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12. 戦力を整える
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12. 戦力を整える
今日は土曜日。特にやることもないのでベッドでゴロゴロしていると部屋のドアがノックされる。
「霧ヶ谷君。今大丈夫かしら?」
「咲夜さん?どうしたんだ?」
「中に入ってもいい?」
「えっ!?」
おいおい。待て待て。女の子を部屋に招くなんてそんなの無理に決まってるだろ!いや、でもここで断る方が変か……?うーん。
「あっ。もしかしてエッチな本とか隠してたり……」
「ないから!」
「じゃあ入っていいよね?」
「えっと……」
オレが返事できずにいると、ガチャリという音とともに咲夜さんが部屋の中に入ってくる。それと同時にベッドの下にあるものが視界に入る。まずい!
「お邪魔します」
「ちょっ!ちょっと待って!」
オレは慌ててベッドの下に押し込んでいた『咲夜さん攻略本』を更に足で奥に押し込む。
「ふぅ……。これでよしっと」
「何やってたの?」
「何でもないよ。それよりどうしたんだ?」
「そろそろ魔王城から一旦離脱するじゃない?私たちも戦力を整えるためにパーティーで色々攻略したいなと思ってるの……ダメかしら?」
ごめんなさい。咲夜さんの言ってることがまったくわからん……。
まず魔王城は学校のことだよな。一旦離脱……あーGWに入るからか、っでパーティーで色々攻略ってのは……オレとどこかに出かけると言うことか納得……は?納得じゃねぇ!
「えぇ!?それ本気で言ってるのか?オレと?咲夜さんが?」
「もちろん本気だけど……嫌だったかな?」
上目遣いは反則だろぉぉおお!! それにその悲しそうな顔は卑怯だぁああ!!!
「いっ、嫌ではないけど……」
「良かった!あまり近場だとアサシンに見つかると厄介だから少し遠出しようと思うの。準備はしっかりね!」
「もちろん!……ところでどこに行くつもりなんだ?」
「それは着いてのお楽しみ。ね?」
そう言いながら彼女は小悪魔のような笑みを浮かべる。その笑顔だけでご飯3杯はいけるわ!
こうしてオレは咲夜さんとのデート(?)が決まったわけだが、こんな簡単に決めちゃっていいものなのか?まぁ咲夜さんと一緒に出掛けられるならなんでもいいんだけどさ。
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「あっ。もしかしてエッチな本とか隠してたり……」
「ないから!」
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オレは慌ててベッドの下に押し込んでいた『咲夜さん攻略本』を更に足で奥に押し込む。
「ふぅ……。これでよしっと」
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「そろそろ魔王城から一旦離脱するじゃない?私たちも戦力を整えるためにパーティーで色々攻略したいなと思ってるの……ダメかしら?」
ごめんなさい。咲夜さんの言ってることがまったくわからん……。
まず魔王城は学校のことだよな。一旦離脱……あーGWに入るからか、っでパーティーで色々攻略ってのは……オレとどこかに出かけると言うことか納得……は?納得じゃねぇ!
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「いっ、嫌ではないけど……」
「良かった!あまり近場だとアサシンに見つかると厄介だから少し遠出しようと思うの。準備はしっかりね!」
「もちろん!……ところでどこに行くつもりなんだ?」
「それは着いてのお楽しみ。ね?」
そう言いながら彼女は小悪魔のような笑みを浮かべる。その笑顔だけでご飯3杯はいけるわ!
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