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53. トラップ魔法
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53. トラップ魔法
今日は炎天下の夏日。それなのにオレは健全にグラウンドを走っている。こんな日くらいプールの授業をやらせてほしかったが……。
「暑いよな……」
「あー、だりぃ」
「文句を言うなよ冬馬」
隣を走る冬馬とそんな会話をしながら授業を受ける。ちなみに女子はソフトボールらしい。
ふと思ったんだが咲夜さんは運動神経いいのかな?しかし今日の咲夜さんも可愛いなぁ。体育着姿もいい!その強調しない程よい……殺されるかもしれないからやめよ。
「……どうした?」
「いやなんでもない」
「霧ヶ谷お前。柊さん見てたんだろ!」
「声がでけぇし!見てねぇよ!たまたま視界に入っただけだ!」
確かに見ようとはしたが見ていたわけじゃない!
「やっぱり見てんじゃんかよ!」
「違うっての!」
でも、やっぱり咲夜さんを見てしまう。グラウンドを走って疲れているが見るだけで癒されるし、元気が出るよな!咲夜さんっぽく例えて言うとヒールだなヒール。
そんなことを考えていると咲夜さんの打順になる。おお……構えが独特だな。まるで……剣士みたいな?あれで打てるのかは疑問が残る。そして投げられたボールをバットで打つ。打球は高く上がり、そのままセンター前へ落ちた。
「おお!」
「すげぇな柊さん!あんな構えでよくボールに当たるよな!」
そして咲夜さんは一塁に全力疾走する。意外に足も速い。しかし何かにつまづいたのかヘッドスライディングのような形で滑り込む。……ドジだな咲夜さん。
「おい霧ヶ谷!柊さんスゲーじゃん!ガッツあるな!」
「そだな……」
咲夜さんは泥だらけになっており、周りの女子から心配されている。まぁ転んでしまったら仕方ないか。
そして体育が終わって教室にいると咲夜さんからメッセージがくる。
『颯太君あれは違うわ。まさかあそこに土属性魔法のトラップがあるなんて気づかなかっただけだから。本当よ。本当だからね?』
とすごい可愛い言い訳を送ってきた。オレはそれを見てついニヤけてしまう。すると咲夜さんはそれに気づいたようで顔を赤くし、少し膨れながらこちらを見る。そしてすぐに窓の外を見て顔を背ける。
『はいはい』
とだけ返信しておく。なんか可愛くて面白かったし。やっぱり咲夜さんは可愛いなぁと思うのだった。
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ふと思ったんだが咲夜さんは運動神経いいのかな?しかし今日の咲夜さんも可愛いなぁ。体育着姿もいい!その強調しない程よい……殺されるかもしれないからやめよ。
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「いやなんでもない」
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でも、やっぱり咲夜さんを見てしまう。グラウンドを走って疲れているが見るだけで癒されるし、元気が出るよな!咲夜さんっぽく例えて言うとヒールだなヒール。
そんなことを考えていると咲夜さんの打順になる。おお……構えが独特だな。まるで……剣士みたいな?あれで打てるのかは疑問が残る。そして投げられたボールをバットで打つ。打球は高く上がり、そのままセンター前へ落ちた。
「おお!」
「すげぇな柊さん!あんな構えでよくボールに当たるよな!」
そして咲夜さんは一塁に全力疾走する。意外に足も速い。しかし何かにつまづいたのかヘッドスライディングのような形で滑り込む。……ドジだな咲夜さん。
「おい霧ヶ谷!柊さんスゲーじゃん!ガッツあるな!」
「そだな……」
咲夜さんは泥だらけになっており、周りの女子から心配されている。まぁ転んでしまったら仕方ないか。
そして体育が終わって教室にいると咲夜さんからメッセージがくる。
『颯太君あれは違うわ。まさかあそこに土属性魔法のトラップがあるなんて気づかなかっただけだから。本当よ。本当だからね?』
とすごい可愛い言い訳を送ってきた。オレはそれを見てついニヤけてしまう。すると咲夜さんはそれに気づいたようで顔を赤くし、少し膨れながらこちらを見る。そしてすぐに窓の外を見て顔を背ける。
『はいはい』
とだけ返信しておく。なんか可愛くて面白かったし。やっぱり咲夜さんは可愛いなぁと思うのだった。
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