おれより先に死んでください

星むぎ

文字の大きさ
上 下
47 / 49
切ない日々をきみと

1

しおりを挟む
「あっ…駅で降ろして…」
助手席で何度も鏡でメイクの手入れを行っている愛美ちゃんが呟いた。
俺「駅でいいの?愛美ちゃん家まで送って行くよ。」
愛美「駅でいいから…彼氏との待ち合わせ…駅だから…」
愛美ちゃんは俺との会話も少し面倒くさそうに答えた。
つい先程までラブホのベッドで俺に犯されて、アンアンッと喘ぎ声をあげていたのに。
昨夜から何度も俺に犯されていたくせに、今となっては俺を足代わりにしている。
休日の午前中の駅前ロータリーは人もまばらだった。
ロータリーに車を止めると、俺は愛美ちゃんにいきなりディープキスをした。
何度もネチョネチョと唾液混じりの舌を送り込んだ。
それを分かってか、愛美ちゃんもふんだんに俺の口へ舌を伸ばしてきた。
何分程だろう…
俺と愛美ちゃんがディープキスをしていた時間は…
愛美「チュパ…んふふっ……今日はぁ…これくらい…んふふっ…」
俺「えぇ…これで終わり?」
愛美「んふふっ…彼氏来ちゃうからぁ…んふふ…」
愛美ちゃんは怪しい笑みを浮かべながら、俺の車から出ていった。
俺は愛美ちゃんの後ろ姿を眺めながら、アイツは魔性の女だなって思った。
昨夜、散々俺とセックスをして、これから何度も俺のチ◯ポが入ったオマ◯コを彼氏に舐めさせるんだと思うと、愛美ちゃんという女性が悪魔に思えて仕方なかった。
そして、一人ぼっちになった俺にはとてつも無い寂しさが込み上げてきた。
それは昨晩まで愛美ちゃんを犯しまくっていたのに、その愛美ちゃんは別な男の元へ去っていったのだから…
俺はぼんやりとした気分の中、自分のアパートへ帰っていった。

アパートへ帰った俺は、ぼんやりとしながら過ごしていた。
「今頃、愛美ちゃんは彼氏にフェラしてんのかな」とか「あの臭いオマ◯コ舐められているのかな」とか。
それは変な嫉妬だった。
俺は愛美ちゃんの正式な彼氏ではないし、むしろ愛美ちゃんの彼氏からしてみれば、俺が愛美ちゃんの浮気相手なのだ。
そんな事を考えながら、俺は知らず知らずのうちにチ◯ポを握っていた。
昨夜の愛美ちゃんの臭いオマ◯コの匂いを思い出しながらチ◯ポを弄っていた。
あれほど愛美ちゃんを犯した後だったから、俺のチ◯ポはウンともスンとも言わないフニャチンのままだった。
いや、それは違うかもしれない。
俺とは違う男の元へ行ってしまった愛美ちゃんに対する寂しさなのかもしれない。
この当時は、そんな自分の気持ちにも気づかない俺は、1人でチ◯ポを握りながら寝てしまった。
そして何時間か経った頃、俺の携帯が鳴り響き、俺の眠りを妨げた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

Take On Me

マン太
BL
 親父の借金を返済するため、ヤクザの若頭、岳(たける)の元でハウスキーパーとして働く事になった大和(やまと)。  初めは乗り気でなかったが、持ち前の前向きな性格により、次第に力を発揮していく。  岳とも次第に打ち解ける様になり…。    軽いノリのお話しを目指しています。  ※BLに分類していますが軽めです。  ※他サイトへも掲載しています。

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

十七歳の心模様

須藤慎弥
BL
好きだからこそ、恋人の邪魔はしたくない… ほんわか読者モデル×影の薄い平凡くん 柊一とは不釣り合いだと自覚しながらも、 葵は初めての恋に溺れていた。 付き合って一年が経ったある日、柊一が告白されている現場を目撃してしまう。 告白を断られてしまった女の子は泣き崩れ、 その瞬間…葵の胸に卑屈な思いが広がった。 ※fujossy様にて行われた「梅雨のBLコンテスト」出品作です。

あなたの隣で初めての恋を知る

ななもりあや
BL
5歳のときバス事故で両親を失った四季。足に大怪我を負い車椅子での生活を余儀なくされる。しらさぎが丘養護施設で育ち、高校卒業後、施設を出て一人暮らしをはじめる。 その日暮らしの苦しい生活でも決して明るさを失わない四季。 そんなある日、突然の雷雨に身の危険を感じ、雨宿りするためにあるマンションの駐車場に避難する四季。そこで、運命の出会いをすることに。 一回りも年上の彼に一目惚れされ溺愛される四季。 初めての恋に戸惑いつつも四季は、やがて彼を愛するようになる。 表紙絵は絵師のkaworineさんに描いていただきました。

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

思い出して欲しい二人

春色悠
BL
 喫茶店でアルバイトをしている鷹木翠(たかぎ みどり)。ある日、喫茶店に初恋の人、白河朱鳥(しらかわ あすか)が女性を伴って入ってきた。しかも朱鳥は翠の事を覚えていない様で、幼い頃の約束をずっと覚えていた翠はショックを受ける。  そして恋心を忘れようと努力するが、昔と変わったのに変わっていない朱鳥に寧ろ、どんどん惚れてしまう。  一方朱鳥は、バッチリと翠の事を覚えていた。まさか取引先との昼食を食べに行った先で、再会すると思わず、緩む頬を引き締めて翠にかっこいい所を見せようと頑張ったが、翠は朱鳥の事を覚えていない様。それでも全く愛が冷めず、今度は本当に結婚するために翠を落としにかかる。  そんな二人の、もだもだ、じれったい、さっさとくっつけ!と、言いたくなるようなラブロマンス。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

『これで最後だから』と、抱きしめた腕の中で泣いていた

和泉奏
BL
「…俺も、愛しています」と返した従者の表情は、泣きそうなのに綺麗で。 皇太子×従者

処理中です...