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519. 後輩ちゃんは『大人』らしいです
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519. 後輩ちゃんは『大人』らしいです
翌日。今日は公式配信で『Fmすたーらいぶ秋の配信ウィーク!チームで達成しろ◯◯の秋!ミッション:インポッシブル』のチーム発表がある日だ。
「あの颯太さん」
「どうしたの彩芽ちゃん?」
「良かったら一緒に配信観ませんか?」
「うん。じゃあ少し来週の『ましのん』のオフコラボの打ち合わせしながら観ようか」
「はい」
そう。来週も秋の企画があるからな。良く考えたら彩芽ちゃんと2人でオフコラボするのは新年の彩芽ちゃんの実家以来か……そう考えると一緒にはいるものの、2人ってあんまりないもんだな。
最近はお互い忙しいから、ましのん以外で配信合うこともないし、リスナーさんからも、ましのん以外の色々なカップリングが期待されてるしな。
そんなことを考えながら、ふと彩芽ちゃんを見る。え……彩芽ちゃんって……こんなに大人っぽかったっけ?妙に色気が……それにスタイル少し良くなった?いや、彩芽ちゃんはそもそも大人だよな。当たり前のことだけど……意識すると変な気分になってくる。でも悪い気はしないし、そんな表情に気づけたことが嬉しくもある。
「ん?どうか……しましたか?」
「いや……なんでもない」
「え?……もしかして……私のこと可愛いなって……思ってたりしました?」
「えっ!?いや……可愛いとは思ったけど……」
「そ……そうですか……ありがとうございます……」
「あ……ああ……」
彩芽ちゃんは少し恥ずかしそうに、でも嬉しそうにはにかんだ。なんか……今日の彩芽ちゃんいつもより大人っぽいというか……ドキドキする。
今日って……なにか特別な日だっけ? いや、彩芽ちゃんとは毎日一緒にいるから別な意味でドキドキしたりしないしな。うん。彩芽ちゃんのことだ。ただ単にオレと一緒にいるのが嬉しいだけだろう。少し落ち着きを取り戻すために飲み物を口にする。
そしてそのまま打ち合わせをして、時間は18時。公式配信が始まる。あらかじめ挑戦する『秋』が決まっていて、音楽の秋、ゲームの秋、食欲の秋、スポーツの秋、行楽の秋の5つ。誰がどの秋をやるかとチームリーダー、あとは肝心のミッションの配信をつむぎちゃんが司会でおこなっていく。
コメント
『色々な秋』
『楽しみだな』
『司会頑張ってつむぎちゃん』
「こんばんは。皆さまの一等星を明日の物語へ紡いでいきましょう。Fmすたーらいぶ5期生、星影つむぎです。今回は『Fmすたーらいぶ秋の配信ウィーク!チームで達成しろ◯◯の秋!ミッション:インポッシブル』のチームとミッションの発表の司会をやらせてもらいますので、最後までよろしくお願いいたします」
コメント
『つむつむ好き』
『かわいい』
『やっぱり落ち着く』
「ありがとうございます。今Fmすたーらいぶのライバー様は全員画面の向こう側で待機してるんです。実はチームリーダーはつむぎが凸してお伝えする予定なんです。だから、今皆様緊張してると思うんですねw」
コメント
『そうなんだ』
『Fmすたーらいぶらしい』
『確かにいつも通り』
「そして今回は5つの秋に挑戦してもらうことになっていますからね……リーダーは5人……Fmすたーらいぶで5人いる期と言えば……だったりしますかね?」
その、つむぎちゃんの言葉を聞いて彩芽ちゃんが突然オドオドし始める。
「え……私……ですか?」
「いやまだ分からないよ」
「リーダー……無理……です」
「彩芽ちゃんも3年目なんだし、3期生は真ん中なんだから、リーダーでも大丈夫だよ」
