135 / 152
134. 日本語が難しい
しおりを挟む
134. 日本語が難しい
今日は学校の校内清掃の日だ。まぁいわゆる大掃除みたいなものだな。全校生徒が一斉に行う。そして、オレはクラスメートとともに今はその校内清掃中だ。もちろん黒崎もいる。
「神原君。そこ届くかしら?」
「ん?ああ……ほらよ」
「ありがとう」
最近、オレと黒崎はよく話すようになった。しかも、他のやつらがいる前でも普通に話してくる。正直言ってオレとしては少し困っているのだが……。
「さて、終わったわね。みんなは教室に戻っていて、神原君。清掃道具を戻すのを手伝ってくれるかしら?」
「ああ……」
オレはそう返事して、黒崎と一緒に用具室へと向かった。ふと黒崎を見ると、その表情が少し嬉しそうな気がした。
「あのさ黒崎。なんでオレに構うんだ?」
「え?だって私たち親友じゃない。友チョコあげたわよね?」
「そ、それはありがたいけどよ……オレなんかと友達になって楽しいのか?」
「ええ!楽しいわ!」
即答だった。いや、嬉しいんだけどさ……。本当にいいのか?オレなんかに構ってる暇があるなら彼氏でも作ったらいいと思うんだが……
「それにあなたには色々と感謝しているのよ?」
「感謝?何をだよ?」
「恥ずかしい話なのだけど、私今まで男の子とこうやって話したことないからすごく新鮮なの。だから毎日楽しく過ごせているわ」
なんだか照れくさい。確かに、夏帆と出会わなかったら、オレもこんな風に女子と話したことはあまりなかったかもしれない。しかし黒崎がまさかオレに感謝するなんて思ってもなかった。
「それに。あなたには夏帆ちゃんがいるじゃない?だから安心してあなたと付き合えるの」
「付き合う!?」
「へっ!?ちっ違うわよ!?その友達付き合いのことよ!?勘違いしないでほしいのだけど!?」
思わず声が出てしまった。しかしなぜだろう。なぜか顔が熱くなる。オレと黒崎は顔を赤くしながら用具室に行くと、最悪なことにあいつがいた。
「あれ?先輩!冬花先輩も!学校で会うなんて珍しいですね!……ん?なんで二人とも顔赤いんですか?」
「赤くねぇだろ!」
「その日本語が難しくて、恥ずかしい思いをしただけなの。夏帆ちゃん、私と神原君は何もしてないわ!本当に本当よ?信じて!」
「黒崎!やめろ!勘違いするだろ!」
「やっぱりなんかあったんですね!?先輩!?浮気ですか!?」
なんでこんな面倒なことに……オレは夏帆の言葉を必死に否定するとなんとかその場は収まった。全く勘弁してほしい……。
今日は学校の校内清掃の日だ。まぁいわゆる大掃除みたいなものだな。全校生徒が一斉に行う。そして、オレはクラスメートとともに今はその校内清掃中だ。もちろん黒崎もいる。
「神原君。そこ届くかしら?」
「ん?ああ……ほらよ」
「ありがとう」
最近、オレと黒崎はよく話すようになった。しかも、他のやつらがいる前でも普通に話してくる。正直言ってオレとしては少し困っているのだが……。
「さて、終わったわね。みんなは教室に戻っていて、神原君。清掃道具を戻すのを手伝ってくれるかしら?」
「ああ……」
オレはそう返事して、黒崎と一緒に用具室へと向かった。ふと黒崎を見ると、その表情が少し嬉しそうな気がした。
「あのさ黒崎。なんでオレに構うんだ?」
「え?だって私たち親友じゃない。友チョコあげたわよね?」
「そ、それはありがたいけどよ……オレなんかと友達になって楽しいのか?」
「ええ!楽しいわ!」
即答だった。いや、嬉しいんだけどさ……。本当にいいのか?オレなんかに構ってる暇があるなら彼氏でも作ったらいいと思うんだが……
「それにあなたには色々と感謝しているのよ?」
「感謝?何をだよ?」
「恥ずかしい話なのだけど、私今まで男の子とこうやって話したことないからすごく新鮮なの。だから毎日楽しく過ごせているわ」
なんだか照れくさい。確かに、夏帆と出会わなかったら、オレもこんな風に女子と話したことはあまりなかったかもしれない。しかし黒崎がまさかオレに感謝するなんて思ってもなかった。
「それに。あなたには夏帆ちゃんがいるじゃない?だから安心してあなたと付き合えるの」
「付き合う!?」
「へっ!?ちっ違うわよ!?その友達付き合いのことよ!?勘違いしないでほしいのだけど!?」
思わず声が出てしまった。しかしなぜだろう。なぜか顔が熱くなる。オレと黒崎は顔を赤くしながら用具室に行くと、最悪なことにあいつがいた。
「あれ?先輩!冬花先輩も!学校で会うなんて珍しいですね!……ん?なんで二人とも顔赤いんですか?」
「赤くねぇだろ!」
「その日本語が難しくて、恥ずかしい思いをしただけなの。夏帆ちゃん、私と神原君は何もしてないわ!本当に本当よ?信じて!」
「黒崎!やめろ!勘違いするだろ!」
「やっぱりなんかあったんですね!?先輩!?浮気ですか!?」
なんでこんな面倒なことに……オレは夏帆の言葉を必死に否定するとなんとかその場は収まった。全く勘弁してほしい……。
0
お気に入りに追加
54
あなたにおすすめの小説
妻がエロくて死にそうです
菅野鵜野
大衆娯楽
うだつの上がらないサラリーマンの士郎。だが、一つだけ自慢がある。
美しい妻、美佐子だ。同じ会社の上司にして、できる女で、日本人離れしたプロポーションを持つ。
こんな素敵な人が自分のようなフツーの男を選んだのには訳がある。
それは……
限度を知らない性欲モンスターを妻に持つ男の日常
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
感情とおっぱいは大きい方が好みです ~爆乳のあの娘に特大の愛を~
楠富 つかさ
青春
落語研究会に所属する私、武藤和珠音は寮のルームメイトに片想い中。ルームメイトはおっぱいが大きい。優しくてボディタッチにも寛容……だからこそ分からなくなる。付き合っていない私たちは、どこまで触れ合っていんだろう、と。私は思っているよ、一線超えたいって。まだ君は気づいていないみたいだけど。
世界観共有日常系百合小説、星花女子プロジェクト11弾スタート!
※表紙はAIイラストです。
【完結】【R18百合】女子寮ルームメイトに夜な夜なおっぱいを吸われています。
千鶴田ルト
恋愛
本編完結済み。細々と特別編を書いていくかもしれません。
風月学園女子寮。
私――舞鶴ミサが夜中に目を覚ますと、ルームメイトの藤咲ひなたが私の胸を…!
R-18ですが、いわゆる本番行為はなく、ひたすらおっぱいばかり攻めるガールズラブ小説です。
おすすめする人
・百合/GL/ガールズラブが好きな人
・ひたすらおっぱいを攻める描写が好きな人
・起きないように寝込みを襲うドキドキが好きな人
※タイトル画像はAI生成ですが、キャラクターデザインのイメージは合っています。
※私の小説に関しては誤字等あったら指摘してもらえると嬉しいです。(他の方の場合はわからないですが)
男子中学生から女子校生になった僕
葵
大衆娯楽
僕はある日突然、母と姉に強制的に女の子として育てられる事になった。
普通に男の子として過ごしていた主人公がJKで過ごした高校3年間のお話し。
強制女装、女性と性行為、男性と性行為、羞恥、屈辱などが好きな方は是非読んでみてください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる