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テーブル下の忘れ物
2.
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持ち主が現れたのは翌週の日曜日だった。学生や女性客で席を埋められた店内は平時より賑やかだ。心なしか肩身が狭そうな男性客におかわりや他に注文がないかこっそり聞いて回っていると、ドアベルが鳴って扉が開かれた。気付いた萌が客に駆け寄った後に、樹先輩、と名を呼ばれた。
「真哉さんがいらっしゃいましたよ」
「真哉さん?」
俺は耳を疑った。真哉さんは、土曜日の15時にしか訪れないはずだ。1ヶ月以上来なかったのが嘘のようにいつも通り2週続けて来店してくれた彼に安堵したのは昨日のこと。定番のブラックコーヒーに舌を打ち、静かに本を読みながら閉店まで過ごしていた。
「いらっしゃいませ。日曜日に来るなんて珍しいですね」
席を進めるが何故か断る真哉さんを訝しみながら告げる。真哉さんはそれが、とおずおずと口を開いた。
「実は、先週忘れ物をしたみたいで」
「忘れ物?」
隣で話を聞いていた萌と顔を見合わせる。萌は、何のことか分からないとばかりに首を横に振った。俺が思い当たるのは、羽のストラップしかない。翌日から、落とし物があったとレジに小さくお知らせを貼っていたが声を掛けてくる者はいなかった。このまま迷子として店で預かるのだろうと思っていたところだ。
「レジに貼ってる写真の物ですか?」
真哉さんに問うと、彼は一瞬目を輝かせた。
「あ、うん。それです。羽の形をした栞で……」
聞くや否や、萌がお持ちしますねと店裏へと向かった。可愛らしいデザインの忘れ物が、まさか真哉さんとは思わず内心で驚いてしまう。
「真哉さんが座っていた席に落ちていたから、まさかとは思いましたが……」
「じじいが持つには可愛すぎるって思ったかい?」
真哉さんはほんの少し、頬を赤らめながら眉尻を下げ苦笑いした。瞬間、心臓が不規則に跳ねて言葉に詰まってしまう。そんな表情も出来るのかと感情のないロボットに覚えるような感動と、何故かじんわりと熱を持ち始める己の身体に一瞬戸惑う。
何も言わなくなった俺を真哉さんが怪訝そうに見上げていることに気付いて慌てて話を続ける。
「あー、でも、確かに思いました。ストラップだと思っていたので、そういうのは男性は付けないだろうし真哉さんの物ではないかなって」
「僕もそう思うよ。僕が持つには少しデザインが愛らしいから、似合わないってよく言われる」
気を悪くした訳ではない、と思う。だが、どこか残念そうな、寂しそうな、そんな声音だ。職場の人間にはそういうの興味ないと思っていたとも言われてとフォローが難しい話まで出されてしまう。少なからず、真哉さんの感性を傷つけてしまったのは確かだった。
「お待たせしました! 真哉さん、こちらで間違いないですか」
店裏から戻ってきた萌が両手で持ったポリ袋を真哉さんに差し出した。目にした瞬間に、真哉さんはほっと息を吐き出し自分のものだと安堵の表情を浮かべた。萌は俺を見上げにっこりと微笑んだ。
「良かった! 素敵な物だから、ちゃんと持ち主さんの元に帰してあげたいと思っていたんです」
萌から手渡された羽を真哉さんは静かに見つめて、俺と萌に頭を下げた。
「昨日、レジで写真を見た時に言おうと思ったんだ。でも、恥ずかしくて言い出せなくて……後ろに女性客もいたから、忘れ物を取りに行ってもらう間に待たせるのも申し訳なくて」
「そんな、気にしなくて大丈夫です。仕事中でも普通に話しかけてくれて良いぐらい、うちの店はお客さまと仲良
しなので……」
しゅんと肩を落とした彼を励ますためにそう言うと、真哉さんはありがとうと言って再び頭を下げた。
「気に入っている物だから、無くなったと気付いた時から気が気じゃなかった。本当にありがとう」
大袈裟なくらい感謝してくれる真哉さんを萌と二人でお礼など要らないからと言いくるめ、お礼としてまた来週の土曜日に来てもらう約束をしてから彼を見送った。
タイミングを見計らっていたらしい何人かの客に呼ばれて各々接客して、日曜日の午後は穏やかに過ぎていった。
客が出払った後に、レジ対応を終えた萌にツンツンと肘を小突かれた。店内を掃除していた手を止めて彼女を見下ろすと、萌は言った。
「私、忘れ物があったことすら忘れてました。あれ、真哉さんの物だったんですね」
「あぁ……忘れてたのかよ」
「それはもう綺麗に。流石に、週の前半までは覚えてましたよ。でも、誰に聞いても違いますって言われるから、確認するのも辞めてました。真哉さんと先輩の話を聞いて、そういえばあった気がするなあって感じでした」
