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受難の淫魔〜王妃様は快楽に抗えない
【2コマ目】王妃様と王子 ※
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「あっ、あーーーーーっ」
王妃様はもうずっとビクンビクンと痙攣しつづけています。
(こ、こんなはずでは…!)
「だめ、これ、だめぇ…ッ、あ、あっ、また…あっーー」
ばちゅ、ばちゅ、ばちゅ、と濡れた音はなおも止まらず、王妃様は悶えつづけています。
「ああ、最高だ。もっとイッて。あなたは淫魔であろう?」
「ひ、あんっ」
「しかしあまり上級ではない?」
「違っ、失礼な……っ、ああんっ」
「だってこんな」
「あっあっあっああああん」
「ほら、すぐイク。これでは仕事にならぬであろうに」
そう、女淫魔(サキュバス)は男性を快楽に溺れさせて精液を搾りとるのが仕事です。
ただし、自分は溺れず達せず相手だけを導かなければならないのです。
「ほら、また」
「違っ、イッてないっ」
「へえ? イッてない? ほんと?」
ビクビクビクン…!
「な、いっ…!」
大きな痙攣がおさまった後も、細い肩がピクンピクンと震えています。
「まあよい。淫魔なら遠慮は要らぬな。たっぷり差し上げよう」
バチュンーー
「ひあうっ」
グチューー
「あっ」
「イク前に教えてください。ちゃんと言ってからイケるようになったら、今日は終わって差しあげます」
「んっ、あっ、何を、勝手な、ああっ」
「さっき『またイク』と言いかけてたではないですか。あれでよいのだ」
「そんなこと、言ってな……あっ」
何をしていても、王子様の硬い先端は王妃様の奥の弱いところを押し続けています。
快楽に堕ちた王妃様に、抗うすべはありません。
突くとビクンと震え、注ぐとフルフルと身悶えます。
ときどき思い出したように首を振るのは、イヤイヤをしているのでしょうか。絶頂を否定しているのでしょうか。あるいはもう意味などないのかもしれません。
もはやただただ痙攣するばかりの王妃様を、王子様は愛おしそうに見つめました。
「かわいい人だ。そんなに私にこれをされ続けたいというのか?」
バチュンーー
「っ!」
「私はね、傷心だったのですよ。ここに来る直前に、生涯を誓った女性を失って。いや、私の独りよがりだったのかな。逃げられたのだから。ここに連れてきて、お二人に紹介しようと思っていたのに」
バチュン、バチュン、バチュン、バチュン!
「ああ、来てよかった。あなたに出会えた」
聞こえているのか、いないのか。
王妃様はとろんとした目で喘ぐばかりです。
もし聞こえていたとしても、もう意味などわかるはずもないでしょう。
グチューー
「んうっ!」
「ああ、またイッた。中もこんなに震えて」
王妃様は弱々しく頭を振り、頑なに否定します。
ふふ、と王子様が微笑みました。
怖いほどの色気があふれます。
「いいでしょう。お望みどおり、朝まで抱き潰してさしあげます。忘れられない夜にしましょう」
そして王子様は言った通りにしました。
長く熱い夜が、人知れず更けてゆくのでした。
そして翌日ーー。
いつも朝の早い王妃様が、この日はなかなか起きて来ません。
侍女が様子を見に来ましたが、王妃様は天蓋寝台の帳を開けることなく「もう少し休む」と細い声で伝えるばかり。
寝室を出るとき、侍女は知らない香水のかすかな残り香を捉えました。
けれど聡明な侍女は、それを誰にも言うことはありませんでした。
了
王妃様はもうずっとビクンビクンと痙攣しつづけています。
(こ、こんなはずでは…!)
「だめ、これ、だめぇ…ッ、あ、あっ、また…あっーー」
ばちゅ、ばちゅ、ばちゅ、と濡れた音はなおも止まらず、王妃様は悶えつづけています。
「ああ、最高だ。もっとイッて。あなたは淫魔であろう?」
「ひ、あんっ」
「しかしあまり上級ではない?」
「違っ、失礼な……っ、ああんっ」
「だってこんな」
「あっあっあっああああん」
「ほら、すぐイク。これでは仕事にならぬであろうに」
そう、女淫魔(サキュバス)は男性を快楽に溺れさせて精液を搾りとるのが仕事です。
ただし、自分は溺れず達せず相手だけを導かなければならないのです。
「ほら、また」
「違っ、イッてないっ」
「へえ? イッてない? ほんと?」
ビクビクビクン…!
「な、いっ…!」
大きな痙攣がおさまった後も、細い肩がピクンピクンと震えています。
「まあよい。淫魔なら遠慮は要らぬな。たっぷり差し上げよう」
バチュンーー
「ひあうっ」
グチューー
「あっ」
「イク前に教えてください。ちゃんと言ってからイケるようになったら、今日は終わって差しあげます」
「んっ、あっ、何を、勝手な、ああっ」
「さっき『またイク』と言いかけてたではないですか。あれでよいのだ」
「そんなこと、言ってな……あっ」
何をしていても、王子様の硬い先端は王妃様の奥の弱いところを押し続けています。
快楽に堕ちた王妃様に、抗うすべはありません。
突くとビクンと震え、注ぐとフルフルと身悶えます。
ときどき思い出したように首を振るのは、イヤイヤをしているのでしょうか。絶頂を否定しているのでしょうか。あるいはもう意味などないのかもしれません。
もはやただただ痙攣するばかりの王妃様を、王子様は愛おしそうに見つめました。
「かわいい人だ。そんなに私にこれをされ続けたいというのか?」
バチュンーー
「っ!」
「私はね、傷心だったのですよ。ここに来る直前に、生涯を誓った女性を失って。いや、私の独りよがりだったのかな。逃げられたのだから。ここに連れてきて、お二人に紹介しようと思っていたのに」
バチュン、バチュン、バチュン、バチュン!
「ああ、来てよかった。あなたに出会えた」
聞こえているのか、いないのか。
王妃様はとろんとした目で喘ぐばかりです。
もし聞こえていたとしても、もう意味などわかるはずもないでしょう。
グチューー
「んうっ!」
「ああ、またイッた。中もこんなに震えて」
王妃様は弱々しく頭を振り、頑なに否定します。
ふふ、と王子様が微笑みました。
怖いほどの色気があふれます。
「いいでしょう。お望みどおり、朝まで抱き潰してさしあげます。忘れられない夜にしましょう」
そして王子様は言った通りにしました。
長く熱い夜が、人知れず更けてゆくのでした。
そして翌日ーー。
いつも朝の早い王妃様が、この日はなかなか起きて来ません。
侍女が様子を見に来ましたが、王妃様は天蓋寝台の帳を開けることなく「もう少し休む」と細い声で伝えるばかり。
寝室を出るとき、侍女は知らない香水のかすかな残り香を捉えました。
けれど聡明な侍女は、それを誰にも言うことはありませんでした。
了
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