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第6章 灰の反逆
第80話 2F〜パンナの決意〜Sideパンナ①
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「ハッ!!!! この扉の奥に俺と戦う幹部がいるのか! 2階は入口が多すぎて探すのに手間取ってしまったぜ!」
さて......鬼が出るか蛇が出るか......勝ってまたヤリナとモクナに褒めて貰う為に! いざ!!
ゆっくりと扉を開けて中に入る。そこにいたのは......
「あら、アナタが私の相手? 私は魔王ニシュラブ様の配下、五杯将の一人。コリンよ。よろしくね」
俺に向かって微笑みかけるその女性は......胸元の大きく開いた妖艶なドレスを身に纏うその人は......
「メッチャかわいい!?」
一瞬で俺の思考を奪ってしまっていた。
「嬉しい事言ってくれるわね? でもごめんなさい。私の相手は既にニシュラブ様って決まってるの」
コリンはそういうと首にかけた大きな宝石付きのネックレスを俺に見せてきた。魔人同士の婚姻というのはああいうネックレスを贈るものなのか?
「――そしてもう一つ、謝らなくてはいけない事があるわね。私と結婚する前に、私がアナタの未来を奪ってしまう事を!【溶解魔法・溶ける十手】!!!!」
溶解魔法!? それがコリンの魔法か!!
先ずは防御! それが先決!!
「ハッ!!!!【溶岩魔法・恋の攻防戦】!!」
恋の攻防戦は死で別つ恋路で出現する三柱の溶岩柱のうち一柱を壁のように展開して防御、残りの二柱で攻撃を行う魔法なのだ! ハッ! これでコリンが発動した溶解魔法を焼き尽くして一気に勝負を持ち込む!!
「考えは良い感じだけど、そんな溶岩で私の魔法が防げるとは思わない方が良いわよ!」
コリンの溶解魔法が俺の溶岩壁に触れた瞬間、溶岩壁が溶かされ穴が空いてしまった!
ハッ!? 俺の魔法が一瞬で溶かされた!? マズイ、中に入ってくる!! だが、俺の攻撃用の溶岩柱もコリンに届く!!
『パンナ様は凄いぜ!! 絶対女の子に手をあげねぇもんな!!』
ヤリナの言葉が突然心に響く。
『そうだぜ!! パンナ様は紳士なんだ! あ......でもホノラの姉御はノーカンだぜ! あの人は人間かどうかも――ホノラの姉御!? いま、今のは違......ギャァァァァ!!!!』
ハッ!!!! 俺はあの時心に誓ったでは無いか!! 俺は絶対に女性に傷を付けるような真似はしないと! それは魔人の女性とて例外では無い!!!!
「私への攻撃が止まった......? なんで? 今私に攻撃出来てれば、最低でも相討ちまでは持っていけたかもしれないのに!」
ああその通りだ。お陰でコリンの魔法に触れた俺の足が溶けだした......意識があるまま溶かされるってのはこんな気分なのか......痛いなんてもんじゃないぞ全く......
「ハッ......俺は今後女性に死んでも手をあげんと誓ったのだ!!」
「なにそれ? アハハハハ! 面白い冗談ね......私に一切の傷を付けずにどうやって勝つって言うの?」
「ハッ!!!! その通りだ! 俺は友との約束の為、仲間との誓いの為! 勝たせてもらう!」
さて......鬼が出るか蛇が出るか......勝ってまたヤリナとモクナに褒めて貰う為に! いざ!!
ゆっくりと扉を開けて中に入る。そこにいたのは......
「あら、アナタが私の相手? 私は魔王ニシュラブ様の配下、五杯将の一人。コリンよ。よろしくね」
俺に向かって微笑みかけるその女性は......胸元の大きく開いた妖艶なドレスを身に纏うその人は......
「メッチャかわいい!?」
一瞬で俺の思考を奪ってしまっていた。
「嬉しい事言ってくれるわね? でもごめんなさい。私の相手は既にニシュラブ様って決まってるの」
コリンはそういうと首にかけた大きな宝石付きのネックレスを俺に見せてきた。魔人同士の婚姻というのはああいうネックレスを贈るものなのか?
「――そしてもう一つ、謝らなくてはいけない事があるわね。私と結婚する前に、私がアナタの未来を奪ってしまう事を!【溶解魔法・溶ける十手】!!!!」
溶解魔法!? それがコリンの魔法か!!
先ずは防御! それが先決!!
「ハッ!!!!【溶岩魔法・恋の攻防戦】!!」
恋の攻防戦は死で別つ恋路で出現する三柱の溶岩柱のうち一柱を壁のように展開して防御、残りの二柱で攻撃を行う魔法なのだ! ハッ! これでコリンが発動した溶解魔法を焼き尽くして一気に勝負を持ち込む!!
「考えは良い感じだけど、そんな溶岩で私の魔法が防げるとは思わない方が良いわよ!」
コリンの溶解魔法が俺の溶岩壁に触れた瞬間、溶岩壁が溶かされ穴が空いてしまった!
ハッ!? 俺の魔法が一瞬で溶かされた!? マズイ、中に入ってくる!! だが、俺の攻撃用の溶岩柱もコリンに届く!!
『パンナ様は凄いぜ!! 絶対女の子に手をあげねぇもんな!!』
ヤリナの言葉が突然心に響く。
『そうだぜ!! パンナ様は紳士なんだ! あ......でもホノラの姉御はノーカンだぜ! あの人は人間かどうかも――ホノラの姉御!? いま、今のは違......ギャァァァァ!!!!』
ハッ!!!! 俺はあの時心に誓ったでは無いか!! 俺は絶対に女性に傷を付けるような真似はしないと! それは魔人の女性とて例外では無い!!!!
「私への攻撃が止まった......? なんで? 今私に攻撃出来てれば、最低でも相討ちまでは持っていけたかもしれないのに!」
ああその通りだ。お陰でコリンの魔法に触れた俺の足が溶けだした......意識があるまま溶かされるってのはこんな気分なのか......痛いなんてもんじゃないぞ全く......
「ハッ......俺は今後女性に死んでも手をあげんと誓ったのだ!!」
「なにそれ? アハハハハ! 面白い冗談ね......私に一切の傷を付けずにどうやって勝つって言うの?」
「ハッ!!!! その通りだ! 俺は友との約束の為、仲間との誓いの為! 勝たせてもらう!」
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