萌は意外と大雑把だ。何かイレギュラーがあっても基本的には「何とかなる」精神を貫いている。業務の変更などはしっかり覚えてくれるが、彼女自身や周囲の人間にはあまり関係のない事柄は忘れる傾向にある。おそらく、忘れ物についても彼女の中では優先度が低かったのだ。
「忘れていた割には、気の利くことを言えるんだから凄いな」
素直に感心すると、萌はああ、と頷いた。
「昨日、お店に来た時からちょっとそわそわしてたから何かあったんだろうとは思ってたので。実際気が気じゃないって言ってましたし、気遣いの見せ所だとあまり良くない頭をフル回転させました」
にひ、と悪戯が成功した子どもみたいに萌は笑った。彼女は、人付き合いに関して本心を剥き出しにしない。今回も、本当は忘れていたのにずっと覚えていたかのように言って相手に好感を与えていた。気の知れた相手には本音でぶつかっていると以前言っていたが、その言葉すら嘘だったらと考えたこともある。頭が良くないと自称するものの、実を言えば相当頭は切れるタイプだろうと思っている。
「でも、良かったですね。真哉さん嬉しそうだった」
「そうだな。真哉さんが持つにしては……って、性格悪いことを思った自分が恥ずかしいよ」
「……私も、ちょっぴり思ったことなので仕方ないです。あれは、女性の物かなって思いますよ」
真哉さんが帰った後に、後悔したのだ。先入観で男性の持ち物ではないと決めつけてしまい、昨日来店した時に真哉さんの物ではないかと確認しなかったことを。彼が座った席に落ちていたのだから、確認するのが当然だ。店員としても、人としても気遣いが足りていなかった。
「最近は男性用のアイテムを身につける女性が多いし、その逆があるのも自然なのかもしれません」
萌の同級生には、メンズライクと言い男性用の洋服などを好み容姿を男性に近づける女性が何人かいるそうだ。周囲にも世間的にも、それはイレギュラーとして見られることなく趣向のひとつとして既に受け入れられているらしい。確かに、来店客の中にもツーブロックに刈り上げた女性は見掛けたことがある。
「俺よりも、萌たちの方が視野が広いなんてなぁ」
これでもアラサーで、それなりに色々な経験を重ねたし、見聞きしてきた。早々に結婚した人もいれば、会社から独立して個人で生計を立てる友人もいた。モデルとして活躍する俊二からは、芸能界の特殊な話もよく聞く為、これでも柔軟な価値観を持っているつもりだったのだが。
「落ち込むことないです。良い勉強になったなって思いましょう! ポジティブに考える方が世の中上手くいきますよ」
彼女の言葉はもっともだ。だが、失敗を誤魔化すことにはならず感情は浮上してくれなかった。気を取り直したふりを萌の前ではしたが、果たしてその態度が嘘だと見破られてはいないかと少しだけ心配だった。
「真哉さんがいらっしゃいましたよ」
「真哉さん?」
俺は耳を疑った。真哉さんは、土曜日の15時にしか訪れないはずだ。1ヶ月以上来なかったのが嘘のようにいつも通り2週続けて来店してくれた彼に安堵したのは昨日のこと。定番のブラックコーヒーに舌を打ち、静かに本を読みながら閉店まで過ごしていた。
「いらっしゃいませ。日曜日に来るなんて珍しいですね」
席を進めるが何故か断る真哉さんを訝しみながら告げる。真哉さんはそれが、とおずおずと口を開いた。
「実は、先週忘れ物をしたみたいで」
「忘れ物?」
隣で話を聞いていた萌と顔を見合わせる。萌は、何のことか分からないとばかりに首を横に振った。俺が思い当たるのは、羽のストラップしかない。翌日から、落とし物があったとレジに小さくお知らせを貼っていたが声を掛けてくる者はいなかった。このまま迷子として店で預かるのだろうと思っていたところだ。
「レジに貼ってる写真の物ですか?」
真哉さんに問うと、彼は一瞬目を輝かせた。
「あ、うん。それです。羽の形をした栞で……」
聞くや否や、萌がお持ちしますねと店裏へと向かった。可愛らしいデザインの忘れ物が、まさか真哉さんとは思わず内心で驚いてしまう。
「真哉さんが座っていた席に落ちていたから、まさかとは思いましたが……」
「じじいが持つには可愛すぎるって思ったかい?」
真哉さんはほんの少し、頬を赤らめながら眉尻を下げ苦笑いした。瞬間、心臓が不規則に跳ねて言葉に詰まってしまう。そんな表情も出来るのかと感情のないロボットに覚えるような感動と、何故かじんわりと熱を持ち始める己の身体に一瞬戸惑う。
何も言わなくなった俺を真哉さんが怪訝そうに見上げていることに気付いて慌てて話を続ける。
「あー、でも、確かに思いました。ストラップだと思っていたので、そういうのは男性は付けないだろうし真哉さんの物ではないかなって」
「僕もそう思うよ。僕が持つには少しデザインが愛らしいから、似合わないってよく言われる」
気を悪くした訳ではない、と思う。だが、どこか残念そうな、寂しそうな、そんな声音だ。職場の人間にはそういうの興味ないと思っていたとも言われてとフォローが難しい話まで出されてしまう。少なからず、真哉さんの感性を傷つけてしまったのは確かだった。
「お待たせしました! 真哉さん、こちらで間違いないですか」
店裏から戻ってきた萌が両手で持ったポリ袋を真哉さんに差し出した。目にした瞬間に、真哉さんはほっと息を吐き出し自分のものだと安堵の表情を浮かべた。萌は俺を見上げにっこりと微笑んだ。
「良かった! 素敵な物だから、ちゃんと持ち主さんの元に帰してあげたいと思っていたんです」
萌から手渡された羽を真哉さんは静かに見つめて、俺と萌に頭を下げた。
「昨日、レジで写真を見た時に言おうと思ったんだ。でも、恥ずかしくて言い出せなくて……後ろに女性客もいたから、忘れ物を取りに行ってもらう間に待たせるのも申し訳なくて」
「そんな、気にしなくて大丈夫です。仕事中でも普通に話しかけてくれて良いぐらい、うちの店はお客さまと仲良
しなので……」
しゅんと肩を落とした彼を励ますためにそう言うと、真哉さんはありがとうと言って再び頭を下げた。
「気に入っている物だから、無くなったと気付いた時から気が気じゃなかった。本当にありがとう」
大袈裟なくらい感謝してくれる真哉さんを萌と二人でお礼など要らないからと言いくるめ、お礼としてまた来週の土曜日に来てもらう約束をしてから彼を見送った。
タイミングを見計らっていたらしい何人かの客に呼ばれて各々接客して、日曜日の午後は穏やかに過ぎていった。
客が出払った後に、レジ対応を終えた萌にツンツンと肘を小突かれた。店内を掃除していた手を止めて彼女を見下ろすと、萌は言った。
「私、忘れ物があったことすら忘れてました。あれ、真哉さんの物だったんですね」
「あぁ……忘れてたのかよ」
「それはもう綺麗に。流石に、週の前半までは覚えてましたよ。でも、誰に聞いても違いますって言われるから、確認するのも辞めてました。真哉さんと先輩の話を聞いて、そういえばあった気がするなあって感じでした」
萌は意外と大雑把だ。何かイレギュラーがあっても基本的には「何とかなる」精神を貫いている。業務の変更などはしっかり覚えてくれるが、彼女自身や周囲の人間にはあまり関係のない事柄は忘れる傾向にある。おそらく、忘れ物についても彼女の中では優先度が低かったのだ。
「忘れていた割には、気の利くことを言えるんだから凄いな」
素直に感心すると、萌はああ、と頷いた。
「昨日、お店に来た時からちょっとそわそわしてたから何かあったんだろうとは思ってたので。実際気が気じゃないって言ってましたし、気遣いの見せ所だとあまり良くない頭をフル回転させました」
にひ、と悪戯が成功した子どもみたいに萌は笑った。彼女は、人付き合いに関して本心を剥き出しにしない。今回も、本当は忘れていたのにずっと覚えていたかのように言って相手に好感を与えていた。気の知れた相手には本音でぶつかっていると以前言っていたが、その言葉すら嘘だったらと考えたこともある。頭が良くないと自称するものの、実を言えば相当頭は切れるタイプだろうと思っている。
「でも、良かったですね。真哉さん嬉しそうだった」
「そうだな。真哉さんが持つにしては……って、性格悪いことを思った自分が恥ずかしいよ」
「……私も、ちょっぴり思ったことなので仕方ないです。あれは、女性の物かなって思いますよ」
真哉さんが帰った後に、後悔したのだ。先入観で男性の持ち物ではないと決めつけてしまい、昨日来店した時に真哉さんの物ではないかと確認しなかったことを。彼が座った席に落ちていたのだから、確認するのが当然だ。店員としても、人としても気遣いが足りていなかった。
「最近は男性用のアイテムを身につける女性が多いし、その逆があるのも自然なのかもしれません」
萌の同級生には、メンズライクと言い男性用の洋服などを好み容姿を男性に近づける女性が何人かいるそうだ。周囲にも世間的にも、それはイレギュラーとして見られることなく趣向のひとつとして既に受け入れられているらしい。確かに、来店客の中にもツーブロックに刈り上げた女性は見掛けたことがある。
「俺よりも、萌たちの方が視野が広いなんてなぁ」
これでもアラサーで、それなりに色々な経験を重ねたし、見聞きしてきた。早々に結婚した人もいれば、会社から独立して個人で生計を立てる友人もいた。モデルとして活躍する俊二からは、芸能界の特殊な話もよく聞く為、これでも柔軟な価値観を持っているつもりだったのだが。
「落ち込むことないです。良い勉強になったなって思いましょう! ポジティブに考える方が世の中上手くいきますよ」
彼女の言葉はもっともだ。だが、失敗を誤魔化すことにはならず感情は浮上してくれなかった。気を取り直したふりを萌の前ではしたが、果たしてその態度が嘘だと見破られてはいないかと少しだけ心配だった。
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