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追憶の章 魔女と聖女の始まり
22. ほんの少し
しおりを挟む22. ほんの少し
私に話したいこと?なんだろうか。また文句かしら?するとディアナが話始める。
「女神の力。それは人々を癒し、人々を守る力です。それができるのは『聖女』だけ」
「そうね。自慢かしら?それくらい知ってるわよ」
「でも、私は疑問を感じています。なぜ魔物を討つ魔法能力がないのでしょうか」
「……は?」
何を言ってるのこいつ。本来の役割が違うのだから仕方ないでしょ
「ロゼッタさん。私はずっと考えてきました。私は本来、『聖なる加護を受けた者』として人々の傷や病を治すことが役目。そんな素晴らしい女神様の聖なる力があっても……私は攻撃系の魔法は使えない。おかしいと思いませんか?」
「……人間だから仕方ないでしょ。人間は適性外の魔法は使えないんだから。それに女神の力は守る力でしょ?」
「もし……この女神の力を攻撃魔法に変えることができたのなら……きっとこの先必ず訪れる厄災にも対応できるはずです」
「……」
確かに、コイツの言い分は正しい。もしも『聖なる加護を受けた者』が攻撃魔法を習得できれば、間違いなく魔物や魔族に対して最強だと思う。しかし……
「無理よ。不可能だわ」
「どうしてですか?」
「言ったでしょう。人間は適性外の魔法を使うことは出来ないの。仮に出来たとしても、それこそ強大な魔物を相手にするには力不足よ。無駄死にするのがオチよ」
「そんな事はありません。私は絶対に諦めません」
ディアナは真っ直ぐな瞳で私を見つめる。その目は、決意に満ちた溢れた目だった。
「……本当に気に入らないわね。あんたって」
「別にあなたに好かれなくても構いません。だから私も魔法都市に行きます。そこに何かヒントがあるなら……」
「……ふん。エールおごりなさいよ。話聞いてあげたんだから」
「わざわざ貸しを作るのですか?」
「この前の魔法道具のお金返してもらってないわよね!」
「……そんなこともありましたね。なら今日は私がおごります。どうぞ好きなだけ頼んでください」
なんだこいつ。マジでムカつくんだけど。私はとりあえずメニューを見て適当に注文することにした。そのあとはいつものように、ディアナと言い合いをしながら飲み明かした。
そして翌日。
「あぁ~……頭痛い……気持ち悪い……」
二日酔いになった。あの後さらに飲んだせいで私は見事に二日酔いになっていた。最悪だ。こんなことならディアナが来た時点でちゃんと帰ればよかった。後悔しても遅いけど……
「ロゼッタ様。飲み過ぎは身体によくないですよ?はい。お水です」
「ありがとうギル坊」
ギル坊が水をくれたのでありがたく飲む。
「ロゼッタ様。ディアナ様と毎回喧嘩でもしてるんですか?仲間なので仲良くしましょうよ」
「無理」
「即答ですか!?」
「無理なものは無理」
あんな奴と仲良しとかありえない。そもそも性格も考え方も合わない。
「そんなこと言って大人げないですよロゼッタ様。まったくそう言うところは子供のボクより子供ですよね」
あ?なんか言ったこのガキ?でも二日酔いで頭が痛いからギル坊にアイアンクローかます元気もない。
「うるさいわね。ほらあれよ、ギル坊で言うカイトみたいなもんよ。ルナが取られてもいいの?」
「なんか話が違くありませんか!?」
そんなやり取りをしていると、そのディアナがやってくる。
「おはようございます」
「あっおはようございますディアナ様」
「ギルフォードさん。ルナさんが外で待ってますよ?」
「え?もうそんな時間!?ロゼッタ様、ディアナ様行ってきます!」
そう言うとギル坊は部屋を出ていく。おい。こいつと一緒にしないでってば!
