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310. 後輩ちゃんは『クレープ』が食べたいそうです
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310. 後輩ちゃんは『クレープ』が食べたいそうです
そして翌日。オレはいつものように朝配信をしている。今日は『Fmすたーらいぶ春の陣!遊び尽くせ最強ゲーム大会!』の配信も控えている。
ちなみに昨日、誰が何のジャンルに出場するかの発表がされた。オレが出場する『UNO』には、ひなたさん、ジャンヌちゃん、えるるちゃんが出場することになっている。
コメント
『姫頑張ってね』
『応援してるよ!』
『ゴスロリチーム優勝しよう!』
「うん。みんなありがとう。本番ではきちんと『リバースのましろ』の力を見せつけてくるからねw」
コメント
『リバースのましろw』
『期待してるw』
『楽しみだな』
「ということで、今日はこのくらいにしておこうかな?明日はましろ用事があって朝配信お休みします。明後日の8時にお会いしましょう。姫宮ましろでした~またね~」
今日も配信は無事に終わる。そして数分後、いつものように彩芽ちゃんが部屋にやってくる。
「お疲れさまです……おはようございます颯太さん……」
「うん。おはよう彩芽ちゃん」
「あの……この後……お昼って用事とかありますか?」
「いや、配信の15時までは特に用事はないけど?雑務をするくらいかな」
オレがそう言うと、彩芽ちゃんは少しもじもじしながらオレの方を見ている。何か言いたいのかな?
「その……く……クレープを一緒に食べに行きませんか?」
「え?クレープ?」
「あ。ちゃんとツナマヨとかテリヤキとかご飯になるようなクレープがあって……その……紗希さんにこの前教えてもらって……颯太さんと……食べたいなって思って……」
「朝比奈さんに?そうなんだ。じゃあ、一緒に食べに行こうか」
オレがそう言うと、彩芽ちゃんは目を大きく開いてぱぁっと笑顔を見せる。なんかこの前のオフコラボから仲良くなったのかな?同期じゃない人と仲良くなれる日がくるなんてな。
「あの……準備してきますね」
そう言って彩芽ちゃんは自室に戻っていく。なんかクレープを食べに行くだけだが楽しみになってきた。
「お待たせしました……」
「あ。おかえり彩芽ちゃん」
着替えてきた彩芽ちゃんは、春らしく白いワンピースに、小さな鞄を肩から下げている。
「それじゃ行こうか」
「はい……」
そしてオレは彩芽ちゃんと2人で街中へと繰り出した。駅前のショッピングセンターには色々なお店が並んでいる。そのフードコートの中のクレープ屋がある。
「彩芽ちゃんはなんのクレープ食べるの?」
「ツナマヨ……あとイチゴとチョコバナナ……」
「……うん。いっぱい食べな」
「はい……」
「オレが買ってくるから席取っといてくれる?」
「あ……はい」
オレは席を彩芽ちゃんに任せてクレープ屋に向かう。ツナマヨとイチゴとチョコバナナか。本当に良く食べるよな。そんなことを考えながらクレープ屋さんが見えてくる。
「あれ?もしかして神崎マネージャー?」
後ろから声をかけられて振り向くと、そこには青いパーカーを着ている女の子がいた。
「あれ?衣音ちゃん?」
「ここ……女の子に人気のお店ですよw」
「えっ!?あっいや彩芽ちゃんと一緒に来てて……」
「ましのんてぇてぇですかw私も愛梨ちゃんに誘われて。なんか紗希さんに教えてもらったとかで。もしかして神崎マネージャーもですか?」
「うん。朝比奈さんに教えてもらったって。この前のオフコラボで仲良くなれたみたいだな」
「愛梨ちゃんもそんな感じでした。良かったら一緒に食べませんか?あ。彩芽ちゃん怒っちゃうかなw」
確かにオレが『あるましろ』を推しすぎてはいるが、これは配信じゃないし、別に衣音ちゃんに好意があるわけじゃないからセーフだよな。
オレと衣音ちゃんはそんな会話をしながらクレープを注文し、トレーに乗せて彩芽ちゃんの元に戻ると、愛梨ちゃんも合流していた。
「あ。こっちだよ衣音ちゃん!マネージャーさん!」
「声大きいなぁ。恥ずかしいよ愛梨ちゃん」
「こんにちは愛梨ちゃん」
「お久しぶりです。私とマネージャーさんが会ったのって『シスターいのりのお悩み相談室』の3期生の収録以来ですよね?」
「そんなになるんだね。いつも配信観てるよ」
「え?私の配信観てるんですか?ありがとうございます!」
愛梨ちゃんはそう言って嬉しそうに微笑む。うん……良く観てるよ。何かやらかさないか心配だしな。
というか……こんな女の子に囲まれて、女の子に人気のお店のクレープを食べる……いや余計なことを考えるのはやめよう。目の前いるのは後輩の3期生、これは先輩として、ライバーとして親睦を深めているだけ、仲間と遊びに来ているだけだから。
そして翌日。オレはいつものように朝配信をしている。今日は『Fmすたーらいぶ春の陣!遊び尽くせ最強ゲーム大会!』の配信も控えている。
ちなみに昨日、誰が何のジャンルに出場するかの発表がされた。オレが出場する『UNO』には、ひなたさん、ジャンヌちゃん、えるるちゃんが出場することになっている。
コメント
『姫頑張ってね』
『応援してるよ!』
『ゴスロリチーム優勝しよう!』
「うん。みんなありがとう。本番ではきちんと『リバースのましろ』の力を見せつけてくるからねw」
コメント
『リバースのましろw』
『期待してるw』
『楽しみだな』
「ということで、今日はこのくらいにしておこうかな?明日はましろ用事があって朝配信お休みします。明後日の8時にお会いしましょう。姫宮ましろでした~またね~」
今日も配信は無事に終わる。そして数分後、いつものように彩芽ちゃんが部屋にやってくる。
「お疲れさまです……おはようございます颯太さん……」
「うん。おはよう彩芽ちゃん」
「あの……この後……お昼って用事とかありますか?」
「いや、配信の15時までは特に用事はないけど?雑務をするくらいかな」
オレがそう言うと、彩芽ちゃんは少しもじもじしながらオレの方を見ている。何か言いたいのかな?
