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第3章 聖女。魔法と鉱山に挑むのです!
10. ワイバーン討伐 ~前編~
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10. ワイバーン討伐 ~前編~
マジカリア鉱山のドラゴンの討伐は難航しているようなのです。やはりドラゴンは一体だけではなく複数体いたようなのです。マジカリアの騎士団たちはそのドラゴンを討伐するためにほぼ出払っているのです。そんな中、新たな問題が起きてしまい私たちはギルフォード様にマジカリア城へ呼び出されるのです。
「ふむ。近郊の森のワイバーン討伐をワシにという事かギル坊?」
「頼れる方はもうロゼッタ様しかいないのです。先ほど話した通り我が騎士団は今少ない人数でギリギリ任務をこなしている状況です」
「それは大変なのです!ぜひお引き受けするのです!ロゼッタ様!」
「師匠。ボクも頑張るから」
私とフィオナの言葉を聞いてロゼッタ様は深く頷きながら了承をしたのです!さぁ、忙しくなるのです! そして宿屋に戻り森のワイバーン討伐ための準備をするのです。
「えっと……包帯、ポーション、あとはミルディのナイフ、ランタン、野営の時の読書のための本……」
「おいアリーゼ。お主はキャンプにでも行くつもりなのか?」
「備えあれば憂いなしなのですロゼッタ様!準備はしっかりやるべきなのです!あっロゼッタ様のおやつも持っていくのです。キャンディーでいいのです?」
「子供扱いするでない!まぁ……どうしてもというのなら……キャンディーを持っていくがよい。出来ればストロベリー味のやつがいい」
結局ロゼッタ様は食べたいのです。そんなところも可愛いのですが。そんなことを思っていたらフィオナも準備していたのですよ?ミルディがいないぶん荷物を分けて持たないとなのです。どうせロゼッタ様は荷物を持たないのです。
翌日私たち三人は街を出て、まず近くの森の中に入っていったのです。ここは普段あまり人が来ないのかとても静かだったのですが……奥に進むにつれ木々は増え暗くなっていきました。
私は持ってきたランタンを取り出して辺りを照らしてみるとそこはもう真っ暗な空間になっていました。これでは道案内がないと絶対に帰れないのです。私が不安そうな顔をしているとロゼッタ様がその様子を見て話し始めるのです。
「アリーゼ心配するでない。入り口から魔法印を木々に刻んでおる。迷うことはないのじゃ」
おぉ~さすがはロゼッタ様なのです。これで安心して進めるのです。それを聞いた私は心の中でガッツポーズをとるのです。しばらく歩いていると少し開けた場所に出たのですよ。
「あ。魔物がいる」
「ふむ。軽く倒すかの」
そこには数体のホーンラビットが居たのでロゼッタ様とフィオナでサクッと倒したのです。
そのまま順調に進むのですがだんだん嫌な雰囲気になってくるのです。私はなんだか嫌な予感を感じたのです。すると先頭にいたロゼッタ様が急に立ち止まるのです。そして耳元に手をあてる仕草をしていました。何が起こったのかわからない私はとりあえずロゼッタ様に近寄ったのです
「何かあったのですかロゼッタ様?」
「静かにするのじゃ、向こうの森の奥の方から魔物の咆哮が聞こえるのじゃ」
「本当に師匠?ボク聞こえないけど」
「こっちじゃ。着いてくるのじゃ」
そう言ってロゼッタ様はどんどん進んでいくのです。私も慌ててついて行きますがフィオナは置いていかれそうになるので私のローブの裾をつかんでいるのです。
森の奥に進むとそこにいたのはかなり巨大なクマみたいな魔物でした。そのクマのような大きな魔物は全身から血を流しており息も荒ったのですでに満身創痍の状態でした。
その魔物はこちらに気がつくとその巨体からは想像できないくらい素早い動きで襲ってきたのです。そしてロゼッタ様に突っ込んできたのです。
しかしそれを予期していたかのようにロゼッタ様は片手を振りあげると同時に魔法陣を展開しそこからいくつもの炎の鎖のようなものが飛び出してその魔物の手足に巻き付いたのです。
「炎拘束魔法・フレイムバインド!今じゃフィオナ!」
「任せて師匠!やあぁぁぁぁぁぁ!」
さらにそれと同時に横から来たフィオナがその手に持つ剣でその魔物の首を斬り落としたのです。
一瞬の出来事に私は唖然としてパチパチと拍手をしていたのです。ロゼッタ様もフィオナも凄いのです!しかもあの巨大な魔物の首を落とすって……フィオナ見ないうちに頼もしくなっているのです!
マジカリア鉱山のドラゴンの討伐は難航しているようなのです。やはりドラゴンは一体だけではなく複数体いたようなのです。マジカリアの騎士団たちはそのドラゴンを討伐するためにほぼ出払っているのです。そんな中、新たな問題が起きてしまい私たちはギルフォード様にマジカリア城へ呼び出されるのです。
「ふむ。近郊の森のワイバーン討伐をワシにという事かギル坊?」
「頼れる方はもうロゼッタ様しかいないのです。先ほど話した通り我が騎士団は今少ない人数でギリギリ任務をこなしている状況です」
「それは大変なのです!ぜひお引き受けするのです!ロゼッタ様!」
「師匠。ボクも頑張るから」
私とフィオナの言葉を聞いてロゼッタ様は深く頷きながら了承をしたのです!さぁ、忙しくなるのです! そして宿屋に戻り森のワイバーン討伐ための準備をするのです。
「えっと……包帯、ポーション、あとはミルディのナイフ、ランタン、野営の時の読書のための本……」
「おいアリーゼ。お主はキャンプにでも行くつもりなのか?」
「備えあれば憂いなしなのですロゼッタ様!準備はしっかりやるべきなのです!あっロゼッタ様のおやつも持っていくのです。キャンディーでいいのです?」
「子供扱いするでない!まぁ……どうしてもというのなら……キャンディーを持っていくがよい。出来ればストロベリー味のやつがいい」
結局ロゼッタ様は食べたいのです。そんなところも可愛いのですが。そんなことを思っていたらフィオナも準備していたのですよ?ミルディがいないぶん荷物を分けて持たないとなのです。どうせロゼッタ様は荷物を持たないのです。
翌日私たち三人は街を出て、まず近くの森の中に入っていったのです。ここは普段あまり人が来ないのかとても静かだったのですが……奥に進むにつれ木々は増え暗くなっていきました。
私は持ってきたランタンを取り出して辺りを照らしてみるとそこはもう真っ暗な空間になっていました。これでは道案内がないと絶対に帰れないのです。私が不安そうな顔をしているとロゼッタ様がその様子を見て話し始めるのです。
「アリーゼ心配するでない。入り口から魔法印を木々に刻んでおる。迷うことはないのじゃ」
おぉ~さすがはロゼッタ様なのです。これで安心して進めるのです。それを聞いた私は心の中でガッツポーズをとるのです。しばらく歩いていると少し開けた場所に出たのですよ。
「あ。魔物がいる」
「ふむ。軽く倒すかの」
そこには数体のホーンラビットが居たのでロゼッタ様とフィオナでサクッと倒したのです。
そのまま順調に進むのですがだんだん嫌な雰囲気になってくるのです。私はなんだか嫌な予感を感じたのです。すると先頭にいたロゼッタ様が急に立ち止まるのです。そして耳元に手をあてる仕草をしていました。何が起こったのかわからない私はとりあえずロゼッタ様に近寄ったのです
「何かあったのですかロゼッタ様?」
「静かにするのじゃ、向こうの森の奥の方から魔物の咆哮が聞こえるのじゃ」
「本当に師匠?ボク聞こえないけど」
「こっちじゃ。着いてくるのじゃ」
そう言ってロゼッタ様はどんどん進んでいくのです。私も慌ててついて行きますがフィオナは置いていかれそうになるので私のローブの裾をつかんでいるのです。
森の奥に進むとそこにいたのはかなり巨大なクマみたいな魔物でした。そのクマのような大きな魔物は全身から血を流しており息も荒ったのですでに満身創痍の状態でした。
その魔物はこちらに気がつくとその巨体からは想像できないくらい素早い動きで襲ってきたのです。そしてロゼッタ様に突っ込んできたのです。
しかしそれを予期していたかのようにロゼッタ様は片手を振りあげると同時に魔法陣を展開しそこからいくつもの炎の鎖のようなものが飛び出してその魔物の手足に巻き付いたのです。
「炎拘束魔法・フレイムバインド!今じゃフィオナ!」
「任せて師匠!やあぁぁぁぁぁぁ!」
さらにそれと同時に横から来たフィオナがその手に持つ剣でその魔物の首を斬り落としたのです。
一瞬の出来事に私は唖然としてパチパチと拍手をしていたのです。ロゼッタ様もフィオナも凄いのです!しかもあの巨大な魔物の首を落とすって……フィオナ見ないうちに頼もしくなっているのです!
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