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第3章 聖女。魔法と鉱山に挑むのです!
19. ドラゴン討伐 ~前編~
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19. ドラゴン討伐 ~前編~
私がギルフォード様と秘密のお茶会をしてから3日後。王城に召集がかかったのです。どうやらドラゴン討伐に動きがあったみたいなのです。私は準備をして宿屋の入り口でロゼッタ様とフィオナを待つのです。
フィオナがロゼッタ様を起こしているのです。ロゼッタ様のお寝坊さんはいつも通り、まぁ本を読んで待ちながら色々と考えるのもいいものなんですけどね。
「アリーゼ様おはよう!」
「フィオナお主は声がデカイのじゃ……頭に響く……」
「またお寝坊さんなのですねロゼッタ様」
「ワシは早起きが苦手なんじゃ……昔から昼前に起きるのが日課じゃったのだから仕方ないじゃろ……ふわあぁ……」
変な言い訳をしながらロゼッタ様は大きな欠伸をしながら眠そうにしています。それに比べてフィオナは申し訳なさそうな顔をしてこちらを見つめてきます。なんだか姉妹みたいに見える光景です。
そして馬車に乗りマジカリア城へ向かい、そのまま謁見の間に向かうのです。中に入るとギルフォード様がいて、ドラゴン討伐の状況を話し始めるのです。
「まずは集まってくれて感謝します。さっそくだが現状を説明しましょう。マジカリア鉱山のドラゴンはほぼ殲滅できています。しかしもう兵士や騎士団、ギルド冒険者の疲弊は限界をむかえているのが現状……最後のレッドドラゴン討伐に苦戦中なのです」
「なるほど……それでワシたちに加勢をして欲しいということかギル坊?」
「そうなります。危険なのはわかっています。それでもロゼッタ様たちにドラゴン討伐の協力をして欲しいと思っております。どうかお力添えを」
確かに今のマジカリア王国に戦力はほとんど残っていないはずなのです……
「私は行くのです。少しでも力になりたいのです」
「師匠。ボクも」
「ふむ。危険じゃが……ここに来た目的は『ミスリル』じゃからな、レッドドラゴンを倒さないわけにもいかんじゃろう」
となると、私たちはドラゴンとの戦いの最前線に行くことになるのです。危険なのです。でもロゼッタ様の言う通り目的を忘れてはいけないのです。だからレッドドラゴンを倒すのです。
「前線に行ってもらう以上危険な目にあうことも当然考えられる。だからこれは私からの個人的な頼みだと思ってほしい。絶対に無理だけはしないで欲しい」
そう言って深々と頭を下げるギルフォード様。その時謁見の間にミルディがやってくるのです。
「あのあたしも一緒にいく!」
「危険なのですよミルディ」
「それでも一緒にいく!あたしも魔法アイテムやポーション持ってく!だから一緒に行かせて!」
「……アリーゼ。ミルディにアイテムを持ってもらうのじゃ。いざとなったらギル坊が守ってやれ」
そう言うロゼッタ様。意外なのです……危険だとわかっているのに許可するなんて。いつもなら絶対に許可なんか出さないはずなのです。
でも……ミルディが戦闘に参加出来ないことに負い目を感じているのは知っているのです。もしかしたらロゼッタ様の優しさなのかも知れないのですね。
「なんじゃその目は?」
「いえ?やっぱりみんな一緒が心強いのです!」
そして私たちはドラゴン討伐の為、戦う準備をする。必ず勝つための準備をしなくてはいけないのです。アイテムをミルディに持ってもらって馬車に乗り込みマジカリア鉱山に向かうのことになったのです。
道中何もなく順調に進んでいくのです。しかし、2時間ほどたったところで異変が起きるのです。突然御者が立ち上がり叫ぶのです。私は外の様子を窓から確認する。するとそこには全身傷だらけの冒険者たちがいたのです。血を流しすぎてまともに歩けていないようです。
そのまま馬車の前に倒れてしまうのを見てギルフォード様が急いで指示を出すのです。もしかしてドラゴンにやられたのですか!?そして救護兵がその冒険者の手当てをする。
「大丈夫ですか?今手当しますからじっとしてください!」
「オレはいい……それよりもドラゴンを頼む……まだ仲間がいるんだ……このままじゃ全員死んじまう……」
そう言い残して気絶してしまうので、慌てて応急処置を施す。これは一刻を争う事態なのです。早く何とかしなければ全滅は免れないのです。
「ミルディ。お主も持って来たアイテムで救護を手伝うのじゃ」
「うん!分かった!」
「どうやら最後のレッドドラゴンは強敵のようじゃのう。ここからは戦闘になるぞアリーゼ」
「わかっているのです」
負傷者の救助は救護兵とミルディとギルフォード様にお任せをして私たちは急いで現場へ向かうことにするのです。到着した時には既に激戦が繰り広げられていたのです。
騎士団とギルド冒険者の連合軍は指揮を取りながらドラゴンと戦い続けている様子だったのです。兵士は剣を構え、ギルド冒険者はドラゴンに向けて魔法やスキルを使い攻撃を繰り返す。しかしそれは無意味かのように全て弾かれてしまい意味をなさないのが現状のようなのです。
なんとかあのドラゴンを倒す方法を探すのです。私は意識を深いところまで潜る。「世界書庫」この前の本とは別の本を探すのです。そして一冊の本が見つかりその本のページをめくる。
【ドラゴンを仕留める方法】
1.強力な毒もしくは麻痺などの状態異常を付与して弱らせる
2.地面が見えないくらい大量に落とし穴を設置する
3. ドラゴンの口を塞ぎブレスで自爆させる。
4. ドラゴンの額の核を砕く。
5.ドラゴンの死角に入りこみ後ろ脚を狙う
6.両翼を切断し空に逃げられないようにする
なるほどなのです……まずはこの作戦を成功させるために状況を把握する必要があるのです。問題はどうやって実行するか?なのですが……
「ロゼッタ様どうするのです?」
「ふむ。ドラゴンの額の「核」を砕くことが出来れば倒すことはできるのじゃがな……」
「ご存知なのですね!本に書いてあったのです!さすがロゼッタ様!」
「当たり前じゃろ。ワシは「竜殺しの魔女」じゃぞ?忘れたか?」
そうだったのです。すっかり忘れていたのでした。流石なのです!でも困ったのです。ドラゴンには近付けない上に足場が不安定すぎるのです。
私は頭をフル回転させて最善の方法を考える。まず最初に行うべき事は囮を使ってドラゴンをひきつけること。なるべく声が通って聞こえやすい場所に立ってみることにするのです。そして私は大きく叫ぶのです!
私がギルフォード様と秘密のお茶会をしてから3日後。王城に召集がかかったのです。どうやらドラゴン討伐に動きがあったみたいなのです。私は準備をして宿屋の入り口でロゼッタ様とフィオナを待つのです。
フィオナがロゼッタ様を起こしているのです。ロゼッタ様のお寝坊さんはいつも通り、まぁ本を読んで待ちながら色々と考えるのもいいものなんですけどね。
「アリーゼ様おはよう!」
「フィオナお主は声がデカイのじゃ……頭に響く……」
「またお寝坊さんなのですねロゼッタ様」
「ワシは早起きが苦手なんじゃ……昔から昼前に起きるのが日課じゃったのだから仕方ないじゃろ……ふわあぁ……」
変な言い訳をしながらロゼッタ様は大きな欠伸をしながら眠そうにしています。それに比べてフィオナは申し訳なさそうな顔をしてこちらを見つめてきます。なんだか姉妹みたいに見える光景です。
そして馬車に乗りマジカリア城へ向かい、そのまま謁見の間に向かうのです。中に入るとギルフォード様がいて、ドラゴン討伐の状況を話し始めるのです。
「まずは集まってくれて感謝します。さっそくだが現状を説明しましょう。マジカリア鉱山のドラゴンはほぼ殲滅できています。しかしもう兵士や騎士団、ギルド冒険者の疲弊は限界をむかえているのが現状……最後のレッドドラゴン討伐に苦戦中なのです」
「なるほど……それでワシたちに加勢をして欲しいということかギル坊?」
「そうなります。危険なのはわかっています。それでもロゼッタ様たちにドラゴン討伐の協力をして欲しいと思っております。どうかお力添えを」
確かに今のマジカリア王国に戦力はほとんど残っていないはずなのです……
「私は行くのです。少しでも力になりたいのです」
「師匠。ボクも」
「ふむ。危険じゃが……ここに来た目的は『ミスリル』じゃからな、レッドドラゴンを倒さないわけにもいかんじゃろう」
となると、私たちはドラゴンとの戦いの最前線に行くことになるのです。危険なのです。でもロゼッタ様の言う通り目的を忘れてはいけないのです。だからレッドドラゴンを倒すのです。
「前線に行ってもらう以上危険な目にあうことも当然考えられる。だからこれは私からの個人的な頼みだと思ってほしい。絶対に無理だけはしないで欲しい」
そう言って深々と頭を下げるギルフォード様。その時謁見の間にミルディがやってくるのです。
「あのあたしも一緒にいく!」
「危険なのですよミルディ」
「それでも一緒にいく!あたしも魔法アイテムやポーション持ってく!だから一緒に行かせて!」
「……アリーゼ。ミルディにアイテムを持ってもらうのじゃ。いざとなったらギル坊が守ってやれ」
そう言うロゼッタ様。意外なのです……危険だとわかっているのに許可するなんて。いつもなら絶対に許可なんか出さないはずなのです。
でも……ミルディが戦闘に参加出来ないことに負い目を感じているのは知っているのです。もしかしたらロゼッタ様の優しさなのかも知れないのですね。
「なんじゃその目は?」
「いえ?やっぱりみんな一緒が心強いのです!」
そして私たちはドラゴン討伐の為、戦う準備をする。必ず勝つための準備をしなくてはいけないのです。アイテムをミルディに持ってもらって馬車に乗り込みマジカリア鉱山に向かうのことになったのです。
道中何もなく順調に進んでいくのです。しかし、2時間ほどたったところで異変が起きるのです。突然御者が立ち上がり叫ぶのです。私は外の様子を窓から確認する。するとそこには全身傷だらけの冒険者たちがいたのです。血を流しすぎてまともに歩けていないようです。
そのまま馬車の前に倒れてしまうのを見てギルフォード様が急いで指示を出すのです。もしかしてドラゴンにやられたのですか!?そして救護兵がその冒険者の手当てをする。
「大丈夫ですか?今手当しますからじっとしてください!」
「オレはいい……それよりもドラゴンを頼む……まだ仲間がいるんだ……このままじゃ全員死んじまう……」
そう言い残して気絶してしまうので、慌てて応急処置を施す。これは一刻を争う事態なのです。早く何とかしなければ全滅は免れないのです。
「ミルディ。お主も持って来たアイテムで救護を手伝うのじゃ」
「うん!分かった!」
「どうやら最後のレッドドラゴンは強敵のようじゃのう。ここからは戦闘になるぞアリーゼ」
「わかっているのです」
負傷者の救助は救護兵とミルディとギルフォード様にお任せをして私たちは急いで現場へ向かうことにするのです。到着した時には既に激戦が繰り広げられていたのです。
騎士団とギルド冒険者の連合軍は指揮を取りながらドラゴンと戦い続けている様子だったのです。兵士は剣を構え、ギルド冒険者はドラゴンに向けて魔法やスキルを使い攻撃を繰り返す。しかしそれは無意味かのように全て弾かれてしまい意味をなさないのが現状のようなのです。
なんとかあのドラゴンを倒す方法を探すのです。私は意識を深いところまで潜る。「世界書庫」この前の本とは別の本を探すのです。そして一冊の本が見つかりその本のページをめくる。
【ドラゴンを仕留める方法】
1.強力な毒もしくは麻痺などの状態異常を付与して弱らせる
2.地面が見えないくらい大量に落とし穴を設置する
3. ドラゴンの口を塞ぎブレスで自爆させる。
4. ドラゴンの額の核を砕く。
5.ドラゴンの死角に入りこみ後ろ脚を狙う
6.両翼を切断し空に逃げられないようにする
なるほどなのです……まずはこの作戦を成功させるために状況を把握する必要があるのです。問題はどうやって実行するか?なのですが……
「ロゼッタ様どうするのです?」
「ふむ。ドラゴンの額の「核」を砕くことが出来れば倒すことはできるのじゃがな……」
「ご存知なのですね!本に書いてあったのです!さすがロゼッタ様!」
「当たり前じゃろ。ワシは「竜殺しの魔女」じゃぞ?忘れたか?」
そうだったのです。すっかり忘れていたのでした。流石なのです!でも困ったのです。ドラゴンには近付けない上に足場が不安定すぎるのです。
私は頭をフル回転させて最善の方法を考える。まず最初に行うべき事は囮を使ってドラゴンをひきつけること。なるべく声が通って聞こえやすい場所に立ってみることにするのです。そして私は大きく叫ぶのです!
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