「その……く……クレープを一緒に食べに行きませんか?」
「え?クレープ?」
「あ。ちゃんとツナマヨとかテリヤキとかご飯になるようなクレープがあって……その……紗希さんにこの前教えてもらって……颯太さんと……食べたいなって思って……」
「朝比奈さんに?そうなんだ。じゃあ、一緒に食べに行こうか」
オレがそう言うと、彩芽ちゃんは目を大きく開いてぱぁっと笑顔を見せる。なんかこの前のオフコラボから仲良くなったのかな?同期じゃない人と仲良くなれる日がくるなんてな。
「あの……準備してきますね」
そう言って彩芽ちゃんは自室に戻っていく。なんかクレープを食べに行くだけだが楽しみになってきた。
「お待たせしました……」
「あ。おかえり彩芽ちゃん」
着替えてきた彩芽ちゃんは、春らしく白いワンピースに、小さな鞄を肩から下げている。
「それじゃ行こうか」
「はい……」
そしてオレは彩芽ちゃんと2人で街中へと繰り出した。駅前のショッピングセンターには色々なお店が並んでいる。そのフードコートの中のクレープ屋がある。
「彩芽ちゃんはなんのクレープ食べるの?」
「ツナマヨ……あとイチゴとチョコバナナ……」
「……うん。いっぱい食べな」
「はい……」
「オレが買ってくるから席取っといてくれる?」
「あ……はい」
オレは席を彩芽ちゃんに任せてクレープ屋に向かう。ツナマヨとイチゴとチョコバナナか。本当に良く食べるよな。そんなことを考えながらクレープ屋さんが見えてくる。
「あれ?もしかして神崎マネージャー?」
後ろから声をかけられて振り向くと、そこには青いパーカーを着ている女の子がいた。
「あれ?衣音ちゃん?」
「ここ……女の子に人気のお店ですよw」
「えっ!?あっいや彩芽ちゃんと一緒に来てて……」
「ましのんてぇてぇですかw私も愛梨ちゃんに誘われて。なんか紗希さんに教えてもらったとかで。もしかして神崎マネージャーもですか?」
「うん。朝比奈さんに教えてもらったって。この前のオフコラボで仲良くなれたみたいだな」
「愛梨ちゃんもそんな感じでした。良かったら一緒に食べませんか?あ。彩芽ちゃん怒っちゃうかなw」
確かにオレが『あるましろ』を推しすぎてはいるが、これは配信じゃないし、別に衣音ちゃんに好意があるわけじゃないからセーフだよな。
オレと衣音ちゃんはそんな会話をしながらクレープを注文し、トレーに乗せて彩芽ちゃんの元に戻ると、愛梨ちゃんも合流していた。
「あ。こっちだよ衣音ちゃん!マネージャーさん!」
「声大きいなぁ。恥ずかしいよ愛梨ちゃん」
「こんにちは愛梨ちゃん」
「お久しぶりです。私とマネージャーさんが会ったのって『シスターいのりのお悩み相談室』の3期生の収録以来ですよね?」
「そんなになるんだね。いつも配信観てるよ」
「え?私の配信観てるんですか?ありがとうございます!」
愛梨ちゃんはそう言って嬉しそうに微笑む。うん……良く観てるよ。何かやらかさないか心配だしな。
というか……こんな女の子に囲まれて、女の子に人気のお店のクレープを食べる……いや余計なことを考えるのはやめよう。目の前いるのは後輩の3期生、これは先輩として、ライバーとして親睦を深めているだけ、仲間と遊びに来ているだけだから。
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