49 / 70
第2部 魔法学校編
49 聖なる魔力
しおりを挟む
聖女だけが持つ聖の魔力は、浄化と結界の力だ。
500年ほど前、聖女リシアは魔王を浄化した後、光の精霊王の協力の元、国中に結界を張った。聖女亡き後も、光の精霊王の力で、他の魔力を使って、結界を維持できている。
「貴重な聖の魔石が!」
「結界の魔石だなんて! いくらするんだ?」
「神殿で売ってるのは、貴族の10年分の予算ぐらいするらしいわよ」
ざわざわと騒がれているのは、王太子のご乱心についてではなく、私が使った聖の魔石についてだった。
聖の魔石はとても貴重だ。聖の魔力を持つ聖女は、神聖国に数人しかいない。そして、一番力の強い聖女でも、聖の魔石は1年間に3個ぐらいしか作れない。そんな貴重な魔石の結界魔法を、たかが料理皿の攻撃ぐらいのことで使っちゃったことに対して、恐れおののいているのだ。
……だって、勝手に発動しちゃったし。仕方ないよ。
「レティ。それは……」
オスカー様さえ、信じられないという顔をしている。そうだよね。ふつうは、そうだよね。この国には聖の魔力が使える聖女は、リシア以外存在しなかったんだもんね。
「父様がダンジョンで見つけたの」
私が作ったことがバレると大事になるので、とりあえず嘘をついて、冒険者の父の仕業ってことにしておこう。破天荒な父の名を出せば、たいてい解決する。
「ああ、クリストファー様か……」
皆、それを聞いて納得した顔になった。が、今度はスカラが訳の分からないことを言いだした。
「! それ! それは、私のモノよ!
勇者パーティの聖女リシアが作った魔石なら、勇者の子孫の私の物よ! それを勝手に使うなんて! 弁償しなさいよ!」
さすがに、その発言はおかしい。聖の魔石の力に驚いていた人たちも、スカラの言動に眉をひそめた。
「スカラ・マッキントン。いい加減にしてくれ。勇者の名を汚すな。ダンジョンにある物は、発見者の物になる。勇者の書に書かれている」
オスカー様は不愉快だとはっきり告げた。黒髪黒目のオスカー様は、まるで勇者の言葉を代弁しているようで、見物人たちはその通りだとうなずいて、スカラに不快な視線を向けた。
「あらあら、まあまあ、婚約者候補が全員いるなんて珍しいこと」
そして、スカラの窮地を救ったのは、王太后と王妃だった。
学生だけのパーティだけど、王太子の入学パーティなので、来賓として特別に見に来たそうだ。
「ああ、礼はいらないわ。今日は無礼講よ。大事な孫とその婚約者候補の晴れの舞台だもの。ねえ、フローラ」
「はい、その通りです。お義母様」
フローラ妃は優し気にほほ笑んだ。そして、私の紫のドレスを目にして、ほんの少し眉をひそめた。
「ビクトル。今日はおめでとう。ついに魔法学校に入学ね」
王太后は周囲の礼を受けながら、王太子の側に来た。
「おばあ様。それに、お母様……」
床に散らばった料理と皿の破片を気まずそうに見て、王太子は、二人に礼をした。
「フローラ。はやくメイドに掃除させなさい。床が汚れているわ。ご令嬢方のドレスが汚れるとたいへんよ」
「はい、すぐに」
王妃は側に控えている侍女に指示をした。そして、王太子にその場を離れるように促した。
「ビクトル、ベアトリスと一緒に向こうに行きましょう。学長と話をしてましたの。クラス替えについて」
「! 今日のテストの結果が出ましたか?! やっぱり、私のBクラスは過ちだったんだ。不敬な教師は処分しましょう!」
「ええ、そうね。さあ、二人ともここは汚れてるから、向こうでお話しましょう」
王妃が二人を向こうの席まで導こうとした。
よかった。このまま、王族がどっか行ってくれたら、オスカー様とあっちのテーブルへ移動して、おいしそうな料理を食べよう。って考えているのに、
「お待ちなさい、ビクトル。レティシアさんに会うのは久しぶりでしょう? この機会に、婚約者と交流を深めなさい」
「! そいつは婚約者じゃない!」
せっかく穏やかに収まりそうだったのに、王太后が台無しにした。王太子は顔を真っ赤にして怒りを表現した。お世話係のロレンスが、王太子の近くのテーブルから素早く料理皿を遠ざける。
「いいえ、わたくしがあなたのために用意してあげた婚約者候補よ。ごらんなさい。紫色のドレスがよく似合うこと。ゴールドウィン家はね、王族の血筋を守るためだけに存在しているのよ。この娘ならきっと、紫眼の子をたくさん産むわ」
