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333. 姫は『やってみたい』そうです
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333. 姫は『やってみたい』そうです
そしてオレは約束のお店に向かう。ちなみに彩芽ちゃんから返事がきて『大丈夫ですか?衣音ちゃんは詳しいので良いもの選んでもらってください』と別に怒っていなかったので、少しホッとしている。お店に着くとタイミング良く衣音ちゃんもやってくる。
「衣音ちゃん」
「あ。こっちです」
衣音ちゃんは春らしく、ふわっとした白を基調としたワンピースに淡い水色のカーディガンを羽織っていた。女の子っぽい可愛い系の服だな……そう言えば衣音ちゃんはオレの中でパーカーでラフな格好のイメージしかなかったけど改めてみると、普通に可愛いよな。
「普通にスマホに連絡来たのでビックリしちゃいましたw」
「あっうん。ごめん」
「予算とかありますか?」
「いや予算は気にしなくて大丈夫なんだけど、せっかくならオレもゲーム配信とか色々やりたいから必要なものを教えてもらえると助かるんだけど……」
「えっ?本当にやるんですか~?」
「なんで疑うの?今年はやろうとしてるから。ゲーム配信も」
そんなことを話しながら店内に入り衣音ちゃんによる、オレのためのパソコン講座がスタートする。スペックやメモリ、グラボ、ミキサーなど、オレは聞いたことのない用語を沢山出されては質問攻めにされ……オリジナルカスタマイズと共にパソコンが決まり、他に必要な周辺機器を選んだ。買い物が終わった頃には3時間が立っていた。
「なんとかなりましたね!」
「ありがとう衣音ちゃん」
「それじゃあとは設定しないとですね。神崎マネージャーは機材の設定できますか?」
「えっ?……お願いしてもいい?」
「分かりました。じゃあ神崎マネージャーの家に向かいましょう」
そう言って歩き始める衣音ちゃん。大丈夫。今日は桃姉さんも休みだから2人きりになるわけじゃないから問題はない。
というより……面白いことを考えてしまったのだが……どうしたもんか。彩芽ちゃんも自分で少しずつ前に進んでいる……オレも『姫宮ましろ』として同じように進んでいきたい。
「あれ?神崎マネージャー?」
「……ねぇ衣音ちゃん。良かったら……オレとオフコラボしないか?」
「えっ!?オフコラボ?今日ですか?」
「うん。どうせオレの家に来るんだし、まだオフコラボしたことないからさ?どうかな?あと家には桃姉さんがいるから安心して!2人きりとかじゃないからさ!」
「必死すぎですよwそれじゃ……一度家に帰って準備していきます。住所を送っておいてください。あと配信内容はおまかせしてもいいですか?」
「分かった。ありがとう衣音ちゃん」
そして2時間後、衣音ちゃんが家にやってきて、オレのパソコン機材の設定をしてくれた。そのまま衣音ちゃんのマネージャーの許可を取りオフコラボの準備をすることにする。
配信内容は『晩酌雑談』。やっぱりこの内容が無難だろう。そう言えば彩芽ちゃんと朝比奈さんは何をやるのだろうか……?時間は確か22時から枠を取っていたけど……待てよ……ダメだ……面白くすることしか頭になくなってしまった。病気だなオレ。
「衣音ちゃん。朝比奈さんと仲良いんだよね?」
「えっ?仲良しというか……知り合いというか……」
「今日さ。彩芽ちゃんと朝比奈さんがオフコラボする予定なんだけど、4人で配信しちゃわない?オレと彩芽ちゃんは『ましのん』だし、衣音ちゃんと朝比奈さんもこの前のゲーム大会で関係が知られたと思うし」
「ここに来るってことですか?紗希さんは神崎マネージャーのこと知らないんじゃ……?」
「いや通話でつなぐ。2視点の晩酌雑談オフコラボ。どうかな?」
初の試みだが面白くなると思うんだよな。実際いつもは『ましのん』だけど今日は『あるましろ』になるわけだしな。
「私は構いませんけど……」
「時間的にもう朝比奈さんの家にいると思うんだけど……ちょっと朝比奈さんに繋いでみるか」
オレはそのままディスコードで朝比奈さんに通話をかけることにする。
《お疲れ様です。どうしました?》
「あ。クララちゃん今大丈夫?かのんちゃんと一緒にいるのかな?」
《あ。はい。いますけど。》
《なんでましろん先輩がクララ先輩に通話してくるんですか?》
「実はさ……ましろね。オフコラボするんだけど、良かったら一緒にやらないかなって思ってね?」
《一緒ですか?通話でってことですか?》
オレはそのまま説明をする。オレと衣音ちゃん。彩芽ちゃんと朝比奈さん。で通話を繋ぎながら晩酌雑談オフコラボをする。2視点で配信されるのでリアタイでも楽しめるだろうし、あとでアーカイブや切り抜きでお互いの配信を観ることもできる。
すると朝比奈さんは快く提案を受けてくれた。ちなみに彩芽ちゃんは『パソコン新しく出来たんですね良かったです』とオレと衣音ちゃんのオフコラボには特に言及はしてこなかった。それはきっと仕事だから。彩芽ちゃんはなんだかんだしっかりしているからな。
