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二章 接吻
2 それでは見えない
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※NTR/寝取られ、緊縛、視姦、目隠し。
両手を頭上に結わえられ、寝台につながれた。
ビリビリビリッ──
下着を引き裂く鋭い音が、悪夢の幕開けを告げる。
「あぁッ……!」
大きく割られた足を、腿につくほど押し込まれ、縛られた。
下着を剥ぎ取られ、ぺたりと脚を折り畳まれて、これではあまりにも全てを義父の目に晒してしまう。羞恥で肌という肌が朱に染まった。
「い、や、……ぁ」
どうしようもなく剥き出しにされ、あからさまな視線を浴びせられて。
非情にも暴かれた可憐な秘花は、露出の刺激と見られる恥辱に耐えかねて、ぴくんぴくんと不規則に痙攣をくりかえした。
灯りを背負った義父の表情は、はっきりとは見えない。
ただ、強い光を放つ双眸が、彼女を射抜いて逃さない。
精悍な体躯が寝台に濃い影を落とし、黒々と娘の足元まで届いていた。
「やめ……やめて……」
膝を寄せても、肝心のところが隠れない。
羞ずかしくて、せめて痙攣を止めたいのに、そう思うほど、反応してしまう。火照った顔と身体に、さらに熱がこもる。
ぴくんっ、びくびくっ。
脚が震える。熱い。羞ずかしい。困る。耐えられない。混乱を極めて、もうほとんど眩暈がする。
なのに、駄目駄目と思うほど身体が熱を持て余してしまうのが羞ずかしく、そう思うほどに、また──。
「あ」
義父が身じろぐたびに、かすかな衣擦れの音と共に、影が揺れた。
そのわずかな音と光を、いちいち身体が拾ってしまう。
熱く、甘く、火照ってゆく。
「いや……」
こんな自分を、誰より夫に、知られたくなかった。
「あなた……見ないで……」
どこにいるのだろう。
彼女の位置からでは、夫の姿が見えない。
彼から見えているのかどうかも、わからない。
手がかりは、声だけだ。
くぐもった唸り声は遠い。だが、この部屋の中であることは間違いない。
こんな姿で拘束されて、羞ずかしく身をくねらせている、まさにこの部屋に、夫もいるのだ。
「お願い……」
夫からの応えはない。
代わりに聞こえてきたのは、義父の声だ。
「膝を開け」
どこまでも堕ちろと。
強い声が、鞭のように若妻を打つ。
「開くんだ」
震える脚が、少しずつ開いていく。
まるで見えない手にこじあけられるように。
「ぃ、やぁ」
羞ずかしさが全身を這い上がって、肌をざわつかせる。
そして羞ずかしさの奥からわきあがる、それだけではない、甘くとろりとした焦燥感。
「見な、見ないでぇ……!」
じゅわん。
めくるめく感覚に頭が白くなる。
墜ちていく喪失感のなか、また鞭がとんだ。
「もっとだ。それでは見えない」
ふるふると首を振る。
義父は口をつぐみ、じっと彼女を見ている。いや、彼女の脚の間、その奥を──。
じゅん……。
信じられない思いで切ない疼きを感じている、まさにそこを、彼の視線がじっと見ている。
「ぅ……」
初心な娘にとって、あまりといえばあまりに酷な背徳だった。
まだ、十五歳なのだ。
無垢な乙女は、半年前に相思相愛の恋人と結ばれ、嫁いできたばかり。大切に大切に愛され、優しさだけで慈しまれて、おずおずと花開き、ようやく清楚に咲き初めてきたところだった。
そこへ、あの夜の事件である。まだその衝撃も生々しいものを。
多感な年頃の、身体以上に心が、悲鳴をあげていた。
だが義父は容赦なく乙女の花をこじ開ける。
両膝をつかむと、躊躇も手加減も猶予もなく、大きく左右に開ききった。
「あああっ」
抵抗しようにも、両手両脚を縛り上げられた状態では、上体を陸の魚のように跳ねさせるくらいしかできることがない。
