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245. 『ラビ。もしかしたら重大なこと話すかも???』配信①
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245. 『ラビ。もしかしたら重大なこと話すかも???』配信①
時間は18時40分。一ノ瀬さんこと『園崎ラビ』の雑談配信が始まるまで待機中だ。ちなみにサムネは『ラビ。もしかしたら重大なこと話すかも???』と言う感じだ。
「それじゃオレと衣音ちゃんは隣の部屋にいますから」
「頑張って下さいね凛花さん。さっきの配信の流れの台本通りやれば大丈夫ですよ」
「無理だぁ……緊張する……初配信以来ですこんな気持ち……でもやらないと!」
そう言って震える手で配信をスタートさせる。オレ達がいると逆に緊張するかもしれないし、隣の部屋で待機しておこう。
「万が一の時のために、一ノ瀬さんのパソコンの設定をしておいたし、もしもの時はここからもディスコードを繋げるから問題ないだろう」
「なんか、神崎マネージャー本当に面倒見がいいですね?」
「まぁ先輩だから。衣音ちゃんも一応準備しといて?」
「はい。分かりました」
そしてそのまま『園崎ラビ』の配信が始まる。こうやって一ノ瀬さんの配信を観るのは初配信以来だから、どのくらい成長しているのか楽しみだな。
コメント
『ラビさん待ってたよ!』
『重大なこと気になる』
『何かの匂わせだ』
「こっこんばんは!狙うは幸せ!一攫千金!ラビラビカジノへようこそ!Fmすだーらいぶ4期生、全力バニーガールこど園崎ラビ。よろしぐです!」
コメント
『もう訛ってるw』
『緊張してるのかw』
『落ち着こうラビさん』
「すっすいません……本当にこんな緊張したのは初配信以来で……らびっ子のみんなも本当にごめんなさい!」
コメント
『大丈夫だよw』
『とりあえず雑談して』
『最近の4期生とか聞きたい』
「最近の4期生……そうですね、この前なんですけど……」
リスナーからの助け船もあり、とりあえず雑談を始めていく。枠の時間は大体1時間前後だろうから、重大発表まである程度雑談をこなさなければいけない。まぁこれも経験だし、仕事だから一ノ瀬さんには頑張ってもらいたいな。
それからは順調に配信が進んでいき、一ノ瀬さんにも余裕が出てきた感じがする。
「へ~そんなのあるんですね?ラビの住んでた田舎にはなかったです!今度食べたいですかね」
コメント
『ぜひとも』
『そろそろ重大発表聞きたい』
『それな』
「あ。……そっそうですね……えっど……」
コメント欄でもそろそろ重大発表が気になるようだ。まぁオレとしても準備は整っているし、あとは一ノ瀬さん次第だな。そんな風に思っていると、突然一ノ瀬さんからチャットが送られてくる。
『どっどうしたら……( ̄▽ ̄;)』
……顔文字送るなんて余裕あるな。一ノ瀬さんの様子を見ると必死にこっちを見ている。なんか可哀想だな……
オレは声を出さずに、衣音ちゃんに目で合図をし、一ノ瀬さんの配信パソコンに向かいそのままマイクを繋ぐ。一ノ瀬さんは一瞬驚くが、オレは人差し指を自分の口に当て声を出さないようにと伝える。
まぁここまで良く頑張ったよな。あとはオレと衣音ちゃんで何とか配信を盛り上げてあげよう。
コメント
『どした?』
『ラビさん?』
『大丈夫?』
「あ。えっど……重大発表は……」
「あれ?その前にらびっ子に伝えることがあるんじゃないラビさん?」
コメント
『え?誰?』
『今の姫じゃね?』
『うおおお!ひめウサギ!?』
『姫おる!』
『一緒にいるの!?』
「らびっ子のみんな、こんばんは姫宮ましろです。実はね『ひめウサギ』じゃないんだよね?ね?」
「ラビさんひどいなぁ。あるとたちのこと忘れてたでしょ?」
コメント
『ゴスロリもおる!』
『もしかして海の迷宮!?』
『あけおめ座談会の来たぁ!』
「あの、台本違くないですか?」
「台本?そんなのあったっけあるとちゃん?」
「なかったです!ラビさん美味しいところ持ってこうとしましたね?ひどい後輩だw」
「どっちがですかw」
コメント
『コラボ告知か?』
『海の迷宮楽しみなんだが』
『重大発表だなこれは』
「じゃあここからは3人で重大発表しようか。コメント欄でも盛り上がっている通り、『海の迷宮』のコラボが決まりました。拍手!パチパチッ。でもね……それだけじゃないんだよね?あるとちゃんよろしく!」
「この『海の迷宮』コラボはなんと……あの製菓メーカー『ソプラノ』さんとの案件コラボなんだ!しかも3D配信だよ?この組み合わせは初めてだから楽しみでしょ?」
コメント
『マジ!?』
『ヤバすぎw』
『何このコラボ!?』
『これはやばい』
コメント欄は大盛り上がりを見せている。横にいる一ノ瀬さんももう緊張はなくなったようだ。それに衣音ちゃんも打ち合わせなしで流れを理解して盛り上げてくれている。
