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しおりを挟む俺はメンバーの前でアグーリャの首を落とし、バシリオの首と一緒に俺達がいつも屯していた広場へ晒し首にした。
悪趣味な事この上ないが、これは復讐でも見せしめでもなく、ハシャドゥーラの住人にチームの頭が死んだ事を信じさせる為に必要な事だった。
二度目の作業は既に作業でしか無く、死んでしまえば人形のようで何の感情も湧かなかった。恨みの矛先が墜落し、俺はもうアグーリャやエリの事ではなく、過去よりもこの街の明日の事を考えていた。
武器倉庫で有りったけの武器を持てるだけ補充させ、俺はメンバーを一時解散させた。最期の時間になる可能性があるからだ。
逃げる奴がいない保証はないが、その時はその時だ。もし誰も来なければ、俺がxDKの残党を乗っ取れば同じ事だ。チームの名前なんか、ディスペルソでもxDKでも構わない。
シグラと家に帰ると、俺達の不在に不安を抱えていたノエが大声で泣き出した。おそらく人生で一番心許ない一日を過ごしたんだろう。家に居たって流れ弾で死ぬ可能性がある。家族が無事で安堵したが、明日も全員の命があるとは限らない。
俺とシグラの二人掛かりで宥めすかして自分のベッドに寝かせると、ノエはやがて泣き疲れて眠りに付いた。
「私はね、カミロ。此処で死ぬわ」
事情を話す前に、ベッドの母親はそう言った。この街の現状も、俺達の立場も、まるで全て解ってる様子だった。
「母さん、」
深い眼差しをしている母親に、此処から避難して生きてくれと言えずに、続けるはずだった言葉は落ちて消えてしまった。
「いいのよ。貴方を産んだのは私。この覚悟も無しに産んだわけじゃないわ。でも、貴方達には、辛い思いばかりさせるわね」
この人生を辛くないと言ってみせても、きっとどうにもならない。母親の心を汲む以外の事が、出来なかった。
「カミロ、銃を頂戴ね」
子供の頃のように俺を抱き締め、そう呟いた。
「ああ。勿論、置いていくよ」
その銃が、緊急時の武器よりは自殺に使われるだろう事は、解っていた。それでも、俺にはそれしか残せない。此処に篭って、抗争が終わるまで家族と待てる立場ではない。
「レベッカ……」
俺がシグラに場所を譲ると、シグラは俺の母の名を呼んで、やはり言葉を見つけられずに立ち尽くしていた。
「シグラ。貴方の名前の意味を、考えたことある?」
「意味……?」
「ヘブライ語で、美徳と救済。あなたが救済者と呼ばれてること、私も知っているのよ」
母親は穏やかに微笑んで、続けた。
「あなたのお母さんはね、あなたが人を救済の道へ導けるよう願って付けたの。彼女はユダヤの血を大切にしていたわ。大切な言葉を、貴方の名前にしたのね」
言いながら幾度も引き金を引いてきたシグラの腕を取って、その指先を握りながら眺めた。
「あなたがこれを刺れてきた時、わたし心臓が止まりそうなほど驚いたわ。なぜユダヤの星を選んだの?」
「……わからない、気が休まるんだ」
シグラは驚いたように、茫然としながら答えた。母は、六芒星から広がる蜘蛛の巣の這うシグラの手を両手で包んだ。
「あなたの事は、お母さんが見守っているのね。あなたにも救済は必ずある。こんな街で、美しく育ってくれてありがとう。あなたの美徳は、あなたの魂に宿ってる」
美徳というのは、どんな生き方を、言うのだろう。俺はその定義を知らないが、この街に生まれ育ったシグラが選んだ今の在り方を、美しいと思うのは俺も同じだった。
その事を、たった一人の自分の母親がそう受け止めて微笑ってくれた事に、救われたような気がした。シグラにとっても、そうであればと思う。
「カミロ、シグラ。あなた達を、私は誇りに思うわ。生きてあなた達の幸せに辿り着いて。それ以上に望むことは、私にはひとつもないわ」
「俺に、そんな資格ない……」
「どうして?」
「他人からそれを奪ってきたんだ」
