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1. と、出会う
20 夢の終わり
しおりを挟む「ちょっと、邪魔、しないで欲しいんだけど!この子と、ジーナと交換して」
オルガさんは不機嫌そうに、ネルに向かってそう叫んだ。
俺の首には、相変わらずギリギリとピアノ線が巻きついていて、ぷつっと、肌の薄皮が切れたような感覚があった。このまま、このピアノ線が食い込めば、スパンと首が切り落とされてしまうのではないかと思い、頭が真っ白になった。
ネルは、青白い剣を構えたまま、じっとこちらを見て動かない。
(まずい…足手まといとはこのことだ…!人質じゃないか、これじゃ)
何か打開策を考えなくては、と、思う。ジーナさんは、夜の女王役なのだ。それで、オルガさんは、舞台の上ではなく、月花草の咲き乱れる、この夜の帳の中で、ジーナさんを殺すつもりだったのだ。方法はわからない。でも、ケンさんの遺体のことを思い出す。あの繊細な情景の作り方は、まるで、───さっき、ネルに聴かせてもらった、戯曲の旋律のようだった。
「………きれい、でしたよね」
「は???」
「あ、いや。すみません。嫌いな人を殺すのに、あんなに情景を作る人が、俺の首をここで切り落とすとは思えなくて…」
「………あなた、神経どうなってんの」
あの現場に巡らされた理知的な状況を、思い出したのだ。それから、先週見た、ベスィの姿をも。オルガさんと、先週見たベスィは、違う。確かに、指先から、ピアノ線みたいなのが出てるし、おかしな能力があることは確かだ。
でも、───
「なんかオルガさんは……俺のこと、殺さない…かな、と思って」
「……あーもう。忌々しいわ。黒髪にオリーブの瞳って」
ストラヴィさんが、ネルに何かを囁いてから、急いで円形劇場の方に走っていくのが見えた。ネルが何にも言わないってことは、あっちのストラヴィさんは、本物の、人間なのだ。さっきの口ぶりからしても、ストラヴィさんは、どういうわけだか、オルガさんのことが見えているのかもしれない、と、気がついた。
こっちをじっと睨んでいるネルに、ちょっと待って、という意味で、手の平を向けて、心底嫌そうな顔で、俺のことを見ているオルガさんに、話しかけた。
「あの、はじめに話してくれた時、ストラヴィって、俺に教えてくれたのは、ピアノのことでしたか?」
「なんでそんなこと聞くのよ」
そして、怒りながらも、教えてくれた。舞台に立つと、緊張のあまり、ピアノが弾けなくなりそうになるときがあって、ピアノをストラヴィ、自分はオルガ、として、相棒と二人で楽曲を奏でているつもりだったのだと。ということは、あの時、紹介してくれたのは、やっぱりピアノで、ストラヴィさんは、本当は、違う名前なのかもしれない。そして、オルガさんが話すのを聞きながら、思う。
ベスィは長い間をかけて、魂が悪霊化する。吸血鬼の呪いが魂を侵食してしまうんだ。
オルガさんが、ストラヴィが亡くなってから、───百年間。
──「これも、ストラヴィ社のピアノの原形になったって言われてる、歴史あるグランドピアノなんですよ」──
ストラヴィ社のことは知っていた。でも、それが、自分のラストネームから取られているとは、知らなかった。オルガさんと相棒のストラヴィ、自分のことも記憶もあるのに、それが、現実として、ストラヴィ社の名前とは、繋がっていないのだ。
ベスィは、自分が死んでしまったことに気がつかないのだと、ネルは言った。自発的にそうなった人が、どう思うのかはわからない。でも、オルガさんの言動を考えればわかる。
(記憶が…混ざり合って、どこかで辻褄を合わせてるんだ…)
百年も生きていれば、きっと、時代も変わる。それでも気がつかずに、自分が生き続けるということは、どこかで、多分、記憶がぼんやりしたり、無理やり繋いだりして、きっと、辻褄を合わせてしまっているんだ。もしかしたら、先週見たベスィも、そうだったかもしれないと思った。
俺がこんな状況なのにも関わらず、そんなことを考えていると、苛立ったオルガさんが、ネルに向かって叫んだ。
「ていうか、ジーナをこっちへ寄越して!あなたたち、関係ないじゃない!わからないの?!ケンとジーナは、私の意見も聞かずに、勝手に結末を作り替えたのよ!作者である私の意見も聞かずに!!」
「───それは…できない」
当たり前だ。殺されると分かって、人間の命を差し出すことなんて、できるわけがない。それに、流石にネルだって、オルガさんが、俺のことを殺したいわけではなさそうなことに、気がついているんじゃないかとも、思うのだ。
でも…オルガさんの言葉を聞いて思った。やっぱりオルガさんも、自分の気持ちが、自分の声が、届かないという苦しみを抱えていたのか、と。
(自発的にベスィになったのに、どうして、自分が死んだことに気がついてないんだろう…これも、記憶が??)
