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白雪姫と魔女の館
【1コマ目】魔女
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【過去話】※白雪姫がお城を追放されてドワーフの家にたどり着くまでのお話です。
こうして白雪姫は、ゴブリンの洞窟から逃げ出すことに成功しました。
木の葉と草をツタで束ねて一糸まとわぬ裸の体をなんとか覆い、とにかくあの場所から少しでも離れるべく、ふらふらの体に鞭打って、歩き続けました。
どれほど歩いたでしょうか。
木々の合間に、ふいにひとつの館が姿をあらわしました。
お屋敷といっていいほどの大きさです。
こんな森のなかに、どうしたことでしょう。
裏庭に回ると、洗濯物が干してありました。
女もののドレスが不思議なほどたくさんあります。しかも、貴族のような豪華なドレスから召使いのお仕着せまで、いろいろです。
「お借りしますね」
白雪は、町娘の普段着のような綿のドレスを選び、袖を通しました。
豊かなマシュマロの胸もなんとかおさまりました。
たゆんと揺れるたびに乳首が刺激されて、少しゾクっとするのが困りものですが、これまでのことを思えば、それくらいは些細なことです。
そこへ洗濯女がやってきました。
「ひっ! あんた、こんなとこで何してるんだい?! 勝手に抜け出したりして、やり手婆に見つかったらひどいよ。早く部屋に戻りな」
しっしっ、と犬を追うように館の中に入れられてしまいました。
ばたん。ガチャリ。
そこへ召使いの女が通りかかりました。
また同じことを言います。
「えっ、あんた、こんなとこで何してるんだい?! 勝手に抜け出したりして。早く部屋に戻りなよ」
そこへ、腰の曲がった老婆がやってきました。
「お待ち。お前、誰だい? うちの娘じゃないね。どうしてここにいるんだい? それに、どうしてうちの服を着てるんだい?」
こわい口調で問い詰めます。
「あの、わたし……」
老婆はうろたえる白雪をじっと見つめました。
黒曜石の濡れた瞳に、雪のように白い肌、頬は薔薇の花びら。
体はほっそり華奢であるにもかかわらず女らしい曲線を描いており、男はもちろん女でさえもが妙な気持ちをそそられます。
しかもゴブリンの洞窟で苛まれ続けたせいか、乳首がちりちりと刺激されているせいか、黒い瞳は艶めかしくうるうると潤んで揺れています。
こんな目で見つめられたら、男の人はきっと勘違いをしてのぼせてしまうでしょう。
老婆は満足気に頷きました。
そして優しい目をして、言いました。
「行くところがないのかい?」
こくん。
「それならここにおいてやるよ。ベッドも服も、食事も三食食べさせてあげよう」
「ありがとう」
「そのかわり、働いてもらうよ」
「ええ、わかったわ」
「それにしてもお前、ずいぶん汚れているじゃないか。まず綺麗にしようか。ついておいで」
老婆の後ろで召使いの女があわれむような顔で白雪を見ていることに、白雪が気づくことはありませんでした。
*
湯をつかうあいだ、老婆が何くれとなく手伝ってくれました。せわしなく動くしわくちゃの手がやたら胸や乳首をかすめるので、そのたびに身体がびくんと反応してしまうのには困りましたが、それをのぞけば、汚れた体をお湯で清めるのは、とても気持ちのよいことでした。
湯を上がり、さっぱりした身体に、与えられたドレスをまといます。ずいぶん立派なドレスでした。
(まるでお城で着ていた服のようだわ)
「おお、見違えた。本物のお姫さまのようじゃないか!」
本物のお姫さまとは知らない老婆は、そんなことを言って喜びます。
「これなら王子さまもきっと気にいるにちがいない」
(王子さま?)
