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6 中身はかえられるから
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リオンが幽霊を切った時、サイラスは執事を切っていた。
「サイラス。もうちょっと、血を流さないようにできないかな? 首を絞めるとかさ。掃除が大変だろう?」
出来損ないだったサイラスは、別人のように華麗に剣をふるっていた。
「はっ、申し訳ございません」
「うん、でもまあ、切り口がきれいだから、修復しやすいかな。さすが剣豪だね」
血だまりを避けながら、王太子様は男爵の死体の前に跪いた。
「本当にこれでいいの? まあ、顔立ちはちょっと似てるけれど」
王太子様の問いかけに、私はにっこりと笑ってうなずく。クローダン男爵は、長年探し求めた人材だったから。
「彼がいいのです。貴族社会に知人も少ないですし、戦はリオンの得意なことですから」
「ふーん。まあ、じゃあ、始めるよ。大丈夫だよ。サイラスで実験したからね。失敗することはないだろう」
王太子様の手のひらから銀色の光が溢れる。それは、男爵の体を包んで、胸の傷を修復していく。
「さあ、準備はできたよ」
私は、リオンの青い目を見つめる。彼は心配するなというように私に笑いかけた後、死体に近づいていく。そして、吸い込まれるように男爵の中に入っていった。
まわりではブラザーとシスターたちが真剣な顔で見守っている。
「リオン?」
不安になって呼びかけると、死んでいた男爵が目を開いた。氷のように冷たい青い瞳だ。でも、私と目が合うと、それは春の海のようにふわりと優しく光った。
「お嬢様。ああ、やっと……」
「ソフィアって呼んで。私はあなたの婚約者よ」
「ああ、ソフィア。やっとあなたに触れられる」
そうっと手を伸ばすリオンの胸に、私は勢いをつけて飛び込む。
久しぶりに肉体を得た騎士は、ぐらりとふらつきそうになったけれど、片手で私を支えて、立ちあがる。
「ソフィア。俺のお嬢様」
「大好きよ。リオン。私達、結婚するのよ」
「夢みたいだ。愛している。ソフィア」
私たちが愛を確かめ合っている横で、王太子様は召使いの死体を修復し、次々にシスターやブラザーを憑依させている。慇懃無礼な執事の体にも、長年教会でさまよっていたブラザーがうまく入り込んだようだ。
ようやく体を得ることができた幽霊たちは、手足の動きを確かめた後、王太子様に命令されて、床の血だまりを掃除し始めた。
「ああ、だめだよ。その赤髪の女の死体はやめておこう。敵国の元スパイだったからね。憑依すると厄介ごとに巻き込まれるよ。これは死んだままにしておこう」
死体を欲しているシスターを王太子様がなだめている。サイラスは館に隠れている使用人を全て見つけ出して、幽霊たちにその体を差し出させた。
召使いの入れ替えは、大方終わったようだ。
「エドワード殿下。ありがとうございます」
「この恩は必ず返そう」
私とリオンが仲良く手をつないで王太子様に礼をすると、彼は、満足そうに銀髪をかき上げた。
「うん、僕も、最強の騎士を配下に得られたからね。今度鎧を贈ろう。伝説の黒騎士が使っていたと言われる黒い鎧を宝物庫で見つけてね」
「戦場のことなら俺に任せてくれ」
「頼もしいね。500年ぶりの人間生活を楽しんでくれ。それに僕も、とても大切な人のために実験がしたかったからね。良い結果を得られたよ。その体の使い勝手はどう?」
「まずまずだな。鍛え方が足りない分は、これから治そう。でも、彼女に触れらるだけで幸せだ」
リオンは私の手をぎゅっと握る。私も嬉しくなって握り返す。
「僕もそろそろ決行するよ。ね、母様」
王太子様は腕にくっついているピンクの髪の女の人に、とろけるような甘い微笑みを見せた。
「でも、本当にあの女の体でいいの? 厚化粧のおばさんだよ。もっと若くて綺麗な死体を用意できるよ? え? 僕に母上と呼ばれたいからって? ははっ、もう、母様は子離れできないんだから」
パチパチとまばたきするピンク髪の幽霊と話しながら、王太子様はご機嫌で帰って行った。
その後ろを、主に忠実な側近が付き従う。戦死した剣豪がサイラスの体の中に入っているのだ。まじめな性格の彼は、王太子様の側近にふさわしい。
500年前、百人の兵で一万の敵を倒した初代国王は、秘密の力を持っていた。霊を憑依させて死者を生き返らせる力だ。霊が乗り移れるように死体を修復する魔法。それから、憑依できるように霊を強くする魔法。この二つを使って、建国王は戦場で味方を増やした。
奇跡の紫の瞳を受け継いだ私と王太子様にも、幽霊が見えた。
でも、血が薄まった私達には魔法は一つしか使えなかった。王太子様の魔法は、死体修復で、私は霊の強化だ。王太子様と違い、私の力はとても弱かった。霊を強化するのに10年もかかってしまった。白花草を通じてしか、私の力は発揮できないのだ。
それでも、長かった悲しみの時代は終わり、私は幸せを手に入れた。
「ねえ、リオン。私、男爵家の人たちにいじわるされて本当はうれしかったのよ」
「なぜだ? 俺はあいつらを殺したくて我慢できなかった」
ベッドの上でリオンの胸に顔をうずめながら、くすくす笑う。背中をなでる彼の手つきがくすぐったい。
「だって、みんなが優しい人だったら、計画を中止していたかもしれないでしょう? そうしたら、私達はこんな風に触れ合うことはできなかったわ」
「そうか?」
「そうよ。私にだって良心はあるのよ。でもね、あの人たちにいじめられるたびに、ああ、私は中身を入れ替えた後、罪悪感に苛まれることはないんだなって思うと、嬉しくて仕方なかったの」
リオンは私の首筋にキスをする。
「優しい妻を持てて、俺は幸せだな」
私たちは先月結婚した。ひっそりと挙げた式には、お忍びで王太子様と王妃様が来てくださった。薄情な伯爵家の父親と継母からは、何のお祝いも贈られなかった。
あの人たちも、王太子様に頼んで入れ替えてもらおうかしら?