「ふぅ……さすがに朝までいるとは思いませんでした。少し眠いですね」
「あんたも大概じゃない」
「お互い様でしょう」
まぁ……そうね。私たちはしばらく無言になる。するとディアナが口を開く。
「昨日の事なんですが……」
「魔法都市に行くんでしょ?いいわよ。好きにしなさいよ、元からギル坊とルナの為に行くつもりだし」
「あっさり許可するのですね」
「別に、私には関係ないことだし」
するとディアナはクスッと笑う。
「なに?」
「いえ。魔女はきまぐれですか。ほんの少しあなたのこと好きになったかも知れません」
「私はあんたが嫌いだけどね」
「それは残念です」
そして、魔法都市への出発を明後日に決め、街で準備をすることにする。もちろん不本意だけどディアナも一緒だ。
「マジックポーションは多めに買ったほうがいいわよね。普通のはディアナが回復魔法を使えるから少な目で……」
「あのロゼッタさん」
「なに?」
「メルティアさんに挨拶したいんですが?よろしいですか?」
メルティアには短い間だけど、魔法鍛冶屋としてお世話になったしね。別れのあいさつくらいしないと失礼だわ。
「分かった。じゃあ私も一緒に行こうかしら」
「分かりました」
そう言って私とディアナはメルティアの魔法鍛冶屋に向かうことにする。そしてあの古びた一軒家にたどり着くと、家の前にちょうどメルティアがいた。
「あっ!2人ともちょうど良かった!」
「その荷物、何かあったのかしら?」
「いやこの前、ルナちゃんに聞いたんだけど、魔法都市に行くんだよね?私も一緒に連れていってくれない?移住しようか迷ってたんだぁ!それに道中は危険だしさ?」
「そう言うことですか。それなら私からもお願いしますロゼッタさん」
今まで一人旅が嘘のようにどんどん増えていくな……でもメルティアにはお世話になったし、断るのも気が引けるわよね……
「あんたが守りなさいよ?メルティアは完全非戦闘員なんだから」
「……私も非戦闘員ですが?聖女なので」
「あんたは違うわよ!」
あんなワイバーンの脳天をかかと落としでぶち割る奴が何を言うか。私は呆れながらディアナを見ると、「何ですか?私間違ってませんよね?」みたいな顔をしている……マジでムカつくんだけどコイツ。
こうして魔法都市に向かう仲間が1人増えたのだった
私に話したいこと?なんだろうか。また文句かしら?するとディアナが話始める。
「女神の力。それは人々を癒し、人々を守る力です。それができるのは『聖女』だけ」
「そうね。自慢かしら?それくらい知ってるわよ」
「でも、私は疑問を感じています。なぜ魔物を討つ魔法能力がないのでしょうか」
「……は?」
何を言ってるのこいつ。本来の役割が違うのだから仕方ないでしょ
「ロゼッタさん。私はずっと考えてきました。私は本来、『聖なる加護を受けた者』として人々の傷や病を治すことが役目。そんな素晴らしい女神様の聖なる力があっても……私は攻撃系の魔法は使えない。おかしいと思いませんか?」
「……人間だから仕方ないでしょ。人間は適性外の魔法は使えないんだから。それに女神の力は守る力でしょ?」
「もし……この女神の力を攻撃魔法に変えることができたのなら……きっとこの先必ず訪れる厄災にも対応できるはずです」
「……」
確かに、コイツの言い分は正しい。もしも『聖なる加護を受けた者』が攻撃魔法を習得できれば、間違いなく魔物や魔族に対して最強だと思う。しかし……
「無理よ。不可能だわ」
「どうしてですか?」
「言ったでしょう。人間は適性外の魔法を使うことは出来ないの。仮に出来たとしても、それこそ強大な魔物を相手にするには力不足よ。無駄死にするのがオチよ」
「そんな事はありません。私は絶対に諦めません」
ディアナは真っ直ぐな瞳で私を見つめる。その目は、決意に満ちた溢れた目だった。
「……本当に気に入らないわね。あんたって」
「別にあなたに好かれなくても構いません。だから私も魔法都市に行きます。そこに何かヒントがあるなら……」
「……ふん。エールおごりなさいよ。話聞いてあげたんだから」
「わざわざ貸しを作るのですか?」
「この前の魔法道具のお金返してもらってないわよね!」
「……そんなこともありましたね。なら今日は私がおごります。どうぞ好きなだけ頼んでください」
なんだこいつ。マジでムカつくんだけど。私はとりあえずメニューを見て適当に注文することにした。そのあとはいつものように、ディアナと言い合いをしながら飲み明かした。
そして翌日。
「あぁ~……頭痛い……気持ち悪い……」
二日酔いになった。あの後さらに飲んだせいで私は見事に二日酔いになっていた。最悪だ。こんなことならディアナが来た時点でちゃんと帰ればよかった。後悔しても遅いけど……
「ロゼッタ様。飲み過ぎは身体によくないですよ?はい。お水です」
「ありがとうギル坊」
ギル坊が水をくれたのでありがたく飲む。
「ロゼッタ様。ディアナ様と毎回喧嘩でもしてるんですか?仲間なので仲良くしましょうよ」
「無理」
「即答ですか!?」
「無理なものは無理」
あんな奴と仲良しとかありえない。そもそも性格も考え方も合わない。
「そんなこと言って大人げないですよロゼッタ様。まったくそう言うところは子供のボクより子供ですよね」
あ?なんか言ったこのガキ?でも二日酔いで頭が痛いからギル坊にアイアンクローかます元気もない。
「うるさいわね。ほらあれよ、ギル坊で言うカイトみたいなもんよ。ルナが取られてもいいの?」
「なんか話が違くありませんか!?」
そんなやり取りをしていると、そのディアナがやってくる。
「おはようございます」
「あっおはようございますディアナ様」
「ギルフォードさん。ルナさんが外で待ってますよ?」
「え?もうそんな時間!?ロゼッタ様、ディアナ様行ってきます!」
そう言うとギル坊は部屋を出ていく。おい。こいつと一緒にしないでってば!
「ふぅ……さすがに朝までいるとは思いませんでした。少し眠いですね」
「あんたも大概じゃない」
「お互い様でしょう」
まぁ……そうね。私たちはしばらく無言になる。するとディアナが口を開く。
「昨日の事なんですが……」
「魔法都市に行くんでしょ?いいわよ。好きにしなさいよ、元からギル坊とルナの為に行くつもりだし」
「あっさり許可するのですね」
「別に、私には関係ないことだし」
するとディアナはクスッと笑う。
「なに?」
「いえ。魔女はきまぐれですか。ほんの少しあなたのこと好きになったかも知れません」
「私はあんたが嫌いだけどね」
「それは残念です」
そして、魔法都市への出発を明後日に決め、街で準備をすることにする。もちろん不本意だけどディアナも一緒だ。
「マジックポーションは多めに買ったほうがいいわよね。普通のはディアナが回復魔法を使えるから少な目で……」
「あのロゼッタさん」
「なに?」
「メルティアさんに挨拶したいんですが?よろしいですか?」
メルティアには短い間だけど、魔法鍛冶屋としてお世話になったしね。別れのあいさつくらいしないと失礼だわ。
「分かった。じゃあ私も一緒に行こうかしら」
「分かりました」
そう言って私とディアナはメルティアの魔法鍛冶屋に向かうことにする。そしてあの古びた一軒家にたどり着くと、家の前にちょうどメルティアがいた。
「あっ!2人ともちょうど良かった!」
「その荷物、何かあったのかしら?」
「いやこの前、ルナちゃんに聞いたんだけど、魔法都市に行くんだよね?私も一緒に連れていってくれない?移住しようか迷ってたんだぁ!それに道中は危険だしさ?」
「そう言うことですか。それなら私からもお願いしますロゼッタさん」
今まで一人旅が嘘のようにどんどん増えていくな……でもメルティアにはお世話になったし、断るのも気が引けるわよね……
「あんたが守りなさいよ?メルティアは完全非戦闘員なんだから」
「……私も非戦闘員ですが?聖女なので」
「あんたは違うわよ!」
あんなワイバーンの脳天をかかと落としでぶち割る奴が何を言うか。私は呆れながらディアナを見ると、「何ですか?私間違ってませんよね?」みたいな顔をしている……マジでムカつくんだけどコイツ。
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