「こっちだよ」
廊下を何度も曲がった突き当たりに、立派な部屋がありました。
「お待たせしました。娘を連れて参りました」
「入れ」
部屋の中には、世にも美しい王子がいました。
「今度こそお気に召しましょうぞ」
「この娘が?」
「はい。素性は内密ながら、とある高貴な筋のお生まれにて、生娘にして淫婦。王子さまのご要望をすべて満たす最高の娘でございます」
「ふむ」
王子の視線が白雪を射抜きます。
青空のようなアイスブルーの瞳に吸い込まれてしまいそうです。
「見せてみよ」
王子に言われるや、老婆はドレスの上から白雪の乳房をつかみました。
「あっ」
抵抗する間もあったればこそ、老婆の指が布越しに乳首を捏ねくりはじめます。掌は豊かな乳房を容赦なく揉むものですから、今にもドレスがはちきれそうです。
「あっ、あん、あんっ、だめ、あっあっあっ…!」
「ほれ、この通り。初心な生娘でありながら、ひとたび快楽につかまれば、ほれ、ほれ、ほれ」
「あんっ、だめぇ、やめて、あ、そこはっ」
「ほう、これはこれは。その乱れぶり、そもそも高貴な生まれの令嬢とは思えぬが?」
「小さき頃より、悪い家庭教師にみっちり仕込まれたそうでございます」
「ほう? さて、そうなると、その娘、本当に生娘かな?」
「それはお試しいただければおわかりになること」
「ふむ」
「いかがなさいますか」
「わかった。試してみよう」
老婆は揉み手をしながら礼をすると、いそいそと出て行ってしまいました。
王子さまの従者が奥の部屋の扉を開くと、そこには天蓋つきの大きなベッドがありました。
「こちらへ」
なんということでしょう。
ここは人里離れた森の中にある秘密の娼館だったのです。
一難去って、また一難。
あの恐ろしいゴブリンの洞窟をやっと逃げ出したというのに、どうしてこんなことになってしまったのでしょう。
白雪姫は床にへたりこんでしまいました。
「怖がらなくていい。酷いことはしない」
王子は白雪を軽々と抱きあげ、ベッドに運びました。
「気持ちいいことは好きなのだろう? どこが好きだい?」
「あっ」
「こういうのは?」
「あんっ」
「ここは? 好きかい?」
「あっ、あっ、ああん」
「可愛い声だな。もっと聞かせておくれ」
「んっ」
「もっと気持ちよくしてやろう」
そう言って王子は、白雪のドレスをするすると脱がせていきました。
こうして白雪姫は、ゴブリンの洞窟から逃げ出すことに成功しました。
木の葉と草をツタで束ねて一糸まとわぬ裸の体をなんとか覆い、とにかくあの場所から少しでも離れるべく、ふらふらの体に鞭打って、歩き続けました。
どれほど歩いたでしょうか。
木々の合間に、ふいにひとつの館が姿をあらわしました。
お屋敷といっていいほどの大きさです。
こんな森のなかに、どうしたことでしょう。
裏庭に回ると、洗濯物が干してありました。
女もののドレスが不思議なほどたくさんあります。しかも、貴族のような豪華なドレスから召使いのお仕着せまで、いろいろです。
「お借りしますね」
白雪は、町娘の普段着のような綿のドレスを選び、袖を通しました。
豊かなマシュマロの胸もなんとかおさまりました。
たゆんと揺れるたびに乳首が刺激されて、少しゾクっとするのが困りものですが、これまでのことを思えば、それくらいは些細なことです。
そこへ洗濯女がやってきました。
「ひっ! あんた、こんなとこで何してるんだい?! 勝手に抜け出したりして、やり手婆に見つかったらひどいよ。早く部屋に戻りな」
しっしっ、と犬を追うように館の中に入れられてしまいました。
ばたん。ガチャリ。
そこへ召使いの女が通りかかりました。
また同じことを言います。
「えっ、あんた、こんなとこで何してるんだい?! 勝手に抜け出したりして。早く部屋に戻りなよ」
そこへ、腰の曲がった老婆がやってきました。
「お待ち。お前、誰だい? うちの娘じゃないね。どうしてここにいるんだい? それに、どうしてうちの服を着てるんだい?」
こわい口調で問い詰めます。
「あの、わたし……」
老婆はうろたえる白雪をじっと見つめました。
