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第7章 大罪天使の降誕
第126話 脳内みんなエゴイスト
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「いやー......本気に死ぬとは思わなかった!」
「いや、そうは言うがね君、胸から下腹部にかけて吹き飛んでたのに数秒生きてた方が不思議なんだよ?」
「ナマコ神様やめて! 俺の死体映さないでグロイから!! せめてモザイクかけて!」
「下半身なんか臓物出ちゃってるようわぁーキモ!」
「アンタの実況の方がキモイわ本気にやめて!! 映像も消して!!」
俺が目を覚ましたのは、安定のナマコ神様の住む精神世界だった。
次目を覚ます時は死後の世界的な所かと思っていたらここだったので、絶妙に緊張感が無い!!
「そういえばここ、俺の精神世界なのに本体の俺が死んでもそのままなのな」
「そう! そこが不思議なのよ! 普通、肉体が死ねばそれに伴って精神も世界に漂うエネルギーになったり他の世界に転生したりして消えるものなんだけどまだ私もここに存在できてるのよねー......なんで?」
「ナマコ神様が神様的パワーで何とかしてるのかと思ってた......」
じゃあなんでこうしてられるんだ? てか、俺死んだのに精神はこのままってこれからどうなるんだ!?
「大丈夫......マツル、まだ生きる......」
「誰!?」
俺の前に現れたのは、柔らかな笑みを浮かべた小さな女の子だった。
その子は着物に身を包み、とても愛らしい顔立ちをしていた。頭に付いた狐のような耳がよりその可愛らしさに拍車をかけ......かけ......?
「狐の耳ィィィィ!?!?!?!?」
「アンタやっと出てくる気になったのね! ってもうマツル君死んじゃってるから意味無いけど、」
「え゛、ナマコ神様この子の事知ってたの? この子どこの子?」
「それが私にもさっぱりなのよ! あれよホラ、君がグレ坊に闘気の技術習ってた時! あの時急に出てきたの!」
そういえばこの子の声に近い声が『私を見つけてくれてありがとう』みたいな感じで響いた気がするな......
「マツル......死んだけど死んでない......私がいるから!」
「ちょちょちょちょーっとまって!? まず君は誰なの!? 俺の精神世界にいるってことは......えマジで誰?」
「マツル......私、助ける......私......約束!」
「人の話聞いて?」
「いやね、お嬢さん、マツル君の肉体コレなのよ。生きてる死んでるとかの概念超えてもう死んでるんだよ?」
「海鼠には分からない......近付かないで......気持ち悪い」
「気も――――ッ!! ここ私が先に住んでたのよ!? 私の世界なの!! それなのに先輩の私を気持ち悪い呼ばわり!?」
「そもそも俺の精神世界なんだよ勝手に自分の家にすんなよナマコ神様!!」
全員エゴイスト!! 話が進まねぇ!!
「――よし! よし分かった! ナマコ神様一旦黙ってろな? それでお嬢さん? 俺が死んでないってどういう事かな?」
「言葉の通り......マツル、まだ死んでない......それが約束......」
「つまり、俺はまだアポキュアスと闘えるって認識で合ってるか?」
女の子はコクリと頷いた。
「でも......まだ勝てない......次死んだら......ほんとに死んじゃう......」
「そんなの、やってみないと分かんねぇだろ!」
いや、口ではこう言ったが分かっている。今の俺じゃアポキュアスには絶対に勝てない。そう確信出来てしまうだけの力量差があった。
「だから、私がマツルの潜在能力をもう一段階引き上げる......」
なんだ?「トテトテ」の擬音が良く似合う女の子だったのに......身体がでかくなり始めた?
愛らしさは美しさへと成長し、背からは九本の大きな尾が生えている。
そして何より......強い
「マツル、私とここで闘え。今ここで限界を超えて強くなれ。私はその手伝いをしよう。私の事は......そうだな、“元妖魔大将”の玉ちゃんとでも呼んで欲しい。さあ、いざ尋常に、勝負」
「いや、そうは言うがね君、胸から下腹部にかけて吹き飛んでたのに数秒生きてた方が不思議なんだよ?」
「ナマコ神様やめて! 俺の死体映さないでグロイから!! せめてモザイクかけて!」
「下半身なんか臓物出ちゃってるようわぁーキモ!」
「アンタの実況の方がキモイわ本気にやめて!! 映像も消して!!」
俺が目を覚ましたのは、安定のナマコ神様の住む精神世界だった。
次目を覚ます時は死後の世界的な所かと思っていたらここだったので、絶妙に緊張感が無い!!
「そういえばここ、俺の精神世界なのに本体の俺が死んでもそのままなのな」
「そう! そこが不思議なのよ! 普通、肉体が死ねばそれに伴って精神も世界に漂うエネルギーになったり他の世界に転生したりして消えるものなんだけどまだ私もここに存在できてるのよねー......なんで?」
「ナマコ神様が神様的パワーで何とかしてるのかと思ってた......」
じゃあなんでこうしてられるんだ? てか、俺死んだのに精神はこのままってこれからどうなるんだ!?
「大丈夫......マツル、まだ生きる......」
「誰!?」
俺の前に現れたのは、柔らかな笑みを浮かべた小さな女の子だった。
その子は着物に身を包み、とても愛らしい顔立ちをしていた。頭に付いた狐のような耳がよりその可愛らしさに拍車をかけ......かけ......?
「狐の耳ィィィィ!?!?!?!?」
「アンタやっと出てくる気になったのね! ってもうマツル君死んじゃってるから意味無いけど、」
「え゛、ナマコ神様この子の事知ってたの? この子どこの子?」
「それが私にもさっぱりなのよ! あれよホラ、君がグレ坊に闘気の技術習ってた時! あの時急に出てきたの!」
そういえばこの子の声に近い声が『私を見つけてくれてありがとう』みたいな感じで響いた気がするな......
「マツル......死んだけど死んでない......私がいるから!」
「ちょちょちょちょーっとまって!? まず君は誰なの!? 俺の精神世界にいるってことは......えマジで誰?」
「マツル......私、助ける......私......約束!」
「人の話聞いて?」
「いやね、お嬢さん、マツル君の肉体コレなのよ。生きてる死んでるとかの概念超えてもう死んでるんだよ?」
「海鼠には分からない......近付かないで......気持ち悪い」
「気も――――ッ!! ここ私が先に住んでたのよ!? 私の世界なの!! それなのに先輩の私を気持ち悪い呼ばわり!?」
「そもそも俺の精神世界なんだよ勝手に自分の家にすんなよナマコ神様!!」
全員エゴイスト!! 話が進まねぇ!!
「――よし! よし分かった! ナマコ神様一旦黙ってろな? それでお嬢さん? 俺が死んでないってどういう事かな?」
「言葉の通り......マツル、まだ死んでない......それが約束......」
「つまり、俺はまだアポキュアスと闘えるって認識で合ってるか?」
女の子はコクリと頷いた。
「でも......まだ勝てない......次死んだら......ほんとに死んじゃう......」
「そんなの、やってみないと分かんねぇだろ!」
いや、口ではこう言ったが分かっている。今の俺じゃアポキュアスには絶対に勝てない。そう確信出来てしまうだけの力量差があった。
「だから、私がマツルの潜在能力をもう一段階引き上げる......」
なんだ?「トテトテ」の擬音が良く似合う女の子だったのに......身体がでかくなり始めた?
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そして何より......強い
「マツル、私とここで闘え。今ここで限界を超えて強くなれ。私はその手伝いをしよう。私の事は......そうだな、“元妖魔大将”の玉ちゃんとでも呼んで欲しい。さあ、いざ尋常に、勝負」
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