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2. 妖精の隠れ家
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2. 妖精の隠れ家
とりあえず私は王都の外れの方にある貧民街に向かうことにする。正直、この王都に来て貧民街などに足を踏み入れたことなど一度もない。しかし今の状況を考えれば食事や宿を取れる場所の期待などそこでしかできない。だから行くしかない。
「ここが……」
しばらく歩き、もう日も暮れ始めている。貧民街の端に着くとそこは酷い有様だった。建物もボロいし、まるでスラムのようだ。
こんなところに人が住んでいるのか疑問になるほどだ。
「すいません。食べ物を分けてもらえないでしょうか?」
私は近くで何かの作業をしている男性に声をかける。男性は作業の手を止めこちらを振り向いた。
「なんだ嬢ちゃん。ここはお前みたいな女が来ていいところじゃねえぜ?」
「いえ、あの、そのですね……実はちょっと訳ありでして……一応ギルド冒険者なんですけど、その……ここに来ないと食べるものも寝るところも無いんです。どうかお願いします。」
私はそう言って頭を下げる。
「あー……ギルド冒険者か。そうかい。ならあそこに見える酒場『妖精の隠れ家』に行くといい。あそこのマスターは元冒険者だから、話くらい聞いてくれるぞ」
そう言って男性が指差す方向には木造の建物があり看板には『妖精の隠れ家』と書かれている。
「ありがとうございます!助かります!」
私は再度深く礼をしてその場を去る。そして言われた通りに酒場へ向かうことにした。外観はレンガ造り、所々ボロボロで壁は木の板で補強してあり、窓ガラスも割れている箇所がある。正直こんなところで営業しているのか不安になったが、意を決して扉を開ける。
カランカランとドアベルの音が鳴り響く。店内は薄暗く、客など誰もいなかった。店員であろうか1人のメイド服を来た女性が出てくる。
「……。」
「あの……?」
「?……席に座ってください。」
普通は案内するべきだけど……とりあえず私はカウンター席に着く。
「あの私、銅貨2枚しかないのであまり高いものは頼めないのですが……」
「……注文は私が決めてよろしいですか?」
「え、えぇ……それでお願いするわ」
「では、水とパンで」
「……へ?」
「……以上で」
「ちょ、待って!それだけ!?」
思わず声を上げてしまう。なんだこの店は?このメイドも無愛想だし、とても接客業とは思えない振る舞いなんだけど。貧民街だから期待してはいけなかったのかもしれないけどこれはあんまりだ。その時、店の入り口が開く。
「ただいまレミーナ。留守番できてる?あっごめんなさいお客様。ようこそ『妖精の隠れ家』へ」
振り返るとそこには美しい女性が立っていた。年齢は20代後半だろうか、長い茶色の髪の美人さんだった。服装は貴族のような派手さはないが、それでも生地が高級そうな物を使っていることがわかる。ここ貧民街だよね?もしかしてこの人が元冒険者のマスターなのかしら。
「あの、あなたがこの店のマスターですか?」
「ええ。アリシア=フォン=ルーザリアと申します。」
そう言うと彼女はスカートを摘んで一礼をする。気品がある人ね……なんでこんな人が貧民街で酒場なんて経営してるのか不思議だ。
「私はエステルです。ギルド冒険者です。あの、少し相談に乗っていただきたいことがあるんですけど……」
「あ~そういう事ね……わかったわ。立ち話ではなんですし奥の部屋で話しましょうか。」
「はい。ありがとうございます」
私はアリシアの後に続いて部屋に入る。そして今朝パーティー追放にあったことを包み隠さず全て話す。そしてこれからどうしたらいいのかも。
「そんなことがあったの……それは辛かったでしょう。でも大丈夫。これからは私が貴女の居場所になってあげるから。安心してちょうだい。」
「は、はぁ……」
「それにしても『スカウト』かぁ。今時珍しいジョブなのね」
「適性があったので……」
「なら私があなたをスカウトしようかしら?『スカウト』をスカウトする……なんちゃって」
草。嬉しいのかなんなのか。この人、見た目によらず押しが強いのね……でも、悪い気分じゃない。誰かに必要とされていると思うだけで心が落ち着く。
「あの聞いてもいいですか?アリシアさんは元冒険者だって聞いたんですけど、どうしてこんな貧民街で酒場なんて経営してるんですか?」
「あら、よく知ってるわね。そうね、私はもう引退した身だけど、やっぱり元冒険者だからこそ出来ることもあると思ってね。世の中にはあなたみたいに認められない冒険者は多い。そんな人に寄り添える場所になれたらと思ったの。だからこうしてこの店を開いているのよ。」
「なるほど……」
確かに私の他にもまだ世間的に認められていないジョブや実力者の冒険者はいるだろう。中には迫害されている人もいるかもしれない。そんな人達にとっての救いの場所がここにあるのだとしたら、それは素晴らしいことだと思う。
「で。元パーティーとか暗殺すればいいのかしら?私の得意分野だわ」
「ちょっと待ったぁぁぁぁぁ!!!!暗殺!?」
私は思わず叫んでしまう。この人は何を言っているのだろう。
「あら復讐したいんじゃないのかしら?」
「したいですよ!!そりゃあ、あいつらのせいで私はこんな目に合ったんですから!でも流石に殺すまでは考えてませんでしたよ!」
「そう……まあいいわ。泊まるところないんでしょ?とりあえず今日はここに泊まっていきなさい。部屋なら貸してあげるわ。明日また今後のことについて考えればいいし。」
「……わかりました。お世話になります……」
なんだか……すごいところに来ちゃったな。悪い人じゃなさそうなんだけど、でもお金もないし、文句は言えないし……。
こうして私はアリシアさんの厚意に甘えることにした。
とりあえず私は王都の外れの方にある貧民街に向かうことにする。正直、この王都に来て貧民街などに足を踏み入れたことなど一度もない。しかし今の状況を考えれば食事や宿を取れる場所の期待などそこでしかできない。だから行くしかない。
「ここが……」
しばらく歩き、もう日も暮れ始めている。貧民街の端に着くとそこは酷い有様だった。建物もボロいし、まるでスラムのようだ。
こんなところに人が住んでいるのか疑問になるほどだ。
「すいません。食べ物を分けてもらえないでしょうか?」
私は近くで何かの作業をしている男性に声をかける。男性は作業の手を止めこちらを振り向いた。
「なんだ嬢ちゃん。ここはお前みたいな女が来ていいところじゃねえぜ?」
「いえ、あの、そのですね……実はちょっと訳ありでして……一応ギルド冒険者なんですけど、その……ここに来ないと食べるものも寝るところも無いんです。どうかお願いします。」
私はそう言って頭を下げる。
「あー……ギルド冒険者か。そうかい。ならあそこに見える酒場『妖精の隠れ家』に行くといい。あそこのマスターは元冒険者だから、話くらい聞いてくれるぞ」
そう言って男性が指差す方向には木造の建物があり看板には『妖精の隠れ家』と書かれている。
「ありがとうございます!助かります!」
私は再度深く礼をしてその場を去る。そして言われた通りに酒場へ向かうことにした。外観はレンガ造り、所々ボロボロで壁は木の板で補強してあり、窓ガラスも割れている箇所がある。正直こんなところで営業しているのか不安になったが、意を決して扉を開ける。
カランカランとドアベルの音が鳴り響く。店内は薄暗く、客など誰もいなかった。店員であろうか1人のメイド服を来た女性が出てくる。
「……。」
「あの……?」
「?……席に座ってください。」
普通は案内するべきだけど……とりあえず私はカウンター席に着く。
「あの私、銅貨2枚しかないのであまり高いものは頼めないのですが……」
「……注文は私が決めてよろしいですか?」
「え、えぇ……それでお願いするわ」
「では、水とパンで」
「……へ?」
「……以上で」
「ちょ、待って!それだけ!?」
思わず声を上げてしまう。なんだこの店は?このメイドも無愛想だし、とても接客業とは思えない振る舞いなんだけど。貧民街だから期待してはいけなかったのかもしれないけどこれはあんまりだ。その時、店の入り口が開く。
「ただいまレミーナ。留守番できてる?あっごめんなさいお客様。ようこそ『妖精の隠れ家』へ」
振り返るとそこには美しい女性が立っていた。年齢は20代後半だろうか、長い茶色の髪の美人さんだった。服装は貴族のような派手さはないが、それでも生地が高級そうな物を使っていることがわかる。ここ貧民街だよね?もしかしてこの人が元冒険者のマスターなのかしら。
「あの、あなたがこの店のマスターですか?」
「ええ。アリシア=フォン=ルーザリアと申します。」
そう言うと彼女はスカートを摘んで一礼をする。気品がある人ね……なんでこんな人が貧民街で酒場なんて経営してるのか不思議だ。
「私はエステルです。ギルド冒険者です。あの、少し相談に乗っていただきたいことがあるんですけど……」
「あ~そういう事ね……わかったわ。立ち話ではなんですし奥の部屋で話しましょうか。」
「はい。ありがとうございます」
私はアリシアの後に続いて部屋に入る。そして今朝パーティー追放にあったことを包み隠さず全て話す。そしてこれからどうしたらいいのかも。
「そんなことがあったの……それは辛かったでしょう。でも大丈夫。これからは私が貴女の居場所になってあげるから。安心してちょうだい。」
「は、はぁ……」
「それにしても『スカウト』かぁ。今時珍しいジョブなのね」
「適性があったので……」
「なら私があなたをスカウトしようかしら?『スカウト』をスカウトする……なんちゃって」
草。嬉しいのかなんなのか。この人、見た目によらず押しが強いのね……でも、悪い気分じゃない。誰かに必要とされていると思うだけで心が落ち着く。
「あの聞いてもいいですか?アリシアさんは元冒険者だって聞いたんですけど、どうしてこんな貧民街で酒場なんて経営してるんですか?」
「あら、よく知ってるわね。そうね、私はもう引退した身だけど、やっぱり元冒険者だからこそ出来ることもあると思ってね。世の中にはあなたみたいに認められない冒険者は多い。そんな人に寄り添える場所になれたらと思ったの。だからこうしてこの店を開いているのよ。」
「なるほど……」
確かに私の他にもまだ世間的に認められていないジョブや実力者の冒険者はいるだろう。中には迫害されている人もいるかもしれない。そんな人達にとっての救いの場所がここにあるのだとしたら、それは素晴らしいことだと思う。
「で。元パーティーとか暗殺すればいいのかしら?私の得意分野だわ」
「ちょっと待ったぁぁぁぁぁ!!!!暗殺!?」
私は思わず叫んでしまう。この人は何を言っているのだろう。
「あら復讐したいんじゃないのかしら?」
「したいですよ!!そりゃあ、あいつらのせいで私はこんな目に合ったんですから!でも流石に殺すまでは考えてませんでしたよ!」
「そう……まあいいわ。泊まるところないんでしょ?とりあえず今日はここに泊まっていきなさい。部屋なら貸してあげるわ。明日また今後のことについて考えればいいし。」
「……わかりました。お世話になります……」
なんだか……すごいところに来ちゃったな。悪い人じゃなさそうなんだけど、でもお金もないし、文句は言えないし……。
こうして私はアリシアさんの厚意に甘えることにした。
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