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28. 相手のために尽くしたい
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28. 相手のために尽くしたい
月日は流れ6月。梅雨入りが発表され、教室の窓のからは雨が降り注いでいるのが見える。中間テストまで1週間を切った。この2ヶ月は本当に色々あった。
それは聖菜さんとの出会いからデートに……そしてキスに……。ヤってこそいないが、聖菜さんは相変わらず積極的にアプローチしてくる。もちろんオレも悪い気はしない。むしろ嬉しい。ただオレは聖菜さんとの関係をどうしたいのか自分でもよく分からない。
この前は姉貴の言葉とか色々なことに振り回されたが、良く考えて見たら付き合ってもいないのに、ただいきなりヤるというのもなんか軽い関係みたいで嫌だし、かといって今の関係のままでいるのもどうかと思う。
オレは聖菜さんのこと好きだ。そして聖菜さんもオレのことが好き……だと思う。でもそれは未来の関係があるからではないか?そう考えると、急に不安になる。
「はぁ……」
「おや?幸せが逃げましたな」
するといつものように、その当の本人の隣の席の聖菜さんが声をかけてくる。やっぱり可愛い。普段はおとなしいのにオレと二人きりの時はあんなに……
「ちょっと考え事をね」
「……まさか恋の悩み?」
「そうだね。恋かもね」
「へぇ……どんな人かな?」
「うーん……小柄で可愛くて、いつもオレを楽しませてくれる隣の席の美少女だね」
「なるほど。その子はきっと優斗君の未来の奥様らしいですよ」
「多分ね」
「酷いなぁ。本当なのに」
聖菜さんは少し頬を膨らませる。その姿もまた可愛い。そんなやり取りをしていると姉貴こと西城さんとチャッカマンこと東雲さんが席にやってくる。
「あはは。本当に仲いいね?これは、ついにヤったでしょ?」
「なんで仲がいいとヤってることになるんだ?」
「だって周りもそうでしょ?」
姉貴の謎理論なんだが。だとしたら世の中の性が乱れてるぞ。そしてチャッカマンは血相を変えて聖菜さんに詰め寄る。
「聖菜!大丈夫痛くなかった!?神坂君童貞でしょ!?本とか動画とかの知識とかで勘違いして無理矢理……とか!?」
声がデカすぎる……やめてくれ変な噂とかになるだろう
「ふふ。残念ながらヤってはいないね。」
「「ヤっては?」」
姉貴とチャッカマンがシンクロする。なんで女の子はこう言う少しの言葉に敏感なんだ。するとチャッカマンはオレを睨み付けたあと話す。
「くっ……聖菜の唇が奪われてしまったのね……」
「どうかなぁ?」
……奪われたのはオレのほうだったような気もするけどな。
「舞子。小学生じゃないんだしそんなのとっくにすましてるって。むしろあたしは、口とか手とかで抜いたんだと思ったけど?」
「口!?手!?聖菜!?神坂君!?」
「ふふ。どうだったかなぁ優斗君?」
「なんでオレに振るの聖菜さん」
「自分に正直に生きてるんでしょ」
聖菜さんはクスクス笑っている。本当にこの人はズルい。
「……嘘よ。信じないわ……私の聖菜が……」
「別に普通じゃん。でも聖菜みたいなのが一番エロいから。相手のために尽くしたいみたいな?神坂幸せ者じゃん!」
「酷いなぁ。彩音ちゃんは。私は普通だよ?」
これが今どき高校生女子の会話か。聞いてるこっちが恥ずかしくなる。というかなんかそういうのってもう少しオブラートにだな……オレが顔を赤くしていると、聖菜さんは小声でこう囁いた。
「……今度はシようね」
その言葉を聞いて、また興奮してしまうのであった。
月日は流れ6月。梅雨入りが発表され、教室の窓のからは雨が降り注いでいるのが見える。中間テストまで1週間を切った。この2ヶ月は本当に色々あった。
それは聖菜さんとの出会いからデートに……そしてキスに……。ヤってこそいないが、聖菜さんは相変わらず積極的にアプローチしてくる。もちろんオレも悪い気はしない。むしろ嬉しい。ただオレは聖菜さんとの関係をどうしたいのか自分でもよく分からない。
この前は姉貴の言葉とか色々なことに振り回されたが、良く考えて見たら付き合ってもいないのに、ただいきなりヤるというのもなんか軽い関係みたいで嫌だし、かといって今の関係のままでいるのもどうかと思う。
オレは聖菜さんのこと好きだ。そして聖菜さんもオレのことが好き……だと思う。でもそれは未来の関係があるからではないか?そう考えると、急に不安になる。
「はぁ……」
「おや?幸せが逃げましたな」
するといつものように、その当の本人の隣の席の聖菜さんが声をかけてくる。やっぱり可愛い。普段はおとなしいのにオレと二人きりの時はあんなに……
「ちょっと考え事をね」
「……まさか恋の悩み?」
「そうだね。恋かもね」
「へぇ……どんな人かな?」
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「なるほど。その子はきっと優斗君の未来の奥様らしいですよ」
「多分ね」
「酷いなぁ。本当なのに」
聖菜さんは少し頬を膨らませる。その姿もまた可愛い。そんなやり取りをしていると姉貴こと西城さんとチャッカマンこと東雲さんが席にやってくる。
「あはは。本当に仲いいね?これは、ついにヤったでしょ?」
「なんで仲がいいとヤってることになるんだ?」
「だって周りもそうでしょ?」
姉貴の謎理論なんだが。だとしたら世の中の性が乱れてるぞ。そしてチャッカマンは血相を変えて聖菜さんに詰め寄る。
「聖菜!大丈夫痛くなかった!?神坂君童貞でしょ!?本とか動画とかの知識とかで勘違いして無理矢理……とか!?」
声がデカすぎる……やめてくれ変な噂とかになるだろう
「ふふ。残念ながらヤってはいないね。」
「「ヤっては?」」
姉貴とチャッカマンがシンクロする。なんで女の子はこう言う少しの言葉に敏感なんだ。するとチャッカマンはオレを睨み付けたあと話す。
「くっ……聖菜の唇が奪われてしまったのね……」
「どうかなぁ?」
……奪われたのはオレのほうだったような気もするけどな。
「舞子。小学生じゃないんだしそんなのとっくにすましてるって。むしろあたしは、口とか手とかで抜いたんだと思ったけど?」
「口!?手!?聖菜!?神坂君!?」
「ふふ。どうだったかなぁ優斗君?」
「なんでオレに振るの聖菜さん」
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「……嘘よ。信じないわ……私の聖菜が……」
「別に普通じゃん。でも聖菜みたいなのが一番エロいから。相手のために尽くしたいみたいな?神坂幸せ者じゃん!」
「酷いなぁ。彩音ちゃんは。私は普通だよ?」
これが今どき高校生女子の会話か。聞いてるこっちが恥ずかしくなる。というかなんかそういうのってもう少しオブラートにだな……オレが顔を赤くしていると、聖菜さんは小声でこう囁いた。
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その言葉を聞いて、また興奮してしまうのであった。
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