シグラは苦しそうに、そう絞り出した。
「シグラ、この世に因果応報なんて無いのよ。だってこの世界に、なんの命も奪わずに生きてる人なんか、本当は誰もいないわ」
シグラの頬に触れて、優しく微笑む。
「あなた達は不運にも直接引き金を引く場所に生まれてしまった。私のせいでね。私は誰もこの手で殺した事はないけれど、代わりにあなた達が引き金を引いてくれただけ。世界はそうやって回ってるの。警察が、軍人が、ギャングが、誰かが人を殺している世界に生まれてきた。この世に起こっているどんな事も、本当は無関係じゃない。無関係と思ってる人達も、代わりに引き金を引いてくれる人達がいなければ自分がそうするしかなくなるの。肉や魚を食べるのと同じにね」
きっと一生、争いは絶えない。
俺達は命を削りながら、それを肌で感じてきた。肉や魚を食べるだけで生きていくという、たったそれだけの事ができない。その難しさの全てが、街の隅々に染み付いている。
「私達の代わりに痛い思いしているんだもの。その分、幸せになっていいの。誰に何と言われても、私だけはそれを願うわ。あなた達の幸せを願う人間がここにいるって事、忘れないでね」
それを俺達が願ってはいけないのだとしても、願ってくれる人がいる事を、支えにしていたいと思った。
子供のような顔をしたシグラが、言葉にならずに深く頷いた時、涙がひとつ落ちた。母親を亡くしたシグラの幼い日の心の残滓が、溢れ落ちたみたいだった。
◆
母さんとノエの眠る俺の家の扉を閉めてシグラの部屋へ入ると、俺は振り返り様にシグラにキスをした。舌を絡めても呼吸を奪っても、まるで満たされなかった。
これを最期にはしないと誓いながら、それでも運命がどう転ぶか解らない現実の中で、今触れられる身体と心の熱を貪り合った。シャワールームに雪崩れ込んで、濡れた衣服を取り払いながら、一分一秒が惜しくてならなかった。
「後悔してない?」
「どれのことだ?」
「全部だよ」
「してない」
「どれを?」
「全部だろ」
会話はそれだけだった。もう確かめ合う必要は無い。冷たいシャワーの雨に打たれながら、割れたタイルに背中を押し付けてシグラの身体に触れていた。
性欲と感情は密接に絡み付いていて、身体を気遣わなければならないといくら思っても、シグラの一番奥を差し貫いて、悲鳴を上げるシグラの身体をつかんで腰を打ちつけていた。
「あ、あぁっ…ん、カミ、ロ…!」
首筋に回るシグラの手が縋り付いて、俺はシグラの額に自分の額を擦り寄せ、吐き出すように愛してると零した。
情欲に溶けた声は甘さよりも獣染みていて、首筋に牙を立てるように噛み付いた。
痛みと快楽に仰反るシグラを食い殺してしまいたいほど強い衝動と、誰よりも優しく護りたいという真逆の感情の、制御の仕方がわからない。焼け爛れそうな熱を粘膜で擦り合わせながら、性器を濡らした。
スラムの片隅で、必死に呼吸を繰り返して、俺達だけに分かる感情を融かし合って、終末のような夜の中で生きていた。生きているこの瞬間を、刻み込んでいた。
朝日が昇る前に此処を出なければならないと、時間に追い立てられながら。
◆
まだ暗く深い夜の底で、俺達は母に別れを告げ、不安そうな目で大人しくしているノエを連れて家を出た。向かった先は連絡を入れていたリアの所だ。
幸いリアの店には何のダメージもなかった。抱き上げていたノエを下ろして、スマホに着信を入れる。住居の扉が開き、窶れた顔に涙を浮かべたリアが立っていた。
「カミロ! シグラ! 本当に無事で良かった」
「こっちの台詞だぜ」
リアは俺とシグラ、それぞれを抱き締めてから微笑んだ。
「ねえ、何があったの?」
リアにはノエを預かって欲しいとだけ連絡してあった。街の住民は皆、只ならぬ抗争が起きているという目に見える部分しか知らない。事の流れを要約して話せる部分だけを話すと、リアはとても不安そうな顔をした。