そしてオレは約束のお店に向かう。ちなみに彩芽ちゃんから返事がきて『大丈夫ですか?衣音ちゃんは詳しいので良いもの選んでもらってください』と別に怒っていなかったので、少しホッとしている。お店に着くとタイミング良く衣音ちゃんもやってくる。
「衣音ちゃん」
「あ。こっちです」
衣音ちゃんは春らしく、ふわっとした白を基調としたワンピースに淡い水色のカーディガンを羽織っていた。女の子っぽい可愛い系の服だな……そう言えば衣音ちゃんはオレの中でパーカーでラフな格好のイメージしかなかったけど改めてみると、普通に可愛いよな。
「普通にスマホに連絡来たのでビックリしちゃいましたw」
「あっうん。ごめん」
「予算とかありますか?」
「いや予算は気にしなくて大丈夫なんだけど、せっかくならオレもゲーム配信とか色々やりたいから必要なものを教えてもらえると助かるんだけど……」
「えっ?本当にやるんですか~?」
「なんで疑うの?今年はやろうとしてるから。ゲーム配信も」
そんなことを話しながら店内に入り衣音ちゃんによる、オレのためのパソコン講座がスタートする。スペックやメモリ、グラボ、ミキサーなど、オレは聞いたことのない用語を沢山出されては質問攻めにされ……オリジナルカスタマイズと共にパソコンが決まり、他に必要な周辺機器を選んだ。買い物が終わった頃には3時間が立っていた。
「なんとかなりましたね!」
「ありがとう衣音ちゃん」
「それじゃあとは設定しないとですね。神崎マネージャーは機材の設定できますか?」
「えっ?……お願いしてもいい?」
「分かりました。じゃあ神崎マネージャーの家に向かいましょう」
そう言って歩き始める衣音ちゃん。大丈夫。今日は桃姉さんも休みだから2人きりになるわけじゃないから問題はない。
というより……面白いことを考えてしまったのだが……どうしたもんか。彩芽ちゃんも自分で少しずつ前に進んでいる……オレも『姫宮ましろ』として同じように進んでいきたい。
「あれ?神崎マネージャー?」
「……ねぇ衣音ちゃん。良かったら……オレとオフコラボしないか?」
「えっ!?オフコラボ?今日ですか?」
「うん。どうせオレの家に来るんだし、まだオフコラボしたことないからさ?どうかな?あと家には桃姉さんがいるから安心して!2人きりとかじゃないからさ!」
「必死すぎですよwそれじゃ……一度家に帰って準備していきます。住所を送っておいてください。あと配信内容はおまかせしてもいいですか?」
「分かった。ありがとう衣音ちゃん」
そして2時間後、衣音ちゃんが家にやってきて、オレのパソコン機材の設定をしてくれた。そのまま衣音ちゃんのマネージャーの許可を取りオフコラボの準備をすることにする。
配信内容は『晩酌雑談』。やっぱりこの内容が無難だろう。そう言えば彩芽ちゃんと朝比奈さんは何をやるのだろうか……?時間は確か22時から枠を取っていたけど……待てよ……ダメだ……面白くすることしか頭になくなってしまった。病気だなオレ。
「衣音ちゃん。朝比奈さんと仲良いんだよね?」
「えっ?仲良しというか……知り合いというか……」
「今日さ。彩芽ちゃんと朝比奈さんがオフコラボする予定なんだけど、4人で配信しちゃわない?オレと彩芽ちゃんは『ましのん』だし、衣音ちゃんと朝比奈さんもこの前のゲーム大会で関係が知られたと思うし」
「ここに来るってことですか?紗希さんは神崎マネージャーのこと知らないんじゃ……?」
「いや通話でつなぐ。2視点の晩酌雑談オフコラボ。どうかな?」
初の試みだが面白くなると思うんだよな。実際いつもは『ましのん』だけど今日は『あるましろ』になるわけだしな。
「私は構いませんけど……」
「時間的にもう朝比奈さんの家にいると思うんだけど……ちょっと朝比奈さんに繋いでみるか」
オレはそのままディスコードで朝比奈さんに通話をかけることにする。
《お疲れ様です。どうしました?》
「あ。クララちゃん今大丈夫?かのんちゃんと一緒にいるのかな?」
《あ。はい。いますけど。》
《なんでましろん先輩がクララ先輩に通話してくるんですか?》
「実はさ……ましろね。オフコラボするんだけど、良かったら一緒にやらないかなって思ってね?」
《一緒ですか?通話でってことですか?》
オレはそのまま説明をする。オレと衣音ちゃん。彩芽ちゃんと朝比奈さん。で通話を繋ぎながら晩酌雑談オフコラボをする。2視点で配信されるのでリアタイでも楽しめるだろうし、あとでアーカイブや切り抜きでお互いの配信を観ることもできる。
すると朝比奈さんは快く提案を受けてくれた。ちなみに彩芽ちゃんは『パソコン新しく出来たんですね良かったです』とオレと衣音ちゃんのオフコラボには特に言及はしてこなかった。それはきっと仕事だから。彩芽ちゃんはなんだかんだしっかりしているからな。
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