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450. 『あかくま50』~グランメゾン・リリィ配信~③
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450. 『あかくま50』~グランメゾン・リリィ配信~③
そしてリリィさんの手料理がテーブルに並ぶ。本当に本格中華で美味しそうなエビチリに、中華スープ、生春巻き、炒飯。それを写真に撮り、配信画面に出す。
コメント
『おいしそう!』
『本格中華なんだが』
『店舗レベルw』
「ありがとう。じゃあ食べながら雑談していきましょうか。聞きたいことあったらコメント欄に書いて」
「それじゃいただきます。いのりは生春巻きから食べますね」
「いただきますわ。……う~ん!このエビチリ美味しいですわ。ソースが濃くて辛みもあって絶品ですわね!」
「いのり。そっちのお皿のやつが辛くないエビチリだから、そっち食べて」
コメント
『腹減ってきたぞ』
『いいなぁ』
『レシピ本見てオレも作るぞ!』
「久しぶりにこんな美味しい手料理食べましたね。いのりはあまり自炊しないのでw」
「そうなの?クララは自炊してるわよね?」
「わたくしも普段はあまりしませんわ。夕飯晩酌配信の時とか、オフコラボの時とかは作ったりしますわね」
「クララさんのカニ鍋も美味しかったですよねw」
コメント
『あけおめのね』
『今日も作ってた』
『お嬢ってもしかしていい女?』
『クララ。オレのも作ってくれ』
「だからクララお嬢様な!しかも作るわけないだろw」
「でも真面目な話、クララは……女性から見ても女子力高いと思うわよ?」
「そうですよね。いつもオシャレですし、甘い匂いしますからねw」
「それ香水でしょ!」
「身だしなみも完璧なのよねクララは。本当にいい女w」
「やめろw営業妨害するなw」
コメント
『いい女だよ』
『最高のお嬢様』
『裏だとなw』
「照れてるクララさんも可愛いですね。とりあえず質問とりましょうか。えっと……『皆さんは裏では同期をどんな風に呼んでますか?』ですね。リリィママはどうですか?」
「私は……名前でそのまま呼んでいるわね。ちなみに、ましろにだけ……魔月さん?って呼ばれてるわねw」
「そうなんですかw」
「わたくしも伊集院さんって言われてますわねwましろ先輩はみんな敬語ですわよ。3期生以外はきっとwあ。キサラさんは九重さんだと思いますけどw」
「2期生はみんな『ちゃん』付けじゃないですか?」
コメント
『ちゃん付けなのw』
『仲良しだな』
『ルナ様も?』
『イメージ出来ないw』
『いや全員だろ』
「ルナさんもですよw」
「それに似た質問来てますわね。『配信中に本名を喋ったりしそうで怖いです。皆さんは何か工夫してますか?』ですわね。リリィ先輩はどうですか?」
「まぁ配信中は『魔月リリィ』になっているから。慣れじゃないかしら。もう5年目だし」
「いのりさんはどう?」
「いのりは、やっぱりオフコラボの時だけ気を付けてますね。極力画面のアバターを見ながら配信してますw今もですけど、となりにいるのでポロっと言っちゃいそうですしねw」
「言うなよwでも、極力裏でもあまり名前は呼ばないようにしてますわね。呼ぶ時は『ねぇ』とかでw」
コメント
『そうなんだ』
『色々苦労してるなw』
『仕方ないけどな』
「次はわたくしが取りますわね。『リリィママといのりんのFmすたーらいぶでのターニングポイントを聞きたい』とのことですわね」
「私は炎上した時かしら。しかもチャンネルもBANされてるから。その時は心も折れたし、辞めようと思ったし。でも……スタッフさんや同期のみんながフォローしてくれてね。辞めたいって気持ちより申し訳ない気持ちのほうが大きくなっていったわ」
「わたくしも炎上しましたので気持ちは分かりますわ。そう言えばリリィ先輩はその時社長と話しました?」
「もちろん。でも今まで活動できてるのは社長の言葉のおかげでもあるけど」
「気になりますね?社長と話すことなんてほとんどないですからねw」
「私が『申し訳ございません、会社の損失になるのなら解雇でも構いません』って言ったら、社長は『損失?逆よ。あなたはこのFmすたーらいぶのVtuberとしての配信のラインを引いてくれたわ。そしてあなたはもう2度とそのラインを越えることはない。そうじゃない?もちろん反省は必要よ。でも私は魔月リリィはこれからだと思ってるわ?あなたは違うのかしら?』って言われたわ」
コメント
『すたーさん格好良すぎ』
『惚れるわ』
『男前やん』
『いい話や』
「それを言われて……もう1度頑張ろうと思えたわ。もちろん、私がいない間にましろやひなた、ポアロも頑張って配信を多くやってくれたり、戻りやすいように定期的に配信で私の話題を出してくれたりしたしね」
「本当に周りに感謝ですわね。わたくしも炎上した時はフォローしてもらいましたもの」
そんなこともあったな懐かしい。決して良いことばかりじゃない、こういう苦労があるからこそ今のFmすたーらいぶがあるんだよな