「紫眼なんか!! 結婚は愛する人とするのです。お父様とお母様のように! おばあさまも、真実の愛に賛成したのでしょう?!」
「ええ、でも、それなら、この娘と愛し合えばいいじゃない!」
いや、それは絶対に無理。なぜ王太后は自分の息子にできなかったことを、孫にやらせようとするのだろう。紫眼にこだわるのなら、国王と王妃の真実の愛に反対すればよかったのに。いくら、フローラ妃が親友の娘で、かわいがっていたとしても。その結果を孫に押し付けるのは間違ってる。
私は、王太后に礼をして、発言した。
「王太后様、私は婚約者候補は辞退したいと思っております。私には務まりません」
「おだまりなさい! 王族の血を守るのは、臣下の役目! それを断るなど、王家に対する反逆です! おまえは、ビクトルに愛される努力が足りないのです!」
何度断っても、王太后はあきらめない。どうしても、王家に紫眼を取り入れたいのだ。
でも、絶対に私が王太子と婚姻することはない。ありえない。
もういい、もう。王族はやっぱりおかしい。
さっさと、犯人に復讐して、勇者の遺産を手に入れて、こんな国から出て行こう。
500年ほど前、聖女リシアは魔王を浄化した後、光の精霊王の協力の元、国中に結界を張った。聖女亡き後も、光の精霊王の力で、他の魔力を使って、結界を維持できている。
「貴重な聖の魔石が!」
「結界の魔石だなんて! いくらするんだ?」
「神殿で売ってるのは、貴族の10年分の予算ぐらいするらしいわよ」
ざわざわと騒がれているのは、王太子のご乱心についてではなく、私が使った聖の魔石についてだった。
聖の魔石はとても貴重だ。聖の魔力を持つ聖女は、神聖国に数人しかいない。そして、一番力の強い聖女でも、聖の魔石は1年間に3個ぐらいしか作れない。そんな貴重な魔石の結界魔法を、たかが料理皿の攻撃ぐらいのことで使っちゃったことに対して、恐れおののいているのだ。
……だって、勝手に発動しちゃったし。仕方ないよ。
「レティ。それは……」
オスカー様さえ、信じられないという顔をしている。そうだよね。ふつうは、そうだよね。この国には聖の魔力が使える聖女は、リシア以外存在しなかったんだもんね。
「父様がダンジョンで見つけたの」
私が作ったことがバレると大事になるので、とりあえず嘘をついて、冒険者の父の仕業ってことにしておこう。破天荒な父の名を出せば、たいてい解決する。
「ああ、クリストファー様か……」
皆、それを聞いて納得した顔になった。が、今度はスカラが訳の分からないことを言いだした。
「! それ! それは、私のモノよ!
勇者パーティの聖女リシアが作った魔石なら、勇者の子孫の私の物よ! それを勝手に使うなんて! 弁償しなさいよ!」
さすがに、その発言はおかしい。聖の魔石の力に驚いていた人たちも、スカラの言動に眉をひそめた。
「スカラ・マッキントン。いい加減にしてくれ。勇者の名を汚すな。ダンジョンにある物は、発見者の物になる。勇者の書に書かれている」
オスカー様は不愉快だとはっきり告げた。黒髪黒目のオスカー様は、まるで勇者の言葉を代弁しているようで、見物人たちはその通りだとうなずいて、スカラに不快な視線を向けた。
「あらあら、まあまあ、婚約者候補が全員いるなんて珍しいこと」
そして、スカラの窮地を救ったのは、王太后と王妃だった。
学生だけのパーティだけど、王太子の入学パーティなので、来賓として特別に見に来たそうだ。
「ああ、礼はいらないわ。今日は無礼講よ。大事な孫とその婚約者候補の晴れの舞台だもの。ねえ、フローラ」
「はい、その通りです。お義母様」
フローラ妃は優し気にほほ笑んだ。そして、私の紫のドレスを目にして、ほんの少し眉をひそめた。
「ビクトル。今日はおめでとう。ついに魔法学校に入学ね」
王太后は周囲の礼を受けながら、王太子の側に来た。
「おばあ様。それに、お母様……」
床に散らばった料理と皿の破片を気まずそうに見て、王太子は、二人に礼をした。
「フローラ。はやくメイドに掃除させなさい。床が汚れているわ。ご令嬢方のドレスが汚れるとたいへんよ」
「はい、すぐに」
王妃は側に控えている侍女に指示をした。そして、王太子にその場を離れるように促した。
「ビクトル、ベアトリスと一緒に向こうに行きましょう。学長と話をしてましたの。クラス替えについて」
