100 / 158
追憶の章 魔女と聖女の始まり
7. クレープの魔女
しおりを挟む
7. クレープの魔女
私たちは東の洞窟の『黒い魔物』を倒した。街に戻りギルドに報告していつもの料理店で夕飯を食べることにする。
「はぁ~疲れた……」
私は椅子に深く腰掛けて背もたれによりかかる。そして目の前のステーキに手をつけずに天井を見上げた。
「お疲れ様ですロゼッタ様」
「本当に凄かったロゼッタ様!」
「……ありがとうギル坊、ルナ」
私を労ってくれる言葉が嬉しくて少し照れてしまう。それにしてもあそこまで強力な魔法を使うとは思わなかった。そして私は1つ気になることがあった。
それはあの洞窟で感じた気配。あれは魔女特有の魔力……もしかしたらあの『黒い魔物』は呪魔法?そんなことを考えながら目の前のステーキを一口食べる。うん美味しい!やっぱりこの店は最高ね!
今はそんなことを考えるのはやめにする。きっと考えれば考えるほど泥沼にはまるだろうから。それよりご飯ご飯。私が次の一口のステーキを口に運ぼうとした時、その料理店の扉が開く。
カランコロンッ ……誰かしら?そう思って入り口を見ると、そこには見たくもない人物がなぜかそこにいた。長い銀髪、燃えるような赤い目、少し強調した胸。そして純白のローブに身を包む女性。そうあいつだ。
「あら、あなたはいつぞやの?」
彼女は私を見て微笑んだ。なんなのこいつ?なぜここにいるのかしら?聖エルンストの聖女ディアナ。
「…………」
私は無視を決め込むことにした。ここで反応すればこいつの思う壺だわ。私は何事もなかったかのようにステーキを食べ始めた。
「あらあら。無視をするなんて子供じゃあるまいし。そんなんだから最後のクレープを食べれないのではないんですか?クレープの魔女さん?」
「あんたねぇ!」
「あ。そうでしたあなたにかまっている暇はなかったんでした。すいませんこのリーベル・アイルに『竜殺しの魔女』『極悪非道の魔女』がいると聞いたのですが、ご存じありませんか?」
ディアナは店主や他のお客様に尋ねている。なんでこいつは私を探しているの?
「あの今のロゼッタ様のことじゃないんですか?」
「えぇロゼッタ様!そんなに有名なの!」
「静かにしてギル坊!ルナ!」
それにディアナが気付き、またテーブルに戻ってくる。最悪。なんでこんな奴が来るのよ……本当に嫌になるわ。
「ほえー。クレープの魔女さんがあの『竜殺しの魔女』『極悪非道の魔女』なんですか。まぁ行いの悪さなら納得ですね」
「黙りなさい。帰るわよギル坊、ルナ」
私は立ち上がり、店を出ようとする。すると後ろから声をかけられた。
「待ってください!」
私は足を止める。振り返るとディアナが真っ直ぐこちらを見ていた。
「まだ何か用かしら?私は用がないんだけど?」
私はディアナを睨みつける。それを見たディアナは表情を一切変えない。こいつのこの感情を感じさせないのムカつくのよ。
「少し聞きたいことがあります。時間をください」
「断るわ」
私は即答する。もうこの女に関わりたくない。早く帰らせてほしい。
「いいから座ってください。これは重要な話なんです」
ここで揉めてもお店にも迷惑だし、私はギル坊とルナを先に宿屋に帰らせる。私の気持ちを知ってか知らずかディアナは強引に私を座らせた。くそっ……私は諦めて席につく。そしてディアナも対面するように椅子に腰掛けた。
「話って何よ。私は暇じゃないの」
「東の洞窟の『黒い魔物』を討伐したのはあなたで間違いないんですね?」
「それがどうしたの?悪いけどさっきも言った通り、私は忙しいの。要件があるなら手短にして頂戴」
「なら単刀直入に言います。何か感じませんでしたか?」
そうまっすぐ私を見て聞いてくるディアナ。もしかして魔女特有の魔力の事?でもなんでそれをディアナが知っているの?
「感じるわけないでしょう?どうして私が感じないといけないの?」
「クレープの魔女さん。私言いましたよ、これは重要な話だと。誤魔化さないでください」
そう言って真剣な眼差しを向けるディアナ。誤魔化しているつもりはないんだけど。
「……わかったわ。話すからその呼び方やめてくれない?不愉快だわ。私はロゼッタ」
「わかりました。では話してくださいロゼッタさん」
私はディアナに説明をした。東の洞窟で魔女特有の魔力を感じたことを。そしてそれを聞いたディアナは静かに話始める。
「ここ最近、各地で黒い魔物……いや『黒い魔力』が確認されているのです。その『黒い魔力』は人間を襲い、そしてその人間の身体に侵食していく。そして最後には理性をなくし、人を襲う怪物となるのです」
「なるほどね。それが魔女特有の魔力だから私を疑ってるってことかしら?ふざけるのも大概にしてもらえないかしら?私は魔女だけど『黒い魔力』なんて知らないわよ。」
「では質問を変えます。そういう能力の魔女を……」
私は机を思い切り叩く。そしてディアナの言葉を遮った。それでもまったく表情を変えない。本当にムカつくのよこいつ。
「そんな魔女は知らないし、だいたいあんたたちの物差しで物事をはかるんじゃないわよ。魔女は馴れ合いなんかしないし、誰が何をしようと関係ない。だから私には関係ない。失礼するわ」
私は席を立ち、店を出る。するとディアナが私を呼び止めた。
「待ってください!まだ話は終わってないです!」
「しつこいわよ!あんた聖女なんでしょ!?あんたのその無駄な正義感に私を巻き込まないでちょうだい!」
「無駄な正義感ではありません!このままでは間違いなく世界は滅びてしまうのです!」
「だったらあんたがどうにかしなさいよ!私がなんで世界を救わなくちゃいけないの!そんなの知った事じゃないわ!」
「それは……」
ディアナは言葉を詰まらせる。
「もういいでしょ?私は行くわよ」
私はその場を離れ、宿屋へと帰った。
「ふぅー」
私は宿の部屋に入り、ベッドに倒れこむ。疲れたわ……本当に。まさかあんなところでディアナに会うとは思わなかった。なんであいつがこの国にいるのかしら。どうでもいいか……もう寝よう。
私たちは東の洞窟の『黒い魔物』を倒した。街に戻りギルドに報告していつもの料理店で夕飯を食べることにする。
「はぁ~疲れた……」
私は椅子に深く腰掛けて背もたれによりかかる。そして目の前のステーキに手をつけずに天井を見上げた。
「お疲れ様ですロゼッタ様」
「本当に凄かったロゼッタ様!」
「……ありがとうギル坊、ルナ」
私を労ってくれる言葉が嬉しくて少し照れてしまう。それにしてもあそこまで強力な魔法を使うとは思わなかった。そして私は1つ気になることがあった。
それはあの洞窟で感じた気配。あれは魔女特有の魔力……もしかしたらあの『黒い魔物』は呪魔法?そんなことを考えながら目の前のステーキを一口食べる。うん美味しい!やっぱりこの店は最高ね!
今はそんなことを考えるのはやめにする。きっと考えれば考えるほど泥沼にはまるだろうから。それよりご飯ご飯。私が次の一口のステーキを口に運ぼうとした時、その料理店の扉が開く。
カランコロンッ ……誰かしら?そう思って入り口を見ると、そこには見たくもない人物がなぜかそこにいた。長い銀髪、燃えるような赤い目、少し強調した胸。そして純白のローブに身を包む女性。そうあいつだ。
「あら、あなたはいつぞやの?」
彼女は私を見て微笑んだ。なんなのこいつ?なぜここにいるのかしら?聖エルンストの聖女ディアナ。
「…………」
私は無視を決め込むことにした。ここで反応すればこいつの思う壺だわ。私は何事もなかったかのようにステーキを食べ始めた。
「あらあら。無視をするなんて子供じゃあるまいし。そんなんだから最後のクレープを食べれないのではないんですか?クレープの魔女さん?」
「あんたねぇ!」
「あ。そうでしたあなたにかまっている暇はなかったんでした。すいませんこのリーベル・アイルに『竜殺しの魔女』『極悪非道の魔女』がいると聞いたのですが、ご存じありませんか?」
ディアナは店主や他のお客様に尋ねている。なんでこいつは私を探しているの?
