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87. いつでも一緒に ~夏帆視点~
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87. いつでも一緒に ~夏帆視点~
私と先輩は公園から戻ってくる。時間はお昼過ぎ。今日は気合い入りすぎたかな……なんか先輩眠そう……。せっかく誕生日なのに悪いことしちゃったかも。
「ふわあぁ~……眠い……」
「ねぇ先輩?一緒にお昼寝しますか?」
「んっ?……うぅ~ん、どうしようかな」
「じゃあ夏帆ちゃんのお言葉に甘えて昼寝しましょうよ!」
「なんだよそれ?」
「いいじゃないですか!別に何もしないですし」
先輩はいつものように怒るわけでもなく素直にベッドに向かった。私も一緒にお昼寝したいなぁ……うん。先輩の布団に入っちゃおっと!
「は?おまっ……」
「やっぱり私もちょっと眠たいので一緒に寝ますね」
「うぜぇ……好きにしろ」
「はい、そうさせていただきます」
やった。先輩全然怒ってない!多分眠いから面倒なだけだと思うけど。心地よい先輩の温もりが伝わってくる。これならぐっすり眠れそうだなぁ。
と思ったけど……なんかドキドキしてきちゃった。だって先輩の背中にくっついてるんだもん。意識したら余計に顔が熱くなってきた気がする。私は今どんな顔をしているだろうか。きっと恥ずかしくて真っ赤になっているに違いない。でもこのまま離れたくない。だからもう少しだけこの幸せを味わいたい。
しばらくすると先輩の呼吸音が聞こえてきた。規則正しくて気持ち良さそうな音だ。
「先輩……寝ちゃいました?」
「すぅー……すぅーっ……」
「……寝顔可愛い。」
私はその寝顔を見て微笑む。私の大好きな人の寝顔を見れるなんて幸せなことだよね。先輩の頬っぺたに触れてみる。柔らかくてスベスベしていてずっと触っていたくなるような感触だった。指先でつつくと少し反応があったけど起きる気配はなかった。
「えへへ……先輩大好き」
その時、ふと思ってしまう。
「……キス……しちゃおっかな」
ダメだよ。そんなことしていいはずがない。だって私たちは恋人同士でもないし、先輩後輩なんだから。まだ先輩に認めてもらってない。私だけの無理矢理な感情を押し付けたらダメなのに……。そう思っていても自分の顔を近づけてしまう。
「……やっぱり。先輩からしてほしいから我慢しよ。初めてのキスをこんな形でしちゃうのはもったいないよね?」
そう、私は自分に言い聞かせるように呟いた。
それからしばらくして目を覚ました先輩と一緒に先輩の誕生日を祝って二人でゲームをして夜遅くまで遊んだ。
「じゃあお休みなさい、先輩」
「おう、また明日な」
そして部屋に戻る。さっきまでの賑やかな雰囲気とは一変して静まり返った部屋。いつも少し寂しくなるけど、また明日になればいつも通りだから。
私はお風呂に入り、寝る準備をする。先輩、誕生日プレゼント喜んでくれたかな?そんなことを考えていると、スマホにメッセージが届く。先輩からだ。
『お前とお揃いなのが気に食わないけど……。でもありがとな大切に使うよ』
それを見て私は嬉しくなる。
「もう先輩は素直じゃないなぁ~。そんなことを言っても私が喜ぶことわかってるくせに。」
思わず笑みがこぼれる。
「おやすみなさい先輩。良い夢見てくださいね。」
こうして私の長い一日が終わったのであった。
私と先輩は公園から戻ってくる。時間はお昼過ぎ。今日は気合い入りすぎたかな……なんか先輩眠そう……。せっかく誕生日なのに悪いことしちゃったかも。
「ふわあぁ~……眠い……」
「ねぇ先輩?一緒にお昼寝しますか?」
「んっ?……うぅ~ん、どうしようかな」
「じゃあ夏帆ちゃんのお言葉に甘えて昼寝しましょうよ!」
「なんだよそれ?」
「いいじゃないですか!別に何もしないですし」
先輩はいつものように怒るわけでもなく素直にベッドに向かった。私も一緒にお昼寝したいなぁ……うん。先輩の布団に入っちゃおっと!
「は?おまっ……」
「やっぱり私もちょっと眠たいので一緒に寝ますね」
「うぜぇ……好きにしろ」
「はい、そうさせていただきます」
やった。先輩全然怒ってない!多分眠いから面倒なだけだと思うけど。心地よい先輩の温もりが伝わってくる。これならぐっすり眠れそうだなぁ。
と思ったけど……なんかドキドキしてきちゃった。だって先輩の背中にくっついてるんだもん。意識したら余計に顔が熱くなってきた気がする。私は今どんな顔をしているだろうか。きっと恥ずかしくて真っ赤になっているに違いない。でもこのまま離れたくない。だからもう少しだけこの幸せを味わいたい。
しばらくすると先輩の呼吸音が聞こえてきた。規則正しくて気持ち良さそうな音だ。
「先輩……寝ちゃいました?」
「すぅー……すぅーっ……」
「……寝顔可愛い。」
私はその寝顔を見て微笑む。私の大好きな人の寝顔を見れるなんて幸せなことだよね。先輩の頬っぺたに触れてみる。柔らかくてスベスベしていてずっと触っていたくなるような感触だった。指先でつつくと少し反応があったけど起きる気配はなかった。
「えへへ……先輩大好き」
その時、ふと思ってしまう。
「……キス……しちゃおっかな」
ダメだよ。そんなことしていいはずがない。だって私たちは恋人同士でもないし、先輩後輩なんだから。まだ先輩に認めてもらってない。私だけの無理矢理な感情を押し付けたらダメなのに……。そう思っていても自分の顔を近づけてしまう。
「……やっぱり。先輩からしてほしいから我慢しよ。初めてのキスをこんな形でしちゃうのはもったいないよね?」
そう、私は自分に言い聞かせるように呟いた。
それからしばらくして目を覚ました先輩と一緒に先輩の誕生日を祝って二人でゲームをして夜遅くまで遊んだ。
「じゃあお休みなさい、先輩」
「おう、また明日な」
そして部屋に戻る。さっきまでの賑やかな雰囲気とは一変して静まり返った部屋。いつも少し寂しくなるけど、また明日になればいつも通りだから。
私はお風呂に入り、寝る準備をする。先輩、誕生日プレゼント喜んでくれたかな?そんなことを考えていると、スマホにメッセージが届く。先輩からだ。
『お前とお揃いなのが気に食わないけど……。でもありがとな大切に使うよ』
それを見て私は嬉しくなる。
「もう先輩は素直じゃないなぁ~。そんなことを言っても私が喜ぶことわかってるくせに。」
思わず笑みがこぼれる。
「おやすみなさい先輩。良い夢見てくださいね。」
こうして私の長い一日が終わったのであった。
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