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白雪姫と鏡の精2
【おまけ】納屋の中で
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それが今では──。
「怖がらせないように、嫌いにならないようにと、あんなに大事に守っていたお前を、誰がこんなにした?」
「あんっあんっああああっ」
「なんということだ。こんなことなら、早く私のものにしておけばよかった。可愛いお前をむざむざとドワーフなどに」
嫉妬心がくすぶって仕方ありません。
白雪姫の身体には、あきらかに他の男たちの痕跡があります。それも一人、二人ではないのです。
ひどい目にあったと聞きます。
あの清らかだった娘が、どんな悲劇にみまわれたのでしょう。
城を追われてひとり、こんな娘がふらふらと森を彷徨っていれば、出会う相手はことごとく狼となったにちがいありません。
猟師に野党、あるいは隊商。よくぞ売り飛ばされなかったものです。
「忘れさせてやる」
「あっあっあっあああああああっ」
「白雪」
「んっ、ああああっ」
隠れ住むドワーフの家の納屋の中。
古い小さな手鏡の中で、今日も白雪は鏡の精に愛されています。
たくさんのエルフのたくさんの飴が、存分に白雪を悦ばせ、甘い汁を注いで、白雪を満たします。
「きっと夢中になる」
あの時のエルフの予言はみごと的中したのでした。
了
「怖がらせないように、嫌いにならないようにと、あんなに大事に守っていたお前を、誰がこんなにした?」
「あんっあんっああああっ」
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嫉妬心がくすぶって仕方ありません。
白雪姫の身体には、あきらかに他の男たちの痕跡があります。それも一人、二人ではないのです。
ひどい目にあったと聞きます。
あの清らかだった娘が、どんな悲劇にみまわれたのでしょう。
城を追われてひとり、こんな娘がふらふらと森を彷徨っていれば、出会う相手はことごとく狼となったにちがいありません。
猟師に野党、あるいは隊商。よくぞ売り飛ばされなかったものです。
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隠れ住むドワーフの家の納屋の中。
古い小さな手鏡の中で、今日も白雪は鏡の精に愛されています。
たくさんのエルフのたくさんの飴が、存分に白雪を悦ばせ、甘い汁を注いで、白雪を満たします。
「きっと夢中になる」
あの時のエルフの予言はみごと的中したのでした。
了
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