48 / 50
閑話
九日目
しおりを挟む
英雄の軌跡。
シルクスタの伝統。
魔獣狩りの歴史。
剣闘士年鑑。
奇跡の偉業。
コロッセオの光と影。
机の横にうず高く積み上がった本の山の頂上に、さらに一冊追加し、シウは柔らかく息を吐いた。
「確かに、奇跡なのかも」
天井を仰いだシウの肩から、パサリとフードが落ちるのを、慌てて被り直す。ウィッグはかなり蒸れることがわかったので、今日はフードを目深に被っている。
もう一冊、”虹の翼”という名の本を手に取ろうとして思い直す。
そろそろ、ゼンが待ちくたびれている頃だ。これは明日にしよう。
◇
ゼンはしかめっつらで、座って本と向き合っていた。周りにはちびっこが駆け回っていたり、本を読んだりしている。
たまにちびっこがおそるおそるゼンのところに来ては、目が合うとぴゃっとどこかに走っていく。遠くで子供を叱る母親の声がした。
明るい色調の部屋は、色とりどりの子供用の椅子や机が置かれており、その中にいるゼンはさながら巨人と思えるほど場違いだった。小さな椅子には流石に座れないので、窓際のベンチに座っている。
ここは、シルクスタ議会資料館に隣接する子供向けの図書館である。議会資料館は、それなりの身分あるものしか入れないが、こちらの図書館は広く開放されていた。
(これぐらいなら、なんとか……でも、よくわからない単語あるな)
ゆるい頭痛に、眉間を揉む。内容は、どこかの王子が魔物を倒してお姫様を助け出し、結婚してめでたしめでたしというものだ。挿絵が多いのでわかりやすい。
(もうちょっと、難しいのにチャレンジしてみようか)
今まで本に向き合ったことなどなかったが、偽とはいえシウの婚約者ということが、ゼンを勤勉にさせていた。
「可愛いの読んでますね。私もそのお話好きです」
読み終わった本をパタリと閉じたゼンの目の前に、影が射す。見あげれば、嬉しそうに微笑むシウがいた。
なんだかバツが悪くなって、ゼンはシウから目を逸らす。シウに文字が読めないことは伝えていなかった気がした。
そんなゼンの髪をそっと撫でて、シウは近くの本棚から別の本をとってくる。
「よければ今夜、一緒にこの本読みませんか? その本より少し難しいんですけど、私の好きなお話なんです」
小さく頷くゼンを、またシウは優しくひとなでした。
◇
寝る前に、あぐらをかいた膝にシウを乗せて、一緒に本を読む。普通、この体勢ならゼンの方が本を読みそうだが、読み上げているのはシウだった。
この本も、王子様が魔物からお姫様を助けるという内容だった。ただ、昼間ゼンが読んでいた本と違うのは、魔物がお姫様を好きだったという点だ。最後に、魔物はお姫様を守るために命を落とす。お姫様は魔物に感謝しながらも、王子様と結婚して幸せになるのだ。めでたしめでたし。
読み終わって、ゼンはちょっと眉間を揉んだ。
「少し悲しいけど、こっちの話の方が、魔物の理由がよくわかって、私は納得できるんですよ。そう思いませんか」
ゼンは何も答えずただ、シウを後ろから抱きしめる。頬ずりしてくるゼンを、シウは優しく抱き寄せた。つんつんとシウがゼンの頬を突いてくる。
「難しかったですか? 気分を変えて、ちょっとしたゲームしましょうか」
ゼンの手を持ち上げると、手のひらに文字を書き出した。
「なんて書いてあるか、あててください」
一度ではわからず、何度か書いてもらってようやくわかった。最初は簡単な文字を順番に書いていってるようだ。
しばらくするとコツを覚えて、シウが何を書いているのかすぐ分かるようになった。
「次は文章行きますよ。最後に、なんて書いてあったか聞きますね」
さらさらとシウが文字を書く。
(ゼン? 俺の名か)
続く言葉に、ゼンの顔はみるみる真っ赤になった。思わず口に手を当てる。今、書かれた内容を頭の中で思い返す。
”ゼンさんは私の大好きな王子さま”
「ふふ、その顔なら何書いたかわかったみたいですね。合格です」
くすくす笑いながら、シウが手のひらを出してきた。ほらほらとばかりに、ゼンに手の平を向ける。
「今度はゼンさんの番ですよ。書く練習もしましょう」
顔の熱さをいまだ感じながら、ゼンは指でシウの手のひらをつついてみる。試しに書いてみたが、シウの手のひらが小さすぎて、ゼンの指では何を書いても潰れて意味不明なものになる。
