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100. 『ましポん48』~オフパート 本名を知るほど~
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100. 『ましポん48』~オフパート 本名を知るほど~
そして『神川ひなた』さんこと月城陽菜さんと共にリリィさんの家に歩いて向かう。そこは高層マンションで、オートロック式でエントランスは監視カメラで管理されている。高そうなところだな……と思いながら、そのままエレベーターに乗り込む。
「リリィちゃんの部屋は10階だよ」
「はい」
そのままエレベーターに乗り、10階のボタンを押す。するとエレベーターが動き出す。
「なんか緊張しますね」
「え?なんで?」
「いや……女性の家に行くのは初めてなので……」
「ふーん。もしかして颯太君って。童貞だったりするのかな~?」
ニヤッとした表情でそう言ってくる月城さん。いや……まぁ……そうなんだが少しくらいオブラートに包んでほしい。
「そうですね。経験はないですね」
「へぇー……意外と正直なんだね」
「え?ダメですか?」
「ううん。全然良いと思うよ?私も初めては高校生のときの先輩だし、そんなに経験があるわけでもないしさ。だから気にしなくて良いよ?今どき多いでしょ、そういう人」
言わなくていいのに……なんというか、月城さんはすごいオープンな人なのかもしれない。神川ひなたとは違う印象だよな……年上で話しやすくて、それでいてどこか抜けている感じ。……こういう人がモテるのか?
そんなことを話しているうちに、リリィさんの家の前に到着する。インターホンを鳴らすとすぐにドアが開き、中からは金髪ロングヘアで少しラフな格好をしたリリィさんが出てくる。
「いらっしゃい」
「お邪魔するね。リリィちゃん」
「お、お邪魔します」
オレは緊張しながら玄関へと足を踏み入れる。これが女性の家か……なんかいい匂いがするし綺麗に整頓されてる。
「さて、早速準備しちゃうね?颯太君。マイクを貸してくれる?」
「あっはい」
オレは鞄からマイクを取り出し、それを月城さんに手渡す。そして月城さんは慣れた手つきで自分のノートパソコンに接続していく。よく考えてみたら、配信時間まであまり時間がないんだよな。慣れなのか全然焦る様子がないよなこの人。
「ほら颯太君座って。そろそろ時間来ちゃうから」
「本当にいきなりなんですね……」
「もう少し早く来れば良かったのに?」
「ごめん。颯太君とデートしてたから。ね?」
「で……デート!?あなたたち……いつの間に……」
「いや。少し時間潰しにお茶しただけですよ」
月城さんはオレの方を見てそう言う。オレはそれに軽く苦笑いで返す。これは月城さん楽しんでるのか?
「そう言えばさ。リリィちゃんも本名教えてあげたら?いつまでも裏で『ましろ』呼びは男の子の颯太君が可哀想じゃない?」
そして月城さんがそう言うと、リリィさんは少し恥ずかしそうにオレに話し出す。
「え?そっそれもそうね……えっと……私は立花紫織よ。……よろしく颯太」
「よっよろしく……立花さん」
「おや?ましリリィ始まってる?」
「へっ変なこと言わないでちょうだい陽菜!」
顔を赤くしながら、月城さんに文句を言う立花さん。本名を知るまで仲良くなれたのかと思うと少し嬉しく感じる。
「紫織ちゃん。飲み物ほしいかな」
「今お茶出すわよ。まったく時間ギリギリじゃない」
「ね。あっ配信出る?立ち絵は用意してるけど」
「出るというより、キッチンで作業してるから音声入るかもしれないわ。最初に説明しておいて」
「オッケー。なら立ち絵は早めに出しておくからね」
本当にギリギリまで話してるんだな。その間、月城さんはテキパキと準備を進めている。そして、配信開始3分前にして、PCから音楽が流れ始める。それと同時に月城さんがこちらを向いて、笑顔を見せる。
「じゃあ私たちも始めようか?」
「よろしく」
その言葉と同時に画面には【神川ひなたが配信を開始しました】の文字が表示され、画面には『待ってた』『待機してたよー!』などのコメントが高速に流れていく。1期生のコラボとあって期待値が高いのかもしれない。
こうして、月城さんとのコラボが始めるのだった。
そして『神川ひなた』さんこと月城陽菜さんと共にリリィさんの家に歩いて向かう。そこは高層マンションで、オートロック式でエントランスは監視カメラで管理されている。高そうなところだな……と思いながら、そのままエレベーターに乗り込む。
「リリィちゃんの部屋は10階だよ」
「はい」
そのままエレベーターに乗り、10階のボタンを押す。するとエレベーターが動き出す。
「なんか緊張しますね」
「え?なんで?」
「いや……女性の家に行くのは初めてなので……」
「ふーん。もしかして颯太君って。童貞だったりするのかな~?」
ニヤッとした表情でそう言ってくる月城さん。いや……まぁ……そうなんだが少しくらいオブラートに包んでほしい。
「そうですね。経験はないですね」
「へぇー……意外と正直なんだね」
「え?ダメですか?」
「ううん。全然良いと思うよ?私も初めては高校生のときの先輩だし、そんなに経験があるわけでもないしさ。だから気にしなくて良いよ?今どき多いでしょ、そういう人」
言わなくていいのに……なんというか、月城さんはすごいオープンな人なのかもしれない。神川ひなたとは違う印象だよな……年上で話しやすくて、それでいてどこか抜けている感じ。……こういう人がモテるのか?
そんなことを話しているうちに、リリィさんの家の前に到着する。インターホンを鳴らすとすぐにドアが開き、中からは金髪ロングヘアで少しラフな格好をしたリリィさんが出てくる。
「いらっしゃい」
「お邪魔するね。リリィちゃん」
「お、お邪魔します」
オレは緊張しながら玄関へと足を踏み入れる。これが女性の家か……なんかいい匂いがするし綺麗に整頓されてる。
「さて、早速準備しちゃうね?颯太君。マイクを貸してくれる?」
「あっはい」
オレは鞄からマイクを取り出し、それを月城さんに手渡す。そして月城さんは慣れた手つきで自分のノートパソコンに接続していく。よく考えてみたら、配信時間まであまり時間がないんだよな。慣れなのか全然焦る様子がないよなこの人。
「ほら颯太君座って。そろそろ時間来ちゃうから」
「本当にいきなりなんですね……」
「もう少し早く来れば良かったのに?」
「ごめん。颯太君とデートしてたから。ね?」
「で……デート!?あなたたち……いつの間に……」
「いや。少し時間潰しにお茶しただけですよ」
月城さんはオレの方を見てそう言う。オレはそれに軽く苦笑いで返す。これは月城さん楽しんでるのか?
「そう言えばさ。リリィちゃんも本名教えてあげたら?いつまでも裏で『ましろ』呼びは男の子の颯太君が可哀想じゃない?」
そして月城さんがそう言うと、リリィさんは少し恥ずかしそうにオレに話し出す。
「え?そっそれもそうね……えっと……私は立花紫織よ。……よろしく颯太」
「よっよろしく……立花さん」
「おや?ましリリィ始まってる?」
「へっ変なこと言わないでちょうだい陽菜!」
顔を赤くしながら、月城さんに文句を言う立花さん。本名を知るまで仲良くなれたのかと思うと少し嬉しく感じる。
「紫織ちゃん。飲み物ほしいかな」
「今お茶出すわよ。まったく時間ギリギリじゃない」
「ね。あっ配信出る?立ち絵は用意してるけど」
「出るというより、キッチンで作業してるから音声入るかもしれないわ。最初に説明しておいて」
「オッケー。なら立ち絵は早めに出しておくからね」
本当にギリギリまで話してるんだな。その間、月城さんはテキパキと準備を進めている。そして、配信開始3分前にして、PCから音楽が流れ始める。それと同時に月城さんがこちらを向いて、笑顔を見せる。
「じゃあ私たちも始めようか?」
「よろしく」
その言葉と同時に画面には【神川ひなたが配信を開始しました】の文字が表示され、画面には『待ってた』『待機してたよー!』などのコメントが高速に流れていく。1期生のコラボとあって期待値が高いのかもしれない。
こうして、月城さんとのコラボが始めるのだった。
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