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441. 『あかくま50』~ドラゴン狩ろうぜ!運命のルーレットで決める!Fmすたーらいぶ調査隊配信~③

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441. 『あかくま50』~ドラゴン狩ろうぜ!運命のルーレットで決める!Fmすたーらいぶ調査隊配信~③



 配信は3時間ほど経過し、必要な素材を集め武器を作り終わり、最初のドラゴンを討伐しにいくことになる。コメント欄が期待で溢れる中、配信は進んでいく。そしてドラゴンのいる洞窟へとやってきた。

 コメント
『ドラゴン狩ろうぜ!』
『頑張って』
『結構縛りプレイ厳しそう』

「ラビさん。この装備で大丈夫ですか?」

 《1体目のドラゴンは動きが素早くて、フィールドも狭いので、みんなでフォローしながら戦えばなんとかなるかもです!》

 《だって?足引っ張んなよあると》

「どの口が言ってんですかw」

 そのままドラゴンのいる洞窟へと奥へ進むと大型のドラゴンが画面に映し出される。

 《あの赤いリングに入ると戦闘が始まるので、1回止まって作戦決めましょう。あのドラゴンはダメージが蓄積すると防御力が下がるので、一気に仕留めます。弱点は水なので、あると先輩が近接系統の武器なら良かったんですけどねw》

 《威力の低いライフルだもんなwお前どんだけキルすっぞすんだよw》

「ルーレットだからしかたないだろwラビさん魔法はダメなの?」

 《相手が素早いのであると先輩が攻撃されないように誰かドラゴンをおさえるしかないですかね……手数も速くて威力もある剣のポアロ先輩がいいかもです》

 《ラビお前……ポアロを犠牲にするつもりかwかのんちゃんでもいいじゃんw》

 《かのん先輩のハンマーじゃ、あのドラゴンの動きについていけないのでサンドバッグになりますよw》

 コメント
『サンドバッグ妖精w』
『かのんちゃん可哀想』
『探偵頼むなw』

 《嫌だ!ポアロやりたくない!生き抜きたい!》

「ポアロ先輩行ってくださいよ!かのんサンドバッグ嫌です!」

「さっきまで前に出てたんだから早くやれよポアロ先輩!」

 《お願いしますポアロ先輩。お墓は作りますがらw》

 《なんだよ!こっち先輩だぞ!……あ。……すぅー……おいラビ。お前Fmすたーらいぶ何年目w》

 《えw》

 コメント
『それさっき聞いたぞw』
『4期虐来たなw』
『先輩圧やめたげて』

 《ラビ?》

 《すぅー……2年目です……ラビが行かせていただきます!》

「ラビさんw」

「お前ラビさんが行って、残り勝てんのかよ!」

 《うるせぇ!水属性のお前がなんとかしろw》

 そしてラビがドラゴンに向かっていく。戦いが始まり、みんな作戦通りにやるが、もちろん1番上手いラビが抜けて勝てるわけもなく……

 コメント
『全滅w』
『やっぱり無理だった』
『探偵w』

「やっぱり無理でしたねw」

「ほら!あると言ったじゃんか!」

 《ポアロ先輩お願いしますよ!》

 《分かってるよw少しふざけただけだろw次はポアロがやるから。リスナーのみんな……『可愛いボブの最強の若い女ポアロここに眠る』ってみんなの心のお墓に刻んでなw》

 コメント
『お、おうw』
『探偵w』
『若いのは若い』

 そのあとは作戦通りドラゴンを倒していく。そして残りは最強のドラゴンを残すのみとなる。

「今何時ですか……5時半……間に合いますかね?」

 《残りは最強のドラゴンだけなので大丈夫です!装備も整ってますし、皆さんもゲーム慣れてきたので問題ないですよ!》

 《じゃあ少し休憩しよ。せっかくコラボしてるんだから、リスナーのみんなも聞きたいことあったら聞いていいよ》

「ポアロ先輩のそういう気遣いとかは尊敬するんだよなぁ」

 《全部尊敬しろw》

 コメント
『5期生と話した?』
『ゲーム番長認める?』
『気になるな』

「かのんはまだつむぎちゃんとしかお話ししたことないかな……ゲーム番長のすずめちゃんって気になるんですかポアロ先輩?」

 《え?もちろんゲーム好きらしいし、一緒にやりたいよね。ゲーム番長は……認めるかどうかはみんなしだいじゃないの?》

 《すずめさんはeスポーツの日本代表なんですもんね……すんげぇな……上手い人とやるゲームは楽しいですから、ラビも早くコラボしてみたいです》

 《ラビさん。でもここにその日本代表すら軽く捻る神がいるじゃんw》

「やめてくださいw」

 コメント
『ロリ神様』
『キルすっぞ!最高』
『本当にスゴいよなMは』

「あるとちゃんは実際覚えてるの?すずめちゃんが話してた大会のやつって?」

「なんとなく記憶にあるけど……あまり覚えてないwほらFPSの大会に出る人は本当に全員上手いし、それこそプロだっているし。配信ですずめちゃんが言ってたのって、その時たまたま一撃で落としただけだと思うよw」

 《ラビもゲームの参考に動画とか観ますけど、確かにあると先輩の言うとおりですよね。本当に大会に出る人って、みんなレベル高いですし》

 《でもさ……この前の『Vすたコラボ』の時もポアロ思ったんだけど、あるとってすごい人なんだよな。色んな人から目標にされてさ?お前すごいよ。一緒にゲームとか配信やって、しかもポアロのこと尊敬してくれてて……あるとが後輩でなんか嬉しいよ。ありがとな》

「え……なんですか?いきなり……」

 《いや別に言いたくなっただけだよ》

 コメント
『うおおおお!』
『ガチのやつ来た!』
『あるアロてぇてぇ』
『あるアロしか勝たん!』

「あるとちゃん嬉しそうだねw顔赤いよw」

「言わないでかのんちゃん!そりゃ……嬉しいよ……」

 《それじゃ休憩終わり!サクッと最強のドラゴン倒そうか!あるとしっかり援護しろよな!》

「分かってますよ!ポアロ先輩こそ邪魔しないでくださいね?」

 こうして配信は続き、無事に最強のドラゴンを狩ることができ、大盛況のまま配信は終了した。ちなみに配信後のSNSでは1年ぶりに『#あるアロ』がトレンド入りしていた。
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