72 / 158
第3章 聖女。魔法と鉱山に挑むのです!
9. 日々勉強なのです!
しおりを挟む
9. 日々勉強なのです!
私たちがマジカリア城で賢者であるギルフォード様に魔力測定をお願いして、そのあと街で魔術書を購入した次の日。早速ロゼッタ様とフィオナはこの街のギルドに魔物討伐依頼を受けに行ったのです。昨日の夜から新しい魔法をためすと2人は張り切っていたのです!その姿を見てなんだか微笑ましかったのと同時に羨ましかったのです。
「う~ん。今日もいい天気なのですね!楽しいことがあるといいのですけど」
私は特にやることがなかったので昨日と同じくマジカリア城に行くことにするのです。それはもちろん魔法鍛冶の修行を頑張っているミルディの様子を見に行くためなのです!
ミルディがもの凄く成長してたら?と考えると楽しみなのです!まぁ……そこまで時間は経っていないのですけどね。
「でも……ミルディとこれだけ離れているのは初めてなのですね……カトリーナ教会を出てから、いつも一緒でしたし……」
本当にミルディには感謝してるのです。というわけでさっそく馬車に乗って向かったのです。そして到着するとすぐに中に入ったのです。
受付の人が対応してくれてミルディがいる城の魔法工房まで案内してくれたのです。しばらく歩いて、ミルディが修行している部屋の前に着いたのです。扉を開けるとそこには……… 床で倒れてる女の子の姿があったのです!?
「ミルディ!?」
えぇーっとどういうことなのでしょう……まさか私がいない間に倒れてしまうほど無理をしていたのですか!?それとも教える人がスパルタなのですか!?とりあえず近寄ってみるのです。
「しっかりするのです!ミルディ!」
「うぅん……あれアリーゼ?ヤバッ……あたしこんなところで寝ちゃってた!?」
よかった寝ていただけなのです。それに元気そうなのです。安心した私はほっとして思わず涙目になってしまったのです。とりあえずミルディはシャワーを浴びに行ってそのあとお茶をすることにしたのです。ミルディと久しぶりに会えたのでなんか緊張してしまうのです。
「どうです?修行のほうは?」
「うん。みんな優しくてあたしも成長してるって感じがするよ!これならミスリルの加工もあたし1人で出来るようになるかも!」
「それは良かったのです!」
魔法都市ルナノワールに来た本来の目的はミスリルの武器を造ることなのです。そのためにわざわざ来たのですからね。
しかもロゼッタ様の話では、昔のご友人で魔法鍛冶屋のメルティアさんというかたがいて、このルナノワールではその人の魔法技術を継承しているそうなのです!ミルディも言っていましたが凄い有名なかたらしいのですよ?
でも立派な魔法鍛冶屋さんを目指すためには、もっともっと修行をしたほうがいいような気がするのですけどね……
本来ならミルディの実家のような魔法工房で修行するのがいいはずなのです。でもミルディの夢を否定してるわけではないのです!だから私は旅の中でミルディのために出来ることはやってあげたいのです。
「そう言えばさ。ロゼッタ様やフィオナは元気?」
「はい。元気なのです。あっ聞いて驚かないでくださいなのです。ロゼッタ様は大きくなったのです!」
「……態度が?」
「それは元々なのです。ソルファス王国のあの魔法の石板の魔力が馴染んだみたいで身体も成長したのです!今はフィオナくらい大きくなっているのです!」
私の話を聞いたミルディは驚いた顔をしていたのです。そういえばロゼッタ様には会っていなかったのですね。まぁミルディも修行中で忙しいので仕方ないといえば仕方ないのです。
その後はしばらく談笑したあとお昼ごはんの時間になったので外食することになったのです。そして食事を終えたあとは再びマジカリア城に戻ってミルディの魔法鍛冶の仕事を見ることにするのです。
「そんなまじまじ見られると緊張するんだけとなぁ……」
「別にいつも通りなのです。私はいつもミルディの仕事を見ているのです!」
「はいはい。それなら簡単なナイフでも作ろうかな」
そして作業を開始したミルディはとても真剣な表情だったので私もしっかりと勉強することにしたのです。たまに話相手をしたり褒めたりしているのです。そうしたらどんどん集中力が上がっていったのです。やっぱり聖女としての力なのですかね?
そして数時間後とうとう1本のナイフが完成したのです!! 見た目こそ普通の銀製のナイフ。これからが魔法鍛冶の修行の腕の見せ所なのです。そう魔力付与なのです。
「じゃあやるよアリーゼ!」
「魔力付与……楽しみなのです!」
まず最初に素材である魔法鉄と鋼を合金にし、そしてそのナイフに炎属性と共に付与することで完成になるのです。
「付与!」
ミルディがそう言って魔力を込めると、ナイフの刃の部分に当たる部分にオレンジ色をした模様が付いたのです!これが魔力付与の効果なのです。ただこれは練習なのでかなり薄くなっています。普通なら濃い色の模様が付くので、その分難易度も上がります。だけどそれでも充分過ぎるほど成功と言えるものなのです。
「うん。まぁまぁじゃない?」
「すごいのですミルディ!成長しているのです!あの、このナイフ私が貰ってもいいのです?」
「えっ?うんいいけど……それなら後で使いやすいのを作ってあげるよアリーゼ?」
「いえ。このナイフがいいのです!」
「そう?ならいいけど……」
それからしばらくミルディは色々な武器を魔法錬金して作り続け夕方になってしまったので頃合いを見て、ミルディに挨拶をして私は馬車に乗り込んでそのまま帰宅したのでした。そして夜になり、私はベッドに入る。
「ミルディ。すごいのです。やっぱり日々勉強なのです!私も負けてられないのです!」
私はミルディの姿を見て自分も頑張ろうと思ったのです。そう目的は違うけれどお互いの夢のために。
私たちがマジカリア城で賢者であるギルフォード様に魔力測定をお願いして、そのあと街で魔術書を購入した次の日。早速ロゼッタ様とフィオナはこの街のギルドに魔物討伐依頼を受けに行ったのです。昨日の夜から新しい魔法をためすと2人は張り切っていたのです!その姿を見てなんだか微笑ましかったのと同時に羨ましかったのです。
「う~ん。今日もいい天気なのですね!楽しいことがあるといいのですけど」
私は特にやることがなかったので昨日と同じくマジカリア城に行くことにするのです。それはもちろん魔法鍛冶の修行を頑張っているミルディの様子を見に行くためなのです!
ミルディがもの凄く成長してたら?と考えると楽しみなのです!まぁ……そこまで時間は経っていないのですけどね。
「でも……ミルディとこれだけ離れているのは初めてなのですね……カトリーナ教会を出てから、いつも一緒でしたし……」
本当にミルディには感謝してるのです。というわけでさっそく馬車に乗って向かったのです。そして到着するとすぐに中に入ったのです。
受付の人が対応してくれてミルディがいる城の魔法工房まで案内してくれたのです。しばらく歩いて、ミルディが修行している部屋の前に着いたのです。扉を開けるとそこには……… 床で倒れてる女の子の姿があったのです!?
「ミルディ!?」
えぇーっとどういうことなのでしょう……まさか私がいない間に倒れてしまうほど無理をしていたのですか!?それとも教える人がスパルタなのですか!?とりあえず近寄ってみるのです。
「しっかりするのです!ミルディ!」
「うぅん……あれアリーゼ?ヤバッ……あたしこんなところで寝ちゃってた!?」
よかった寝ていただけなのです。それに元気そうなのです。安心した私はほっとして思わず涙目になってしまったのです。とりあえずミルディはシャワーを浴びに行ってそのあとお茶をすることにしたのです。ミルディと久しぶりに会えたのでなんか緊張してしまうのです。
「どうです?修行のほうは?」
「うん。みんな優しくてあたしも成長してるって感じがするよ!これならミスリルの加工もあたし1人で出来るようになるかも!」
「それは良かったのです!」
魔法都市ルナノワールに来た本来の目的はミスリルの武器を造ることなのです。そのためにわざわざ来たのですからね。
しかもロゼッタ様の話では、昔のご友人で魔法鍛冶屋のメルティアさんというかたがいて、このルナノワールではその人の魔法技術を継承しているそうなのです!ミルディも言っていましたが凄い有名なかたらしいのですよ?
でも立派な魔法鍛冶屋さんを目指すためには、もっともっと修行をしたほうがいいような気がするのですけどね……
本来ならミルディの実家のような魔法工房で修行するのがいいはずなのです。でもミルディの夢を否定してるわけではないのです!だから私は旅の中でミルディのために出来ることはやってあげたいのです。
「そう言えばさ。ロゼッタ様やフィオナは元気?」
「はい。元気なのです。あっ聞いて驚かないでくださいなのです。ロゼッタ様は大きくなったのです!」
「……態度が?」
「それは元々なのです。ソルファス王国のあの魔法の石板の魔力が馴染んだみたいで身体も成長したのです!今はフィオナくらい大きくなっているのです!」
私の話を聞いたミルディは驚いた顔をしていたのです。そういえばロゼッタ様には会っていなかったのですね。まぁミルディも修行中で忙しいので仕方ないといえば仕方ないのです。
その後はしばらく談笑したあとお昼ごはんの時間になったので外食することになったのです。そして食事を終えたあとは再びマジカリア城に戻ってミルディの魔法鍛冶の仕事を見ることにするのです。
「そんなまじまじ見られると緊張するんだけとなぁ……」
「別にいつも通りなのです。私はいつもミルディの仕事を見ているのです!」
「はいはい。それなら簡単なナイフでも作ろうかな」
そして作業を開始したミルディはとても真剣な表情だったので私もしっかりと勉強することにしたのです。たまに話相手をしたり褒めたりしているのです。そうしたらどんどん集中力が上がっていったのです。やっぱり聖女としての力なのですかね?
そして数時間後とうとう1本のナイフが完成したのです!! 見た目こそ普通の銀製のナイフ。これからが魔法鍛冶の修行の腕の見せ所なのです。そう魔力付与なのです。
「じゃあやるよアリーゼ!」
「魔力付与……楽しみなのです!」
まず最初に素材である魔法鉄と鋼を合金にし、そしてそのナイフに炎属性と共に付与することで完成になるのです。
「付与!」
ミルディがそう言って魔力を込めると、ナイフの刃の部分に当たる部分にオレンジ色をした模様が付いたのです!これが魔力付与の効果なのです。ただこれは練習なのでかなり薄くなっています。普通なら濃い色の模様が付くので、その分難易度も上がります。だけどそれでも充分過ぎるほど成功と言えるものなのです。
「うん。まぁまぁじゃない?」
「すごいのですミルディ!成長しているのです!あの、このナイフ私が貰ってもいいのです?」
「えっ?うんいいけど……それなら後で使いやすいのを作ってあげるよアリーゼ?」
「いえ。このナイフがいいのです!」
「そう?ならいいけど……」
それからしばらくミルディは色々な武器を魔法錬金して作り続け夕方になってしまったので頃合いを見て、ミルディに挨拶をして私は馬車に乗り込んでそのまま帰宅したのでした。そして夜になり、私はベッドに入る。
「ミルディ。すごいのです。やっぱり日々勉強なのです!私も負けてられないのです!」
私はミルディの姿を見て自分も頑張ろうと思ったのです。そう目的は違うけれどお互いの夢のために。
21
お気に入りに追加
376
あなたにおすすめの小説

