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106. 『ましポん48』~グランメゾン・リリィ配信~②

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106. 『ましポん48』~グランメゾン・リリィ配信~②



 日咲さんも合流し、グランメゾン・リリィ配信がスタートした。

「リリィちゃんが料理している間、こっちの質問コーナーはひなたがやっていこうかな。早速マシュマロ読むね。えっと、これはましろちゃんへの質問だね。『こうして1期生が集まるのはとても嬉しいです!ちなみに集合は2回目だと思いますが、ましろ姫が一番印象が変わった人は誰ですか』だって」

「そうだなぁ……ひなたさんかな」

「えっひなた?本当に?何か違う?」

「違うというより、すごいオープンな人だなって。今日も話してそう思ったし、この前のオフで会った時も一番飲んでたしイメージはだいぶ変わったよ?」

 コメント
『意外だ』
『そんなひなたちゃんも好き』
『ひなたちゃん酒豪なの?』

「酒豪ってほどじゃないけど、確かに飲んでたかも。ちなみにポアロちゃんもひなた?」

「うん。そうかも。ほらひなちゃんってほのぼのお姉さんのイメージあるけど、なんか姉貴って感じなんだよね。ビールめっちゃ飲むし、唐揚げとポテト、枝豆みたいな?リリィママみたいにカシスオレンジ、シーザーサラダとか、若い女が頼みそうなの頼まないよね?」

「なによその棘のある言い方は~!あんただってカシスオレンジ飲んでたでしょ~ポアロ!」

「いやポアロは若い女だしw」

「なんだって~唐揚げ作んねぇぞwww」

 コメント
『草』
『草』
『仲良しかよw』

「全然リリィちゃんも若いって」

「そうだよリリィさん。ましろと変わらないよ?」

「うるせぇな~私より若いやつに言われたくないわよ!あ~あやる気なくなった。1期生オフコラボ配信終了しようかしら~?」

「口悪いよリリィちゃんw」

「あれ?リリィさんの地雷踏んじゃったw」

「ごめんって、怒んなよリリィママw」

 コメント
『仲良しすぎだろw』
『リリィママ可愛い』
『リリィママごめんw』
『代わりに謝りますw』

「それより!さっきからいいニオイしてきたね。リリィちゃん今何してるの?」

「チキンライス炒めてる~!ましろのオムライスはもうすぐできるから~!」

「ましろのオムライス?ケチャップでハート書いてほしいかなリリィさん?」

「えっ!?いや……それは……」

 なぜか素が出る立花さん。いや……微妙な反応されるとこっちが困るんだが……。配信だし良かれと思って言ったんだけど。その空気を察してくれたのか月城さんと日咲さんがすぐにフォローしてくれる。

「なんか、ましリリィ始まってるじゃんw」

「お~い!照れるなよリリィママwかのんちゃんに怒られるぞw」

「てっ照れてないわよ!うるさいわね……」

 コメント
『リリィママかわいい』
『ガチ恋じゃんw』
『ママ顔真っ赤w』

 そんなこんなでオムライス、唐揚げとプリンも完成する。そしてみんなで食べることにする。本当に美味しそうだ。

「できたわよ。召し上がれ」

「うわ~美味しそうだね。いただきます」

「うま!卵ふわトロで最高だわこれ!唐揚げも最高!」

「リリィさん。いいお嫁さんになれるよ!本当に美味しい」

「あっありがとう……」

 コメント
『尊死』
『百合の花が見える』
『オレにもくれ!』
『ガチでましリリィ始まってるじゃんw』

「始まってないわよ。あなたたち本当にうるさいわね」

「質問きてるから食べながら読もうか。えっと『初めて自分のモデリングが決まった時どう思いましたか?』だって」

 基本Vtuberのモデリングは、用意されているものをやるか、ライバーが先に決まって『胸大きく』とか『肌の色を白く』とか『目の形もう少し丸く』とかの要望を出しながら作ってもらうこともある。

 ちなみに1期生は事務所が先にモデリングをこの4人で発表していたので、あの時は誰が誰をやるかという話だったな。

「ひなたね……これ覚えてるよ。リリィちゃん覚えてる?」

「ええ。もう3年前よね、デビューが決まってFmすたーらいぶに在籍して初めて事務所に行った時。確かましろはもう決まってたのよね?」

「そうそう。その時リリィちゃんと初めて会って、『初めましてひなたです~』ってまだその時はひなたじゃないけどwそれで事務所の人にこの3人から選んでくださいみたいな感じで言われたの。しかも設定も何もなくてwモデリングだけ見せられてさ?」

 コメント
『マジ?』
『そんなのあったのか』
『姫以外違かった可能性』
『今のがめちゃくちゃ合ってる奇跡』

「懐かしいわね。でもこれひなたに言ったことないけど、ひなたは『神川ひなた』を選ぶと思ってたわ」

「ひなたもリリィちゃんは『魔月リリィ』を選ぶと思ってた!というより、『青嶋ポアロ』だけはなかったwこんな明るくて若そうな女の子できないしって!」

「ポアロはみんなより少しあとにデビューしたから『青嶋ポアロ』しかなかったけど、もし一緒でも『青嶋ポアロ』を選んだよ」

「きっと今の自分を選ぶことが決まってたのかもね……とか思ってみたりしようかな?ましろたちは運命の1期生だね?」

 オレがそう言うと、みんなは優しい笑みを浮べながらこちらを見ながらこう言った。

「ましろ。あなた……恥ずかしいわね。運命の1期生とか?」

「ふふ。ましろちゃんは意外とロマンチストだね?名言じゃないそれ?絶対切り抜かれるよw」

「でも、姫が言うならそうなんじゃない?運命の1期生!」

 そしてお互いにまた笑い合う。あれだけわちゃわちゃしてたのに、こうやって落ち着くところに落ち着ける……本当に良い同期に恵まれたよな。
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