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第5章 魔王僭称
第66話 魔王になって?①
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「ドキドキ! グレン師匠の質問コーナ~! いぇーい!」
「師匠テンション間違えてます。絶対そのハイな状態でやる質問無いです」
「そうか? 気軽に行こうぜ気軽――――」
「ちょっと待って師匠さん!! 今.....グレンって......名前グレンって言った!?」
「ホノラよ......聞き間違いではないよな? 我もグレンと...そう聞こえたのだが......」
どこに引っかかってんだホノラとモフローは。なんでそんなにビビった顔してるんだ?
「あれ、言ってなかったか? 俺の師匠の名前はグレンだぞ」
「なんでそんな当然みたいな顔でいられるの!? グレンなんてこの世界に一人しかいないあの......絶対師匠さんの口から聞いた方が良いわ。全部説明してくれるわよね?」
ホノラちゃん? 笑顔なのに顔が笑ってないね!
モフローはビビり驚愕顔で表情が固まってしまっている。
「あー......ちょうどいい。俺のお願いと内容が被る場所あるし、全部話しちまうか!」
全場面適当過ぎて頭痛が痛い......
こうして、俺は師匠の秘密を洗いざらい聞くことになったのだった。
――――
「先ず俺、魔王なんだよ。最初の」
「初っ端から情報がぶっ飛んでんな師匠オイ!」
でもあれ? 魔王って確かニシュラブ? みたいな奴がいたような気がするんだが......
「魔王っていっぱいいるんですか? てか、魔王ってなるものなんですか?」
「分かりやすく言うなら、魔王は名乗るのは自由だ。そこから本物の魔王になれるかは承認制だな」
「魔王って承認制なんだ......」
最も、多少強いだけの一般魔人が勝手に名乗るなんて事はほとんど無く、今魔王の称号を持つ人物は皆魔王として認められているらしい。
更に言うなら、新たに魔王になりたい人物は、現魔王一人以上の推薦を得た上で、反対意見が出なければめでたく魔王の仲間入りなんだそう。面倒くさっ!
「因みに、師匠こと魔王グレンは数千年前の大国を一晩で滅ぼして魔王になったのよ」
ホノラが小さく耳打ちしてくれた。俺の師匠そんな事してたのか......
「――まぁ、色々あって魔王になって、こうやって数千年この島で幻影を住まわせてやってた訳だが......」
「待て師匠! ステイ!! この島に住んでた人幻影!? あのおっさん幻影なの!?」
一番聞きたかったことの島のおっさん達の行方を聞く前にとんでもない情報がぶっ込まれた。
「そうなんだよ聞いてくれよマツル!! アイツら......俺が作ってやったのに『最近...本魔界って言うのが次元の狭間に出来たらしいので、そっちに移住します』とか言いやがってよ!! みんな俺の力の欠片なのに出て行っちまったのよ!!」
「ほんまかい......」
「で、力の7割が移住した結果俺が弱体化した。カッカッカッ!!!!」
「笑い事じゃねぇだろ!!」
そんな嘘みたいな理由で弱体化する魔王がいてたまるかって話だよな......
「それと俺のお願いとなんの関係があるんですか......?」
この質問を聞いたグレンは、今までの雰囲気から一変し真面目な顔になり、空気がピリッとし始めた。
比喩じゃない。本当に空気が俺達の肌を刺している......
「マツル......お前、俺の代わりに魔王になってくれ。頼む」
「......は?」
「師匠テンション間違えてます。絶対そのハイな状態でやる質問無いです」
「そうか? 気軽に行こうぜ気軽――――」
「ちょっと待って師匠さん!! 今.....グレンって......名前グレンって言った!?」
「ホノラよ......聞き間違いではないよな? 我もグレンと...そう聞こえたのだが......」
どこに引っかかってんだホノラとモフローは。なんでそんなにビビった顔してるんだ?
「あれ、言ってなかったか? 俺の師匠の名前はグレンだぞ」
「なんでそんな当然みたいな顔でいられるの!? グレンなんてこの世界に一人しかいないあの......絶対師匠さんの口から聞いた方が良いわ。全部説明してくれるわよね?」
ホノラちゃん? 笑顔なのに顔が笑ってないね!
モフローはビビり驚愕顔で表情が固まってしまっている。
「あー......ちょうどいい。俺のお願いと内容が被る場所あるし、全部話しちまうか!」
全場面適当過ぎて頭痛が痛い......
こうして、俺は師匠の秘密を洗いざらい聞くことになったのだった。
――――
「先ず俺、魔王なんだよ。最初の」
「初っ端から情報がぶっ飛んでんな師匠オイ!」
でもあれ? 魔王って確かニシュラブ? みたいな奴がいたような気がするんだが......
「魔王っていっぱいいるんですか? てか、魔王ってなるものなんですか?」
「分かりやすく言うなら、魔王は名乗るのは自由だ。そこから本物の魔王になれるかは承認制だな」
「魔王って承認制なんだ......」
最も、多少強いだけの一般魔人が勝手に名乗るなんて事はほとんど無く、今魔王の称号を持つ人物は皆魔王として認められているらしい。
更に言うなら、新たに魔王になりたい人物は、現魔王一人以上の推薦を得た上で、反対意見が出なければめでたく魔王の仲間入りなんだそう。面倒くさっ!
「因みに、師匠こと魔王グレンは数千年前の大国を一晩で滅ぼして魔王になったのよ」
ホノラが小さく耳打ちしてくれた。俺の師匠そんな事してたのか......
「――まぁ、色々あって魔王になって、こうやって数千年この島で幻影を住まわせてやってた訳だが......」
「待て師匠! ステイ!! この島に住んでた人幻影!? あのおっさん幻影なの!?」
一番聞きたかったことの島のおっさん達の行方を聞く前にとんでもない情報がぶっ込まれた。
「そうなんだよ聞いてくれよマツル!! アイツら......俺が作ってやったのに『最近...本魔界って言うのが次元の狭間に出来たらしいので、そっちに移住します』とか言いやがってよ!! みんな俺の力の欠片なのに出て行っちまったのよ!!」
「ほんまかい......」
「で、力の7割が移住した結果俺が弱体化した。カッカッカッ!!!!」
「笑い事じゃねぇだろ!!」
そんな嘘みたいな理由で弱体化する魔王がいてたまるかって話だよな......
「それと俺のお願いとなんの関係があるんですか......?」
この質問を聞いたグレンは、今までの雰囲気から一変し真面目な顔になり、空気がピリッとし始めた。
比喩じゃない。本当に空気が俺達の肌を刺している......
「マツル......お前、俺の代わりに魔王になってくれ。頼む」
「......は?」
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