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7. 幸せなペアリング
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7. 幸せなペアリング
それから葵ちゃんとゆっくり話をすることにする。正直お互いのことは何も知らない。3年間同じクラスなんだけどね……今まで挨拶くらいしかしたことないし。
でも今は違う。憧れの葵ちゃんとこうしてデートをしている。ボクは緊張しながらも、葵ちゃんと色々な話をした。こうやって人と楽しく話すのはいつぶりだろう……好きな食べ物や家族のことなど本当に大した話じゃないけど、葵ちゃんは笑顔で聞いてくれる。それが嬉しくてついたくさん話してしまう。
「雪姫ちゃんはお姉ちゃんと妹いるんだぁ。じゃあ……3姉妹なんだね?」
「え……あっうんそう」
「私は弟なんだよね。いいなぁ~私もお姉ちゃんとか妹欲しかったなぁ」
「そっそう?」
「うん。だって洋服の貸し借りとか、一緒にお買い物とかできるじゃん?」
「え?あっうん……そうだね。でも私は……趣味とか合わないし、そういうのはない……かな?」
「確かにそういうこともあるかぁ」
そんな会話を続けながら、おかわりのアイスティーを飲む。色々話したから喉が乾いてる……でもあまり飲まないようにしないと……お手洗いとか行きたくなっちゃうし……
そのあとも色々会話を続けて、気づけば2時間ほど経っていた。
「ふわぁぁ。……あっごめん雪姫ちゃん!」
「大丈夫だよ。集合早かったかな?」
「違うの!その……あのね……はっ恥ずかしいんだけどさ……私……雪姫ちゃんとデートするの楽しみで昨日あまり寝れなかったんだよね……」
「え?」
まさかあの葵ちゃんが?なんか……すごく嬉しい……そして恥ずかしそうに俯く葵ちゃんの頬は赤く染まっていた。なんだかその姿がとても可愛らしく見えて思わず笑みが溢れてしまう。
「子どもみたいだよねw」
「そんなことない。私も……楽しみだったから……」
「本当?ふふ……嬉しいなぁ」
それからボク達はお店を出て街を歩く。特に行く当てもないけど、葵ちゃんが行きたい場所があるらしい。
「ねぇ雪姫ちゃん!ちょっと寄り道していこっか?」
「え?……あっうん……」
そして葵ちゃんに引っ張られるようについていくとそこはアクセサリー店だった。中に入ると様々な種類のアクセサリーが並んでいる。ネックレスにイヤリング、指輪やピアスまで……どれも綺麗で目移りしてしまう。
「雪姫ちゃんってこういうアクセサリーとか興味ある?」
「うん。えっと……可愛いと思ったりはするけど……」
「そっかぁ」
すると葵ちゃんは少し考え込んだ後、何か思いついたように手を叩く。そしてボクに向かって微笑むと口を開く。
「……ねぇ雪姫ちゃん!ちょっとつけてみない?私が選んであげるから!」
そう言ってボクの手を掴むと店内を歩き回る。そしてある場所で足を止めると葵ちゃんは振り返る。
「ねぇ!これとかどうかな?」
そう言って見せてきたのはリングだった。色はシルバーで白い雪の結晶のようなものがついている可愛らしいデザインだ。
「確かに可愛いかも……」
「でしょ?じゃあ付けてあげるね」
そんな葵ちゃんの行動にボクは少し戸惑いながらも、素直に従うことにする。そして指に付けると葵ちゃんは嬉しそうに微笑む。
「わぁ可愛い!すごく似合ってるよ」
「そっそうかな?」
「えっと……見て?私も色違いのピンク!どう?似合うかな?」
「うん可愛い!葵ちゃんはピンク似合うよ!」
「ありがとう。良かったら……お揃いで買わない?ダメかな?」
そう言って笑う葵ちゃんを見て思わずドキッとする。なんだろう……この気持ち……今まで感じたことない気持ち……そして不思議と『可愛い』と言えている自分に驚く。
葵ちゃんとお揃いのペアリングを嵌めている……なんだかすごく幸せな気分だ。それにこれを付けていればいつでも一緒みたいに思える。そう思うだけで幸せな気持ちになった。
それから葵ちゃんとゆっくり話をすることにする。正直お互いのことは何も知らない。3年間同じクラスなんだけどね……今まで挨拶くらいしかしたことないし。
でも今は違う。憧れの葵ちゃんとこうしてデートをしている。ボクは緊張しながらも、葵ちゃんと色々な話をした。こうやって人と楽しく話すのはいつぶりだろう……好きな食べ物や家族のことなど本当に大した話じゃないけど、葵ちゃんは笑顔で聞いてくれる。それが嬉しくてついたくさん話してしまう。
「雪姫ちゃんはお姉ちゃんと妹いるんだぁ。じゃあ……3姉妹なんだね?」
「え……あっうんそう」
「私は弟なんだよね。いいなぁ~私もお姉ちゃんとか妹欲しかったなぁ」
「そっそう?」
「うん。だって洋服の貸し借りとか、一緒にお買い物とかできるじゃん?」
「え?あっうん……そうだね。でも私は……趣味とか合わないし、そういうのはない……かな?」
「確かにそういうこともあるかぁ」
そんな会話を続けながら、おかわりのアイスティーを飲む。色々話したから喉が乾いてる……でもあまり飲まないようにしないと……お手洗いとか行きたくなっちゃうし……
そのあとも色々会話を続けて、気づけば2時間ほど経っていた。
「ふわぁぁ。……あっごめん雪姫ちゃん!」
「大丈夫だよ。集合早かったかな?」
「違うの!その……あのね……はっ恥ずかしいんだけどさ……私……雪姫ちゃんとデートするの楽しみで昨日あまり寝れなかったんだよね……」
「え?」
まさかあの葵ちゃんが?なんか……すごく嬉しい……そして恥ずかしそうに俯く葵ちゃんの頬は赤く染まっていた。なんだかその姿がとても可愛らしく見えて思わず笑みが溢れてしまう。
「子どもみたいだよねw」
「そんなことない。私も……楽しみだったから……」
「本当?ふふ……嬉しいなぁ」
それからボク達はお店を出て街を歩く。特に行く当てもないけど、葵ちゃんが行きたい場所があるらしい。
「ねぇ雪姫ちゃん!ちょっと寄り道していこっか?」
「え?……あっうん……」
そして葵ちゃんに引っ張られるようについていくとそこはアクセサリー店だった。中に入ると様々な種類のアクセサリーが並んでいる。ネックレスにイヤリング、指輪やピアスまで……どれも綺麗で目移りしてしまう。
「雪姫ちゃんってこういうアクセサリーとか興味ある?」
「うん。えっと……可愛いと思ったりはするけど……」
「そっかぁ」
すると葵ちゃんは少し考え込んだ後、何か思いついたように手を叩く。そしてボクに向かって微笑むと口を開く。
「……ねぇ雪姫ちゃん!ちょっとつけてみない?私が選んであげるから!」
そう言ってボクの手を掴むと店内を歩き回る。そしてある場所で足を止めると葵ちゃんは振り返る。
「ねぇ!これとかどうかな?」
そう言って見せてきたのはリングだった。色はシルバーで白い雪の結晶のようなものがついている可愛らしいデザインだ。
「確かに可愛いかも……」
「でしょ?じゃあ付けてあげるね」
そんな葵ちゃんの行動にボクは少し戸惑いながらも、素直に従うことにする。そして指に付けると葵ちゃんは嬉しそうに微笑む。
「わぁ可愛い!すごく似合ってるよ」
「そっそうかな?」
「えっと……見て?私も色違いのピンク!どう?似合うかな?」
「うん可愛い!葵ちゃんはピンク似合うよ!」
「ありがとう。良かったら……お揃いで買わない?ダメかな?」
そう言って笑う葵ちゃんを見て思わずドキッとする。なんだろう……この気持ち……今まで感じたことない気持ち……そして不思議と『可愛い』と言えている自分に驚く。
葵ちゃんとお揃いのペアリングを嵌めている……なんだかすごく幸せな気分だ。それにこれを付けていればいつでも一緒みたいに思える。そう思うだけで幸せな気持ちになった。
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