【R18】今夜、私は義父に抱かれる

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一章 初夜

6 玩弄

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「したことが、なかったのだな」

 そう言って、胸の谷間にゆっくり指先を走らせた。
 娘の肩がびくんと跳ねる。

「嫌だというから、経験はあるのだと」

 だからあんなに酷くしたというのか。
 知らないといえば、やめてくれたのだろうか。
 そう思ったのは、義父の声が少し静まっていたからだったが。

 そんな空想はまったくの甘い幻想だったと、すぐに思い知らされた。

「初めてならば、もっとじっくり仕込んでやればよかった」

 狩人の目がすうっと弧を描く。
 さっき夫の知らない秘所を暴いた時と同じ、征服欲に満ちた目だった。


 腹の上から降りた義父が、白い膝に両手をかけた。

「……っ」

 開かれたそこが、どんなに羞ずかしい痴態をさらしているかは、彼女自身がいちばんよく分かっていた。

「いやあぁ」

 屈辱に全身が沈んでいく。

「案ずるな。痛くはしない」

「いや。いやいやいや……お義父さま、お願い、やめて」

 さっき彼女の胸を犯していたものが、男の腹につくほどに反りそびえている。
 男は、己の猛り狂う凶器に、手を添えた。

「やめてやめてやめて……挿入(い)れないで……」

 許して、と掠れた声で泣く息子の妻の脚を広げさせ。
 ぬらぬらと光るそれで、ぼってりと紅らんだ花唇をゆっくりと撫で。

 だが、まだ入ってはこない。

 ぬちゅっ……。

 花唇の真ん中を、上へ、下へ。

「いやあぁ───ぁ」

 花弁の裏側に入り込み、右側、左側。
 円を描いて捏ね回し、左右に振って、花弁をふるふると嬲り。

 ぬちゅ、ぬちゅ、くちゅっ、じゅぷっ……。

 上へ押し上げ、割れた先端で、小さな芽を押しつぶす。
 どこよりも敏感な女の秘核に、竿先からしたたる欲の滴りがまとわりつく。

 ちゅぷ、ちゅぷぷ、ぐちゅ……。

「あああああぁぁ」

 開かれた脚ががくがくと震えた。
 膝が笑い、ぶるぶると震える爪先が空を掻く。

 花ははくはくと切なげに女の蜜を吐き出し、敷布にとろむ池を広げていく。

「あれの退屈な閨事では、お前も満足できていないだろう」

 手に入れた獲物に、いつ牙を立てるか。どんな風に貪るか。
 生殺与奪は捕食者の気まぐれひとつだ。
 その瞬間を想像するほどの喜悦はない。
 これから自分を襲う残酷な運命を前に、怯え泣き叫ぶかよわい獲物。
 どんなに怖い思いをしているだろう。
 牙を立てたとき、どんなに甘い悲鳴をあげるだろう。
 その寸前に見せる恐怖と、時に怒りの表情。
 それが絶望へと転じ、泣き濡れた目の光が濁っていく姿こそ、たまらない法悦だった。

 男は、反り返った火柱をぺたりと寝かせて花唇に添えた。
 裏側で秘所全体をずちゅりずちゅりと擦り上げ、擦りおろす。

「ひぁっ……。いや、あ、ああぁ……」

 いつ散らされてもおかしくない。
 いつだって、彼がそうしようと思いさえすれば、できるのだ。
 今この瞬間がその時になるかもしれない。

 生殺しのまま、力づくで引き出された快感を、ただただ溜め込まされている。
 いや、違う。力づくなら、まだよかった。
 現実には、彼女の身体の奥にいる女の自分が、彼女の合意なく、義父の愛撫にみずから身を投げ出そうとしているのだ。

「もう、いや……。たすけて、お義父さま……」

 どちらのものともわからぬとろみをたっぷりと混ぜ合い、勃ちきった先端をぐちゅぐちゅと絡み合わせ、上下にも左右にも弾き弾かれ、じゅるんと飛沫をとばせたかと思えば、べったりと花弁全体を窒息させられ、はくはくと涙を吐き出して。
 引き出され、押し戻される快感に、腹の中が浸されてゆく。

 下腹がきゅうんと引き絞られて、玩弄されるがままの秘密の苑が、くぱりと鉄の棒を咥えようと蠢いた。

 彼女にのしかかる獣が喉を鳴らすのが聞こえた。

「そろそろ、良さそうだな」

「い、や……」

「案ずるな。痛くはしない、と言ったろう?」

「お願い……」

「お前が何を望もうが、もう構わない。お前はそうして嫌がっていればよい」

 く、と腰が引かれ、膝の裏を持ち上げられた。

「私が力づくでお前を犯すだけだ」

「お願い、やめて……」

「朝まで抱き潰して、すっかり私のものにしてやろう」

「や、ぁ……」

「夫を呼びたければ呼ぶがいい」

「あっ」

「呼んでも助けは来ない」

「いや……」

「息子の名を呼んで泣き叫ぶお前を犯すのも、悪くない」

「あ……やあぁ──ああああッ──!」


 ぢゅぷっ──。

 凶器のめりこむ音が、身体の中から聞こえた。

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