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第2部 魔法学校編
51 修行者のダンジョン
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新入生歓迎パーティの翌日。魔法学校1年のAクラスに王太子とスカラが加わり、代わりに成績優秀な平民2人がBクラスへと落ちた。
ああ、この学校も権力に勝てなかったんだな。
席次も1位が王太子、そして私、ベアトリス様、オスカー様、スカラの順。スカラがオスカー様に文句を言っていたけど、どう考えても成績では負けてるから。
「レティ、行こう」
私は登校するとすぐ、オスカー様と一緒に学長室に向った。
「やだ、ビクトル様の婚約者候補なのに、他の男と二人でどこに行くのよ?」
放っておいてほしいのに、スカラはいちいち絡んでくる。
無視して、先を急ぐ。私の背中に向って、スカラは大声で叫んだ。
「ちょっと、逃げるつもり! そんな態度をとるなら、あなたは悪女オリヴィアみたいに、愚かな公爵令嬢と呼ぶわよ! あはっ、愚かな悪女レティシア! いい響きね!」
なんで、スカラは私に不毛な中傷を続けるんだろう。王太子のことが好きならば、倒す相手はベアトリス様でしょうに。貴族のお手本のようなベアトリス様。王太子はずっと彼女しか見ていない。二人の間に入り込めないからって、私に八つ当たりしてるの? そんなことしても無駄だって分からないの?
「レティ、気にするな。相手にするだけ無駄だ」
「うん。分かってる」
気遣ってくれるオスカー様と一緒に、学長室に入った。私たちは進級テストを受けた。
そして、及第点を取った私たちは、座学の免除を認められた。出席するのは魔法についての授業だけでいいと。
よかった。これで、1学期は学校に来なくていい。
王太子のことも、スカラのこともしばらく考えなくていい。
「これでダンジョンを攻略できるね」
「一緒に上を目指そう」
翌朝早くから、私とオスカー様は、一緒に馬車に乗って辺境に向った。オスカー様は、いつものように私に優しく笑いかけてくれる。
……この人と、ずっと一緒にいられたらいいのに。
そんな風に思ってしまう自分に、少しだけ罪悪感を感じながら。
辺境伯の館に到着して、荷物を置いて着替えたら、すぐにダンジョンに向かう。一刻も早く最上階を目指したい。
辺境伯領にある修業者のダンジョン。ここは、高層ビルのような外観の建物で、攻略すると上の階に行ける。そのためには、修業が必要になる。
そう、修業だ。
扉を開けて、小部屋に入ると転移陣が起動して、私を前回の続きの階へ移動させた。
「さあ、修行を始めるよ。今日はレベル20。魔石を使った攻撃だ。準備はいいかい?」
頭がハムスターな師匠が現れた。
比喩ではない。本当にハムスター。ただし、頭だけ。首から下は鍛えられた男性の肉体(露出多め)で、頭部はオレンジ色のもふもふハムスタ―だ。かわいいとかっこいいが組み合わさって、気持ち悪い。
もふもふ顔のハムスターは、口元をもぐもぐと動かして、手順を説明した。
塔のような外観をした修行者のダンジョンって聞いたら、モンスターを倒してレベルアップして、上の階に行って、さらに強い敵と戦うダンジョンを想像するんじゃない? でも、ここは、全然違った。頭だけ動物の姿の筋肉モンスターが、手取り足取り教えてくれて、親切に修行してくれるダンジョンだ。
初めて入った時は、悲鳴をあげて逃げたよ。だって、1階のダンジョンマスターは、バッタ人間だったから。人間の身体に、バッタの頭部。恐怖しかない。ちなみに、修行内容は、縄跳びだった。修行的には難しくなかったけど、気分は最悪。
その後も、低層階は、虫の頭をした師匠の筋トレ修行だったから、泣きながら攻略したよ。ミツバチ頭師匠も、セミ頭師匠も本当に怖かった。そして、ようやく、20階まで来た。
修行者のダンジョン20階のダンジョンマスター、ハムスター頭師匠は、少し離れた位置にある的を指さした。さあ、修行の始まりだ。
今日の修行は、火の魔石を的に当てて攻撃する、的あてだ。うまく真ん中に当たると、的はきれいに焼け落ちて合格となる。
「師匠! 全然当たりません」
用意した魔石を全部投げ終わっても、向こうの的が壊れなかった。かすりもしない。ノーコンだ。
「うーん。まだまだ腕の力が弱いね。スピードと距離がたりない。はい、今日の昇級試験は失格だね。もっと腕の筋肉を鍛えよう。腕立て伏せ50回! 懸垂30回!」
「ええーっ!? 多いよ。ちょっとまけて」
こんな感じに修行が続く。
このダンジョンは、かなり変だ。勇者が作ったそうだけど、何がしたいの? 言葉が喋れるモンスターっていうのもおかしいし、なんで修行に付き合ってくれるの? 勇者は冒険者を訓練したかったの?
しかも、最上階の100階は聖の魔力の修業だとか。それじゃ、聖女しか入れない。だから、未だかつてこのダンジョンを制覇できた人はいない。
「今日はどうだった?」
「うん、20回でまだ詰まってる。オスカー様は」
「58階までなんとか行ったよ。ここから先は杖がないと無理かな」
塔から降りてくると、扉の前でオスカー様が待っていてくれた。私たちは一緒に館まで帰る。
「疲れてるみたいだね。はい、これ飲んで」
「ありがとう」
小瓶に入った粉っぽいジュースをオスカー様が分けてくれる。
階を攻略するともらえる飲料だ。筋肉をつけるのに必要だとか。
私達は朝から晩まで、ずっとダンジョンで修行した。しばらくは魔法学校のことも、毒を送った犯人のことも考える余裕はなかった。
というよりも、パーティで紫のドレスを着た私の挑発は、まるで意味がなかったみたいだ。憎しみはたくさん買ったけど、実行されることはなかった。もう、どうやって犯人を見つけたらいいの?
ああ、この学校も権力に勝てなかったんだな。
席次も1位が王太子、そして私、ベアトリス様、オスカー様、スカラの順。スカラがオスカー様に文句を言っていたけど、どう考えても成績では負けてるから。
「レティ、行こう」
私は登校するとすぐ、オスカー様と一緒に学長室に向った。
「やだ、ビクトル様の婚約者候補なのに、他の男と二人でどこに行くのよ?」
放っておいてほしいのに、スカラはいちいち絡んでくる。
無視して、先を急ぐ。私の背中に向って、スカラは大声で叫んだ。
「ちょっと、逃げるつもり! そんな態度をとるなら、あなたは悪女オリヴィアみたいに、愚かな公爵令嬢と呼ぶわよ! あはっ、愚かな悪女レティシア! いい響きね!」
なんで、スカラは私に不毛な中傷を続けるんだろう。王太子のことが好きならば、倒す相手はベアトリス様でしょうに。貴族のお手本のようなベアトリス様。王太子はずっと彼女しか見ていない。二人の間に入り込めないからって、私に八つ当たりしてるの? そんなことしても無駄だって分からないの?