そうそう、王太子様といえば、先日、王妃様が婚約者選びのお茶会を開いたそうだ。
その席で、婚約者の条件を聞かれて、
「最愛の息子の婚約者に必要なもの? うふふ、そうね。まずは、顔かしら? 見た目は重要よ。だって、中身は後からいくらでも、かえられるでしょう?」
王妃様はパチパチとまばたきした後、愛しくてたまらないというように王太子様に微笑んだそうだ。
※※※※※※※
分かりにくかったら、ごめんなさい。
赤髪の女=人間、王太子=人間、サイラス=人間
護衛騎士リオン=幽霊、ブラザーとシスター=幽霊
ピンクの髪の女性=幽霊でした。彼女は王妃に憑依しました。
王太子はこの後、宰相と関係者の中身を入れ替えます。仕事のできない者も、王太子と個人面談をすると、人が変わったように有能になります。建国王の再来と歴史に名を遺すでしょう。
「サイラス。もうちょっと、血を流さないようにできないかな? 首を絞めるとかさ。掃除が大変だろう?」
出来損ないだったサイラスは、別人のように華麗に剣をふるっていた。
「はっ、申し訳ございません」
「うん、でもまあ、切り口がきれいだから、修復しやすいかな。さすが剣豪だね」
血だまりを避けながら、王太子様は男爵の死体の前に跪いた。
「本当にこれでいいの? まあ、顔立ちはちょっと似てるけれど」
王太子様の問いかけに、私はにっこりと笑ってうなずく。クローダン男爵は、長年探し求めた人材だったから。
「彼がいいのです。貴族社会に知人も少ないですし、戦はリオンの得意なことですから」
「ふーん。まあ、じゃあ、始めるよ。大丈夫だよ。サイラスで実験したからね。失敗することはないだろう」
王太子様の手のひらから銀色の光が溢れる。それは、男爵の体を包んで、胸の傷を修復していく。
「さあ、準備はできたよ」
私は、リオンの青い目を見つめる。彼は心配するなというように私に笑いかけた後、死体に近づいていく。そして、吸い込まれるように男爵の中に入っていった。
まわりではブラザーとシスターたちが真剣な顔で見守っている。
「リオン?」
不安になって呼びかけると、死んでいた男爵が目を開いた。氷のように冷たい青い瞳だ。でも、私と目が合うと、それは春の海のようにふわりと優しく光った。
「お嬢様。ああ、やっと……」
「ソフィアって呼んで。私はあなたの婚約者よ」
「ああ、ソフィア。やっとあなたに触れられる」
そうっと手を伸ばすリオンの胸に、私は勢いをつけて飛び込む。
久しぶりに肉体を得た騎士は、ぐらりとふらつきそうになったけれど、片手で私を支えて、立ちあがる。
「ソフィア。俺のお嬢様」
「大好きよ。リオン。私達、結婚するのよ」
「夢みたいだ。愛している。ソフィア」
私たちが愛を確かめ合っている横で、王太子様は召使いの死体を修復し、次々にシスターやブラザーを憑依させている。慇懃無礼な執事の体にも、長年教会でさまよっていたブラザーがうまく入り込んだようだ。
ようやく体を得ることができた幽霊たちは、手足の動きを確かめた後、王太子様に命令されて、床の血だまりを掃除し始めた。
「ああ、だめだよ。その赤髪の女の死体はやめておこう。敵国の元スパイだったからね。憑依すると厄介ごとに巻き込まれるよ。これは死んだままにしておこう」
死体を欲しているシスターを王太子様がなだめている。サイラスは館に隠れている使用人を全て見つけ出して、幽霊たちにその体を差し出させた。
召使いの入れ替えは、大方終わったようだ。
「エドワード殿下。ありがとうございます」
「この恩は必ず返そう」
私とリオンが仲良く手をつないで王太子様に礼をすると、彼は、満足そうに銀髪をかき上げた。
「うん、僕も、最強の騎士を配下に得られたからね。今度鎧を贈ろう。伝説の黒騎士が使っていたと言われる黒い鎧を宝物庫で見つけてね」
「戦場のことなら俺に任せてくれ」
「頼もしいね。500年ぶりの人間生活を楽しんでくれ。それに僕も、とても大切な人のために実験がしたかったからね。良い結果を得られたよ。その体の使い勝手はどう?」
「まずまずだな。鍛え方が足りない分は、これから治そう。でも、彼女に触れらるだけで幸せだ」
リオンは私の手をぎゅっと握る。私も嬉しくなって握り返す。
「僕もそろそろ決行するよ。ね、母様」
王太子様は腕にくっついているピンクの髪の女の人に、とろけるような甘い微笑みを見せた。