「俺は実行部隊に居る事も多かったろ。xDKには顔が割れてる。アグーリャが死んだ今、xDKの目は主力メンバーに向いてる。俺の自宅にノエを置いとくわけにはいかない」
「……危険なのね」
「こんな事を頼んですまない」
「いいえ、頼ってくれて嬉しいわ」
「銃は持ってるな?」
「ええ」
「弾は充分にあるか?」
「大丈夫」
「暫くは俺達の事は知らないふりをしてくれ」
「わかったわ」
「本当に俺達の助けが必要な時には、必ず連絡を」
リアは力強く頷いた。俺が拳を差し出すと、リアは笑って拳を合わせる。
シグラも微笑み、リアに言葉を掛けた。
「リア、抗争が終わるまで流れ弾に気を付けろよ」
「シグラ、私……」
「リア、」
大切な事を言い掛けたリアの額へ、シグラがそっと唇を落とした。驚いたように目を開いたリアは、しかしすぐに、とても寂しそうな瞳をした。シグラはリアの髪へ指を差し入れながら、囁く。
「俺達が護るよ。リアのことも、この街のことも」
「……ええ。二人の帰りを、待ってるわ。ノエの事は私に任せて」
そう言って笑ったリアは、聡くて強い。俺には出来ない生き方で、とても綺麗に咲いている。
俺はリアもノエも、母親も、失いたくない。街の商人や近所の人だって、あの日常を護りたいと思う。それがどんなに難しくても、この世で価値が無いと言われても、諦めるわけにはいかない。俺は武器を取る事を選んだ。その日から、きっと今日に向かって生きてきたんだろう。
「いつ帰る?」
「そう長くは掛からない。心配するな」
俺を見上げて服を引っ張ったノエが、首を傾げる。丸い瞳に笑いかけて、その頭を撫でてやる。
「シグラも、すぐ戻る?」
「ああ。すぐ迎えに来るよ」
座ってノエを抱き締めてやり、シグラが言う。シグラの背に回したノエの小さな手がシャツを掴んで、なかなか離そうとしなかった。リアに宥められてやっと手を離すと、その手はリアの手に連れられて、部屋の中へ消えていった。
閉まった扉の前で一瞬の間が出来て、その沈黙には心配と覚悟と決意が同じ分量で満たされていた。シグラが俺の手を握って見上げ、唇を触れ合わせた。目を閉じたその数秒間に分け合ったものを呑み込んで、唇は離れていく。
「行こうか」
シグラの言葉に頷いて、俺達は来た道を引き返し、自宅前へ停めていたバイクへ跨った。
リアの所を出て数分経った頃、爆音と共に火の手が上がった。
「あそこは、」
「武器倉庫の辺りだな」
俺達が集まった倉庫だが、使える武器は殆ど持ち出した後だ。おそらくは集合したのをxDKの残党に知られていたのだろうが、もうあまり意味はない。それに、武器倉庫は他にもある。
すぐに入った無線で、やはり武器倉庫であったと確認が取れた。消防に通報し、火消しはそっちに頼む事にした。平時であればまず俺達でやるのだが、今は時間も人手もない。
五十三番地へ向かって、バイクを走らせる。
倉庫から自宅へ帰る時に繁華街を通ったが、通りは荒れハポーザは蜂の巣になっていた。セファの店に至っては、焦げ付いて炭になり果てていた。三棟続いて同じ様子であった為、狙いがセファのスタジオだったかは判らないが、ディスペルソのメンバーが来ていたなら店を狙った可能性は高いだろう。セファとは連絡が取れていない。回線は繋がらなかった。
通り過ぎる街のあちこちが破壊されている。 灯りも無く息を殺している住民の恐怖と混乱が空気に滲み出していた。今回の巻き添えは数十人は居るはずだ。医者に運び込まれた人間も多く、正確な死傷者はまだ掴めていない。俺の人生では一番の被害だ。
そのうち自分達のものではない排気音が聞こえ始め、俺とシグラは目配せして片手で銃を引き抜いた。集合へ向かうメンバーか、xDKか……。脇道から勢い良く飛び出したバイクが、俺達の前に急停止した。
「セファ!」
「やっと見つけたぜ兄弟!」
突然現れた無事を確かめたかった男の無傷の様子に、張り詰めていた気が抜ける。
「生きてたのか」
「当たり前だろ。あいつら飛ばっちりに俺の店まで燃やしやがって絶対ゆるさねぇ。俺がどれだけアイツ等に芸術的で天才的な腕を使ってきてやったと思ってんだ」
「店は残念だったよな。けど無事で何よりだ。それよりどこに隠れてる? 大丈夫なのか?」
「馴染みの宿に泊まってるが、マジで殆どのものが炭になった」
「武器は?」
「彫り師様の信用払いで購入済みだぜ。心配すんな」
セファは左手でカスタムバイクに取り付けてあるホルダーからマシンガンを取り出して掲げ、同時に右手で腰から銃を引き抜いて軽く振って見せた。
「俺達はこれからxDKの残党狩りに行く。昼には方が付いてる予定だ。それまで大人しく宿に籠っててくれよ」
「状況はどうなってる? 俺の情報網もこのザマじゃ役に立たねえ。アグーリャは生きてるのか?」
「アグーリャもバシリオも俺が殺した」
「……なんだって?」
面食らってから、セファは目線を彷徨わせた後に俺をもう一度見て、言った。
「マジ?」
「マジだ。広場に首があるから興味があったら見てこいよ」
「そりゃ止めとくよ。じゃ、すると、この街はどうなる? いよいよ無法地帯か?」
「俺がディスペルソを立て直す。無理ならxDKを乗っ取る」
そう言うと、セファは目を見開いて大袈裟に驚いてみせたが、次には満面に笑みを浮かべて感嘆の声を上げた。
「ついにこの時が来たってワケだ! 俺もその話、噛ませてくれよ」
子供のように喜ぶセファに笑ったが、俺は首を振って答えた。
「セファにはこのまま中立を保って欲しい。俺がどう転んでもセファが中立を貫けば残党はいずれ尻尾を出すだろう。もしこれが片付いた時、まだセファにそのつもりがあれば俺に情報を流して貰いたい」
「カミロ、お前本気なんだな」
改めてセファが俺を見つめる。確認なんか、される間でもない。
「俺のこと、強いって言ったよな」
「……ああ」
「それを証明できたら……セファ。俺に魂を売ってくれ」
「カミロ、俺はとっくにお前を信じてたよ」
「俺もだ。セファの刺した墨に違う事はしない」
刺青の刻まれた心臓の上を拳で叩くと、セファが頷く。
「絶対、生き残れよ」
「悪魔と契約したって生き残るさ。俺はこのドブ川とクソ溜めのハシャドゥーラに、護りたいものがあるんだ」
サイレンの音が響いている。火の燃え盛る赤の気配と、不穏な生温い風。
セファは沈黙のあと、出し抜けに言った。
「……なあ、リアはどうしてる?」
「リア?」
「彼女なら店に居るよ。ノエを預かって貰ってる」
シグラが答えると、セファは決意したように頷いた。
「そうか。店の場所なら聞いてる。俺がそっちを護衛しよう。お前等の母さんは?」
「家に居ると決めた」
「そっちも気に掛けておこう。だから二人はチームの事に集中しろ」
「セファ、恩に着る」
「まさに出世払いってヤツだな。街を護ってくれ。期待してるぜ、ボス」
バイクを降りたセファと拳を合わせて挨拶し、その強い瞳を見つめ返せば力を分けて貰った気がした。これが最期にはならないと確信が持てるような信頼がある。リア達の事を気に掛けないというのは実際難しいが、セファが居れば安心だ。
「シグラ、カミロを盾にしてでも生き残れよ」
「はは、良い装備だ」
セファはシグラの差し出した拳を掌で掴んで空いた片手でシグラを抱き込んだ。シグラの耳元で囁いた声は、俺にも聞こえる音量だ。
「おいセファ、シグラにあまり近付くと俺は槍にトランスフォームするぞ」
「おっかねえ彼氏だ!」
何があったかなんて報告してない。それでもセファには伝わってしまっていたようだ。シグラの頭をくしゃりと撫でて、セファは再びバイクに跨った。
「またな!」
バイクを方向転換させて背を向け、マシンガンをホルダーへ戻したセファが走り去っていく。遠くなるエンジン音と排気音を聞きながら、俺達もバイクを発進させた。
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