そんな感じでオドオドしている彩芽ちゃんの姿はいつもの姿。さっきの大人っぽい彩芽ちゃんもいいけど、やっぱり彩芽ちゃんはこうじゃなくちゃな。なんか……その姿を見て安心するオレがいた。
翌日。今日は公式配信で『Fmすたーらいぶ秋の配信ウィーク!チームで達成しろ◯◯の秋!ミッション:インポッシブル』のチーム発表がある日だ。
「あの颯太さん」
「どうしたの彩芽ちゃん?」
「良かったら一緒に配信観ませんか?」
「うん。じゃあ少し来週の『ましのん』のオフコラボの打ち合わせしながら観ようか」
「はい」
そう。来週も秋の企画があるからな。良く考えたら彩芽ちゃんと2人でオフコラボするのは新年の彩芽ちゃんの実家以来か……そう考えると一緒にはいるものの、2人ってあんまりないもんだな。
最近はお互い忙しいから、ましのん以外で配信合うこともないし、リスナーさんからも、ましのん以外の色々なカップリングが期待されてるしな。
そんなことを考えながら、ふと彩芽ちゃんを見る。え……彩芽ちゃんって……こんなに大人っぽかったっけ?妙に色気が……それにスタイル少し良くなった?いや、彩芽ちゃんはそもそも大人だよな。当たり前のことだけど……意識すると変な気分になってくる。でも悪い気はしないし、そんな表情に気づけたことが嬉しくもある。
「ん?どうか……しましたか?」
「いや……なんでもない」
「え?……もしかして……私のこと可愛いなって……思ってたりしました?」
「えっ!?いや……可愛いとは思ったけど……」
「そ……そうですか……ありがとうございます……」
「あ……ああ……」
彩芽ちゃんは少し恥ずかしそうに、でも嬉しそうにはにかんだ。なんか……今日の彩芽ちゃんいつもより大人っぽいというか……ドキドキする。
今日って……なにか特別な日だっけ? いや、彩芽ちゃんとは毎日一緒にいるから別な意味でドキドキしたりしないしな。うん。彩芽ちゃんのことだ。ただ単にオレと一緒にいるのが嬉しいだけだろう。少し落ち着きを取り戻すために飲み物を口にする。
そしてそのまま打ち合わせをして、時間は18時。公式配信が始まる。あらかじめ挑戦する『秋』が決まっていて、音楽の秋、ゲームの秋、食欲の秋、スポーツの秋、行楽の秋の5つ。誰がどの秋をやるかとチームリーダー、あとは肝心のミッションの配信をつむぎちゃんが司会でおこなっていく。
コメント
『色々な秋』
『楽しみだな』
『司会頑張ってつむぎちゃん』
「こんばんは。皆さまの一等星を明日の物語へ紡いでいきましょう。Fmすたーらいぶ5期生、星影つむぎです。今回は『Fmすたーらいぶ秋の配信ウィーク!チームで達成しろ◯◯の秋!ミッション:インポッシブル』のチームとミッションの発表の司会をやらせてもらいますので、最後までよろしくお願いいたします」
コメント
『つむつむ好き』
『かわいい』
『やっぱり落ち着く』
「ありがとうございます。今Fmすたーらいぶのライバー様は全員画面の向こう側で待機してるんです。実はチームリーダーはつむぎが凸してお伝えする予定なんです。だから、今皆様緊張してると思うんですねw」
コメント
『そうなんだ』
『Fmすたーらいぶらしい』
『確かにいつも通り』
「そして今回は5つの秋に挑戦してもらうことになっていますからね……リーダーは5人……Fmすたーらいぶで5人いる期と言えば……だったりしますかね?」
その、つむぎちゃんの言葉を聞いて彩芽ちゃんが突然オドオドし始める。
「え……私……ですか?」
「いやまだ分からないよ」
「リーダー……無理……です」
「彩芽ちゃんも3年目なんだし、3期生は真ん中なんだから、リーダーでも大丈夫だよ」
そんな感じでオドオドしている彩芽ちゃんの姿はいつもの姿。さっきの大人っぽい彩芽ちゃんもいいけど、やっぱり彩芽ちゃんはこうじゃなくちゃな。なんか……その姿を見て安心するオレがいた。
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