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247. 姫は『楽しむ』ようです
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247. 姫は『楽しむ』ようです
そして来る週末の日曜日。時間は16時。オレと衣音ちゃん、一ノ瀬さんは事務所のスタジオで3Dモデリングのテストと最終調整を終えて今は控え室で配信時間まで、食事を取ったり作業したりして待機している。
今回の『ソプラノ』案件コラボは18時から姫宮ましろの枠、園崎ラビの枠、海原あるとの枠で各2時間ずつ配信する予定になっている。18時から0時までの6時間の配信になるわけだ。
「はぁ……」
「おにぎり食べないんですか凛花さん?」
「緊張しで……食欲ないんでず」
「大丈夫ですか?食べないとお腹すいちゃいますよ?」
今日がFmすたーらいぶの4期生としてデビューしてから1番緊張してるんじゃないかと思うくらい、一ノ瀬さんがガチガチになっている。まぁ無理もないとは思うが……それでも本番はこれからなんだよな……
こういう時こそ先輩として何とかしてあげたいが……とりあえず、緊張をほぐすにはリラックスすることが大事だよな。
「一ノ瀬さん。失敗しないか不安なんですか?」
「はっはい……すいませんこんなんで」
一ノ瀬さんは下を向きながら返事をする。きっと配信への不安とプレッシャーで押しつぶされそうになってるんだろうな。でもそれは当たり前だ。今からやるのは大きな仕事なのだから……でも今のオレなら一ノ瀬さんに言えることがある。
「いくら準備しても失敗する時は失敗します。大事なのは一ノ瀬さんが楽しめるかどうかじゃないですか?オレだって緊張はありますけど、それ以上に『海の迷宮』でのコラボが楽しみなんです。一ノ瀬さんは楽しみじゃないですか?」
「そっそんなことないです!」
「なら、おにぎり食べましょう。食べないと配信で弄られますよ先輩にw」
「なんで私を見るんですかwそれは神崎マネージャーのことですよね?私は弄りませんよw」
「そうなのw」
オレと衣音ちゃんは笑いながらやり取りをする。それを見た一ノ瀬さんは少しだけ緊張が解れたような表情になる。
「そっそうですね!おにぎり食べないと買ってきてくれたスタッフさんにも悪いですがら!」
「そうですよ。あと凛花さん。もし失敗しても今日は1人じゃないですから。私も頑張って先輩としてフォローします」
「それがコラボ配信の良いところですから、一ノ瀬さんもフォローお願いしますよ?」
「マネージャーさん、衣音ちゃん……分がりました!当たって砕けろってことですね!」
「砕けちゃダメですwでも、いつもの凛花さんらしいですけど」
そう言って一ノ瀬さんがおにぎりを食べはじめる。どうやら緊張はほぐれたようだ。あとはやるだけだな
そして時間は17時30分。色々と準備をしてスタジオに入る。まずは姫宮ましろの枠でバレンタインチョコレート作りをしながら雑談配信なので、スタジオには調理器具やチョコレートの材料が用意してある。とりあえず3Dモデリングの最終確認をする。
「うん。問題なさそうだな……」
「姫先輩が私の横で動いてる!」
「本当に姫宮ましろと一緒に配信できるなんて感動だぁ……」
「大袈裟だよ……」
一ノ瀬さんは、感動しながら姫宮ましろの3Dモデルを嬉しそうにカメラ越しに触っている。……まぁそれだけ喜んでるなら嬉しいことなんだけど。
「それじゃ皆さん、準備はいいですか?」
スタッフさんの合図と共に、少しするとコメント欄も流れだす……まだ読み切れていないが、続々と配信に人が集まっていることが分かる。そのまま待機画面となり、待機する。
「あぁ~緊張してきだぁ~!」
「凛花さん落ち着いて下さいw」
「一ノ瀬さんはおにぎりパワーで頑張ろうか。さぁ。2人とも配信楽しんでいこう!」