「もっと広いところに書きましょうか。そうですね」
ちょっと考えてから、おもむろにボタンを外しはじめるシウ。服の隙間から覗く肌を、昨日も散々見たはずなのに、いまだに慣れずにそっと目を逸らした。
「ここなら広いでしょ」
ゼンの目の前にあったのは、手のひらではなく、陶器のように滑らかな背中だった。前の方は服で隠しているけれど、やや潰れた胸の膨らみが背中越しに少し見えてゼンは戸惑う。
どうしたの?と、きょとんと急かしてくるシウの清廉な雰囲気とのギャップに、身体の奥の熱がもたげるのを必死でおさえこんだ。
力を入れすぎないよう、気をつけながら背中に文字を書いていく。考えながら書くから、ゆっくりだが、わかりやすいよう丁寧に書いた。
最後に、真っ赤に色づくうなじに唇を押しつける。そこはすっかりすべすべで綺麗になっており、以前、ゼンがつけた噛み跡は微塵も残っていない。
「あっ……ゼンさん、ほんと? 嬉しい」
答える代わりに抱きしめ、熱を持つシウの耳にも口づける。何度も耳の裏にキスしたあと、むき出しの肩や背中にも、急くように唇を押し当てた。
(シウ、好き。好き)
湧き上がる想いのままに、シウの服の上から身体を弄る。
「んっ……、昨日みたいに、いっぱいしたいです」
見つめてくる潤んだ瞳に、ゼンはくらくらしながら唇を重ねた。
◇
明け方近くに、ふとシウは目を覚ます。
身体にまわされた太い腕の安定感に、小さく息を吐く。素肌にあたる温もりが心地よい。
少し顔をあげれば、穏やかなゼンの寝顔が見えた。まるで、人生になんの憂いもない子供みたいな顔だなと、シウは思った。
さきほど、ゼンが背中に書いた文字を思い出す。
”ずっと好き”
多くを語らないゼンが、初めてシウへの気持ちを明確に示してくれたのだった。
「私もずっと気になってましたよ。本当にあなたが生きててくれてよかった」
小さくシウが呟くも、それを聞く者はいない。
大きな背中を抱きしめなおして、シウは目の前の傷だらけの肌に頬ずりする。
無意識なのだろう、ゼンが身じろぎして、シウを抱きしめる腕に力を込めた。
シルクスタの伝統。
魔獣狩りの歴史。
剣闘士年鑑。
奇跡の偉業。
コロッセオの光と影。
机の横にうず高く積み上がった本の山の頂上に、さらに一冊追加し、シウは柔らかく息を吐いた。
「確かに、奇跡なのかも」
天井を仰いだシウの肩から、パサリとフードが落ちるのを、慌てて被り直す。ウィッグはかなり蒸れることがわかったので、今日はフードを目深に被っている。
もう一冊、”虹の翼”という名の本を手に取ろうとして思い直す。
そろそろ、ゼンが待ちくたびれている頃だ。これは明日にしよう。
◇
ゼンはしかめっつらで、座って本と向き合っていた。周りにはちびっこが駆け回っていたり、本を読んだりしている。
たまにちびっこがおそるおそるゼンのところに来ては、目が合うとぴゃっとどこかに走っていく。遠くで子供を叱る母親の声がした。
明るい色調の部屋は、色とりどりの子供用の椅子や机が置かれており、その中にいるゼンはさながら巨人と思えるほど場違いだった。小さな椅子には流石に座れないので、窓際のベンチに座っている。
ここは、シルクスタ議会資料館に隣接する子供向けの図書館である。議会資料館は、それなりの身分あるものしか入れないが、こちらの図書館は広く開放されていた。
(これぐらいなら、なんとか……でも、よくわからない単語あるな)
ゆるい頭痛に、眉間を揉む。内容は、どこかの王子が魔物を倒してお姫様を助け出し、結婚してめでたしめでたしというものだ。挿絵が多いのでわかりやすい。
(もうちょっと、難しいのにチャレンジしてみようか)
今まで本に向き合ったことなどなかったが、偽とはいえシウの婚約者ということが、ゼンを勤勉にさせていた。
「可愛いの読んでますね。私もそのお話好きです」
読み終わった本をパタリと閉じたゼンの目の前に、影が射す。見あげれば、嬉しそうに微笑むシウがいた。
なんだかバツが悪くなって、ゼンはシウから目を逸らす。シウに文字が読めないことは伝えていなかった気がした。
そんなゼンの髪をそっと撫でて、シウは近くの本棚から別の本をとってくる。
「よければ今夜、一緒にこの本読みませんか? その本より少し難しいんですけど、私の好きなお話なんです」
小さく頷くゼンを、またシウは優しくひとなでした。
◇
寝る前に、あぐらをかいた膝にシウを乗せて、一緒に本を読む。普通、この体勢ならゼンの方が本を読みそうだが、読み上げているのはシウだった。
この本も、王子様が魔物からお姫様を助けるという内容だった。ただ、昼間ゼンが読んでいた本と違うのは、魔物がお姫様を好きだったという点だ。最後に、魔物はお姫様を守るために命を落とす。お姫様は魔物に感謝しながらも、王子様と結婚して幸せになるのだ。めでたしめでたし。
読み終わって、ゼンはちょっと眉間を揉んだ。
「少し悲しいけど、こっちの話の方が、魔物の理由がよくわかって、私は納得できるんですよ。そう思いませんか」
ゼンは何も答えずただ、シウを後ろから抱きしめる。頬ずりしてくるゼンを、シウは優しく抱き寄せた。つんつんとシウがゼンの頬を突いてくる。
「難しかったですか? 気分を変えて、ちょっとしたゲームしましょうか」
ゼンの手を持ち上げると、手のひらに文字を書き出した。
「なんて書いてあるか、あててください」
一度ではわからず、何度か書いてもらってようやくわかった。最初は簡単な文字を順番に書いていってるようだ。
しばらくするとコツを覚えて、シウが何を書いているのかすぐ分かるようになった。
「次は文章行きますよ。最後に、なんて書いてあったか聞きますね」
さらさらとシウが文字を書く。
(ゼン? 俺の名か)
続く言葉に、ゼンの顔はみるみる真っ赤になった。思わず口に手を当てる。今、書かれた内容を頭の中で思い返す。
”ゼンさんは私の大好きな王子さま”
「ふふ、その顔なら何書いたかわかったみたいですね。合格です」
くすくす笑いながら、シウが手のひらを出してきた。ほらほらとばかりに、ゼンに手の平を向ける。
「今度はゼンさんの番ですよ。書く練習もしましょう」
顔の熱さをいまだ感じながら、ゼンは指でシウの手のひらをつついてみる。試しに書いてみたが、シウの手のひらが小さすぎて、ゼンの指では何を書いても潰れて意味不明なものになる。
「もっと広いところに書きましょうか。そうですね」
ちょっと考えてから、おもむろにボタンを外しはじめるシウ。服の隙間から覗く肌を、昨日も散々見たはずなのに、いまだに慣れずにそっと目を逸らした。
「ここなら広いでしょ」
ゼンの目の前にあったのは、手のひらではなく、陶器のように滑らかな背中だった。前の方は服で隠しているけれど、やや潰れた胸の膨らみが背中越しに少し見えてゼンは戸惑う。
どうしたの?と、きょとんと急かしてくるシウの清廉な雰囲気とのギャップに、身体の奥の熱がもたげるのを必死でおさえこんだ。
力を入れすぎないよう、気をつけながら背中に文字を書いていく。考えながら書くから、ゆっくりだが、わかりやすいよう丁寧に書いた。
最後に、真っ赤に色づくうなじに唇を押しつける。そこはすっかりすべすべで綺麗になっており、以前、ゼンがつけた噛み跡は微塵も残っていない。
「あっ……ゼンさん、ほんと? 嬉しい」
答える代わりに抱きしめ、熱を持つシウの耳にも口づける。何度も耳の裏にキスしたあと、むき出しの肩や背中にも、急くように唇を押し当てた。
(シウ、好き。好き)
湧き上がる想いのままに、シウの服の上から身体を弄る。
「んっ……、昨日みたいに、いっぱいしたいです」
見つめてくる潤んだ瞳に、ゼンはくらくらしながら唇を重ねた。
◇
明け方近くに、ふとシウは目を覚ます。
身体にまわされた太い腕の安定感に、小さく息を吐く。素肌にあたる温もりが心地よい。
少し顔をあげれば、穏やかなゼンの寝顔が見えた。まるで、人生になんの憂いもない子供みたいな顔だなと、シウは思った。
さきほど、ゼンが背中に書いた文字を思い出す。
”ずっと好き”
多くを語らないゼンが、初めてシウへの気持ちを明確に示してくれたのだった。
「私もずっと気になってましたよ。本当にあなたが生きててくれてよかった」
小さくシウが呟くも、それを聞く者はいない。
大きな背中を抱きしめなおして、シウは目の前の傷だらけの肌に頬ずりする。
無意識なのだろう、ゼンが身じろぎして、シウを抱きしめる腕に力を込めた。
0
お気に入りに追加
178
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる