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敵の数は十。
そのうち、矢などの遠隔攻撃を使うものが二。
魔術使いは無し。
敵の状況を把握すると、アッシュはクアオークの血錆がついた斧を掻い潜り、奥で矢をつがえるブヨゴブリン二匹の弓の弦を切断する。
鋭く息を吐き、迫りくるオクトコボルトの棍棒をいなしつつ、その場を飛び退き距離を取る。さすがに多勢に無勢。このまま、まともに剣を交える気はさらさらなかった。
指で空中に文字を書く。アッシュの指の動きに合わせて優美で複雑な光る線が虚空に現れる。魔術律式と呼ばれる魔術を行使するための定義式である。またたく間に空間に魔術律式を構成し終えたアッシュは、両手の平をパンっとじめんにつけた。
魔物たちのいる地面が揺らぎ、一斉に泡立つ。威勢よく駆けていた魔物たちの足が地面にとられ、つんのめるようにその場に膝を、手を、顔をつく。
なんとかもがいて進もうとするものもあるが、ズブズブと肘下まで埋まってゆく。ある程度うまったところで、地面はもとの硬い大地に戻り、魔物たちは足を取られたまま一歩も動けない。
土系のトラップ魔術、トゥトマライサーである。
いつか、ローゼのバディとしてダンジョンダイブする時に、役に立つように、アッシュが頑張って習得した魔術だ。土系は、ダンジョンと相性が良い。
「さて、あとは首を刎ねるだけなんだが」(小声)
アッシュは、剣を構えて身動きできない魔物たちをゆっくりとみまわす。
屠られる予感に、魔物たちが悔しげに歯を食いしばる。
中には覚悟を決めて首をうなだれるものもいる。
アッシュ的に少し悩んだ。
このまま殺すのは簡単だ。ダンジョン保護法的にも問題ない。
しかし、この数を殺してダンジョン内の生態系に影響を及ぼすのは、良くない気がする。ダンジョン内の調和が乱れて、ローゼがソロダンジョンを楽しめなくなるかもしれない。
思考するアッシュのうなじが、チリと粟だった。
かすかではあるが、確かに大地が揺れた気がした。
振り向いた先には銀色の軌跡。
咄嗟に剣の腹で受け流しつつ、横に飛ぶ。
硬質な音をたてて、剣が真っ二つに折れた。
剣で防がなければ、アッシュが真っ二つになっていただろう。
『ほほう、今のを防ぐか』
奇妙なひきつるノイズ混じりの地を這う声。それとともに、ダンジョンの奥から巨大な魔物が姿を現す。それが一歩あるくたびに、大地が僅かに揺れる。鏡のようだったすぐ横の地底池の表面に、細かい波紋が現れる。
魔物の頭には捻くれた二本の角。
牛頭人身の魔物。
その身にはサイズの合わないボロボロの革の鎧をまとっている。
「ミノタウロス!? 人語を操るボスクラスがなんでここに」(小声)
しかも、ミノタウロスだけではない。
その配下と思われる魔物が、わらわらと出てきた。こちらも、オークやゴブリンといった、亜人系だ。
ミノタウロスは変わらず地を震わす声を張り上げる。
『好き勝手、やってくれたな、小僧! このダンジョンは、我の城! 我が領域! 我の肚のうちにも等しい! 今ここで⸺』
「しーーーーっ!!! 静かに話して!!」(小声)
「ウオッウオオッウオ」(小声)
とりあえず、気持ちよさそうに口上述べ始めたミノタウロスを、アッシュは止めた。クアオークもなぜか事情を説明してくれている。
『今ここで、この魔巣の礎にしてやろう』(小声)
ミノタウロスも、意外と物分りがよかった。
しかし、武器を振りかぶって襲ってくるのは変わらない。周りの配下も、小声で武器を振り上げる。
「残念だが、俺もダンジョンは得意でね!」(小声)
アッシュは、ふたたび魔術律式を虚空に描く。アッシュの指の動きとともに、ふわふわと黒い球体が空中に現れる。拳大の球体は、その数、十個。アッシュが手をふると同時に、十個の黒い球体は、いまだ足を大地に縫いとめられた十体の魔物へと飛んでいき吸い込まれるように消えた。
さきほどは沼と化していた大地が今度は盛りあがった。身動き取れない魔物たちを、盛りあがった石片が足から呑みこむように侵食していく。
十体の魔物たちが、またたく間に土に覆われる。それはすでに魔物ではない、赤い目をした異形の岩の塊だった。
それが、動く。
パラパラと関節から砂礫を撒き散らしながら動き出し、まるでアッシュを守るように陣形をとる。
『なっ、魔核を利用したゴーレム化だと!?』
「小声、小声を忘れないで」(小声)
おっと、みたいに、ミノタウロスは口に手を当てた。
『貴様、ただの冒険者ではないな!? その胸の冒険者ギルドのバッジ、SSランクだと!?』(小声)
アッシュの胸の白銀に輝くバッジに気づき、ミノタウロスは目を見張った。
そもそも、ここは初級者用ダンジョン。
しかも、浅層部。
よくてCランク、大抵Dランク以下の低レベル冒険者がたまにくる程度だ。それもたいてい、採集目的。
このダンジョンを最初に踏破した冒険者のランクもBとかだったはずだ。
こんなところに、最高ランクであるSSランクの冒険者がいる事自体、普通ならばありえないことだった。
それに加えて、さらにミノタウロスにはふしぎなことがあった。
『なぜこんなに魔術に長けている! だいたいの冒険者は魔術など使えないはずだ!』(小声)
「決まっている! 愛の力だ!」(小声)
ゴーレム魔術ジャムジャムデーモン⸺各地に眠る古いゴーレム史跡を研究しまくり、土系の魔術を極めた結果生み出された、アッシュオリジナルの魔術。魔物がいる限り、石塊の軍勢を生み出すことを可能とする。
これにより、数多の高ランクダンジョンをアッシュは今まで踏破してきた。魔術師としても天才の名をほしいままにし、冒険者より宮廷魔術師か軍部に所属したほうがいいのではと各方面から言われた。「なんで冒険者なんてやってるの?」は、週に一度は言われ、様々な組織からのヘッドハンティングの声がけがあとをたたない。
だが、そんなこと、アッシュにとっては瑣末なことである。
これもすべては、ローゼのため。
「ゴーレムに家事育児まかせれば、その間俺はローゼさんと、いちゃいちゃできるだろ!」(小声)
その一念で、アッシュは土系魔術を極め、ゴーレム魔術を編み出したのだった。
男として、眼中にすら入っていないくせに、すでに結婚後のことを想定している。妄想だけは逞しいアッシュだった。
「さて、俺とおまえ、どっちがこのダンジョンの主にふさわしいか試してやろう。泣いてその角一本差し出せば見逃してやる!」(小声)
アッシュは折れた剣を指二本でなぞる。
折れたはずの先に石の刀身が現れる。一瞬光ったそれは、鈍色に光る黒い刀身と、化した。
「悪いが、こっちのほうが切れ味はいいんだ」(小声)
『くっ! いいだろう! SSランクだろうがなんだろうが、この我の力思い知るがいい! こい!』(小声)
「くらえ! 俺の(ローゼさんへの一方的な)ラブパワー!」(小声)
無数の魔物とゴーレムが激突し、剣戟があたりを支配する。
見た目に反して静かに行われる戦闘は、意外とミノタウロスが粘って明け方近くまで続いた。
そのうち、矢などの遠隔攻撃を使うものが二。
魔術使いは無し。
敵の状況を把握すると、アッシュはクアオークの血錆がついた斧を掻い潜り、奥で矢をつがえるブヨゴブリン二匹の弓の弦を切断する。
鋭く息を吐き、迫りくるオクトコボルトの棍棒をいなしつつ、その場を飛び退き距離を取る。さすがに多勢に無勢。このまま、まともに剣を交える気はさらさらなかった。
指で空中に文字を書く。アッシュの指の動きに合わせて優美で複雑な光る線が虚空に現れる。魔術律式と呼ばれる魔術を行使するための定義式である。またたく間に空間に魔術律式を構成し終えたアッシュは、両手の平をパンっとじめんにつけた。
魔物たちのいる地面が揺らぎ、一斉に泡立つ。威勢よく駆けていた魔物たちの足が地面にとられ、つんのめるようにその場に膝を、手を、顔をつく。
なんとかもがいて進もうとするものもあるが、ズブズブと肘下まで埋まってゆく。ある程度うまったところで、地面はもとの硬い大地に戻り、魔物たちは足を取られたまま一歩も動けない。
土系のトラップ魔術、トゥトマライサーである。
いつか、ローゼのバディとしてダンジョンダイブする時に、役に立つように、アッシュが頑張って習得した魔術だ。土系は、ダンジョンと相性が良い。
「さて、あとは首を刎ねるだけなんだが」(小声)
アッシュは、剣を構えて身動きできない魔物たちをゆっくりとみまわす。
屠られる予感に、魔物たちが悔しげに歯を食いしばる。
中には覚悟を決めて首をうなだれるものもいる。
アッシュ的に少し悩んだ。
このまま殺すのは簡単だ。ダンジョン保護法的にも問題ない。
しかし、この数を殺してダンジョン内の生態系に影響を及ぼすのは、良くない気がする。ダンジョン内の調和が乱れて、ローゼがソロダンジョンを楽しめなくなるかもしれない。
思考するアッシュのうなじが、チリと粟だった。
かすかではあるが、確かに大地が揺れた気がした。
振り向いた先には銀色の軌跡。
咄嗟に剣の腹で受け流しつつ、横に飛ぶ。
硬質な音をたてて、剣が真っ二つに折れた。
剣で防がなければ、アッシュが真っ二つになっていただろう。
『ほほう、今のを防ぐか』
奇妙なひきつるノイズ混じりの地を這う声。それとともに、ダンジョンの奥から巨大な魔物が姿を現す。それが一歩あるくたびに、大地が僅かに揺れる。鏡のようだったすぐ横の地底池の表面に、細かい波紋が現れる。