オレのその言葉を聞いて、笑顔で頷く2人。そして画面が切り替わり、初めての『海の迷宮』のコラボ配信が始まるのだった。
そして来る週末の日曜日。時間は16時。オレと衣音ちゃん、一ノ瀬さんは事務所のスタジオで3Dモデリングのテストと最終調整を終えて今は控え室で配信時間まで、食事を取ったり作業したりして待機している。
今回の『ソプラノ』案件コラボは18時から姫宮ましろの枠、園崎ラビの枠、海原あるとの枠で各2時間ずつ配信する予定になっている。18時から0時までの6時間の配信になるわけだ。
「はぁ……」
「おにぎり食べないんですか凛花さん?」
「緊張しで……食欲ないんでず」
「大丈夫ですか?食べないとお腹すいちゃいますよ?」
今日がFmすたーらいぶの4期生としてデビューしてから1番緊張してるんじゃないかと思うくらい、一ノ瀬さんがガチガチになっている。まぁ無理もないとは思うが……それでも本番はこれからなんだよな……
こういう時こそ先輩として何とかしてあげたいが……とりあえず、緊張をほぐすにはリラックスすることが大事だよな。
「一ノ瀬さん。失敗しないか不安なんですか?」
「はっはい……すいませんこんなんで」
一ノ瀬さんは下を向きながら返事をする。きっと配信への不安とプレッシャーで押しつぶされそうになってるんだろうな。でもそれは当たり前だ。今からやるのは大きな仕事なのだから……でも今のオレなら一ノ瀬さんに言えることがある。
「いくら準備しても失敗する時は失敗します。大事なのは一ノ瀬さんが楽しめるかどうかじゃないですか?オレだって緊張はありますけど、それ以上に『海の迷宮』でのコラボが楽しみなんです。一ノ瀬さんは楽しみじゃないですか?」
「そっそんなことないです!」
「なら、おにぎり食べましょう。食べないと配信で弄られますよ先輩にw」
「なんで私を見るんですかwそれは神崎マネージャーのことですよね?私は弄りませんよw」
「そうなのw」
オレと衣音ちゃんは笑いながらやり取りをする。それを見た一ノ瀬さんは少しだけ緊張が解れたような表情になる。
「そっそうですね!おにぎり食べないと買ってきてくれたスタッフさんにも悪いですがら!」
「そうですよ。あと凛花さん。もし失敗しても今日は1人じゃないですから。私も頑張って先輩としてフォローします」
「それがコラボ配信の良いところですから、一ノ瀬さんもフォローお願いしますよ?」
「マネージャーさん、衣音ちゃん……分がりました!当たって砕けろってことですね!」
「砕けちゃダメですwでも、いつもの凛花さんらしいですけど」
そう言って一ノ瀬さんがおにぎりを食べはじめる。どうやら緊張はほぐれたようだ。あとはやるだけだな
そして時間は17時30分。色々と準備をしてスタジオに入る。まずは姫宮ましろの枠でバレンタインチョコレート作りをしながら雑談配信なので、スタジオには調理器具やチョコレートの材料が用意してある。とりあえず3Dモデリングの最終確認をする。
「うん。問題なさそうだな……」
「姫先輩が私の横で動いてる!」
「本当に姫宮ましろと一緒に配信できるなんて感動だぁ……」
「大袈裟だよ……」
一ノ瀬さんは、感動しながら姫宮ましろの3Dモデルを嬉しそうにカメラ越しに触っている。……まぁそれだけ喜んでるなら嬉しいことなんだけど。
「それじゃ皆さん、準備はいいですか?」
スタッフさんの合図と共に、少しするとコメント欄も流れだす……まだ読み切れていないが、続々と配信に人が集まっていることが分かる。そのまま待機画面となり、待機する。
「あぁ~緊張してきだぁ~!」
「凛花さん落ち着いて下さいw」
「一ノ瀬さんはおにぎりパワーで頑張ろうか。さぁ。2人とも配信楽しんでいこう!」
オレのその言葉を聞いて、笑顔で頷く2人。そして画面が切り替わり、初めての『海の迷宮』のコラボ配信が始まるのだった。
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