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57. あなたに愛されて幸せ
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57. あなたに愛されて幸せ
今日は8月8日。そう。聖菜さんの誕生日だ。昨日0時を過ぎた瞬間に、オレは電話をして、おめでとうと言ってあげた。聖菜さんは『優斗君のことだからかなり前からスマホの前にいたんでしょ』と言っていたが、まったくその通りである。
そして今、オレは聖菜さんのアパートに迎えに行っている。もちろん昨日買った白いアザレアの花をプレゼントとして持って。
ピンポーン。
インターホンを押して待つとドアの向こう側から足音が聞こえてくる。ガチャっと扉を開けるとそこには私服姿の聖菜さんがいた。
水色のワンピースに白のカーディガンを着ておりとても清楚な感じがする。それに髪型もいつもとは違って、長い黒髪をリボンで結んでいる。
「おはよう。優斗君」
「あ、ああ。お、お誕生日おめでとう」
「ありがとう」
聖菜さんはニコッとした笑顔を見せる。オレは恥ずかしくなり目を逸らす。あ~!かわいいなちくしょう!聖菜さんのかわいさに動揺しながらも中に入る。
そしてオレは白いアザレアの花を聖菜さんに渡した。
「あのさ。これ良かったら……」
「へ?お花……?」
聖菜さんはキョトンとしている。そりゃそうだよな。いきなりお花を渡されたんだもんな。
「これはアザレア?」
「聖菜さん分かるの?」
「うん。私お花とか好きだからさ。前に言ったじゃん。優斗君は初デートの時にお花を買って映画が観れなかったって」
「そんなこと言ってたな」
「ちなみに未来では家庭菜園とかも、少しハマってるんだから。庭にお野菜とかを植えたりしてね。家族で水やり当番とか作って育ててるんだよ?優斗君はすぐ当番を忘れて葵と愛梨に怒られてばっかりだけど」
未来の事を話す聖菜さんはとても楽しそうだ。その笑顔のためにオレは頑張らないとだけど。というか未来のオレは子供にも怒られるダメ人間になっているらしい。
「それにしても白いアザレアかぁ」
「花言葉は『あなたに愛されて幸せ』らしいからさ」
「ふふ。『あなたに愛されて幸せ』かぁ……」
聖菜さんはアザレアを見ながら嬉しそうに呟いている。喜んでくれているようで良かった。
「なら私も優斗君に白いアザレア贈ろうかな」
「え?」
「私も幸せだからね」
そう言って聖菜さんは微笑む。反則だろ……こんなの……。オレは聖菜さんの顔が見れずに目をそらす。
「おや?目の前に赤いアザレアがありますなぁ」
「赤いアザレアの花言葉は『節制』らしいよ」
「なるほど。私への欲を今頑張って節制していると」
そう言ってオレの顔を覗き込んでくる。本当に可愛すぎるぞ!もう我慢できないかもしれない。
「聖菜さん」
「ん?」
「抱きしめてもよろしいでしょうか?」
「ふふっ。どうしたの急に敬語になって」
聖菜さんはクスッと笑う。そのまま聖菜さんを抱きしめながらベッドに押し倒すように横になる。
「今日は私のプレゼントを買いに行くんじゃなかったの」
「……聖菜さんが悪いかな」
「せっかく可愛くしたのになぁ?髪型崩れちゃうよ?」
「なら聖菜さんが可愛いのが悪いんだよ」
「これはこれは旦那様は強気なようで」
聖菜さんは少しだけ顔を赤くしながらも、いつものように余裕を見せている。本当にオレは聖菜には敵わないよな……。そして聖菜さんの服を脱がしていく。
「嫌なら拒んでほしいけど」
「拒む理由がないかなぁ」
「聖菜さん。本当にオレのこと好きだね」
「好きすぎて困っちゃうね」
「それは肯定とみなすけど?」
「ふふ。私最初から否定してないよ」
そのままオレから聖菜さんにキスをする。最初は触れるような優しい口づけだったが次第に激しくなる。
「今日の優斗君。積極的だね?」
「こういうのが好きなんじゃないの」
「こういうのも好きだよ」
「その言い方はズルいな」
そしてオレはまた唇を重ねる。聖菜さんの柔らかい感触と甘い匂いを感じながらオレは思う。
白いアザレアの花言葉『あなたに愛されて幸せ』。これから先も聖菜さんと共に想っていけたら、本当に幸せだな。
今日は8月8日。そう。聖菜さんの誕生日だ。昨日0時を過ぎた瞬間に、オレは電話をして、おめでとうと言ってあげた。聖菜さんは『優斗君のことだからかなり前からスマホの前にいたんでしょ』と言っていたが、まったくその通りである。
そして今、オレは聖菜さんのアパートに迎えに行っている。もちろん昨日買った白いアザレアの花をプレゼントとして持って。
ピンポーン。
インターホンを押して待つとドアの向こう側から足音が聞こえてくる。ガチャっと扉を開けるとそこには私服姿の聖菜さんがいた。
水色のワンピースに白のカーディガンを着ておりとても清楚な感じがする。それに髪型もいつもとは違って、長い黒髪をリボンで結んでいる。
「おはよう。優斗君」
「あ、ああ。お、お誕生日おめでとう」
「ありがとう」
聖菜さんはニコッとした笑顔を見せる。オレは恥ずかしくなり目を逸らす。あ~!かわいいなちくしょう!聖菜さんのかわいさに動揺しながらも中に入る。
そしてオレは白いアザレアの花を聖菜さんに渡した。
「あのさ。これ良かったら……」
「へ?お花……?」
聖菜さんはキョトンとしている。そりゃそうだよな。いきなりお花を渡されたんだもんな。
「これはアザレア?」
「聖菜さん分かるの?」
「うん。私お花とか好きだからさ。前に言ったじゃん。優斗君は初デートの時にお花を買って映画が観れなかったって」
「そんなこと言ってたな」
「ちなみに未来では家庭菜園とかも、少しハマってるんだから。庭にお野菜とかを植えたりしてね。家族で水やり当番とか作って育ててるんだよ?優斗君はすぐ当番を忘れて葵と愛梨に怒られてばっかりだけど」
未来の事を話す聖菜さんはとても楽しそうだ。その笑顔のためにオレは頑張らないとだけど。というか未来のオレは子供にも怒られるダメ人間になっているらしい。
「それにしても白いアザレアかぁ」
「花言葉は『あなたに愛されて幸せ』らしいからさ」
「ふふ。『あなたに愛されて幸せ』かぁ……」
聖菜さんはアザレアを見ながら嬉しそうに呟いている。喜んでくれているようで良かった。
「なら私も優斗君に白いアザレア贈ろうかな」
「え?」
「私も幸せだからね」
そう言って聖菜さんは微笑む。反則だろ……こんなの……。オレは聖菜さんの顔が見れずに目をそらす。
「おや?目の前に赤いアザレアがありますなぁ」
「赤いアザレアの花言葉は『節制』らしいよ」
「なるほど。私への欲を今頑張って節制していると」
そう言ってオレの顔を覗き込んでくる。本当に可愛すぎるぞ!もう我慢できないかもしれない。
「聖菜さん」
「ん?」
「抱きしめてもよろしいでしょうか?」
「ふふっ。どうしたの急に敬語になって」
聖菜さんはクスッと笑う。そのまま聖菜さんを抱きしめながらベッドに押し倒すように横になる。
「今日は私のプレゼントを買いに行くんじゃなかったの」
「……聖菜さんが悪いかな」
「せっかく可愛くしたのになぁ?髪型崩れちゃうよ?」
「なら聖菜さんが可愛いのが悪いんだよ」
「これはこれは旦那様は強気なようで」
聖菜さんは少しだけ顔を赤くしながらも、いつものように余裕を見せている。本当にオレは聖菜には敵わないよな……。そして聖菜さんの服を脱がしていく。
「嫌なら拒んでほしいけど」
「拒む理由がないかなぁ」
「聖菜さん。本当にオレのこと好きだね」
「好きすぎて困っちゃうね」
「それは肯定とみなすけど?」
「ふふ。私最初から否定してないよ」
そのままオレから聖菜さんにキスをする。最初は触れるような優しい口づけだったが次第に激しくなる。
「今日の優斗君。積極的だね?」
「こういうのが好きなんじゃないの」
「こういうのも好きだよ」
「その言い方はズルいな」
そしてオレはまた唇を重ねる。聖菜さんの柔らかい感触と甘い匂いを感じながらオレは思う。
白いアザレアの花言葉『あなたに愛されて幸せ』。これから先も聖菜さんと共に想っていけたら、本当に幸せだな。
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