そしてリリィさんの手料理がテーブルに並ぶ。本当に本格中華で美味しそうなエビチリに、中華スープ、生春巻き、炒飯。それを写真に撮り、配信画面に出す。
コメント
『おいしそう!』
『本格中華なんだが』
『店舗レベルw』
「ありがとう。じゃあ食べながら雑談していきましょうか。聞きたいことあったらコメント欄に書いて」
「それじゃいただきます。いのりは生春巻きから食べますね」
「いただきますわ。……う~ん!このエビチリ美味しいですわ。ソースが濃くて辛みもあって絶品ですわね!」
「いのり。そっちのお皿のやつが辛くないエビチリだから、そっち食べて」
コメント
『腹減ってきたぞ』
『いいなぁ』
『レシピ本見てオレも作るぞ!』
「久しぶりにこんな美味しい手料理食べましたね。いのりはあまり自炊しないのでw」
「そうなの?クララは自炊してるわよね?」
「わたくしも普段はあまりしませんわ。夕飯晩酌配信の時とか、オフコラボの時とかは作ったりしますわね」
「クララさんのカニ鍋も美味しかったですよねw」
コメント
『あけおめのね』
『今日も作ってた』
『お嬢ってもしかしていい女?』
『クララ。オレのも作ってくれ』
「だからクララお嬢様な!しかも作るわけないだろw」
「でも真面目な話、クララは……女性から見ても女子力高いと思うわよ?」
「そうですよね。いつもオシャレですし、甘い匂いしますからねw」
「それ香水でしょ!」
「身だしなみも完璧なのよねクララは。本当にいい女w」
「やめろw営業妨害するなw」
コメント
『いい女だよ』
『最高のお嬢様』
『裏だとなw』
「照れてるクララさんも可愛いですね。とりあえず質問とりましょうか。えっと……『皆さんは裏では同期をどんな風に呼んでますか?』ですね。リリィママはどうですか?」
「私は……名前でそのまま呼んでいるわね。ちなみに、ましろにだけ……魔月さん?って呼ばれてるわねw」
「そうなんですかw」
「わたくしも伊集院さんって言われてますわねwましろ先輩はみんな敬語ですわよ。3期生以外はきっとwあ。キサラさんは九重さんだと思いますけどw」
「2期生はみんな『ちゃん』付けじゃないですか?」
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『ちゃん付けなのw』
『仲良しだな』
『ルナ様も?』
『イメージ出来ないw』
『いや全員だろ』
「ルナさんもですよw」
「それに似た質問来てますわね。『配信中に本名を喋ったりしそうで怖いです。皆さんは何か工夫してますか?』ですわね。リリィ先輩はどうですか?」
「まぁ配信中は『魔月リリィ』になっているから。慣れじゃないかしら。もう5年目だし」
「いのりさんはどう?」
「いのりは、やっぱりオフコラボの時だけ気を付けてますね。極力画面のアバターを見ながら配信してますw今もですけど、となりにいるのでポロっと言っちゃいそうですしねw」
「言うなよwでも、極力裏でもあまり名前は呼ばないようにしてますわね。呼ぶ時は『ねぇ』とかでw」
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『そうなんだ』
『色々苦労してるなw』
『仕方ないけどな』
「次はわたくしが取りますわね。『リリィママといのりんのFmすたーらいぶでのターニングポイントを聞きたい』とのことですわね」
「私は炎上した時かしら。しかもチャンネルもBANされてるから。その時は心も折れたし、辞めようと思ったし。でも……スタッフさんや同期のみんながフォローしてくれてね。辞めたいって気持ちより申し訳ない気持ちのほうが大きくなっていったわ」
「わたくしも炎上しましたので気持ちは分かりますわ。そう言えばリリィ先輩はその時社長と話しました?」
「もちろん。でも今まで活動できてるのは社長の言葉のおかげでもあるけど」
「気になりますね?社長と話すことなんてほとんどないですからねw」
「私が『申し訳ございません、会社の損失になるのなら解雇でも構いません』って言ったら、社長は『損失?逆よ。あなたはこのFmすたーらいぶのVtuberとしての配信のラインを引いてくれたわ。そしてあなたはもう2度とそのラインを越えることはない。そうじゃない?もちろん反省は必要よ。でも私は魔月リリィはこれからだと思ってるわ?あなたは違うのかしら?』って言われたわ」
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『すたーさん格好良すぎ』
『惚れるわ』
『男前やん』
『いい話や』
「それを言われて……もう1度頑張ろうと思えたわ。もちろん、私がいない間にましろやひなた、ポアロも頑張って配信を多くやってくれたり、戻りやすいように定期的に配信で私の話題を出してくれたりしたしね」
「本当に周りに感謝ですわね。わたくしも炎上した時はフォローしてもらいましたもの」
そんなこともあったな懐かしい。決して良いことばかりじゃない、こういう苦労があるからこそ今のFmすたーらいぶがあるんだよな
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