「あの今のロゼッタ様のことじゃないんですか?」
「えぇロゼッタ様!そんなに有名なの!」
「静かにしてギル坊!ルナ!」
それにディアナが気付き、またテーブルに戻ってくる。最悪。なんでこんな奴が来るのよ……本当に嫌になるわ。
「ほえー。クレープの魔女さんがあの『竜殺しの魔女』『極悪非道の魔女』なんですか。まぁ行いの悪さなら納得ですね」
「黙りなさい。帰るわよギル坊、ルナ」
私は立ち上がり、店を出ようとする。すると後ろから声をかけられた。
「待ってください!」
私は足を止める。振り返るとディアナが真っ直ぐこちらを見ていた。
「まだ何か用かしら?私は用がないんだけど?」
私はディアナを睨みつける。それを見たディアナは表情を一切変えない。こいつのこの感情を感じさせないのムカつくのよ。
「少し聞きたいことがあります。時間をください」
「断るわ」
私は即答する。もうこの女に関わりたくない。早く帰らせてほしい。
「いいから座ってください。これは重要な話なんです」
ここで揉めてもお店にも迷惑だし、私はギル坊とルナを先に宿屋に帰らせる。私の気持ちを知ってか知らずかディアナは強引に私を座らせた。くそっ……私は諦めて席につく。そしてディアナも対面するように椅子に腰掛けた。
「話って何よ。私は暇じゃないの」
「東の洞窟の『黒い魔物』を討伐したのはあなたで間違いないんですね?」
「それがどうしたの?悪いけどさっきも言った通り、私は忙しいの。要件があるなら手短にして頂戴」
「なら単刀直入に言います。何か感じませんでしたか?」
そうまっすぐ私を見て聞いてくるディアナ。もしかして魔女特有の魔力の事?でもなんでそれをディアナが知っているの?
「感じるわけないでしょう?どうして私が感じないといけないの?」
「クレープの魔女さん。私言いましたよ、これは重要な話だと。誤魔化さないでください」
そう言って真剣な眼差しを向けるディアナ。誤魔化しているつもりはないんだけど。
「……わかったわ。話すからその呼び方やめてくれない?不愉快だわ。私はロゼッタ」
「わかりました。では話してくださいロゼッタさん」
私はディアナに説明をした。東の洞窟で魔女特有の魔力を感じたことを。そしてそれを聞いたディアナは静かに話始める。
「ここ最近、各地で黒い魔物……いや『黒い魔力』が確認されているのです。その『黒い魔力』は人間を襲い、そしてその人間の身体に侵食していく。そして最後には理性をなくし、人を襲う怪物となるのです」
「なるほどね。それが魔女特有の魔力だから私を疑ってるってことかしら?ふざけるのも大概にしてもらえないかしら?私は魔女だけど『黒い魔力』なんて知らないわよ。」
「では質問を変えます。そういう能力の魔女を……」
私は机を思い切り叩く。そしてディアナの言葉を遮った。それでもまったく表情を変えない。本当にムカつくのよこいつ。
「そんな魔女は知らないし、だいたいあんたたちの物差しで物事をはかるんじゃないわよ。魔女は馴れ合いなんかしないし、誰が何をしようと関係ない。だから私には関係ない。失礼するわ」
私は席を立ち、店を出る。するとディアナが私を呼び止めた。
「待ってください!まだ話は終わってないです!」
「しつこいわよ!あんた聖女なんでしょ!?あんたのその無駄な正義感に私を巻き込まないでちょうだい!」
「無駄な正義感ではありません!このままでは間違いなく世界は滅びてしまうのです!」
「だったらあんたがどうにかしなさいよ!私がなんで世界を救わなくちゃいけないの!そんなの知った事じゃないわ!」
「それは……」
ディアナは言葉を詰まらせる。
「もういいでしょ?私は行くわよ」
私はその場を離れ、宿屋へと帰った。
「ふぅー」
私は宿の部屋に入り、ベッドに倒れこむ。疲れたわ……本当に。まさかあんなところでディアナに会うとは思わなかった。なんであいつがこの国にいるのかしら。どうでもいいか……もう寝よう。
20
お気に入りに追加
377
あなたにおすすめの小説
【宮廷魔法士のやり直し!】~王宮を追放された天才魔法士は山奥の村の変な野菜娘に拾われたので新たな人生を『なんでも屋』で謳歌したい!~
夕姫
ファンタジー
【私。この『なんでも屋』で高級ラディッシュになります(?)】
「今日であなたはクビです。今までフローレンス王宮の宮廷魔法士としてお勤めご苦労様でした。」
アイリーン=アドネスは宮廷魔法士を束ねている筆頭魔法士のシャーロット=マリーゴールド女史にそう言われる。
理由は国の禁書庫の古代文献を持ち出したという。そんな嘘をエレイナとアストンという2人の貴族出身の宮廷魔法士に告げ口される。この2人は平民出身で王立学院を首席で卒業、そしてフローレンス王国の第一王女クリスティーナの親友という存在のアイリーンのことをよく思っていなかった。
もちろん周りの同僚の魔法士たちも平民出身の魔法士などいても邪魔にしかならない、誰もアイリーンを助けてくれない。
自分は何もしてない、しかも突然辞めろと言われ、挙句の果てにはエレイナに平手で殴られる始末。
王国を追放され、すべてを失ったアイリーンは途方に暮れあてもなく歩いていると森の中へ。そこで悔しさから下を向き泣いていると
「どうしたのお姉さん?そんな収穫3日後のラディッシュみたいな顔しちゃって?」
オレンジ色の髪のおさげの少女エイミーと出会う。彼女は自分の仕事にアイリーンを雇ってあげるといい、山奥の農村ピースフルに連れていく。そのエイミーの仕事とは「なんでも屋」だと言うのだが……
アイリーンは新規一転、自分の魔法能力を使い、エイミーや仲間と共にこの山奥の農村ピースフルの「なんでも屋」で働くことになる。
そして今日も大きなあの声が聞こえる。
「いらっしゃいませ!なんでも屋へようこそ!」
と
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】聖女を害した公爵令嬢の私は国外追放をされ宿屋で住み込み女中をしております。え、偽聖女だった? ごめんなさい知りません。
藍生蕗
恋愛
かれこれ五年ほど前、公爵令嬢だった私───オリランダは、王太子の婚約者と実家の娘の立場の両方を聖女であるメイルティン様に奪われた事を許せずに、彼女を害してしまいました。しかしそれが王太子と実家から不興を買い、私は国外追放をされてしまいます。
そうして私は自らの罪と向き合い、平民となり宿屋で住み込み女中として過ごしていたのですが……
偽聖女だった? 更にどうして偽聖女の償いを今更私がしなければならないのでしょうか? とりあえず今幸せなので帰って下さい。
※ 設定は甘めです
※ 他のサイトにも投稿しています
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
聖女の私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
重田いの
ファンタジー
聖女である私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
あのお、私はともかくお父さんがいなくなるのは国としてマズイと思うのですが……。
よくある聖女追放ものです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
ボロボロになるまで働いたのに見た目が不快だと追放された聖女は隣国の皇子に溺愛される。……ちょっと待って、皇子が三つ子だなんて聞いてません!
沙寺絃
恋愛
ルイン王国の神殿で働く聖女アリーシャは、早朝から深夜まで一人で激務をこなしていた。
それなのに聖女の力を理解しない王太子コリンから理不尽に追放を言い渡されてしまう。
失意のアリーシャを迎えに来たのは、隣国アストラ帝国からの使者だった。
アリーシャはポーション作りの才能を買われ、アストラ帝国に招かれて病に臥せった皇帝を助ける。
帝国の皇子は感謝して、アリーシャに深い愛情と敬意を示すようになる。
そして帝国の皇子は十年前にアリーシャと出会った事のある初恋の男の子だった。
再会に胸を弾ませるアリーシャ。しかし、衝撃の事実が発覚する。
なんと、皇子は三つ子だった!
アリーシャの幼馴染の男の子も、三人の皇子が入れ替わって接していたと判明。
しかも病から復活した皇帝は、アリーシャを皇子の妃に迎えると言い出す。アリーシャと結婚した皇子に、次の皇帝の座を譲ると宣言した。
アリーシャは個性的な三つ子の皇子に愛されながら、誰と結婚するか決める事になってしまう。
一方、アリーシャを追放したルイン王国では暗雲が立ち込め始めていた……。
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
冤罪で殺された聖女、生まれ変わって自由に生きる
みおな
恋愛
聖女。
女神から選ばれし、世界にたった一人の存在。
本来なら、誰からも尊ばれ大切に扱われる存在である聖女ルディアは、婚約者である王太子から冤罪をかけられ処刑されてしまう。
愛し子の死に、女神はルディアの時間を巻き戻す。
記憶を持ったまま聖女認定の前に戻ったルディアは、聖女にならず自由に生きる道を選択する。
女神に頼まれましたけど
実川えむ
ファンタジー
雷が光る中、催される、卒業パーティー。
その主役の一人である王太子が、肩までのストレートの金髪をかきあげながら、鼻を鳴らして見下ろす。
「リザベーテ、私、オーガスタス・グリフィン・ロウセルは、貴様との婚約を破棄すっ……!?」
ドンガラガッシャーン!
「ひぃぃっ!?」
情けない叫びとともに、婚約破棄劇場は始まった。
※王道の『婚約破棄』モノが書きたかった……
※ざまぁ要素は後日談にする予定……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる