。ふふ、死にたくなるだろうな。ああ、僕じゃなくてもいいのか。あのお化けどもにやらせようか。お前たちは、ベスィと、呼んでいるんだよね?」
お化けと、呼んでいるのか……と、小さく驚く。
「あいつ」と言うのは、話の流れからして、多分ネルのことだと思った。俺は、曲がりになりにも、ネルと一緒に行動している人間だ。俺がいなくなれば、探しているだろうとは思うけど、でも、「大切な大切なソーマ」と言われるほどのことは……と、考えて、ふと、チェルシーさんたちの会話も思い出された。
(どういうことだ……?)
でも、言われている内容は、恐ろしいことなのに、それよりも、どうしてそんなにネルのことを目の敵にしてるんだろうかと、不思議に思った。それはまるで、ネルの映し鏡のようで、吸血鬼を恨んでいるネルのように、もしかして、レンツェルは、ネルに恨みでもあるんだろうか。だとすれば、ネルと一緒に行動をしている俺に、こうして、その矛先が向いたとしても、不思議でないかもしれなかった。
でも、レンツェルは、忌々しそうに続けた。
「ま、今はまだ、あのメガネのお化けが調査中だから、手は出さないけどさ。あーあ。ネルが、死ぬほど苦しい思いをして、毎日死んだみたいに過ごせばいいのに」
「……ど、どうして……ネルのこと、そんなに……」
思わず、口をついて出てしまった言葉に、ハッと口を塞いだ。だけど、レンツェルは、つまらなそうに「はっ」と鼻で笑うと、言った。
「あんなゴミ。この世の全ての苦しみを味わえばいい」
「っっ」
「……ああ、その、正義に満ちた瞳は、見たことがあるよ。潰してしまおっか。ネルが執着してるから、どんな奴なんだろって思ったけど、今、死んどく?」
「……べ、別に、ネルは俺のこと、なんとも思ってない」
ネルのことを、ゴミだと言われて、思わず、反抗的な目をしてしまった気がした。どういうわけだか、レンツェルは、やっぱりネルのことばかり考えているようだった。俺は、自分が死ぬかと問われているのに、なんだか、レンツェルの、その子供みたいな性格が気になってしまっていた。
俺の目の前にいるのは、――悪い奴だ。
それから、みんなの敵で、全ての元凶で、ネルのことを「ゴミ」みたいに思っている、吸血鬼。
だけど、レンツェルのそれは、――なんていうか、――。
「ネルのこと、好きなのか?」
「――――――ハア?」
「……だって、嫌いなら、放っておけばいいし。不老不死……なんだろ? それなら、ネルだって、すぐに死ぬのに」
嫌い奴になんて、構っている時間がもったいないと思うのだ。それに、これだけの力を持っていて、何故、直接ネルのことを殺そうとしないんだろう。俺を攫って痛い目に合わせて、苦しませたいだなんて、そんなのは、嫌いではなくて「執着」だと、俺は思った。普通、嫌いな奴に、そんなことはしない。
ネルのことも思い出す。
ネルもレンツェルも、「嫌い」の意味をよくわかっていないんじゃないだろうか。
だけど、レンツェルは、低い声で言った。
「お前、本当に何も、知らないんだね」
「え?」
「信用されてないんだ。ネルはお前に何も伝えてないんだね」
もう、何がなんだかわからない。
ネルもレンツェルも、この謎かけみたいな周りくどい話し方を、本当にどうにかして欲しいと、俺は思った。ネルが俺に何も伝えてない? 信用されてない? そうだろうな、と思う。出会った時から、なんでもぼやっとしか伝えないし、嘘をつかれるし、最終的には「嫌いになれ」と、昨日言われた。全く以て、意味がわからない。
でも、それでも、俺は信用してるから、別にいい……と、負け惜しみのように思った。
だけど、レンツェルは、さらに不可解なことを話し続けた。
「お前の姉を、誰が殺したかも、知らないんだ?」
「――――――え?」
「ふうん。その足の鎖、外してあげるよ。この建物の中に、面白いものがあるから、探してごらん」
姉さん?? どうしてレンツェルは、姉さんのことを知っているんだろう、と、眉間に皺を寄せた。だけど、鎖を外してくれるというのだから、それは願ったり叶ったりだった。「どうせ外には出られないし」と、続けられた言葉に、ぐっと奥歯を噛みしめた。でも、鎖さえつけられていなければ、可能性だってあるはずだ、と思う。
レンツェルが目を覆っている布を、スッと撫でた。
その高級そうな布は、決して透ける素材とかではないのだ。仮面のように穴が空いているわけではない。どうやってレンツェルが、いろんなものを見ているのかは、知らない。だけど、俺の顔のことも、目のことも、さっき話していたんだから、普通に見えているんだろうか。
思わず、尋ねてしまった。
「目隠し……どうして、してるんだ?」
俺の質問に、一瞬きょとんとした顔をしたレンツェルは、しばらく黙っていた。
だけど、ぽつりと、小さく、呟いた。
「………………怖いものを、見たくないからだよ」
その、小さな子供が呟いたような言い草に、俺はハッと息を飲んだ。
まさか答えてくれるとは、思わなかったのもある。だけど、周りくどく、謎かけみたいに話すレンツェルの、その言葉だけは、なんだか、本心なような、そんな気がした。
そして、スッと、頬を指先で撫でられる。レンツェルに触れられている……というだけで、心臓は、バクバクとまた、音を立てた。怖い、正直に、怖かった。でも、レンツェルの口からは、また、予想だにしなかった言葉が吐き出された。
「本当に、お前のことを愛してたのが、抱き合っていたのが僕だったら、お前は、どう思うんだろうな……」
その、縋るような言い方に、ドキッと心臓が跳ねた。それは、恐怖から来るものでは、なかった。
だけど、その後また、謎かけのような言葉を残して、レンツェルは、部屋を出て行った。
「――――お前、なんで生きてんの?」
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