黒曜石の濡れた瞳に、雪のように白い肌、頬は薔薇の花びら。
体はほっそり華奢であるにもかかわらず女らしい曲線を描いており、男はもちろん女でさえもが妙な気持ちをそそられます。
しかもゴブリンの洞窟で苛まれ続けたせいか、乳首がちりちりと刺激されているせいか、黒い瞳は艶めかしくうるうると潤んで揺れています。
こんな目で見つめられたら、男の人はきっと勘違いをしてのぼせてしまうでしょう。
老婆は満足気に頷きました。
そして優しい目をして、言いました。
「行くところがないのかい?」
こくん。
「それならここにおいてやるよ。ベッドも服も、食事も三食食べさせてあげよう」
「ありがとう」
「そのかわり、働いてもらうよ」
「ええ、わかったわ」
「それにしてもお前、ずいぶん汚れているじゃないか。まず綺麗にしようか。ついておいで」
老婆の後ろで召使いの女があわれむような顔で白雪を見ていることに、白雪が気づくことはありませんでした。
*
湯をつかうあいだ、老婆が何くれとなく手伝ってくれました。せわしなく動くしわくちゃの手がやたら胸や乳首をかすめるので、そのたびに身体がびくんと反応してしまうのには困りましたが、それをのぞけば、汚れた体をお湯で清めるのは、とても気持ちのよいことでした。
湯を上がり、さっぱりした身体に、与えられたドレスをまといます。ずいぶん立派なドレスでした。
(まるでお城で着ていた服のようだわ)
「おお、見違えた。本物のお姫さまのようじゃないか!」
本物のお姫さまとは知らない老婆は、そんなことを言って喜びます。
「これなら王子さまもきっと気にいるにちがいない」
(王子さま?)
「こっちだよ」
廊下を何度も曲がった突き当たりに、立派な部屋がありました。
「お待たせしました。娘を連れて参りました」
「入れ」
部屋の中には、世にも美しい王子がいました。
「今度こそお気に召しましょうぞ」
「この娘が?」
「はい。素性は内密ながら、とある高貴な筋のお生まれにて、生娘にして淫婦。王子さまのご要望をすべて満たす最高の娘でございます」
「ふむ」
王子の視線が白雪を射抜きます。
青空のようなアイスブルーの瞳に吸い込まれてしまいそうです。
「見せてみよ」
王子に言われるや、老婆はドレスの上から白雪の乳房をつかみました。
「あっ」
抵抗する間もあったればこそ、老婆の指が布越しに乳首を捏ねくりはじめます。掌は豊かな乳房を容赦なく揉むものですから、今にもドレスがはちきれそうです。
「あっ、あん、あんっ、だめ、あっあっあっ…!」
「ほれ、この通り。初心な生娘でありながら、ひとたび快楽につかまれば、ほれ、ほれ、ほれ」
「あんっ、だめぇ、やめて、あ、そこはっ」
「ほう、これはこれは。その乱れぶり、そもそも高貴な生まれの令嬢とは思えぬが?」
「小さき頃より、悪い家庭教師にみっちり仕込まれたそうでございます」
「ほう? さて、そうなると、その娘、本当に生娘かな?」
「それはお試しいただければおわかりになること」
「ふむ」
「いかがなさいますか」
「わかった。試してみよう」
老婆は揉み手をしながら礼をすると、いそいそと出て行ってしまいました。
王子さまの従者が奥の部屋の扉を開くと、そこには天蓋つきの大きなベッドがありました。
「こちらへ」
なんということでしょう。
ここは人里離れた森の中にある秘密の娼館だったのです。
一難去って、また一難。
あの恐ろしいゴブリンの洞窟をやっと逃げ出したというのに、どうしてこんなことになってしまったのでしょう。
白雪姫は床にへたりこんでしまいました。
「怖がらなくていい。酷いことはしない」
王子は白雪を軽々と抱きあげ、ベッドに運びました。
「気持ちいいことは好きなのだろう? どこが好きだい?」
「あっ」
「こういうのは?」
「あんっ」
「ここは? 好きかい?」
「あっ、あっ、ああん」
「可愛い声だな。もっと聞かせておくれ」
「んっ」
「もっと気持ちよくしてやろう」
そう言って王子は、白雪のドレスをするすると脱がせていきました。
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