「レティ、気にするな。相手にするだけ無駄だ」
「うん。分かってる」
気遣ってくれるオスカー様と一緒に、学長室に入った。私たちは進級テストを受けた。
そして、及第点を取った私たちは、座学の免除を認められた。出席するのは魔法についての授業だけでいいと。
よかった。これで、1学期は学校に来なくていい。
王太子のことも、スカラのこともしばらく考えなくていい。
「これでダンジョンを攻略できるね」
「一緒に上を目指そう」
翌朝早くから、私とオスカー様は、一緒に馬車に乗って辺境に向った。オスカー様は、いつものように私に優しく笑いかけてくれる。
……この人と、ずっと一緒にいられたらいいのに。
そんな風に思ってしまう自分に、少しだけ罪悪感を感じながら。
辺境伯の館に到着して、荷物を置いて着替えたら、すぐにダンジョンに向かう。一刻も早く最上階を目指したい。
辺境伯領にある修業者のダンジョン。ここは、高層ビルのような外観の建物で、攻略すると上の階に行ける。そのためには、修業が必要になる。
そう、修業だ。
扉を開けて、小部屋に入ると転移陣が起動して、私を前回の続きの階へ移動させた。
「さあ、修行を始めるよ。今日はレベル20。魔石を使った攻撃だ。準備はいいかい?」
頭がハムスターな師匠が現れた。
比喩ではない。本当にハムスター。ただし、頭だけ。首から下は鍛えられた男性の肉体(露出多め)で、頭部はオレンジ色のもふもふハムスタ―だ。かわいいとかっこいいが組み合わさって、気持ち悪い。
もふもふ顔のハムスターは、口元をもぐもぐと動かして、手順を説明した。
塔のような外観をした修行者のダンジョンって聞いたら、モンスターを倒してレベルアップして、上の階に行って、さらに強い敵と戦うダンジョンを想像するんじゃない? でも、ここは、全然違った。頭だけ動物の姿の筋肉モンスターが、手取り足取り教えてくれて、親切に修行してくれるダンジョンだ。
初めて入った時は、悲鳴をあげて逃げたよ。だって、1階のダンジョンマスターは、バッタ人間だったから。人間の身体に、バッタの頭部。恐怖しかない。ちなみに、修行内容は、縄跳びだった。修行的には難しくなかったけど、気分は最悪。
その後も、低層階は、虫の頭をした師匠の筋トレ修行だったから、泣きながら攻略したよ。ミツバチ頭師匠も、セミ頭師匠も本当に怖かった。そして、ようやく、20階まで来た。
修行者のダンジョン20階のダンジョンマスター、ハムスター頭師匠は、少し離れた位置にある的を指さした。さあ、修行の始まりだ。
今日の修行は、火の魔石を的に当てて攻撃する、的あてだ。うまく真ん中に当たると、的はきれいに焼け落ちて合格となる。
「師匠! 全然当たりません」
用意した魔石を全部投げ終わっても、向こうの的が壊れなかった。かすりもしない。ノーコンだ。
「うーん。まだまだ腕の力が弱いね。スピードと距離がたりない。はい、今日の昇級試験は失格だね。もっと腕の筋肉を鍛えよう。腕立て伏せ50回! 懸垂30回!」
「ええーっ!? 多いよ。ちょっとまけて」
こんな感じに修行が続く。
このダンジョンは、かなり変だ。勇者が作ったそうだけど、何がしたいの? 言葉が喋れるモンスターっていうのもおかしいし、なんで修行に付き合ってくれるの? 勇者は冒険者を訓練したかったの?
しかも、最上階の100階は聖の魔力の修業だとか。それじゃ、聖女しか入れない。だから、未だかつてこのダンジョンを制覇できた人はいない。
「今日はどうだった?」
「うん、20回でまだ詰まってる。オスカー様は」
「58階までなんとか行ったよ。ここから先は杖がないと無理かな」
塔から降りてくると、扉の前でオスカー様が待っていてくれた。私たちは一緒に館まで帰る。
「疲れてるみたいだね。はい、これ飲んで」
「ありがとう」
小瓶に入った粉っぽいジュースをオスカー様が分けてくれる。
階を攻略するともらえる飲料だ。筋肉をつけるのに必要だとか。
私達は朝から晩まで、ずっとダンジョンで修行した。しばらくは魔法学校のことも、毒を送った犯人のことも考える余裕はなかった。
というよりも、パーティで紫のドレスを着た私の挑発は、まるで意味がなかったみたいだ。憎しみはたくさん買ったけど、実行されることはなかった。もう、どうやって犯人を見つけたらいいの?
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