「待っ、や、めてぇ……!」
そして男の望むままに開いた両足首を、そのまま寝台につながれてしまえば、もうどこにも余地はない。
「ぃ、ぁっ」
緊縛された若妻の身体は、あまさず開かれ、義父の目に晒された。
男は静かに息をのみ、吐息とともに、呟きを落とす。
「これは、たまらぬ」
人目はおろか、そんなふうに外気に触れることすらなかった、秘められた花なのだ。それが、猛る男の目の前に引きずり出されて、弱々しく打ち震えている。まだ薄く小ぶりな桜色の花弁が、時々たまらずふるっと身を震わせて、喘いでいる。さながら風の気まぐれに散らされる花か、神に捧げられた生贄か。
この痛々しくも卑猥な姿に、たぎらない男などいるものか。尽きぬ征服欲をかきたてる。たとえ一度はほしいままに貪った獲物であっても。
「お前は、なんという……」
男の凄艶な笑みが、娘を呑み込んだ。
ただでも凄いほどの美貌に、揺れる灯火が濃い陰影を刻んで、ぞっとするほどの色香がしたたる。
「……っ」
ひくん。
頭の芯がとろりとしびれて、うまく考えられなくなっていく。
どうしてこんな、という思いが徐々にもやの向こうに遠ざかっていく。
「美しい」
ひくん……。
ひとつ震えるたびに、じゅわん……と、奥から潤む。
おぼれるほどのクッションを背に、汗ばむ身体が、反っては沈んだ。
「女神のようだな」
私の女神、と。
かさねた言葉は、ささやきほどの幽けさで。
ぞくん。
全身を走る甘い刺激に、肌がいっせいに弾けてざわめいた。
「あッ」
「奥までよく見える」
男はやわらかく微笑んだ。
いつもは涼しい切れ長の目元が、今は熱(いき)れて、溶けた鉄のように濡れている。見ているだけで、体の内側が灼かれそうだ。
射抜かれているのか、魅入っているのか。また呑まれて虚っぽになった、一瞬の隙に。
気づけば、目隠しをされていた。
「え……」
縛られ、つながれ、とうとう視界まで奪われた。
ざわわわっと全身が粟立つ。
どくどくと早鐘を打つ鼓動が、鳴り止まない警鐘のようだった。
両手を頭上に結わえられ、寝台につながれた。
ビリビリビリッ──
下着を引き裂く鋭い音が、悪夢の幕開けを告げる。
「あぁッ……!」
大きく割られた足を、腿につくほど押し込まれ、縛られた。
下着を剥ぎ取られ、ぺたりと脚を折り畳まれて、これではあまりにも全てを義父の目に晒してしまう。羞恥で肌という肌が朱に染まった。
「い、や、……ぁ」
どうしようもなく剥き出しにされ、あからさまな視線を浴びせられて。
非情にも暴かれた可憐な秘花は、露出の刺激と見られる恥辱に耐えかねて、ぴくんぴくんと不規則に痙攣をくりかえした。
灯りを背負った義父の表情は、はっきりとは見えない。
ただ、強い光を放つ双眸が、彼女を射抜いて逃さない。
精悍な体躯が寝台に濃い影を落とし、黒々と娘の足元まで届いていた。
「やめ……やめて……」
膝を寄せても、肝心のところが隠れない。
羞ずかしくて、せめて痙攣を止めたいのに、そう思うほど、反応してしまう。火照った顔と身体に、さらに熱がこもる。
ぴくんっ、びくびくっ。
脚が震える。熱い。羞ずかしい。困る。耐えられない。混乱を極めて、もうほとんど眩暈がする。
なのに、駄目駄目と思うほど身体が熱を持て余してしまうのが羞ずかしく、そう思うほどに、また──。
「あ」
義父が身じろぐたびに、かすかな衣擦れの音と共に、影が揺れた。
そのわずかな音と光を、いちいち身体が拾ってしまう。
熱く、甘く、火照ってゆく。
「いや……」
こんな自分を、誰より夫に、知られたくなかった。
「あなた……見ないで……」
どこにいるのだろう。
彼女の位置からでは、夫の姿が見えない。
彼から見えているのかどうかも、わからない。
手がかりは、声だけだ。
くぐもった唸り声は遠い。だが、この部屋の中であることは間違いない。