……今までは1人が当たり前だったけど、こうやって誰かと一緒に配信を楽しむ事が出来るのは、オレが『姫宮ましろ』になれたからなんだよな……
時間は18時40分。一ノ瀬さんこと『園崎ラビ』の雑談配信が始まるまで待機中だ。ちなみにサムネは『ラビ。もしかしたら重大なこと話すかも???』と言う感じだ。
「それじゃオレと衣音ちゃんは隣の部屋にいますから」
「頑張って下さいね凛花さん。さっきの配信の流れの台本通りやれば大丈夫ですよ」
「無理だぁ……緊張する……初配信以来ですこんな気持ち……でもやらないと!」
そう言って震える手で配信をスタートさせる。オレ達がいると逆に緊張するかもしれないし、隣の部屋で待機しておこう。
「万が一の時のために、一ノ瀬さんのパソコンの設定をしておいたし、もしもの時はここからもディスコードを繋げるから問題ないだろう」
「なんか、神崎マネージャー本当に面倒見がいいですね?」
「まぁ先輩だから。衣音ちゃんも一応準備しといて?」
「はい。分かりました」
そしてそのまま『園崎ラビ』の配信が始まる。こうやって一ノ瀬さんの配信を観るのは初配信以来だから、どのくらい成長しているのか楽しみだな。
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『ラビさん待ってたよ!』
『重大なこと気になる』
『何かの匂わせだ』
「こっこんばんは!狙うは幸せ!一攫千金!ラビラビカジノへようこそ!Fmすだーらいぶ4期生、全力バニーガールこど園崎ラビ。よろしぐです!」
コメント
『もう訛ってるw』
『緊張してるのかw』
『落ち着こうラビさん』
「すっすいません……本当にこんな緊張したのは初配信以来で……らびっ子のみんなも本当にごめんなさい!」
コメント
『大丈夫だよw』
『とりあえず雑談して』
『最近の4期生とか聞きたい』
「最近の4期生……そうですね、この前なんですけど……」
リスナーからの助け船もあり、とりあえず雑談を始めていく。枠の時間は大体1時間前後だろうから、重大発表まである程度雑談をこなさなければいけない。まぁこれも経験だし、仕事だから一ノ瀬さんには頑張ってもらいたいな。
それからは順調に配信が進んでいき、一ノ瀬さんにも余裕が出てきた感じがする。
「へ~そんなのあるんですね?ラビの住んでた田舎にはなかったです!今度食べたいですかね」
コメント
『ぜひとも』
『そろそろ重大発表聞きたい』
『それな』
「あ。……そっそうですね……えっど……」
コメント欄でもそろそろ重大発表が気になるようだ。まぁオレとしても準備は整っているし、あとは一ノ瀬さん次第だな。そんな風に思っていると、突然一ノ瀬さんからチャットが送られてくる。
『どっどうしたら……( ̄▽ ̄;)』
……顔文字送るなんて余裕あるな。一ノ瀬さんの様子を見ると必死にこっちを見ている。なんか可哀想だな……
オレは声を出さずに、衣音ちゃんに目で合図をし、一ノ瀬さんの配信パソコンに向かいそのままマイクを繋ぐ。一ノ瀬さんは一瞬驚くが、オレは人差し指を自分の口に当て声を出さないようにと伝える。
まぁここまで良く頑張ったよな。あとはオレと衣音ちゃんで何とか配信を盛り上げてあげよう。
コメント
『どした?』
『ラビさん?』
『大丈夫?』
「あ。えっど……重大発表は……」
「あれ?その前にらびっ子に伝えることがあるんじゃないラビさん?」
コメント
『え?誰?』
『今の姫じゃね?』
『うおおお!ひめウサギ!?』
『姫おる!』
『一緒にいるの!?』
「らびっ子のみんな、こんばんは姫宮ましろです。実はね『ひめウサギ』じゃないんだよね?ね?」
「ラビさんひどいなぁ。あるとたちのこと忘れてたでしょ?」
コメント
『ゴスロリもおる!』
『もしかして海の迷宮!?』
『あけおめ座談会の来たぁ!』
「あの、台本違くないですか?」
「台本?そんなのあったっけあるとちゃん?」
「なかったです!ラビさん美味しいところ持ってこうとしましたね?ひどい後輩だw」
「どっちがですかw」
コメント
『コラボ告知か?』
『海の迷宮楽しみなんだが』
『重大発表だなこれは』
「じゃあここからは3人で重大発表しようか。コメント欄でも盛り上がっている通り、『海の迷宮』のコラボが決まりました。拍手!パチパチッ。でもね……それだけじゃないんだよね?あるとちゃんよろしく!」
「この『海の迷宮』コラボはなんと……あの製菓メーカー『ソプラノ』さんとの案件コラボなんだ!しかも3D配信だよ?この組み合わせは初めてだから楽しみでしょ?」
コメント
『マジ!?』
『ヤバすぎw』
『何このコラボ!?』
『これはやばい』
コメント欄は大盛り上がりを見せている。横にいる一ノ瀬さんももう緊張はなくなったようだ。それに衣音ちゃんも打ち合わせなしで流れを理解して盛り上げてくれている。
……今までは1人が当たり前だったけど、こうやって誰かと一緒に配信を楽しむ事が出来るのは、オレが『姫宮ましろ』になれたからなんだよな……
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