「! 今日のテストの結果が出ましたか?! やっぱり、私のBクラスは過ちだったんだ。不敬な教師は処分しましょう!」
「ええ、そうね。さあ、二人ともここは汚れてるから、向こうでお話しましょう」
王妃が二人を向こうの席まで導こうとした。
よかった。このまま、王族がどっか行ってくれたら、オスカー様とあっちのテーブルへ移動して、おいしそうな料理を食べよう。って考えているのに、
「お待ちなさい、ビクトル。レティシアさんに会うのは久しぶりでしょう? この機会に、婚約者と交流を深めなさい」
「! そいつは婚約者じゃない!」
せっかく穏やかに収まりそうだったのに、王太后が台無しにした。王太子は顔を真っ赤にして怒りを表現した。お世話係のロレンスが、王太子の近くのテーブルから素早く料理皿を遠ざける。
「いいえ、わたくしがあなたのために用意してあげた婚約者候補よ。ごらんなさい。紫色のドレスがよく似合うこと。ゴールドウィン家はね、王族の血筋を守るためだけに存在しているのよ。この娘ならきっと、紫眼の子をたくさん産むわ」
「紫眼なんか!! 結婚は愛する人とするのです。お父様とお母様のように! おばあさまも、真実の愛に賛成したのでしょう?!」
「ええ、でも、それなら、この娘と愛し合えばいいじゃない!」
いや、それは絶対に無理。なぜ王太后は自分の息子にできなかったことを、孫にやらせようとするのだろう。紫眼にこだわるのなら、国王と王妃の真実の愛に反対すればよかったのに。いくら、フローラ妃が親友の娘で、かわいがっていたとしても。その結果を孫に押し付けるのは間違ってる。
私は、王太后に礼をして、発言した。
「王太后様、私は婚約者候補は辞退したいと思っております。私には務まりません」
「おだまりなさい! 王族の血を守るのは、臣下の役目! それを断るなど、王家に対する反逆です! おまえは、ビクトルに愛される努力が足りないのです!」
何度断っても、王太后はあきらめない。どうしても、王家に紫眼を取り入れたいのだ。
でも、絶対に私が王太子と婚姻することはない。ありえない。
もういい、もう。王族はやっぱりおかしい。
さっさと、犯人に復讐して、勇者の遺産を手に入れて、こんな国から出て行こう。
5
お気に入りに追加
1,482
あなたにおすすめの小説

ひめさまはおうちにかえりたい
あかね
ファンタジー
政略結婚と言えど、これはない。帰ろう。とヴァージニアは決めた。故郷の兄に気に入らなかったら潰して帰ってこいと言われ嫁いだお姫様が、王冠を手にするまでのお話。(おうちにかえりたい編)
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
簡単に聖女に魅了されるような男は、捨てて差し上げます。~植物魔法でスローライフを満喫する~
Ria★発売中『簡単に聖女に魅了〜』
ファンタジー
ifルート投稿中!作品一覧から覗きに来てね♪
第15回ファンタジー小説大賞 奨励賞&投票4位 ありがとうございます♪
◇ ◇ ◇
婚約者、護衛騎士・・・周りにいる男性達が聖女に惹かれて行く・・・私よりも聖女が大切ならもう要らない。
【一章】婚約者編
【二章】幼馴染の護衛騎士編
【閑話】お兄様視点
【三章】第二王子殿下編
【閑話】聖女視点(ざまぁ展開)
【四章】森でスローライフ
【閑話】彼らの今
【五章】ヒーロー考え中←決定(ご協力ありがとうございます!)
主人公が新しい生活を始めるのは四章からです。
スローライフな内容がすぐ読みたい人は四章から読むのをおすすめします。
スローライフの相棒は、もふもふ。
各男性陣の視点は、適宜飛ばしてくださいね。
◇ ◇ ◇
【あらすじ】
平民の娘が、聖属性魔法に目覚めた。聖女として教会に預けられることになった。
聖女は平民にしては珍しい淡い桃色の瞳と髪をしていた。
主人公のメルティアナは、聖女と友人になる。
そして、聖女の面倒を見ている第二王子殿下と聖女とメルティアナの婚約者であるルシアンと共に、昼食を取る様になる。
良好だった関係は、徐々に崩れていく。
婚約者を蔑ろにする男も、護衛対象より聖女を優先する護衛騎士も要らない。
自分の身は自分で守れるわ。
主人公の伯爵令嬢が、男達に別れを告げて、好きに生きるお話。
※ちょっと男性陣が可哀想かも
※設定ふんわり
※ご都合主義
※独自設定あり
【完結】追放された生活錬金術師は好きなようにブランド運営します!
