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一章 初夜
6 玩弄
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「したことが、なかったのだな」
そう言って、胸の谷間にゆっくり指先を走らせた。
娘の肩がびくんと跳ねる。
「嫌だというから、経験はあるのだと」
だからあんなに酷くしたというのか。
知らないといえば、やめてくれたのだろうか。
そう思ったのは、義父の声が少し静まっていたからだったが。
そんな空想はまったくの甘い幻想だったと、すぐに思い知らされた。
「初めてならば、もっとじっくり仕込んでやればよかった」
狩人の目がすうっと弧を描く。
さっき夫の知らない秘所を暴いた時と同じ、征服欲に満ちた目だった。
腹の上から降りた義父が、白い膝に両手をかけた。
「……っ」
開かれたそこが、どんなに羞ずかしい痴態をさらしているかは、彼女自身がいちばんよく分かっていた。
「いやあぁ」
屈辱に全身が沈んでいく。
「案ずるな。痛くはしない」
「いや。いやいやいや……お義父さま、お願い、やめて」
さっき彼女の胸を犯していたものが、男の腹につくほどに反りそびえている。
男は、己の猛り狂う凶器に、手を添えた。
「やめてやめてやめて……挿入(い)れないで……」
許して、と掠れた声で泣く息子の妻の脚を広げさせ。
ぬらぬらと光るそれで、ぼってりと紅らんだ花唇をゆっくりと撫で。
だが、まだ入ってはこない。
ぬちゅっ……。
花唇の真ん中を、上へ、下へ。
「いやあぁ───ぁ」
花弁の裏側に入り込み、右側、左側。
円を描いて捏ね回し、左右に振って、花弁をふるふると嬲り。
ぬちゅ、ぬちゅ、くちゅっ、じゅぷっ……。
上へ押し上げ、割れた先端で、小さな芽を押しつぶす。
どこよりも敏感な女の秘核に、竿先からしたたる欲の滴りがまとわりつく。
ちゅぷ、ちゅぷぷ、ぐちゅ……。
「あああああぁぁ」
開かれた脚ががくがくと震えた。
膝が笑い、ぶるぶると震える爪先が空を掻く。
花ははくはくと切なげに女の蜜を吐き出し、敷布にとろむ池を広げていく。
「あれの退屈な閨事では、お前も満足できていないだろう」
手に入れた獲物に、いつ牙を立てるか。どんな風に貪るか。
生殺与奪は捕食者の気まぐれひとつだ。
その瞬間を想像するほどの喜悦はない。
これから自分を襲う残酷な運命を前に、怯え泣き叫ぶかよわい獲物。
どんなに怖い思いをしているだろう。
牙を立てたとき、どんなに甘い悲鳴をあげるだろう。
その寸前に見せる恐怖と、時に怒りの表情。
それが絶望へと転じ、泣き濡れた目の光が濁っていく姿こそ、たまらない法悦だった。
男は、反り返った火柱をぺたりと寝かせて花唇に添えた。
裏側で秘所全体をずちゅりずちゅりと擦り上げ、擦りおろす。
「ひぁっ……。いや、あ、ああぁ……」
いつ散らされてもおかしくない。
いつだって、彼がそうしようと思いさえすれば、できるのだ。
今この瞬間がその時になるかもしれない。
生殺しのまま、力づくで引き出された快感を、ただただ溜め込まされている。
いや、違う。力づくなら、まだよかった。
現実には、彼女の身体の奥にいる女の自分が、彼女の合意なく、義父の愛撫にみずから身を投げ出そうとしているのだ。
「もう、いや……。たすけて、お義父さま……」
どちらのものともわからぬとろみをたっぷりと混ぜ合い、勃ちきった先端をぐちゅぐちゅと絡み合わせ、上下にも左右にも弾き弾かれ、じゅるんと飛沫をとばせたかと思えば、べったりと花弁全体を窒息させられ、はくはくと涙を吐き出して。
引き出され、押し戻される快感に、腹の中が浸されてゆく。
下腹がきゅうんと引き絞られて、玩弄されるがままの秘密の苑が、くぱりと鉄の棒を咥えようと蠢いた。
彼女にのしかかる獣が喉を鳴らすのが聞こえた。
「そろそろ、良さそうだな」
「い、や……」
「案ずるな。痛くはしない、と言ったろう?」
「お願い……」
「お前が何を望もうが、もう構わない。お前はそうして嫌がっていればよい」
く、と腰が引かれ、膝の裏を持ち上げられた。
「私が力づくでお前を犯すだけだ」
「お願い、やめて……」
「朝まで抱き潰して、すっかり私のものにしてやろう」
「や、ぁ……」
「夫を呼びたければ呼ぶがいい」
「あっ」
「呼んでも助けは来ない」
「いや……」
「息子の名を呼んで泣き叫ぶお前を犯すのも、悪くない」