───その時だった。
静寂の中に、ピアノの音が響いた。まるで苦悩の中、混沌の中にいるような、手探りで、出口を探しているかのような、心細い旋律。
「これは……?」
「弾いてるのは、あなたの妹の子孫だよ。ヒビキ・ストラヴィ。さっき僕の横にいた、灰色の髪の男は、あなたの妹の子孫だ」
「あの子が…?そう、だったの。ん?子孫??」
そうだったのか、と俺は目を瞬かせた。首を傾げているオルガさんは、理解はできていない様子で、だけど、何かが引っ掛かるようで、不思議そうにしていた。
でも、響いていた心細い旋律は、だけど、それは段々と、希望の光を見出したように、きらきらと瞬く、星の優しい光のように、輝き出していた。
その、音色を聞いて、思う。
(これって…もしかして……未完成の戯曲の……続き?)
楽曲の癖のようなものは、少し、違う。でも、なぜか、出かける前にネルに教えてもらった『子供たちの景色』の、あの、おもちゃ箱をひっくり返したような、あの軽快な旋律に、似通っているような、そんな気がしたのだ。後ろを見れば、オルガさんも、驚いたような顔で、そのピアノの音に聴き入っていた。
その様子を見ながら、改まった口調で、ネルがもう一度、言った。
「オルガ・ストラヴィ。頼む、、ソーマを…解放してくれ。あなたの戯曲には、関係のない人間のはずだ」
「………空色の、瞳の…」
オルガさんが、ネルのことを、真っ直ぐに見て、そう、小さく、呟いた。
ネルのいる位置は、ここからだとまだ遠くて、夜の中だというのに、よく、空色の瞳に気がついたな、などと、どうでもいいことが頭をよぎった。でも、今、このヒビキさんが弾いているピアノの音のおかげか、なんだかオルガさんの瞳が、少し、動揺に揺れているような、そんな気がしたのだ。
俺は言った。
「オルガさん、これ…ヒビキさんが弾いてるの『子供たちの景色』のハッピーエンドなんじゃ、ないですか?」
「え……これ……、最後の……」
「……オルガさんが、目指してたハッピーエンドって、どんなものだったんですか?」
「………そっか…そうだった…私は……、───」
ネルは『病床に倒れた』と言ったのだ。
もしも、オルガさんが本当に、自らベスィになったんだとしたら、それはおそらく、もっと長く生きて、───曲を書きたかったから、だったんじゃないだろうか。そして、長い長い年月の間、たくさん時間はあったはずなのに、だけど、未だ完成していないこの戯曲は、悪夢に囚われてしまったオルガさんそのもののような、そんな、気がした。
(ベスィになって長い間生きてたのに、完成…できなかったんだ。ハッピーエンドがいいと思っていたのに、悲しい結末を推していた二人のことは、殺したいほど憎いと思うのに、それでも…完成、できなかったんだ……)
それはなんだか、ベスィという存在の、悲しさを、哀れさを、そのまま表しているようで、心臓がぎゅうっと締めあげられたように痛んだ。もっと曲を書きたくて、ベスィになったはずだったのに、それでもきっと、わからなくなってしまったんだと思った。
自分がなんだったのか、どうしてベスィになりたかったのか、何をすべきだったのか。そして、声は届かず、存在は否定される。そんなのって、───
(それこそが…吸血鬼の呪いみたいだ…)
有名なピアノブランドの名前になっているのは、きっと、オルガさんの曲が、人々の心に残っているからだ。今こうして、ピアノが軽快に鳴り響いているのは、きっと、『子供たちの景色』の続きを聴きたいと思った人が、いるからだ。
オルガ・ストラヴィという、作曲家は、演奏家は、戯曲家は、百年経った今だって、───きっと、愛されているのに。
「オルガさんの曲、ちゃんと、届いてますよ。たくさんの人に…」
俺の首に巻きついていた、ピアノ線が、緩んだ。地面に崩れるようにへたり込んだオルガさんの前に、俺もしゃがんだ。土で汚れてしまった、女性にしては大きめの、ピアノが弾きやすそうな手を、ぎゅっと握った。
その時にはもう、俺とオルガさんの横に、青白い剣を構えた、ネルが立っていた。
「オルガ・ストラヴィ。ソーマを、殺さないでくれて、、ありがとう…」
「ほんとに空色の…瞳……えー…やだ。ほんとに?」
「?……あなたの魂は、吸血鬼に呪われてしまっている。これ以上、罪を重ねる前に、霊送する」
