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第4章 聖女。本の知識でダンジョン攻略するのです!
5. 初級冒険者ダンジョン
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5. 初級冒険者ダンジョン
そして次の日。朝起きてご飯を食べた後、街を出て目的となるダンジョンに向かうことにしたのです。今回はそこまで急ぐ必要はないため、歩いて移動することにしたのです。地図を見ながらしばらく進むと目的の洞窟を発見したのです!入口から中を覗いてみると……かなり奥まで続いているようなのです。結構大きいし深そうなのです……
「うわ……なんか深そうなんだけど……あたし嫌なんだけど……絶対守ってよみんな!」
「ミルディ。私に任せるのです!」
「あのフィオナさん。アリーゼ様っていつもこうなんですか?その……聖女なんですよね?」
「え?うん。いつも通りだと思うよ?」
「ソフィア。気にするだけ無駄じゃ。アリーゼはこういう人間だと思っている方が楽じゃぞ?」
なんかソフィアが戸惑ってるのですけど……私、何もしてないのですよね?そしてそのままダンジョンに入ると、入り口から少し入ったところに立て看板があり、初級冒険者ダンジョンと書かれているのです。ちなみに昨日決めた目的地はここだったので迷わず来れて良かったのです。
そして洞窟内はかなり薄暗くジメジメしているので、土属性と風属性を持つソフィアを中心に探索していくことになりました。やはりソフィアの魔法は便利なのです。しばらく歩くと、ゴブリンを見つけたのです。魔物なのです。
「魔物ですか……ロゼッタ様の手を煩わせる必要もないですし、ここは私が最初に行きます!風魔法・ウインドカッター!」
そう言ってソフィアは風魔法を詠唱し、手から飛び出た風の刃は狙いたがわず命中し。ゴブリン切り刻み、すぐに倒すことができたのです
「流石ソフィア。見事な腕前なのです!」
「ありがとうございますアリーゼ様」
そう言って少し嬉そうなソフィア。本当に可愛いのです。思わず頭を撫でたくなります。そんなことをしていたらいつの間にか次が出てきたのです。その後現れた2匹のゴブリンはフィオナの魔法剣でなんなく倒し、ダンジョンを奥に進んで行くことになるのです。
「ねぇアリーゼ様?なんかおかしいよね?全然魔物に遭遇しなくなっちゃったよ?」
「確かフィオナの言う通りなのです……」
「魔物に遭遇しないほうが、あたしは全然いいんだけど……」
入り口近くにあれだけいたはずのゴブリンが全く現れなくなったのです。嵐の前の静けさと言うのでしょうか……何か嫌な予感がするのです。そして次の瞬間、地響きと共に目の前に1匹、緑色の肌をした巨人が現れたのです。
身長は3m程でしょうか?明らかに今まで倒してきた普通のゴブリンとは違うことがわかる。その姿を見て皆息を飲む。ロゼッタ様ですら警戒してるなんてこの緑の化け物一体何なのですか!?
「こやつは……トロールじゃ!ゴブリンとは比べ物にならん、皆気を付けるのじゃ!」
グオォオオ!と、こちらを威嚇するように叫ぶトロール、その目は爛々と輝いているのです。まるで絶好の獲物を見つけたように。そしてその巨体から考えられないスピードで私たちに飛び掛かってくるのです。
「避けるのです!」
「きゃっ!?」
私はミルディとソフィアにおおいかぶさるようにその巨体をかわすのです。ドガアァン!! という大きな音と共に次の瞬間、地面が陥没しているのです!
「なんて力なのです……なんでこんな凶暴なのがこんな初級冒険者ダンジョンにいるのですか!?」
「ヤバすぎ!あたし無理!」
「落ち着くのじゃミルディ!こっちに下がるのじゃ」
今の状態だとまともに戦えないです。どうするのです……それに先ほどのスピード……このままではいずれ全滅してしまうかもしれない。そんなことを考えている間にも次々と襲い掛かる緑の巨人。それを次々となんとか、かわしていく私たち。ですが、反撃できない状態が続くせいで徐々に追い詰められていくのです。まずいのです……そう思った時……
「きゃあっ!!」
突如横にいたソフィアの悲鳴が上がったのです。見ると彼女が巨人の拳を受け、吹き飛ばされているところでした。そしてトロールの追撃はフィオナが剣で防いでくれたのです。
私は慌ててソフィアの元に向かい、そのまま壁際まで下がりポーションで回復するのです。ソフィアは咄嗟に風魔法でバリアを張ったみたいなので大事には至らなかったのです。良かったのです。
そして次の日。朝起きてご飯を食べた後、街を出て目的となるダンジョンに向かうことにしたのです。今回はそこまで急ぐ必要はないため、歩いて移動することにしたのです。地図を見ながらしばらく進むと目的の洞窟を発見したのです!入口から中を覗いてみると……かなり奥まで続いているようなのです。結構大きいし深そうなのです……
「うわ……なんか深そうなんだけど……あたし嫌なんだけど……絶対守ってよみんな!」
「ミルディ。私に任せるのです!」
「あのフィオナさん。アリーゼ様っていつもこうなんですか?その……聖女なんですよね?」
「え?うん。いつも通りだと思うよ?」
「ソフィア。気にするだけ無駄じゃ。アリーゼはこういう人間だと思っている方が楽じゃぞ?」
なんかソフィアが戸惑ってるのですけど……私、何もしてないのですよね?そしてそのままダンジョンに入ると、入り口から少し入ったところに立て看板があり、初級冒険者ダンジョンと書かれているのです。ちなみに昨日決めた目的地はここだったので迷わず来れて良かったのです。
そして洞窟内はかなり薄暗くジメジメしているので、土属性と風属性を持つソフィアを中心に探索していくことになりました。やはりソフィアの魔法は便利なのです。しばらく歩くと、ゴブリンを見つけたのです。魔物なのです。
「魔物ですか……ロゼッタ様の手を煩わせる必要もないですし、ここは私が最初に行きます!風魔法・ウインドカッター!」
そう言ってソフィアは風魔法を詠唱し、手から飛び出た風の刃は狙いたがわず命中し。ゴブリン切り刻み、すぐに倒すことができたのです
「流石ソフィア。見事な腕前なのです!」
「ありがとうございますアリーゼ様」
そう言って少し嬉そうなソフィア。本当に可愛いのです。思わず頭を撫でたくなります。そんなことをしていたらいつの間にか次が出てきたのです。その後現れた2匹のゴブリンはフィオナの魔法剣でなんなく倒し、ダンジョンを奥に進んで行くことになるのです。
「ねぇアリーゼ様?なんかおかしいよね?全然魔物に遭遇しなくなっちゃったよ?」
「確かフィオナの言う通りなのです……」
「魔物に遭遇しないほうが、あたしは全然いいんだけど……」
入り口近くにあれだけいたはずのゴブリンが全く現れなくなったのです。嵐の前の静けさと言うのでしょうか……何か嫌な予感がするのです。そして次の瞬間、地響きと共に目の前に1匹、緑色の肌をした巨人が現れたのです。
身長は3m程でしょうか?明らかに今まで倒してきた普通のゴブリンとは違うことがわかる。その姿を見て皆息を飲む。ロゼッタ様ですら警戒してるなんてこの緑の化け物一体何なのですか!?
「こやつは……トロールじゃ!ゴブリンとは比べ物にならん、皆気を付けるのじゃ!」
グオォオオ!と、こちらを威嚇するように叫ぶトロール、その目は爛々と輝いているのです。まるで絶好の獲物を見つけたように。そしてその巨体から考えられないスピードで私たちに飛び掛かってくるのです。
「避けるのです!」
「きゃっ!?」
私はミルディとソフィアにおおいかぶさるようにその巨体をかわすのです。ドガアァン!! という大きな音と共に次の瞬間、地面が陥没しているのです!
「なんて力なのです……なんでこんな凶暴なのがこんな初級冒険者ダンジョンにいるのですか!?」
「ヤバすぎ!あたし無理!」
「落ち着くのじゃミルディ!こっちに下がるのじゃ」
今の状態だとまともに戦えないです。どうするのです……それに先ほどのスピード……このままではいずれ全滅してしまうかもしれない。そんなことを考えている間にも次々と襲い掛かる緑の巨人。それを次々となんとか、かわしていく私たち。ですが、反撃できない状態が続くせいで徐々に追い詰められていくのです。まずいのです……そう思った時……
「きゃあっ!!」
突如横にいたソフィアの悲鳴が上がったのです。見ると彼女が巨人の拳を受け、吹き飛ばされているところでした。そしてトロールの追撃はフィオナが剣で防いでくれたのです。
私は慌ててソフィアの元に向かい、そのまま壁際まで下がりポーションで回復するのです。ソフィアは咄嗟に風魔法でバリアを張ったみたいなので大事には至らなかったのです。良かったのです。
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