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白雪姫とゴブリンの洞窟
【1コマ目】猟師
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【過去話】※白雪姫がお城を追放されてドワーフの家にたどり着くまでのお話です。
ある日、猟師がお城に呼ばれました。
美しい王妃さまは、身の毛もよだつ恐ろしいことを命令しました。
「白雪姫を森に連れて行き、殺しなさい。そして証拠に肝臓と肺を持って帰るのです」
なんということでしょう。
猟師はガタガタと震えました。
ですが、王妃さまに逆らうことなどできません。
ははーっ、とかしこまって、命令を承ったのでした。
猟師は白雪姫を連れて森に行きました。
素直な白雪姫は、疑うことなく着いてきます。
人気のない森の奥まで入ったところで、猟師は大きな刃物を白雪姫に向けました。
「あんたに恨みはないが、あんたを殺さないと俺が殺される。すまない。仕方ないんだ」
「やめて、殺さないで」
それにしても、なんと美しい姫君でしょう。
華奢な肩はガラス細工のよう。なのに豊かな胸はぽってりと盛り上がり、丸いお尻はスカートを妖しく揺らしています。
怯えて震える姿はじつに憐れで美しく、猟師は場違いにもぽうっと見惚れてしまいました。
「お願い。何でもするから」
悲愴に歪んだ美しい顔を見ているうちに、猟師のなかにくろぐろとした欲望がわきあがってきました。
「……何でも?」
コクリと頷くこのお姫さまの運命は、いま、自分がにぎっている。
そう考えると、突然、大きな気持ちになりました。
「そ、そこまで言うなら、助けてやらんでもない」
白雪姫の表情がぱっと明るくなります。
しかしそれもつかの間でした。
次の言葉を聞いた瞬間、絶望が白雪をおおいます。
「服を脱ぎな」
下卑た笑いを浮かべた猟師が何をしようとしているかなど、火を見るより明らかでした。
*
「いやっ、やめてくださいっ」
「死にたくないんだろ? なら大人しく俺に抱かれろや」
「そんな、いやです…」
「誘ったのはそっちじゃねえか。まんざらでもねえんだろ?」
「いやぁ、はなして」
「じゃあ、死ぬか? あ?!」
いっそ死んだ方が。
そんな考えが頭をよぎって、ふっと力が抜けました。
猟師はその瞬間を逃しませんでした。
「そらよっ」
「ああっ」
白雪姫の純潔は、今や風前のともしび。
その時です。
キィキィと高い声を軋ませて、何匹ものゴブリンがどこからともなく現れました。
「なんだ、おまえら」
怒る猟師を数で押さえ込むや否や、ゴブリン達はあっというまに白雪姫をさらってしまいました。
「いやっ! 触らないで。ひっ、きゃっ…!」
キィキィ、キィキィ──
「離して! いやぁーー……」
いたましい娘の悲鳴は、あっいう間に森の奥深くへと呑み込まれてゆきました。
ある日、猟師がお城に呼ばれました。
美しい王妃さまは、身の毛もよだつ恐ろしいことを命令しました。
「白雪姫を森に連れて行き、殺しなさい。そして証拠に肝臓と肺を持って帰るのです」
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猟師はガタガタと震えました。
ですが、王妃さまに逆らうことなどできません。
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猟師は白雪姫を連れて森に行きました。
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人気のない森の奥まで入ったところで、猟師は大きな刃物を白雪姫に向けました。
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「やめて、殺さないで」
それにしても、なんと美しい姫君でしょう。
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「お願い。何でもするから」
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「そ、そこまで言うなら、助けてやらんでもない」
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しかしそれもつかの間でした。
次の言葉を聞いた瞬間、絶望が白雪をおおいます。
「服を脱ぎな」
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*
「いやっ、やめてくださいっ」
「死にたくないんだろ? なら大人しく俺に抱かれろや」
「そんな、いやです…」
「誘ったのはそっちじゃねえか。まんざらでもねえんだろ?」
「いやぁ、はなして」
「じゃあ、死ぬか? あ?!」
いっそ死んだ方が。
そんな考えが頭をよぎって、ふっと力が抜けました。
猟師はその瞬間を逃しませんでした。
「そらよっ」
「ああっ」
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その時です。
キィキィと高い声を軋ませて、何匹ものゴブリンがどこからともなく現れました。
「なんだ、おまえら」
怒る猟師を数で押さえ込むや否や、ゴブリン達はあっというまに白雪姫をさらってしまいました。
「いやっ! 触らないで。ひっ、きゃっ…!」
キィキィ、キィキィ──
「離して! いやぁーー……」
いたましい娘の悲鳴は、あっいう間に森の奥深くへと呑み込まれてゆきました。
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