ネルが、へたり込んだままの、オルガさんの心臓に、その剣の切先を、真っ直ぐに当てた。オルガさんは、「なんでもお見通しみたい…」と、もう一度だけ、よくわからないことを呟いて、それから、「ヒビキに、後、ジーナにも、絶対にハッピーエンドにしろって言っといてよ」と、困ったような顔で、笑ったのだった。
ネルの青白い剣が、スッと吸い込まれるように、オルガさんの胸に消えていった。そして、痛みを堪えるように、オルガさんの顔が歪んだ。掴んでいたオルガさんの手をぎゅっと、握りしめた。でも、───次の瞬間には。
ぶわああっと、白い光が、まるで、星が散るように、俺の前で、弾けた。
(すごい……きれい…)
オルガさんは、自分が死んだことを、思い出したみたいだった。それから、自分がなんのために、ベスィになって、本当は、人を殺すのではなくて、本当は、何が、したかったのかと、言うことも。
俺は、もう、オルガさんの悪夢が終わって、囚われていた夢から覚めて、本来、───本当のオルガ・ストラヴィがいるべきところへ、あるべき姿へ、戻っていってくれることを、願った。
ふわりふわりと、空に消えゆくオルガさんが、昔の記憶を思い出してるだなんてことは、ネルも、俺も、知るわけはなかった。
「あーあ、もったいない。ベスィなんかになっちゃったら、もう誰にもあなたの音だってわからないじゃないの」
「だって、死んだら、もう曲が作れないし、それに…もう、届かない」
「そうかな。あなたの素晴らしい曲は、きっと、誰の心にだって、届くのに」
病床の私がベスィになりたいと、レン様にお願いした後のことだった。
黒く長い髪を後ろで一つにまとめた、オリーブ色の瞳の、小綺麗な女に、話しかけられた。黒いローブには、紫色の刺繍糸でできた、黒百合の紋章がついていた。どうやら、私が誰かということも、私がベスィに成り下がったことも、全部知っているようだった。
残念ね、と、ため息をつく姿に、少しだけ、腹が立った。でも、それよりも、この女が、何かを知っていると言うのなら、尋ねたいことがあったのだ。
「私は、これから誰かを殺したり、するのかな…」
「そうかもね。ベスィなんかになっちゃったからね。ずっと曲書きたかったって気持ちもわかるけど、ベスィはだめよ。だめ。ま、でも、私、あなたの曲、好きだったんだよね。───じゃあさ、そうならないように、一つだけ、おまじない、しといてあげるよ。化け物にならない、おまじない」
そう言って、その女は、レン様に噛まれた私の傷口に何かを入れた…ような気がした。それから困ったような顔で笑った。
「ベスィの判断はまずかったよね。きっとこれから、苦しいと思うけど。でもさ、いつかきっと、空色の瞳の貴公子が、あなたの魂を解放しに、来るからさ。そうしたら、魂は、あるべきところに、還るから」
「は?」
「だからその時もしも、───もしも、その人の隣に、私と同じ黒髪に、オリーブ色の瞳のかわいい子がいたら、守ってやってよ」
「ハア?ほんとに、意味わかんないんだけど」
「だから『子供たちの景色』の夢から醒めたハッピーエンドのとこ。早く完成させてよね。何年経ってもいいからさ」
ああ、私は、───そんな大切なことも、全部忘れて、───何年も何年も、一体何を、していたんだろう……
「───…ごめんなさい。ソフィア……」
「え?」
消えゆくオルガさんが、最後に一言、俺の方を見て、何かを呟いた気がして、え!と驚いて固まってしまった。
ネルが、ん?と、俺の方を見ていたが、俺は、なんでもない、と首を振った。
(今、───姉さんの名前、言ったような、気がしたけど……でも、ソフィアなんて、どこにでもある名前か…)
目の前の光は、もう、夜に溶けてしまっていた。
一人の人間の最期だと言うのに、軽快な優しい旋律が、夜の空に、響いていた。
「ヒビキさんの『子供たちの景色』の結末、気に入ってくれたかな…」
「さあね。死んでしまった人の気持ちは、もう、───僕にはわからないよ」
平坦な言葉の割に、ネルの言い方は、どこか願うような響きを含んでいた。
だからそうは言わなくても、きっと、そうであって欲しいと、そう、思っているんだろうなと、思うことにしたのだ。
そして、俺も、そう、願った。
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