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83. ちょっとだけ
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83. ちょっとだけ
「ねぇ先輩?来月文化祭じゃないですか?先輩のクラスは何やるんですか?」
「ん?オレのクラスの出し物?そうだなぁ……お化け屋敷とかカフェとかどうかなって考えてるらしいけど」
「へぇ~!いいですね!」
そう、今は10月初旬。もうすぐで秋真っ盛りの時期になるのだが、オレたちの高校では来月3日間に渡って文化祭が行われるのだ。
「でも文化祭かぁ……」
「なんだよ?なんかあまり乗り気じゃないな?お前こういうの好きそうだけど?」
「だって……学校じゃ先輩と一緒にいられないし……もちろん一緒にも回れないじゃないですか……」
「まあ、それはしょうがないだろ。こういう時こそ友達と楽しめばいいだろ?」
「むぅ……」
「そんな顔するなよ。家に帰ればこうやって一緒にいるだろ?」
「そうですけど……あっ!」
夏帆は何かを思い付いたように声を出し、オレをジト目で睨む。……なんだよ?どうせまた面倒臭いこと言うんだろ?
「まさか先輩……黒崎冬花さんと一緒にいないですよね!?」
「いや……同じクラスだから、それは無理な話だろ。それに黒崎とは別に何もないだろう?」
「浮気未遂してますからね先輩は?黒崎冬花さんを部屋に連れ込もうとしてましたし!」
「どこがだよ!部屋ならお前は毎日来てるだろ。しかも浮気ってオレとお前も何もないからな?」
オレがそう言うと夏帆は口を膨らませて反論してきた。
「何もないわけないじゃないですか!私と先輩は何回か同じ部屋で寝泊まりしてるんですよ?私が寝てる間に色々してるかもしれないじゃないですか!」
「待て待て!オレは何もしてねぇからな?」
「本当ですか~?今の発言に嘘偽りはないですか~?ほんの少しでもやましい気持ちになりませんでしたか~?」
なんだよその顔……ウザいんだけど……気に入らねぇし……
「別に何とも思わねぇよ!」
「えっ……?そ、そうなんですか……?」
「いや……その……そんな顔するなよ……そりゃあ……異性だし……って……ずるいぞお前?」
「ふふっ先輩にはこの手が一番効くみたいですね!どうです?可愛いでしょう?」
「うるせぇ!ちょっと可愛いと思った自分が情けなくなるだろ!」
「やっぱり思ったんじゃないですか~素直になってくださいよ~」
「うぜぇ……」
なんなんだよこいつは……その後しばらく言い合いが続き、オレたちはいつも通りの日常に戻ったのだった。
「ねぇ先輩?来月文化祭じゃないですか?先輩のクラスは何やるんですか?」
「ん?オレのクラスの出し物?そうだなぁ……お化け屋敷とかカフェとかどうかなって考えてるらしいけど」
「へぇ~!いいですね!」
そう、今は10月初旬。もうすぐで秋真っ盛りの時期になるのだが、オレたちの高校では来月3日間に渡って文化祭が行われるのだ。
「でも文化祭かぁ……」
「なんだよ?なんかあまり乗り気じゃないな?お前こういうの好きそうだけど?」
「だって……学校じゃ先輩と一緒にいられないし……もちろん一緒にも回れないじゃないですか……」
「まあ、それはしょうがないだろ。こういう時こそ友達と楽しめばいいだろ?」
「むぅ……」
「そんな顔するなよ。家に帰ればこうやって一緒にいるだろ?」
「そうですけど……あっ!」
夏帆は何かを思い付いたように声を出し、オレをジト目で睨む。……なんだよ?どうせまた面倒臭いこと言うんだろ?
「まさか先輩……黒崎冬花さんと一緒にいないですよね!?」
「いや……同じクラスだから、それは無理な話だろ。それに黒崎とは別に何もないだろう?」
「浮気未遂してますからね先輩は?黒崎冬花さんを部屋に連れ込もうとしてましたし!」
「どこがだよ!部屋ならお前は毎日来てるだろ。しかも浮気ってオレとお前も何もないからな?」
オレがそう言うと夏帆は口を膨らませて反論してきた。
「何もないわけないじゃないですか!私と先輩は何回か同じ部屋で寝泊まりしてるんですよ?私が寝てる間に色々してるかもしれないじゃないですか!」
「待て待て!オレは何もしてねぇからな?」
「本当ですか~?今の発言に嘘偽りはないですか~?ほんの少しでもやましい気持ちになりませんでしたか~?」
なんだよその顔……ウザいんだけど……気に入らねぇし……
「別に何とも思わねぇよ!」
「えっ……?そ、そうなんですか……?」
「いや……その……そんな顔するなよ……そりゃあ……異性だし……って……ずるいぞお前?」
「ふふっ先輩にはこの手が一番効くみたいですね!どうです?可愛いでしょう?」
「うるせぇ!ちょっと可愛いと思った自分が情けなくなるだろ!」
「やっぱり思ったんじゃないですか~素直になってくださいよ~」
「うぜぇ……」
なんなんだよこいつは……その後しばらく言い合いが続き、オレたちはいつも通りの日常に戻ったのだった。
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