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79. 分からない話
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79. 分からない話
オレは今、再度文化祭を見て回ることになった。時間が足りなかったから助かると言えば助かるのだが……コイツが邪魔だよな。せっかく聖菜さんと2人きりの時間が増えたのに。
「ん?何おにぃ?」
「なんでもない」
「どうせコイツ邪魔だなとか思ってるんでしょ。本当に単純だよねおにぃは」
横にいる怜奈は不満そうな表情でオレのことを睨む。やっぱり生意気だよなコイツ。
「ふふ。本当に仲良しだなぁ優斗君と怜奈ちゃんは」
「いやいやどこが?聖菜さん。良い眼鏡屋さん探そうか」
「ちゃんと見えてるよ。私はお兄ちゃんとこんなに仲良しじゃないし」
「聖菜さんは歳が離れてるから」
「ほら。仲良しなのは認めるんだね」
「いやいやどこが?聖菜さん。良い眼鏡屋さん探そうか」
「おや?これは『タイムリープ』パターンですか。色々なバリエーションがあるね優斗君」
「言ったでしょ。色々なオレが見れるってさ」
「なるほど。こういう細かいところまで楽しませてくれると」
「なんの話してるの2人とも?」
オレと聖菜さんの会話についていけない怜奈はポカンとした様子だ。まぁお前には分からない話だ。とか妹相手にマウントを取ろうとしたが怜奈はすぐにオレとの会話を諦めて聖菜さんと話し始める。
「そう言えば聖菜さんのメイド服可愛いですね」
「ありがとう」
「私も着てみたいな……とか思ったりして……」
「怜奈ちゃんも着たいの?教室にあまってるのあるから着てみる?」
「聖菜さん。オレの可愛い妹の禁断の箱を開けないでくれ」
「パンドラの箱かな?でも怜奈ちゃんは私の義妹でもあるよ」
「今は違うでしょ」
「……なんの話してるの2人とも???」
また怜奈はポカンとした様子だ。それからしばらくは文化祭を見て回る。聖菜さんも怜奈も楽しそうにしている。聖菜さんは相変わらずニコニコしていてとてもご機嫌だ。オレとしてはもっと聖菜さんと2人で回りたかったけど、怜奈が楽しそうだからこれはこれでいいか。
そんなこんなで今は中庭のベンチで飲み物をのみながら休憩をとっている。怜奈は聖菜さんにだいぶ打ち解けてきたよな。
「怜奈ちゃん来年この学校受験するんだって?」
「あっはい。一応推薦はもらってるので、ほぼ合格だと思います」
「そうなんだ。良かったね」
「さすがは決断力のない学級委員だよな。外面だけは良く見せようとしてやがる」
「喧嘩売ってんのおにぃ。というより女はみんなそうだから。それが世の常」
「ついに穢れてしまったか……」
「誰かと毎日一緒にいるからかもね」
「お前……それどういう意味だよ」
すると聖菜さんがクスッと笑う。そして『本当に仲良しだなぁ』とまた呟く。いやいや、今のやり取りのどこに仲良し要素があったのか。
「あ。そう言えば怜奈ちゃん。優斗君の親友の日柳花音ちゃんはこの学校受験するの?」
「すると思いますよ。日柳さん『お兄様と学校で会えたらすごく嬉しい……あとついでにお姉様も』って言ってたので」
「ふーん……」
「良かったな聖菜さんと会いたいってさ」
「ついでにね」
「照れ隠しだよなきっと」
「あの子はそんな器用な子じゃない気がするけど?それとも親友だから分かるのかなぁ?」
「そう言う訳じゃないけど……」
「同じベッドで寝たんだもんね?」
「一緒には寝てないから!」
そう言ってジト目で睨む聖菜さん。うん。一緒には寝てない。オレは間違ってない。
オレは今、再度文化祭を見て回ることになった。時間が足りなかったから助かると言えば助かるのだが……コイツが邪魔だよな。せっかく聖菜さんと2人きりの時間が増えたのに。
「ん?何おにぃ?」
「なんでもない」
「どうせコイツ邪魔だなとか思ってるんでしょ。本当に単純だよねおにぃは」
横にいる怜奈は不満そうな表情でオレのことを睨む。やっぱり生意気だよなコイツ。
「ふふ。本当に仲良しだなぁ優斗君と怜奈ちゃんは」
「いやいやどこが?聖菜さん。良い眼鏡屋さん探そうか」
「ちゃんと見えてるよ。私はお兄ちゃんとこんなに仲良しじゃないし」
「聖菜さんは歳が離れてるから」
「ほら。仲良しなのは認めるんだね」
「いやいやどこが?聖菜さん。良い眼鏡屋さん探そうか」
「おや?これは『タイムリープ』パターンですか。色々なバリエーションがあるね優斗君」
「言ったでしょ。色々なオレが見れるってさ」
「なるほど。こういう細かいところまで楽しませてくれると」
「なんの話してるの2人とも?」
オレと聖菜さんの会話についていけない怜奈はポカンとした様子だ。まぁお前には分からない話だ。とか妹相手にマウントを取ろうとしたが怜奈はすぐにオレとの会話を諦めて聖菜さんと話し始める。
「そう言えば聖菜さんのメイド服可愛いですね」
「ありがとう」
「私も着てみたいな……とか思ったりして……」
「怜奈ちゃんも着たいの?教室にあまってるのあるから着てみる?」
「聖菜さん。オレの可愛い妹の禁断の箱を開けないでくれ」
「パンドラの箱かな?でも怜奈ちゃんは私の義妹でもあるよ」
「今は違うでしょ」
「……なんの話してるの2人とも???」
また怜奈はポカンとした様子だ。それからしばらくは文化祭を見て回る。聖菜さんも怜奈も楽しそうにしている。聖菜さんは相変わらずニコニコしていてとてもご機嫌だ。オレとしてはもっと聖菜さんと2人で回りたかったけど、怜奈が楽しそうだからこれはこれでいいか。
そんなこんなで今は中庭のベンチで飲み物をのみながら休憩をとっている。怜奈は聖菜さんにだいぶ打ち解けてきたよな。
「怜奈ちゃん来年この学校受験するんだって?」
「あっはい。一応推薦はもらってるので、ほぼ合格だと思います」
「そうなんだ。良かったね」
「さすがは決断力のない学級委員だよな。外面だけは良く見せようとしてやがる」
「喧嘩売ってんのおにぃ。というより女はみんなそうだから。それが世の常」
「ついに穢れてしまったか……」
「誰かと毎日一緒にいるからかもね」
「お前……それどういう意味だよ」
すると聖菜さんがクスッと笑う。そして『本当に仲良しだなぁ』とまた呟く。いやいや、今のやり取りのどこに仲良し要素があったのか。
「あ。そう言えば怜奈ちゃん。優斗君の親友の日柳花音ちゃんはこの学校受験するの?」
「すると思いますよ。日柳さん『お兄様と学校で会えたらすごく嬉しい……あとついでにお姉様も』って言ってたので」
「ふーん……」
「良かったな聖菜さんと会いたいってさ」
「ついでにね」
「照れ隠しだよなきっと」
「あの子はそんな器用な子じゃない気がするけど?それとも親友だから分かるのかなぁ?」
「そう言う訳じゃないけど……」
「同じベッドで寝たんだもんね?」
「一緒には寝てないから!」
そう言ってジト目で睨む聖菜さん。うん。一緒には寝てない。オレは間違ってない。
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