加藤伊織
ファンタジー
(全151話予定)世界からは魔法が消えていっており、錬金術師も賢者の石や金を作ることは不可能になっている。そんな中で、生活に必要な細々とした物を作る生活錬金術は「小さな錬金術」と呼ばれていた。
カモミールは師であるロクサーヌから勧められて「小さな錬金術」の道を歩み、ロクサーヌと共に化粧品のブランドを立ち上げて成功していた。しかし、ロクサーヌの突然の死により、その息子で兄弟子であるガストンから住み込んで働いていた家を追い出される。
落ち込みはしたが幼馴染みのヴァージルや友人のタマラに励まされ、独立して工房を持つことにしたカモミールだったが、師と共に運営してきたブランドは名義がガストンに引き継がれており、全て一から出直しという状況に。
そんな中、格安で見つけた恐ろしく古い工房を買い取ることができ、カモミールはその工房で新たなスタートを切ることにした。
器具付き・格安・ただし狭くてボロい……そんな訳あり物件だったが、更におまけが付いていた。据えられた錬金釜が1000年の時を経て精霊となり、人の姿を取ってカモミールの前に現れたのだ。
失われた栄光の過去を懐かしみ、賢者の石やホムンクルスの作成に挑ませようとする錬金釜の精霊・テオ。それに対して全く興味が無い日常指向のカモミール。
過保護な幼馴染みも隣に引っ越してきて、予想外に騒がしい日常が彼女を待っていた。
これは、ポーションも作れないし冒険もしない、ささやかな錬金術師の物語である。
彼女は化粧品や石けんを作り、「ささやかな小市民」でいたつもりなのだが、品質の良い化粧品を作る彼女を周囲が放っておく訳はなく――。
毎日15:10に1話ずつ更新です。
この作品は小説家になろう様・カクヨム様・ノベルアッププラス様にも掲載しています。
ぼっちな幼女は異世界で愛し愛され幸せになりたい
珂里
ファンタジー
ある日、仲の良かった友達が突然いなくなってしまった。
本当に、急に、目の前から消えてしまった友達には、二度と会えなかった。
…………私も消えることができるかな。
私が消えても、きっと、誰も何とも思わない。
私は、邪魔な子だから。
私は、いらない子だから。
だからきっと、誰も悲しまない。
どこかに、私を必要としてくれる人がいないかな。
そんな人がいたら、絶対に側を離れないのに……。
異世界に迷い込んだ少女と、孤独な獣人の少年が徐々に心を通わせ成長していく物語。
☆「神隠し令嬢は騎士様と幸せになりたいんです」と同じ世界です。
彩菜が神隠しに遭う時に、公園で一緒に遊んでいた「ゆうちゃん」こと優香の、もう一つの神隠し物語です。

失われた力を身に宿す元聖女は、それでも気楽に過ごしたい~いえ、Sランク冒険者とかは結構です!~
紅月シン
ファンタジー
聖女として異世界に召喚された狭霧聖菜は、聖女としての勤めを果たし終え、満ち足りた中でその生涯を終えようとしていた。
いや嘘だ。
本当は不満でいっぱいだった。
食事と入浴と睡眠を除いた全ての時間で人を癒し続けなくちゃならないとかどんなブラックだと思っていた。
だがそんな不満を漏らすことなく死に至り、そのことを神が不憫にでも思ったのか、聖菜は辺境伯家の末娘セーナとして二度目の人生を送ることになった。
しかし次こそは気楽に生きたいと願ったはずなのに、ある日セーナは前世の記憶と共にその身には聖女としての癒しの力が流れていることを知ってしまう。
そしてその時点で、セーナの人生は決定付けられた。
二度とあんな目はご免だと、気楽に生きるため、家を出て冒険者になることを決意したのだ。
だが彼女は知らなかった。
三百年の時が過ぎた現代では、既に癒しの力というものは失われてしまっていたということを。
知らぬままに力をばら撒く少女は、その願いとは裏腹に、様々な騒動を引き起こし、解決していくことになるのであった。
※完結しました。
※小説家になろう様にも投稿しています

聖女やめます……タダ働きは嫌!友達作ります!冒険者なります!お金稼ぎます!ちゃっかり世界も救います!
さくしゃ
ファンタジー
職業「聖女」としてお勤めに忙殺されるクミ
祈りに始まり、一日中治療、時にはドラゴン討伐……しかし、全てタダ働き!
も……もう嫌だぁ!
半狂乱の最強聖女は冒険者となり、軟禁生活では味わえなかった生活を知りはっちゃける!
時には、不労所得、冒険者業、アルバイトで稼ぐ!
大金持ちにもなっていき、世界も救いまーす。
色んなキャラ出しまくりぃ!
カクヨムでも掲載チュッ
⚠︎この物語は全てフィクションです。
⚠︎現実では絶対にマネはしないでください!

追放したんでしょ?楽しく暮らしてるのでほっといて
だましだまし
ファンタジー
私たちの未来の王子妃を影なり日向なりと支える為に存在している。
敬愛する侯爵令嬢ディボラ様の為に切磋琢磨し、鼓舞し合い、己を磨いてきた。
決して追放に備えていた訳では無いのよ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる