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追憶の章 魔女と聖女の始まり
2. あげるって言ってんでしょ?
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2. あげるって言ってんでしょ?
とりあえず私は、賢者の血筋らしいギルフォードことギル坊を連れて街に戻ってギルドに報告し、今は夕食を食べることにしている。目の前に座っているギル坊はソワソワと落ち着かない様子だ。
「さぁ遠慮せずに食べなさい。私の奢りだから」
「いいんですか?助けてもらった上に夕食まで……」
「あのねギル坊。あなたはまだ子供なんだからもっと大人に甘えなさい!いちいちそのネガティブ思考が気に入らないわ。とりあえず適当に頼むわね?」
「すいません……ありがとうございます!」
そう言って頭を下げたギル坊は出された料理を黙々と食べる。私はそれを見て満足すると自分も食事を始める。ギル坊はお腹が空いていたのかすごい勢いで食べている。そしてあっという間に平らげてしまった。
「おかわりする?」
「あっいえ……あっその……いいですか?ロゼッタ様?」
「素直でよろしい。すいませーん!」
店員さんを呼ぶとおかわりの注文をする。それを見ていたギル坊の顔には驚きの色がありありと浮かんでいた。
「どうしたの?もしかしてまだ足りないとか?」
「いや違いますよ!?こんな贅沢して大丈夫なのかなと思いまして……」
「大丈夫よ。あなたが気にすることじゃないでしょ。それよりあなたは何歳なの?」
「ボクは今年13歳です」
「あらそうなんだ。私は20歳よ。どう?綺麗で可愛いでしょ?」
「はい!すごくお美しいです!!」
……私は子供相手に何やってるのかしら。それにしても確か賢者の寿命は人間の3倍、魔女はその倍だから人間換算だと私のほうが年下になるのかしらね。とか考えても意味ないけど。
そんな感じで雑談しながらご飯を食べ終えると、会計をして店を出る。
「あっそうだギル坊。あなた泊まるところあるの?」
「ないです」
「お金は?」
「……ないです」
まあそれは予想していたから別にいいんだけど。
「なら宿屋の私の部屋に来なさい。泊めてあげるわ。お金も出すし」
「えぇ!?でも……女の人の部屋になんて……」
「子供が何言ってんのよ。ほら早く行くわよ」
渋っているギル坊の腕を掴み引っ張って宿に向かう。部屋に着くとギル坊は落ち着かない様子だった。そりゃそうよね。初めて宿屋とはいえ、女の部屋に入ったんだもの。
「そんなに緊張するんじゃないわよ。何もしないし」
「そっそういう問題じゃありません!!そもそもロゼッタ様だって年頃の女性なのにどうしてボクなんかを部屋に……」
「なんか期待してるの?マセガキねあんた?」
「ちっちがいますぅう!!」
顔を真っ赤にして反論してくるギル坊。面白い子だわほんと。しばらく弄ったあとベッドに寝転ぶ。
「あんたは床で良いわね?明日起きたらギルドに行くから今日はもう休みましょう?」
「わかりました。あの……本当にありがとうございました」
「いいのよこれくらい。それより私はこれからお風呂に入るから覗くんじゃ無いわよ?」
「のっ覗きませんよ!?」
そう言って慌てて否定するギル坊。やっぱりこの子は見ていて飽きないわ。私は笑いながら浴室に向かいお湯に浸かる。はぁ~生き返るわ。
ギル坊は賢者の血筋か。それなら「魔法」は使えるのよね?明日のギルドの依頼は魔物討伐にしようかしら。それならそれで楽しみが増えるわ。
「ふふっ。明日が待ち遠しいなんていつ以来かしら?」
思わず笑みを浮かべてしまう。私がお風呂から出ると、疲れてしまったのかギル坊は寝てしまっていた。
「まったく。布団くらい掛けなさいよ。」
仕方ないので毛布を掛けておく。そして自分も眠りにつくために横になった。
「おやすみギル坊。また明日ね」
翌朝、私は起きてからすぐに支度をしギル坊を起こして一緒に朝食を食べる。その後ギルドに向かって依頼を探すことにする。
「ねぇギル坊。とりあえず馬車の代金を稼ぐわよ」
「はい。でも何をすればいいんですか?」
「魔物討伐よ。あなた魔法使えるのよね?」
「一応使えますけど……でもボクまだ覚えたてなのであまり威力はないんです……それに前衛職がいないと危険じゃないですか?」
「私はいつも1人だけど?大丈夫よ。なんとかなるわ」
不安そうな顔をしたギル坊を引っ張って、私たちは町を出て森へと向かう。森の中に入ると早速魔物が現れた。
「ギル坊。とりあえずあれ倒しちゃいなさい」
「えぇ!?いきなりですか!?」
「大丈夫よ。倒せないような相手じゃないわ」
現れたのはスライムという最弱のモンスター。見た目はただの青い水たまりだが、実は物理攻撃がほとんど効かない。しかし火属性の魔法には弱い。
「行きます!炎の精霊よボクに力を貸して……ファイアーボール!」
ギル坊の放った火の玉は見事に命中するが、それでも全くダメージを受けていないようだ。
「なっなんで!?」
「……なるほど。下がってなさいギル坊」
私は魔方陣を素早く描くと詠唱を始める。
「爆炎魔法・バーストブリッド!」
私の手から出た大きな炎の塊がスライムを包み込む。さすがにこれは耐えられなかったようで一撃で倒すことができた。
「すっすごいです!あんな強力な魔術を一瞬で発動させるなんて!初めて見ました!」
感動しているギル坊を無視して私はカバンの中から一冊の魔法書を取り出しギル坊に渡す。自然の魔力を集め「魔法」を発動できるのなら素質はやはりある。基礎ができてないだけねこの子。
「これあげるわ。初級魔法の初歩的なことが載ってる本よ。あと、魔法を発動するなら魔方陣を書きなさい。魔力が通らないから威力があがらないのよ」
「あっはい。でも魔法書なんて高価なもの……ボクお金持ってないですし……」
「あげるって言ってんでしょ?気にしないでいいわよ。今日は私が魔物を狩るから、あんたはそれを読んでなさい。次に戦えなかったら怒るわよ?」
「はい!あっありがとうございます!!」
そんなに喜んでくれるならあげた甲斐があるってもんだわ。私は微笑ましく思いながらも次の獲物を探し始める。その後も私は順調に魔物を倒していくのだった。
とりあえず私は、賢者の血筋らしいギルフォードことギル坊を連れて街に戻ってギルドに報告し、今は夕食を食べることにしている。目の前に座っているギル坊はソワソワと落ち着かない様子だ。
「さぁ遠慮せずに食べなさい。私の奢りだから」
「いいんですか?助けてもらった上に夕食まで……」
「あのねギル坊。あなたはまだ子供なんだからもっと大人に甘えなさい!いちいちそのネガティブ思考が気に入らないわ。とりあえず適当に頼むわね?」
「すいません……ありがとうございます!」
そう言って頭を下げたギル坊は出された料理を黙々と食べる。私はそれを見て満足すると自分も食事を始める。ギル坊はお腹が空いていたのかすごい勢いで食べている。そしてあっという間に平らげてしまった。
「おかわりする?」
「あっいえ……あっその……いいですか?ロゼッタ様?」
「素直でよろしい。すいませーん!」
店員さんを呼ぶとおかわりの注文をする。それを見ていたギル坊の顔には驚きの色がありありと浮かんでいた。
「どうしたの?もしかしてまだ足りないとか?」
「いや違いますよ!?こんな贅沢して大丈夫なのかなと思いまして……」
「大丈夫よ。あなたが気にすることじゃないでしょ。それよりあなたは何歳なの?」
「ボクは今年13歳です」
「あらそうなんだ。私は20歳よ。どう?綺麗で可愛いでしょ?」
「はい!すごくお美しいです!!」
……私は子供相手に何やってるのかしら。それにしても確か賢者の寿命は人間の3倍、魔女はその倍だから人間換算だと私のほうが年下になるのかしらね。とか考えても意味ないけど。
そんな感じで雑談しながらご飯を食べ終えると、会計をして店を出る。
「あっそうだギル坊。あなた泊まるところあるの?」
「ないです」
「お金は?」
「……ないです」
まあそれは予想していたから別にいいんだけど。
「なら宿屋の私の部屋に来なさい。泊めてあげるわ。お金も出すし」
「えぇ!?でも……女の人の部屋になんて……」
「子供が何言ってんのよ。ほら早く行くわよ」
渋っているギル坊の腕を掴み引っ張って宿に向かう。部屋に着くとギル坊は落ち着かない様子だった。そりゃそうよね。初めて宿屋とはいえ、女の部屋に入ったんだもの。
「そんなに緊張するんじゃないわよ。何もしないし」
「そっそういう問題じゃありません!!そもそもロゼッタ様だって年頃の女性なのにどうしてボクなんかを部屋に……」
「なんか期待してるの?マセガキねあんた?」
「ちっちがいますぅう!!」
顔を真っ赤にして反論してくるギル坊。面白い子だわほんと。しばらく弄ったあとベッドに寝転ぶ。
「あんたは床で良いわね?明日起きたらギルドに行くから今日はもう休みましょう?」
「わかりました。あの……本当にありがとうございました」
「いいのよこれくらい。それより私はこれからお風呂に入るから覗くんじゃ無いわよ?」
「のっ覗きませんよ!?」
そう言って慌てて否定するギル坊。やっぱりこの子は見ていて飽きないわ。私は笑いながら浴室に向かいお湯に浸かる。はぁ~生き返るわ。
ギル坊は賢者の血筋か。それなら「魔法」は使えるのよね?明日のギルドの依頼は魔物討伐にしようかしら。それならそれで楽しみが増えるわ。
「ふふっ。明日が待ち遠しいなんていつ以来かしら?」
思わず笑みを浮かべてしまう。私がお風呂から出ると、疲れてしまったのかギル坊は寝てしまっていた。
「まったく。布団くらい掛けなさいよ。」
仕方ないので毛布を掛けておく。そして自分も眠りにつくために横になった。
「おやすみギル坊。また明日ね」
翌朝、私は起きてからすぐに支度をしギル坊を起こして一緒に朝食を食べる。その後ギルドに向かって依頼を探すことにする。
「ねぇギル坊。とりあえず馬車の代金を稼ぐわよ」
「はい。でも何をすればいいんですか?」
「魔物討伐よ。あなた魔法使えるのよね?」
「一応使えますけど……でもボクまだ覚えたてなのであまり威力はないんです……それに前衛職がいないと危険じゃないですか?」
「私はいつも1人だけど?大丈夫よ。なんとかなるわ」
不安そうな顔をしたギル坊を引っ張って、私たちは町を出て森へと向かう。森の中に入ると早速魔物が現れた。
「ギル坊。とりあえずあれ倒しちゃいなさい」
「えぇ!?いきなりですか!?」
「大丈夫よ。倒せないような相手じゃないわ」
現れたのはスライムという最弱のモンスター。見た目はただの青い水たまりだが、実は物理攻撃がほとんど効かない。しかし火属性の魔法には弱い。
「行きます!炎の精霊よボクに力を貸して……ファイアーボール!」
ギル坊の放った火の玉は見事に命中するが、それでも全くダメージを受けていないようだ。
「なっなんで!?」
「……なるほど。下がってなさいギル坊」
私は魔方陣を素早く描くと詠唱を始める。
「爆炎魔法・バーストブリッド!」
私の手から出た大きな炎の塊がスライムを包み込む。さすがにこれは耐えられなかったようで一撃で倒すことができた。
「すっすごいです!あんな強力な魔術を一瞬で発動させるなんて!初めて見ました!」
感動しているギル坊を無視して私はカバンの中から一冊の魔法書を取り出しギル坊に渡す。自然の魔力を集め「魔法」を発動できるのなら素質はやはりある。基礎ができてないだけねこの子。
「これあげるわ。初級魔法の初歩的なことが載ってる本よ。あと、魔法を発動するなら魔方陣を書きなさい。魔力が通らないから威力があがらないのよ」
「あっはい。でも魔法書なんて高価なもの……ボクお金持ってないですし……」
「あげるって言ってんでしょ?気にしないでいいわよ。今日は私が魔物を狩るから、あんたはそれを読んでなさい。次に戦えなかったら怒るわよ?」
「はい!あっありがとうございます!!」
そんなに喜んでくれるならあげた甲斐があるってもんだわ。私は微笑ましく思いながらも次の獲物を探し始める。その後も私は順調に魔物を倒していくのだった。
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