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110. 新婚さんに見えますかね
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110. 新婚さんに見えますかね
そして大晦日。夏帆は実家に電話をして帰らない旨を伝えている。
「うん。大丈夫だって!うん。それじゃあね。良いお年を……。ふぅ。心配しすぎなんですよね」
「そりゃ娘だからな。女の子一人じゃ心配するだろ?」
「……えへへ、そうですね。でも私には先輩がいますから!」
と言ってオレの腕にしがみついてくる。いや、あのさ。胸当たってるから。わざと当ててるよね?
「んーどうしましたかぁ?先輩?もしかして……いやーん。明日まで我慢してくださいよぉ!」
「いや、何も言ってないが?それに……もしそうだとしても、まだ夜まで時間あるだろ?」
「そ、それはそうなんですけど……。今日はダメです!ま、また今度お願いします……」
と顔を赤くして夏帆は俯く。お前が先に言ったんだからな?その反応されると困るんだが……今は耐えろ。堪えるんだオレの理性。
「とりあえず買い出しに行こうぜ。年越しそばの天ぷらそばの具材」
「そっそうですね!そうしましょう!」
と言うことで近所のスーパーに向かうことに。ただ買い物に行くだけだというのに夏帆は終始笑顔で、腕を組んで歩く始末である。もう諦めたよオレは。
そんなこんなでスーパーに到着し、早速必要なものをカゴに入れていく。まずは海老天。これは買うとして、後は何を作ろうかな。とりあえず野菜をいくつか入れよう。ネギとかニンジンとか玉ねぎとか。
「ねぇ先輩。私たち周りから新婚さんに見えますかね?」
「そんなわけないだろ?仲の良いカップルにしか見えんだろ」
「仲の良いカップル……ですよね!もう先輩ったら!照れちゃいますよ!」
と嬉しそうにする夏帆。その反応がウザい。まぁそれはそれで良いんだが……スーパーの中ではやめて欲しい。
こうして食材を買い揃え、帰宅することに。ただこの帰り道も腕を組みながら帰ることになってしまった。夏帆はずっとご機嫌な様子だったからいいか。
そして大晦日。夏帆は実家に電話をして帰らない旨を伝えている。
「うん。大丈夫だって!うん。それじゃあね。良いお年を……。ふぅ。心配しすぎなんですよね」
「そりゃ娘だからな。女の子一人じゃ心配するだろ?」
「……えへへ、そうですね。でも私には先輩がいますから!」
と言ってオレの腕にしがみついてくる。いや、あのさ。胸当たってるから。わざと当ててるよね?
「んーどうしましたかぁ?先輩?もしかして……いやーん。明日まで我慢してくださいよぉ!」
「いや、何も言ってないが?それに……もしそうだとしても、まだ夜まで時間あるだろ?」
「そ、それはそうなんですけど……。今日はダメです!ま、また今度お願いします……」
と顔を赤くして夏帆は俯く。お前が先に言ったんだからな?その反応されると困るんだが……今は耐えろ。堪えるんだオレの理性。
「とりあえず買い出しに行こうぜ。年越しそばの天ぷらそばの具材」
「そっそうですね!そうしましょう!」
と言うことで近所のスーパーに向かうことに。ただ買い物に行くだけだというのに夏帆は終始笑顔で、腕を組んで歩く始末である。もう諦めたよオレは。
そんなこんなでスーパーに到着し、早速必要なものをカゴに入れていく。まずは海老天。これは買うとして、後は何を作ろうかな。とりあえず野菜をいくつか入れよう。ネギとかニンジンとか玉ねぎとか。
「ねぇ先輩。私たち周りから新婚さんに見えますかね?」
「そんなわけないだろ?仲の良いカップルにしか見えんだろ」
「仲の良いカップル……ですよね!もう先輩ったら!照れちゃいますよ!」
と嬉しそうにする夏帆。その反応がウザい。まぁそれはそれで良いんだが……スーパーの中ではやめて欲しい。
こうして食材を買い揃え、帰宅することに。ただこの帰り道も腕を組みながら帰ることになってしまった。夏帆はずっとご機嫌な様子だったからいいか。
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