かみたま降臨 -神様の卵が降臨、生後30分で侯爵家を追放で生命の危機とか、酷いじゃないですか?-
牛一/冬星明
ファンタジー
神様に気に入られた悪女令嬢が好きな少女は眷属神にされた。
どう見ても人の言う事を聞かなそうな神様の下で働くなって絶対嫌だった。
少女は過労死で死んだ記憶がある。
働くなら絶対にホワイトな職場だ。
神様のスカウトを断った少女だったが、人の話を聞かない神様が許す訳もない。
少女は眷属神の卵として転生を繰り返す。
そいて、ジュリアーナ・マジク・アラルンガルはこの世界に転生された。
だが、神々の加護を貰えないジュリアーナはすぐに捨てられた。
この可哀想な神様の卵に幸はあるのだろうか?
追放された偽物聖女は、辺境の村でひっそり暮らしている
黎
ファンタジー
辺境の村で人々のために薬を作って暮らすリサは“聖女”と呼ばれている。その噂を聞きつけた騎士団の数人が現れ、あらゆる疾病を治療する万能の力を持つ聖女を連れて行くべく強引な手段に出ようとする中、騎士団長が割って入る──どうせ聖女のようだと称えられているに過ぎないと。ぶっきらぼうながらも親切な騎士団長に惹かれていくリサは、しかし実は数年前に“偽物聖女”と帝都を追われたクラリッサであった。
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中

【完結】人々に魔女と呼ばれていた私が実は聖女でした。聖女様治療して下さい?誰がんな事すっかバーカ!
隣のカキ
ファンタジー
私は魔法が使える。そのせいで故郷の村では魔女と迫害され、悲しい思いをたくさんした。でも、村を出てからは聖女となり活躍しています。私の唯一の味方であったお母さん。またすぐに会いに行きますからね。あと村人、テメぇらはブッ叩く。
※三章からバトル多めです。

異世界に落ちたら若返りました。
アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。
夫との2人暮らし。
何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。
そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー
気がついたら知らない場所!?
しかもなんかやたらと若返ってない!?
なんで!?
そんなおばあちゃんのお話です。
更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。
冤罪で殺された聖女、生まれ変わって自由に生きる
みおな
恋愛
聖女。
女神から選ばれし、世界にたった一人の存在。
本来なら、誰からも尊ばれ大切に扱われる存在である聖女ルディアは、婚約者である王太子から冤罪をかけられ処刑されてしまう。
愛し子の死に、女神はルディアの時間を巻き戻す。
記憶を持ったまま聖女認定の前に戻ったルディアは、聖女にならず自由に生きる道を選択する。

私は聖女(ヒロイン)のおまけ
音無砂月
ファンタジー
ある日突然、異世界に召喚された二人の少女
100年前、異世界に召喚された聖女の手によって魔王を封印し、アルガシュカル国の危機は救われたが100年経った今、再び魔王の封印が解かれかけている。その為に呼ばれた二人の少女
しかし、聖女は一人。聖女と同じ色彩を持つヒナコ・ハヤカワを聖女候補として考えるアルガシュカルだが念のため、ミズキ・カナエも聖女として扱う。内気で何も自分で決められないヒナコを支えながらミズキは何とか元の世界に帰れないか方法を探す。

地の底から這い上がる
海月 結城
ファンタジー
学校で酷いいじめにあっている主人公の菜津芽。彼は勇者召喚に巻き込まれ異世界に転移してしまう。彼はなんの力も持たず王国を追放されてしまう。そこで見たものは嘘だらけの世界だった。そして、菜津芽は絶望の中から這い上がる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる