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第1章 聖魔法?そんなの知らないのです!
9. 夢に向かって
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9. 夢に向かって
翌朝。今日も朝からいい天気なのです。私は荷物をまとめて出発の準備する。そして壁に立て掛けておいた物の変化にふと気づく……それはあの時少しだけ削ってしまった、あの鉄のロッドが綺麗に直っているのです。私は微笑む。
「ふふっ……ミルディですかね?いつの間に……ありがたいのです」
そしてそのロッドを持ち部屋を出る。別れの挨拶をするため工房に行くとブラック親方とリオンさんがいました。
「あの色々ありがとうございました」
「いや礼を言うのはこっちの方だ聖女様。あんたは聖魔法なんか使えなくても、間違いなくオレたちを救ってくれた。ありがとな」
「アリーゼ様。これから頑張ってください応援してますから!」
「はい。皆さんもお元気で」
私は工房内を見渡すがそこにはミルディの姿は見えなかったのです。少し残念です。最後に挨拶したかったのですが……
「あと聖女様。これからもよろしく頼むな」
「はい?もちろん何かあれば何でも言ってくださいなのです」
まぁ仕方ないですね。私は二人に感謝の言葉を伝えて鍛冶屋さんを後にすることにしました。しかもお礼ということで旅資金ももらったのです!本当に感謝なのです!
「さて。次は港町で海鮮を食べたいですね!そうなると……まずはここ。シルクナートへ行きましょう!そこから港町クレスタなのです!待っててくださいね海鮮ちゃん!」
私は地図を広げシルクナートを経由して目的地である港町クレスタを目指す事に決めました。こうして私はシルクナートへ向かう馬車を探しに街の馬車乗り場に向かうことにします。せっかく資金があるので徒歩ではなく馬車に乗りたいのです!
そして私が馬車乗り場に着くとそこには見たことのある赤い髪の女性がいたのです。
「あれミルディ?……大きな荷物なのです。どこかに行くのですか?」
「アリーゼ」
「でも挨拶できてなかったのでちょうど良かったのです!」
「あのさ……あたしもあなたの旅に連れてって!」
「え?」
「あたし、あなたのこと尊敬したの。どんなことがあっても前を向いて進むあなたの姿に。だからあたしも……夢に向かって歩き始めたいと思った。でも1人じゃ心細いし……アリーゼとなら……あたしの夢が叶えられるんじゃないかって。あたしのワガママだけど……お願い!」
突然の申し出に驚き戸惑ってしまう。
しかしこれは嬉しい話でもあるのです。まさかこんなところで友達ができるとは思ってもみなかったのです。ミルディは一人前の魔法鍛冶屋さんを目指している。
私とは目標は違うのですけど、夢を叶えたいという気持ちはわかるのです。それに1人じゃ心細いのなら私でよければ一緒にいるのです!だって私は……
「私はただの聖女なのです。だからミルディが1人が困るのなら喜んで一緒にいくのですよ」
「!?アリーゼ……ありがとう!」
私はブラック親方の「これからもよろしく頼むな」の意味が今理解できたのです。きっとミルディが旅に出ることを知ってたのですね。親子の愛情は素晴らしいのですね!
「アリーゼどこに行くつもりなの?」
「次は港町クレスタに行きたいのです!」
「じゃあシルクナート経由だよね……あ。ちょうど馬車が来たよ!」
「おお。早速行きましょう!」
さて、それでは早速乗り込むとしましょうか。行き先はとりあえずシルクナートです。その後は北の港町クレスタで海鮮を食べましょう。そしてそこで船に乗って違う国に移動しましょうかね。
私はミルディと一緒に馬車に乗り込み、ついに次の街へ出発することになったのです。次は何があるのか楽しみなのです
翌朝。今日も朝からいい天気なのです。私は荷物をまとめて出発の準備する。そして壁に立て掛けておいた物の変化にふと気づく……それはあの時少しだけ削ってしまった、あの鉄のロッドが綺麗に直っているのです。私は微笑む。
「ふふっ……ミルディですかね?いつの間に……ありがたいのです」
そしてそのロッドを持ち部屋を出る。別れの挨拶をするため工房に行くとブラック親方とリオンさんがいました。
「あの色々ありがとうございました」
「いや礼を言うのはこっちの方だ聖女様。あんたは聖魔法なんか使えなくても、間違いなくオレたちを救ってくれた。ありがとな」
「アリーゼ様。これから頑張ってください応援してますから!」
「はい。皆さんもお元気で」
私は工房内を見渡すがそこにはミルディの姿は見えなかったのです。少し残念です。最後に挨拶したかったのですが……
「あと聖女様。これからもよろしく頼むな」
「はい?もちろん何かあれば何でも言ってくださいなのです」
まぁ仕方ないですね。私は二人に感謝の言葉を伝えて鍛冶屋さんを後にすることにしました。しかもお礼ということで旅資金ももらったのです!本当に感謝なのです!
「さて。次は港町で海鮮を食べたいですね!そうなると……まずはここ。シルクナートへ行きましょう!そこから港町クレスタなのです!待っててくださいね海鮮ちゃん!」
私は地図を広げシルクナートを経由して目的地である港町クレスタを目指す事に決めました。こうして私はシルクナートへ向かう馬車を探しに街の馬車乗り場に向かうことにします。せっかく資金があるので徒歩ではなく馬車に乗りたいのです!
そして私が馬車乗り場に着くとそこには見たことのある赤い髪の女性がいたのです。
「あれミルディ?……大きな荷物なのです。どこかに行くのですか?」
「アリーゼ」
「でも挨拶できてなかったのでちょうど良かったのです!」
「あのさ……あたしもあなたの旅に連れてって!」
「え?」
「あたし、あなたのこと尊敬したの。どんなことがあっても前を向いて進むあなたの姿に。だからあたしも……夢に向かって歩き始めたいと思った。でも1人じゃ心細いし……アリーゼとなら……あたしの夢が叶えられるんじゃないかって。あたしのワガママだけど……お願い!」
突然の申し出に驚き戸惑ってしまう。
しかしこれは嬉しい話でもあるのです。まさかこんなところで友達ができるとは思ってもみなかったのです。ミルディは一人前の魔法鍛冶屋さんを目指している。
私とは目標は違うのですけど、夢を叶えたいという気持ちはわかるのです。それに1人じゃ心細いのなら私でよければ一緒にいるのです!だって私は……
「私はただの聖女なのです。だからミルディが1人が困るのなら喜んで一緒にいくのですよ」
「!?アリーゼ……ありがとう!」
私はブラック親方の「これからもよろしく頼むな」の意味が今理解できたのです。きっとミルディが旅に出ることを知ってたのですね。親子の愛情は素晴らしいのですね!
「アリーゼどこに行くつもりなの?」
「次は港町クレスタに行きたいのです!」
「じゃあシルクナート経由だよね……あ。ちょうど馬車が来たよ!」
「おお。早速行きましょう!」
さて、それでは早速乗り込むとしましょうか。行き先はとりあえずシルクナートです。その後は北の港町クレスタで海鮮を食べましょう。そしてそこで船に乗って違う国に移動しましょうかね。
私はミルディと一緒に馬車に乗り込み、ついに次の街へ出発することになったのです。次は何があるのか楽しみなのです
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