「でも、本当にあの女の体でいいの? 厚化粧のおばさんだよ。もっと若くて綺麗な死体を用意できるよ? え? 僕に母上と呼ばれたいからって? ははっ、もう、母様は子離れできないんだから」
パチパチとまばたきするピンク髪の幽霊と話しながら、王太子様はご機嫌で帰って行った。
その後ろを、主に忠実な側近が付き従う。戦死した剣豪がサイラスの体の中に入っているのだ。まじめな性格の彼は、王太子様の側近にふさわしい。
500年前、百人の兵で一万の敵を倒した初代国王は、秘密の力を持っていた。霊を憑依させて死者を生き返らせる力だ。霊が乗り移れるように死体を修復する魔法。それから、憑依できるように霊を強くする魔法。この二つを使って、建国王は戦場で味方を増やした。
奇跡の紫の瞳を受け継いだ私と王太子様にも、幽霊が見えた。
でも、血が薄まった私達には魔法は一つしか使えなかった。王太子様の魔法は、死体修復で、私は霊の強化だ。王太子様と違い、私の力はとても弱かった。霊を強化するのに10年もかかってしまった。白花草を通じてしか、私の力は発揮できないのだ。
それでも、長かった悲しみの時代は終わり、私は幸せを手に入れた。
「ねえ、リオン。私、男爵家の人たちにいじわるされて本当はうれしかったのよ」
「なぜだ? 俺はあいつらを殺したくて我慢できなかった」
ベッドの上でリオンの胸に顔をうずめながら、くすくす笑う。背中をなでる彼の手つきがくすぐったい。
「だって、みんなが優しい人だったら、計画を中止していたかもしれないでしょう? そうしたら、私達はこんな風に触れ合うことはできなかったわ」
「そうか?」
「そうよ。私にだって良心はあるのよ。でもね、あの人たちにいじめられるたびに、ああ、私は中身を入れ替えた後、罪悪感に苛まれることはないんだなって思うと、嬉しくて仕方なかったの」
リオンは私の首筋にキスをする。
「優しい妻を持てて、俺は幸せだな」
私たちは先月結婚した。ひっそりと挙げた式には、お忍びで王太子様と王妃様が来てくださった。薄情な伯爵家の父親と継母からは、何のお祝いも贈られなかった。
あの人たちも、王太子様に頼んで入れ替えてもらおうかしら?
そうそう、王太子様といえば、先日、王妃様が婚約者選びのお茶会を開いたそうだ。
その席で、婚約者の条件を聞かれて、
「最愛の息子の婚約者に必要なもの? うふふ、そうね。まずは、顔かしら? 見た目は重要よ。だって、中身は後からいくらでも、かえられるでしょう?」
王妃様はパチパチとまばたきした後、愛しくてたまらないというように王太子様に微笑んだそうだ。
※※※※※※※
分かりにくかったら、ごめんなさい。
赤髪の女=人間、王太子=人間、サイラス=人間
護衛騎士リオン=幽霊、ブラザーとシスター=幽霊
ピンクの髪の女性=幽霊でした。彼女は王妃に憑依しました。
王太子はこの後、宰相と関係者の中身を入れ替えます。仕事のできない者も、王太子と個人面談をすると、人が変わったように有能になります。建国王の再来と歴史に名を遺すでしょう。
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容赦無いザマァ素敵でした
面白かったです
感想ありがとうございます✨
ざまぁを気に入ってもらえて嬉しいです。
ちょっと血だらけで、お掃除が大変ですが(^^)
ハッピーエンドです。
とっても面白いお話でした✨
感想ありがとうございます(^^)
面白いと言ってもらえて良かった😀
たくさんつめこんだから、ちょっと分かりにくいんじゃないかなって心配しながら投稿したので、読んでもらえて嬉しいです。
とても面白かったです!
初読は続きが気になるのでスピード重視。
2度目にジックリ読んでて気付きました。
新しい建物に新品の家具だから静かで心地良い…。
コレってつまり……年月を経た物や場所は(貴族邸は何代も手を入れながら住むよね)
幽霊達で騒がしいということで…。
王太子の守護霊が黒騎士じゃない事に拘ったシーンといい、
さり気なく重要なヒントが鏤められてて…テクニシャン👍
素敵なお話しを有難うございました♡
感想&二度読み✨ありがとうございます(^^)
新しい建物に新品の家具に気がついてもらえて嬉しいです。
そうなのです!いろんな意味で、男爵は理想的な結婚相手でした。