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第6章 灰の反逆
第78話 超タイマン大作戦①
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魔王ニシュラブの居城はThe 魔王という感じの佇まいで荘厳な漆黒の扉を備えている。
だが面倒臭いのでドーン!!!! 真っ二つにして侵入するのだ。
中は薄暗く、明かりはぼんやりと光るランタンが規則的に置かれているだけであった。
「中には誰も居ないのか......ってなんじゃこのでかい階段は」
『さっき私の探知魔法で内部を確認してみたら、等間隔に人がいたから恐らく1フロアに幹部が一人づついるね。この階段を上がるといいと思うよ』
ナイスナマコ神様!
「どうやらこの階段を上がると一人づつ幹部がいるらしい。誰がどこで残る?」
相談の結果、下の階からパンナ、ガブリエーラ、ロージー、マツルの順番で残って幹部と戦うことに決めた。ニシュラブはどこにいるかよく分からなかったので、幹部を撃破した人順で探しに行く事にした。
「じゃあみんな! 勝ってまた会おう!」
「「「おお!!!!」」」
◇◇◇◇
俺は脇目も振らず5階まで突っ走った。たぶん順番的にはここに俺の相手がいるはず......あれ、でも確か幹部は残り4人......そこに追加でレオノラがいるから5人......でもこっちは上位混沌竜とモフローが戦いだしたから城突入は4人.....差し引き一人足りない!? どーするんだよこれ!?
「――おお、よく来たな......お前が俺の相手か......?」
「ありま、俺はレオノラと戦う予定だからこっそりスルーしようと思ってたのに......」
5階にいた幹部......それはもう大男で筋骨隆々、スキンヘッドにサングラスの良く似合う、これまた魔法使いという感じがしない魔人であった。
「レオノラ......? ああ、最近ニシュラブ様に取り入ってきたあのいけ好かない金髪のあんちゃんか、アイツはなにか隠してやがる。だから俺と! 隠し事の無い正々堂々とした闘いを楽しもうぜ!!」
うわ戦闘狂の脳筋かよ......
「俺の名はロック!! 魔王ニシュラブ様の忠実なる部下にして五杯将の一人! よく覚えてから死ぬといい!」
「冒険者ギルド、サラバンド支部のマツルだ。まぁ特に覚えなくても良いから速攻死んでくれや」
「はァ......いいねぇ俺の名乗りに合わせる奴に悪い奴はいねぇ......だからこそ残念だ。この手で殺さなきゃなんねぇのがなァ!!!!」
俺に接近!? 確かコイツも魔法使いなんだろ? 最初は接近戦で小手調べって事か!? なんにせよ防御を――――
刀を抜き相手の攻撃に備えようとしたその時、外から何かが絶叫しながら飛んでくるのがわかった。
ロックもその気配に気付いたようで、攻撃の手を止める。
「アアアアアアアアアア!!!!」
突然”なにか“が壁を突き破って部屋の中に侵入してきた。
「なんだァ!?」
どうやらロックの仕掛けでも無いらしい。一体何が......
「いったぁぁぁ......これはマツルの投げ飛ばされた気持ちが分かったわ......あの移動方法は今後やめましょ!」
崩れた壁の瓦礫の中から出て来たのは......ホノラ!?
「ホノラ!? なんでここに......」
「誰だ? 知り合いか?」
俺は......なにか変な夢でも見ているのだろうか? ここにいるはずのない人間が、壁を...5階の壁を突き破って出て来た。
「ふー......オホン! 助けに来たわよ! マツル!!」
だが面倒臭いのでドーン!!!! 真っ二つにして侵入するのだ。
中は薄暗く、明かりはぼんやりと光るランタンが規則的に置かれているだけであった。
「中には誰も居ないのか......ってなんじゃこのでかい階段は」
『さっき私の探知魔法で内部を確認してみたら、等間隔に人がいたから恐らく1フロアに幹部が一人づついるね。この階段を上がるといいと思うよ』
ナイスナマコ神様!
「どうやらこの階段を上がると一人づつ幹部がいるらしい。誰がどこで残る?」
相談の結果、下の階からパンナ、ガブリエーラ、ロージー、マツルの順番で残って幹部と戦うことに決めた。ニシュラブはどこにいるかよく分からなかったので、幹部を撃破した人順で探しに行く事にした。
「じゃあみんな! 勝ってまた会おう!」
「「「おお!!!!」」」
◇◇◇◇
俺は脇目も振らず5階まで突っ走った。たぶん順番的にはここに俺の相手がいるはず......あれ、でも確か幹部は残り4人......そこに追加でレオノラがいるから5人......でもこっちは上位混沌竜とモフローが戦いだしたから城突入は4人.....差し引き一人足りない!? どーするんだよこれ!?
「――おお、よく来たな......お前が俺の相手か......?」
「ありま、俺はレオノラと戦う予定だからこっそりスルーしようと思ってたのに......」
5階にいた幹部......それはもう大男で筋骨隆々、スキンヘッドにサングラスの良く似合う、これまた魔法使いという感じがしない魔人であった。
「レオノラ......? ああ、最近ニシュラブ様に取り入ってきたあのいけ好かない金髪のあんちゃんか、アイツはなにか隠してやがる。だから俺と! 隠し事の無い正々堂々とした闘いを楽しもうぜ!!」
うわ戦闘狂の脳筋かよ......
「俺の名はロック!! 魔王ニシュラブ様の忠実なる部下にして五杯将の一人! よく覚えてから死ぬといい!」
「冒険者ギルド、サラバンド支部のマツルだ。まぁ特に覚えなくても良いから速攻死んでくれや」
「はァ......いいねぇ俺の名乗りに合わせる奴に悪い奴はいねぇ......だからこそ残念だ。この手で殺さなきゃなんねぇのがなァ!!!!」
俺に接近!? 確かコイツも魔法使いなんだろ? 最初は接近戦で小手調べって事か!? なんにせよ防御を――――
刀を抜き相手の攻撃に備えようとしたその時、外から何かが絶叫しながら飛んでくるのがわかった。
ロックもその気配に気付いたようで、攻撃の手を止める。
「アアアアアアアアアア!!!!」
突然”なにか“が壁を突き破って部屋の中に侵入してきた。
「なんだァ!?」
どうやらロックの仕掛けでも無いらしい。一体何が......
「いったぁぁぁ......これはマツルの投げ飛ばされた気持ちが分かったわ......あの移動方法は今後やめましょ!」
崩れた壁の瓦礫の中から出て来たのは......ホノラ!?
「ホノラ!? なんでここに......」
「誰だ? 知り合いか?」
俺は......なにか変な夢でも見ているのだろうか? ここにいるはずのない人間が、壁を...5階の壁を突き破って出て来た。
「ふー......オホン! 助けに来たわよ! マツル!!」
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