「あ……やあぁ──ああああッ──!」
ぢゅぷっ──。
凶器のめりこむ音が、身体の中から聞こえた。
そう言って、胸の谷間にゆっくり指先を走らせた。
娘の肩がびくんと跳ねる。
「嫌だというから、経験はあるのだと」
だからあんなに酷くしたというのか。
知らないといえば、やめてくれたのだろうか。
そう思ったのは、義父の声が少し静まっていたからだったが。
そんな空想はまったくの甘い幻想だったと、すぐに思い知らされた。
「初めてならば、もっとじっくり仕込んでやればよかった」
狩人の目がすうっと弧を描く。
さっき夫の知らない秘所を暴いた時と同じ、征服欲に満ちた目だった。
腹の上から降りた義父が、白い膝に両手をかけた。
「……っ」
開かれたそこが、どんなに羞ずかしい痴態をさらしているかは、彼女自身がいちばんよく分かっていた。
「いやあぁ」
屈辱に全身が沈んでいく。
「案ずるな。痛くはしない」
「いや。いやいやいや……お義父さま、お願い、やめて」
さっき彼女の胸を犯していたものが、男の腹につくほどに反りそびえている。
男は、己の猛り狂う凶器に、手を添えた。
「やめてやめてやめて……挿入(い)れないで……」
許して、と掠れた声で泣く息子の妻の脚を広げさせ。
ぬらぬらと光るそれで、ぼってりと紅らんだ花唇をゆっくりと撫で。
だが、まだ入ってはこない。
ぬちゅっ……。
花唇の真ん中を、上へ、下へ。
「いやあぁ───ぁ」
花弁の裏側に入り込み、右側、左側。
円を描いて捏ね回し、左右に振って、花弁をふるふると嬲り。
ぬちゅ、ぬちゅ、くちゅっ、じゅぷっ……。
上へ押し上げ、割れた先端で、小さな芽を押しつぶす。
どこよりも敏感な女の秘核に、竿先からしたたる欲の滴りがまとわりつく。
ちゅぷ、ちゅぷぷ、ぐちゅ……。
「あああああぁぁ」
開かれた脚ががくがくと震えた。
膝が笑い、ぶるぶると震える爪先が空を掻く。
花ははくはくと切なげに女の蜜を吐き出し、敷布にとろむ池を広げていく。
「あれの退屈な閨事では、お前も満足できていないだろう」
手に入れた獲物に、いつ牙を立てるか。どんな風に貪るか。
生殺与奪は捕食者の気まぐれひとつだ。
その瞬間を想像するほどの喜悦はない。
これから自分を襲う残酷な運命を前に、怯え泣き叫ぶかよわい獲物。
どんなに怖い思いをしているだろう。
牙を立てたとき、どんなに甘い悲鳴をあげるだろう。
その寸前に見せる恐怖と、時に怒りの表情。
それが絶望へと転じ、泣き濡れた目の光が濁っていく姿こそ、たまらない法悦だった。
男は、反り返った火柱をぺたりと寝かせて花唇に添えた。
裏側で秘所全体をずちゅりずちゅりと擦り上げ、擦りおろす。
「ひぁっ……。いや、あ、ああぁ……」
いつ散らされてもおかしくない。
いつだって、彼がそうしようと思いさえすれば、できるのだ。
今この瞬間がその時になるかもしれない。
生殺しのまま、力づくで引き出された快感を、ただただ溜め込まされている。
いや、違う。力づくなら、まだよかった。
現実には、彼女の身体の奥にいる女の自分が、彼女の合意なく、義父の愛撫にみずから身を投げ出そうとしているのだ。
「もう、いや……。たすけて、お義父さま……」
どちらのものともわからぬとろみをたっぷりと混ぜ合い、勃ちきった先端をぐちゅぐちゅと絡み合わせ、上下にも左右にも弾き弾かれ、じゅるんと飛沫をとばせたかと思えば、べったりと花弁全体を窒息させられ、はくはくと涙を吐き出して。
引き出され、押し戻される快感に、腹の中が浸されてゆく。
下腹がきゅうんと引き絞られて、玩弄されるがままの秘密の苑が、くぱりと鉄の棒を咥えようと蠢いた。
彼女にのしかかる獣が喉を鳴らすのが聞こえた。
「そろそろ、良さそうだな」
「い、や……」
「案ずるな。痛くはしない、と言ったろう?」
「お願い……」
「お前が何を望もうが、もう構わない。お前はそうして嫌がっていればよい」
く、と腰が引かれ、膝の裏を持ち上げられた。
「私が力づくでお前を犯すだけだ」
「お願い、やめて……」
「朝まで抱き潰して、すっかり私のものにしてやろう」
「や、ぁ……」
「夫を呼びたければ呼ぶがいい」
「あっ」
「呼んでも助けは来ない」
「いや……」
「息子の名を呼んで泣き叫ぶお前を犯すのも、悪くない」
「あ……やあぁ──ああああッ──!」
ぢゅぷっ──。
凶器のめりこむ音が、身体の中から聞こえた。
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