こんな姿で拘束されて、羞ずかしく身をくねらせている、まさにこの部屋に、夫もいるのだ。
「お願い……」
夫からの応えはない。
代わりに聞こえてきたのは、義父の声だ。
「膝を開け」
どこまでも堕ちろと。
強い声が、鞭のように若妻を打つ。
「開くんだ」
震える脚が、少しずつ開いていく。
まるで見えない手にこじあけられるように。
「ぃ、やぁ」
羞ずかしさが全身を這い上がって、肌をざわつかせる。
そして羞ずかしさの奥からわきあがる、それだけではない、甘くとろりとした焦燥感。
「見な、見ないでぇ……!」
じゅわん。
めくるめく感覚に頭が白くなる。
墜ちていく喪失感のなか、また鞭がとんだ。
「もっとだ。それでは見えない」
ふるふると首を振る。
義父は口をつぐみ、じっと彼女を見ている。いや、彼女の脚の間、その奥を──。
じゅん……。
信じられない思いで切ない疼きを感じている、まさにそこを、彼の視線がじっと見ている。
「ぅ……」
初心な娘にとって、あまりといえばあまりに酷な背徳だった。
まだ、十五歳なのだ。
無垢な乙女は、半年前に相思相愛の恋人と結ばれ、嫁いできたばかり。大切に大切に愛され、優しさだけで慈しまれて、おずおずと花開き、ようやく清楚に咲き初めてきたところだった。
そこへ、あの夜の事件である。まだその衝撃も生々しいものを。
多感な年頃の、身体以上に心が、悲鳴をあげていた。
だが義父は容赦なく乙女の花をこじ開ける。
両膝をつかむと、躊躇も手加減も猶予もなく、大きく左右に開ききった。
「あああっ」
抵抗しようにも、両手両脚を縛り上げられた状態では、上体を陸の魚のように跳ねさせるくらいしかできることがない。
「待っ、や、めてぇ……!」
そして男の望むままに開いた両足首を、そのまま寝台につながれてしまえば、もうどこにも余地はない。
「ぃ、ぁっ」
緊縛された若妻の身体は、あまさず開かれ、義父の目に晒された。
男は静かに息をのみ、吐息とともに、呟きを落とす。
「これは、たまらぬ」
人目はおろか、そんなふうに外気に触れることすらなかった、秘められた花なのだ。それが、猛る男の目の前に引きずり出されて、弱々しく打ち震えている。まだ薄く小ぶりな桜色の花弁が、時々たまらずふるっと身を震わせて、喘いでいる。さながら風の気まぐれに散らされる花か、神に捧げられた生贄か。
この痛々しくも卑猥な姿に、たぎらない男などいるものか。尽きぬ征服欲をかきたてる。たとえ一度はほしいままに貪った獲物であっても。
「お前は、なんという……」
男の凄艶な笑みが、娘を呑み込んだ。
ただでも凄いほどの美貌に、揺れる灯火が濃い陰影を刻んで、ぞっとするほどの色香がしたたる。
「……っ」
ひくん。
頭の芯がとろりとしびれて、うまく考えられなくなっていく。
どうしてこんな、という思いが徐々にもやの向こうに遠ざかっていく。
「美しい」
ひくん……。
ひとつ震えるたびに、じゅわん……と、奥から潤む。
おぼれるほどのクッションを背に、汗ばむ身体が、反っては沈んだ。
「女神のようだな」
私の女神、と。
かさねた言葉は、ささやきほどの幽けさで。
ぞくん。
全身を走る甘い刺激に、肌がいっせいに弾けてざわめいた。
「あッ」
「奥までよく見える」
男はやわらかく微笑んだ。
いつもは涼しい切れ長の目元が、今は熱(いき)れて、溶けた鉄のように濡れている。見ているだけで、体の内側が灼かれそうだ。
射抜かれているのか、魅入っているのか。また呑まれて虚っぽになった、一瞬の隙に。
気づけば、目隠しをされていた。
「え……」
縛られ、つながれ、とうとう視界まで奪われた。
ざわわわっと全身が粟立つ。
どくどくと早鐘を打つ鼓動が、鳴り止まない警鐘のようだった。
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