魔物の頭には捻くれた二本の角。
牛頭人身の魔物。
その身にはサイズの合わないボロボロの革の鎧をまとっている。
「ミノタウロス!? 人語を操るボスクラスがなんでここに」(小声)
しかも、ミノタウロスだけではない。
その配下と思われる魔物が、わらわらと出てきた。こちらも、オークやゴブリンといった、亜人系だ。
ミノタウロスは変わらず地を震わす声を張り上げる。
『好き勝手、やってくれたな、小僧! このダンジョンは、我の城! 我が領域! 我の肚のうちにも等しい! 今ここで⸺』
「しーーーーっ!!! 静かに話して!!」(小声)
「ウオッウオオッウオ」(小声)
とりあえず、気持ちよさそうに口上述べ始めたミノタウロスを、アッシュは止めた。クアオークもなぜか事情を説明してくれている。
『今ここで、この魔巣の礎にしてやろう』(小声)
ミノタウロスも、意外と物分りがよかった。
しかし、武器を振りかぶって襲ってくるのは変わらない。周りの配下も、小声で武器を振り上げる。
「残念だが、俺もダンジョンは得意でね!」(小声)
アッシュは、ふたたび魔術律式を虚空に描く。アッシュの指の動きとともに、ふわふわと黒い球体が空中に現れる。拳大の球体は、その数、十個。アッシュが手をふると同時に、十個の黒い球体は、いまだ足を大地に縫いとめられた十体の魔物へと飛んでいき吸い込まれるように消えた。
さきほどは沼と化していた大地が今度は盛りあがった。身動き取れない魔物たちを、盛りあがった石片が足から呑みこむように侵食していく。
十体の魔物たちが、またたく間に土に覆われる。それはすでに魔物ではない、赤い目をした異形の岩の塊だった。
それが、動く。
パラパラと関節から砂礫を撒き散らしながら動き出し、まるでアッシュを守るように陣形をとる。
『なっ、魔核を利用したゴーレム化だと!?』
「小声、小声を忘れないで」(小声)
おっと、みたいに、ミノタウロスは口に手を当てた。
『貴様、ただの冒険者ではないな!? その胸の冒険者ギルドのバッジ、SSランクだと!?』(小声)
アッシュの胸の白銀に輝くバッジに気づき、ミノタウロスは目を見張った。
そもそも、ここは初級者用ダンジョン。
しかも、浅層部。
よくてCランク、大抵Dランク以下の低レベル冒険者がたまにくる程度だ。それもたいてい、採集目的。
このダンジョンを最初に踏破した冒険者のランクもBとかだったはずだ。
こんなところに、最高ランクであるSSランクの冒険者がいる事自体、普通ならばありえないことだった。
それに加えて、さらにミノタウロスにはふしぎなことがあった。
『なぜこんなに魔術に長けている! だいたいの冒険者は魔術など使えないはずだ!』(小声)
「決まっている! 愛の力だ!」(小声)
ゴーレム魔術ジャムジャムデーモン⸺各地に眠る古いゴーレム史跡を研究しまくり、土系の魔術を極めた結果生み出された、アッシュオリジナルの魔術。魔物がいる限り、石塊の軍勢を生み出すことを可能とする。
これにより、数多の高ランクダンジョンをアッシュは今まで踏破してきた。魔術師としても天才の名をほしいままにし、冒険者より宮廷魔術師か軍部に所属したほうがいいのではと各方面から言われた。「なんで冒険者なんてやってるの?」は、週に一度は言われ、様々な組織からのヘッドハンティングの声がけがあとをたたない。
だが、そんなこと、アッシュにとっては瑣末なことである。
これもすべては、ローゼのため。
「ゴーレムに家事育児まかせれば、その間俺はローゼさんと、いちゃいちゃできるだろ!」(小声)
その一念で、アッシュは土系魔術を極め、ゴーレム魔術を編み出したのだった。
男として、眼中にすら入っていないくせに、すでに結婚後のことを想定している。妄想だけは逞しいアッシュだった。
「さて、俺とおまえ、どっちがこのダンジョンの主にふさわしいか試してやろう。泣いてその角一本差し出せば見逃してやる!」(小声)
アッシュは折れた剣を指二本でなぞる。
折れたはずの先に石の刀身が現れる。一瞬光ったそれは、鈍色に光る黒い刀身と、化した。
「悪いが、こっちのほうが切れ味はいいんだ」(小声)
『くっ! いいだろう! SSランクだろうがなんだろうが、この我の力思い知るがいい! こい!』(小声)
「くらえ! 俺の(ローゼさんへの一方的な)ラブパワー!」(小声)
無数の魔物とゴーレムが激突し、剣戟があたりを支配する。
見た目に反して静かに行われる戦闘は、意外とミノタウロスが粘って明け方近くまで続いた。
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